東方学園譚~回り咲く恋華詩~   作:くるくる雛

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どうも皆さんくるくる雛です。
今回は家でのお話です。
ドーナツ屋?そんなのありませんでしたいいね?
それでは今回もどうぞ!


第五九話 わきちの(装飾品に)驚いた!

「ただいまー!」

「はいはい、おかえりただいまっと。あー、疲れた。」

 

ドーナツを食べた後魔理沙たちと分かれた俺とフランは自宅へと戻り、持って居たフランの服が詰まっている紙袋を机の上へと置いて一息着いた。

 

「にしても魔理沙はどんだけ買ったんだ…こんなに買えるほど渡したつもりはなかったんだが…。」

 

机の上の紙袋を見ながら俺は呆れと驚愕を一緒くたにしたセリフをはいて袋を覗くとフランがどれだけいるかわからないが家出の最中には着まわせないであろうほどの服が入ってあった。

本当にどうやって買ったのだろうか…いや、母さんも偶に値段と釣り合わない量の服を買って着たし女性特有の特殊能力かなにかなのか?

 

「まぁ、服が足りなくなるよりはいいか…さて、」

 

夕飯は適当に店屋物でも頼むとしてちょっと体動かすか。

そう決めた俺は裏庭へとでてコキコキと首を鳴らした後準備運動で体を温め始める。

 

「うし、こんなもんかな。それじゃあ今日は霊力の扱いの方をやるか。」

 

そう決めると何故か壊してもヒビをつけても再生する巨岩に向けて右の手のひらを構えて霊力を貯めて放つ。

するといつもならば手のひらから放とうとする瞬間に霧散してしまうものが今回は岩を破壊とはいかないが岩まで霊力の塊がとどき、さらにヒビをいれるまでに至った。

一瞬何故いきなりこんなことができるようになったのかと悩むがおそらくそうだと思われる答えは直ぐに思い浮かんだ。

 

「多分このネックレスのおかげだよな…」

 

そう言って首元にかかっているネックレスを人差し指で引っ掛けるように持ちあげて水晶の部分を眺める。

このネックレスは先ほどショッピングモールで小傘さんにもらったものだ。

本人曰く水晶の中に少しだけ魔石を混ぜており、多少だが霊力増強の効果があるとは言ってたがひょっとして霊力の扱いがうまくなる効果もあるのか?

まぁなんにせよ小傘さんに感謝だな。

 

「ふむ、とりあえず今は弾幕を牽制技程度に打てればいいよな。やっぱり俺のメインは拳だし。」

 

そういうと今度は手のひらに溜めた霊力をそのまま固定させる特訓をしてみたらこちらもうまくやることができた。

これも朝までできなかったことだからこれも小傘さんのネックレスの効果なんだろうが…一体あの人なんなんだ。

 

「まぁいいや、霊力を纏わせれるならひょっとして…」

 

俺はもう一度手のひらに霊力を貯めて手刀を作り岩に向かって駆け込み手刀で撃ちぬいてそのまま岩の向こう側へと走り去った。

これは学園二日目の朝に試した技だったが…霊力の効果ってすごいな、前にやった時は拳でも骨が砕けたかと思うほど痛かったのに今やったら手刀で痛みもない上に岩がV字に砕けた。

 

「…正直驚いたな。俺が思っていたのは霊力は大体防具として使うものかと思っていたがまさかここまで威力もあがるとは。」

 

これは戦い方のレパートリーが増やせそうだな。

 

「ま、一先ずは新しい技よりもう少し霊力の使い方になれるべきか。」

 

そう決めて今までの技に霊力を追加したバージョンで練習をしようと構えると縁の窓が開いて昨日と同じくそこにフランが座った。

そしてフランが俺が今砕いたばかりの岩を見て少しボーっと眺めた後にハッと驚いたような顔をしてこちらに話しかけてくる。

 

「信貴峰もう霊力つかえるの!?」

「ん?あぁ、多分このネックレスをつけてる間だけだがな。ほんと小傘さんって何者なんだか。」

「ん~と…確か小傘って装飾なんかの世界では有名らしいよ?」

「…まじで?」

 

と、転攻の練習の為に体を後ろに曲げたりと柔軟をしながらフランにそう返す。

やっぱり受け身技の練習は一人だと構えくらいしかできないか。

 

「うん、確か装飾品関連の本に大きく写ってお姉さまがお祝いに何か持って行ったみたいだから。」

「…となると結構えらいものをもらっちまったんだな。」

 

これはなにか小傘さんにお返しを考えとかないとな。

そう考えていると縁側に座っていたフランが暇そうにあくびをしていた。

 

「どうした?暇なら上で俺の漫画とかでも読んでていいんだぞ?」

「ん~…暇なんだけどそういう気分じゃない…」

「それじゃあ俺の練習の相手にでもなってくれるか?」

 

と冗談半分でフランに告げると予想に反して案外のってきた。

 

