今週は秘境グンマーに旅行にいっておりました。
そのせいで少し小説を書くのが突貫気味になっていていつもより少し変かもしれませんがご了承ください。
それではどうぞ!
さて、ワンコインというバイキングにしては破格の値段だけど料理の質はどんなもんかね。
と、値段通りの料理だろうという考えと色々下心が見えても元々はホテルの料理長をしていた人達なんだから料理もいいはずという希望が半々の状態でテーブルの部屋と壁一枚で隔離されている料理の用意された場所を覗くと料理の香りが鼻孔をくすぐり、色とりどりの料理が視覚を喜ばせる。
そんな否応なしに味への期待を高めさせる様々な料理が並んでいた。
どうやら料理もいいという希望の方が当たったようだ。
「…少しは希望してたけどまさかこれ程とはな。」
「私も少しは噂に聞いてましたがここまで豪華なんて思いませんでしたね。」
「とりあえず向こう側から一方通行みたいだからあっち行こうぜ。」
鍵山さんにそう言うとはいという簡単な返事をもらって一緒に向かう…って!
「あぁ!お客さん避けてー!!!」
「え…?」
「危ねェ!!!」
何とはなしに後ろを向いた瞬間に大量のガラスのコップをケースに重ねていた店員がそれを前のめりの形で倒す姿が映った俺はすぐさま後ろから鍵山さんを抱えて横に跳ぶ。
そのまま鍵山さんのクッションになるように自分の右手を鍵山さんの頭のの下に入れて頭部を防ぐ形にしてそのまま落下する。
「ぐっ…!痛っ…」
「だ、大丈夫ですか!?」
「あ、あぁ大丈夫。それより鍵山さんこそ大丈夫か?」
「私は信貴峰さんのおかげで大丈夫ですけど…」
そこまで言って鍵山さんは背中越しに顔を赤らめてうつむけていく。
「どうかしたのか?」
「その、貴方の左手が…」
「左手?一体何が…」
鍵山さんに指摘され自分の左手の先を確認すると鍵山さんを後ろから抱きかかえる形で鍵山さんの胸部を…胸を思いっきりわしづかみにしていた。
それに気づいた俺はまた飛び跳ね、すぐさま鍵山さんから離れて謝罪する。
「ご、ごめん!」
「いえ…助けてもらった上に事故なんですから仕方ないですよ。」
まだ頬から赤みが抜けない状態で気にしてないと手も振って俺に示してくる。
それを見た俺はのそりと立ち上がってとりあえずもう一度だけ謝っておく。
「…ほんとにごめんな、とりあえず料理とって席にもどろうか。」
「そうですね、流石にお腹もすきましたし。」
…アクシデントはあったけどこっちは隠せたか。
俺は右足を少しだけいつもより緩慢な動きにしながら歩いて料理をとり席へと戻った。
「あ、やっと戻ってきたか遅かったじゃないか。」
「すまねぇな、少しばかりアクシデントがあったんだよ。」
「アクシデント?」
「ん、まぁ気にしないでくれ…ってかあまり突っ込まないでくれ。」
そう言って妹紅との会話を無理やり気味に終わらして席に座ろうとするとアリスさんに呼び止められた。
「…信貴峰さん料理を置いてちょっと付いてきてくれるかしら?」
「え?別に構わないけどどうし…「いいから来る!」お、おう。」
何故か分からんが少しきつめに言われて少し圧され気味になりながらアリスさんに従い皆から離れて物陰に入ってしゃがむ様に指示される。
「えっと…何なんだよいったい?」
「まったく、あなたが隠したがってるみたいだから皆から離れたけど隠すならもう少しうまくすることね。」
そう言うとアリスさんは鞄から小さめの箱を取りだしさらにその箱の中から小さめのボトルを取りだす。
「それは…?」
「消毒液。ほら、右足出しなさい。そこ、ケガしてるんでしょ?」
げ、ばれてたのか。さっきの店員がガラスのコップのケースを倒した時に何個か割れたらしくその飛んできた破片が右足に当たってけがをしたのを隠してたんだが…