「んー、そうね。それも悪くないかも。それじゃあ適当に弾幕うつ?それとも普通に攻撃したほうがいい?」

「それじゃあ前者で頼むよ。回避したり拳とかで撃ち落とす練習したいからさ。」

「わかったわ。それじゃあまずはイージーモードでうつよ。」

 

それじゃあ、とフランは縁側から降りてこちらに向けて手を構えるとバスケットボールくらいの大きさの青色と赤色の玉をこちらに飛ばしてきた。

 

「まずは二発か…なら!」

 

どのくらいで弾幕を撃ち落とすor消し去れるかわからないので一先ず全力で振りかぶって霊力を纏わせた拳を打ち下ろすと赤の弾幕が消え、そのまま右に反回転して踵で蹴り飛ばした。

 

「まぁ、このくらいなら余裕だな。この分だとイージーはとばしてくれ。」

「うん、じゃあノーマルくらいにして…てやっ!」

 

次は4発の弾幕が飛んできたのでまずは右、左のコンビネーションパンチで弾幕を叩いて次に右足をジャンプ気味にけり上げて弾幕を消し、更に空中で右足を下げて左足でもう一つの弾幕を蹴り上げた。

 

「うん、今はこのくらいがよさそうだな。それじゃ続けてくれ。」

「ん、じゃあドンドンいくよー!」

 

 

 

 

 

「信貴峰ー大丈夫?」

「お、おう…多分、きっと、ネイビー…」

 

フランに協力してもらいながら回避やら霊力の特訓をして20分後、そこには地面に横たわる男に対して心配そうにしている少女と…屍がいた。

事の次第は信貴峰がフランの弾幕をことごとく回避したり打ち消したりしていくうちに少しづつ熱くなってきたフランがスペカを発動して信貴峰が弾幕の雨にうたれて沈んだというわけだ。

しかしそれでも過度に心配させないように右腕でなんとかGOODの手を作ってみせている。

 

「ごめんね、流石にスペルカードは無理だったよね。」

「あーまぁ、いずれ超えないとダメだからボコボコになるのが少し早まっただけだ心配すんな。」

 

そういって立ち上がりふぅ、と上を向いて息を吐くと少しだけ楽になった。

 

「にしても霊力ってすごいんだなあれだけの量の弾幕を直接受けても体にそんな怪我がないとは…痛みというか衝撃はあるけど。」

「そりゃ昔からある妖怪(私たち)を相手に戦うために人間(あなた)達が作り出したものだし。多分…というよりきっとそれがなかったら人間(あなた)達はとっくに全滅していたか妖怪(わたし)達に管理されてたと思うわよ。」

「フランたちには悪いけど嫌だなそんな人間生活。まぁ、そんな環境だったとしても俺はそのまま流されるような人生は絶対お断りするけど。」

「ふふ…あなたならそうかもね。ん~…ところで信貴峰。」

「なんだフラン?」

 

俺がそう返すとフランはスカートのポケットから一束のカードを出すといきなり縁側に並べ始めた。

 

「…タロットか?」

「そうよ。ほら泊めてもらうお礼代わりに一回やってみない?」

「そうだな、占いは嫌いじゃないし一回たのもうかな。」

 

俺の返答を聞くとフランは俺が稽古が終ったあとに使おうと思って用意していた水を入れた洗面器の中にあるタオルを取るとそれで手を拭いてからパンパンと手を叩いた。

 

「それは何してるんだ?」

「タロットをやる前に場を清めてるの。あ、吸血鬼が場を清めるものなのかとかいうツッコミはなしね。」

 

うぐ、つっこもうかと思ってたのに。

俺の考えていたことを看破したところでそれじゃあとフランが俺に話しかける。

 

「信貴峰は何を占って欲しいの?金運?恋愛運?」

「金運も恋愛運も間に合ってるからそうだな…武術のことかな。」

「武術ね、わかったわ。」

 

フランはカードを床に置いて腕を時計まわしに回してカードを混ぜると今度はカードを束ねてまたシャッフルしはじめた。

タロットってこんなにシャッフルするもんなんだな。

そう思ったところでやっとシャッフルが終ったらしくデッキの上からカードを一枚置くとフランが占いの結果を俺に伝えた。

 

「戦車ね。うん、まぁ上達するってことでいいと思う。」

「そうか、そういえば戦車のカードの意味は何なんだ?」

「意味は勝利、それと援軍に摂理、後は…復讐。」

「復讐…」

「ん?どうしたの信貴峰?」

「…いや、なんでもない。そういえばそろそろ飯の時間だし今日は出前にするか。」

「んー…なんでもないならいいけど、わかったよ。」

 

その後はフランと食事したり話したりした後に昨日も寝たソファの上で寝ることになった。




今回もお読みいただきありがとうございました。
驚きの小傘さんの装飾品を作る能力!
あとタロットは急遽情報を集めてやったので間違ってたらごめんなさい。
それではまた次回!
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