「まぁ、本当は一目じゃわからなかったけどね。あなたの靴下が少し赤くなってたからそれで分かったのよ。」
「あぁ…成程な。だけどよくそこまで見てるな。」
「これでも妹がいるからね、一応細かいところまで観察しないとあの子になにかあったか時に分からないから…ほら、終わったわよ。」
「ありがとな、アリスさん。」
「別に構わないわよ、さっき服を見てあげたけど結局代金はあなたが払ってたからあんまりアリシアのお礼をしたっていう気持ちにもなれなかったし。さ、食べましょう。」
「そうだな、あー…料理少し冷めちまったかな。」
そうぼやきつつ立ち上がりテーブルへと向かうと各々好きに食べ始めていた。
「ただいま。」
「お、戻ったか。アリス信貴峰となにしてたんだ?」
「別に、ただアリシアのお礼をしてただけよ。」
アリスさんはぶっきらぼうに返すと食事を始めた…っと、皆あれ忘れてんじゃん。
俺は皆が飲み物を取り忘れている事に気づいて席を立つ。
そういえばこの店飲み物ってバイキングとかでは珍しくドリンクバーとかないんだな。
水かお茶かの二択らしいが…まぁ一先ずは水でいいか。
そこまで決めた俺は8個のコップに水を入れて御盆にのせると皆のいるテーブルまで持って行こうとするが足元に何かがくっついてくる感覚に気がつき何だと下を見るとそこにはアリシアちゃんがいた。
「どうしたアリシアちゃん皆とご飯食べとかないのか?」
「んー…お兄さんがなにかしに行くのが見えたからお手伝いしにきたの。」
ほう、なかなか感心な心がけだな。
こんな小さいのに心配りができるのはアリスさんの教育なのか元々この子の優しさなのか、どちらにせよ俺を手伝いたいと来てくれたのでこのまま何もさせないのもあれなので少し手伝いを頼むか。
「なるほどありがとうな、それじゃあこのコップを2つ皆の元に持って行ってくれるかい?」
「うん!まかせて!」
アリシアちゃんが元気に答えてくれたのを確認して俺は水入りのコップを2つアリシアちゃんにもたせて軽く頭を撫でる。
「さ、皆がまってるし行こうか。」
「はーい!」
…これでやっと食事がとれるな。
「ただいま~!」
「おいおいアリシアちゃん、コップ持ってるのに走るとこけるぞ?」
俺は手のひらをパーから少しグー気味にした手の上に御盆をのせたままアリシアちゃんに注意するとアリシアちゃんは大丈夫と元気に言いながら盛大に…前のめりになった。
「わっ!?」
「まったく、言わんこっちゃない。」
最近この手のイベントが多かったせいかある程度予想ができていた俺は空いていたもう片方の腕で抱えるようにアリシアちゃんを抱きとめてこけるのを防いだ。
「…アリスさん。」
「…なにかしら?」
「年上の意見はある程度聞くように教えといてくれ。」
「善処するわ。」
アリスさんはそう返しつつアリシアちゃんからコップを受け取り一口飲んでありがとうと頭を名でいていた
アリシアちゃんは少しくすぐったそうにしながらもえへへと少し恥ずかしそうに喜んでいた。
「微笑ましいですね。」
「そうだな、俺は弟やら妹がいたことがないからああいうことはついぞしたことないが。」
「でも信貴峰さんに弟か妹がいたらとても大事にしそうですね。」
「馬鹿言え鍵山さん、俺はそこまでできた兄にはなれねえよ。」
「あらそうでしょうか、案外お似合いと思いますよ?アリシアちゃんには特別甘いみたいですし。」
「…子どもに優しくするのは普通だろ。」
「そこが弟妹がいたら優しくするっていってる理由なんですけどね。」
「…フン。」
いたいところを突かれた俺は話はここまでという風に返してやっと食事に手を付けた。
今回もお読みいただきありがとうございました。
ラッキースケベ第二段ですね。
ちなみにこの後雛はアリスさんからケガのことを聞いたり聞かなかったり…まぁ、詳細はまたの機会に。
それではまた次回!