今回は携帯からの投稿なので少々ミスがあるかもしれませんのでご了承ください。
それではくるくる雛からのクリスマスプレゼント代わりの小説どうぞ!
暖かい夢を見ていた。
昔お姉さまや咲夜と添い寝して一緒に夜を過ごした時の夢だった。
あの時は確か咲夜が紅魔館に来てすぐの頃でまだベットが用意できてなかったんだと思う。
それに咲夜自身も私達に対して警戒心を持っていてあまり親しくはしてくれなかった。
そこで私が子供のようにふるまって皆で一緒に寝れば仲良くなれるかな、と思って実行したような気がする。
あの時はお姉さまも私に構ってくれていて楽しかった…最近は冷たくなっちゃったけど。
…お姉さまのバカ。
「むにゅ…?あれ…?何で外に…?」
「お、起きたかフラン。」
あまり現状を把握できていない頭に信貴峰の声が側から聞こえる。
どういう状況かを確かめようと気だるげながらも首を動かして周囲を確認するとどうやら信貴峰におんぶされているようだった。
「あ、信貴峰…そうか、私ねてたんだね。」
「おう、ぬいぐるみの山の中でぐっすりと寝てたよ、今はそこから帰ってる途中だ。」
「あはは…ごめんね。」
「気にすんな、別に邪魔じゃねえからさ。まぁ、起きたんなら降りるか?」
「んー…もう少しこうしてたい。駄目?」
「はいはい、別に構わねえよ。」
と、少しめんどくさそうな声色にしながらも私を降ろそうとせずにもう一度しっかり抱えなおしてくれる。
それに安心した私は私よりもはるかに広い背中に体を預け、信貴峰の肩にあごをのせた。
「…信貴峰腕一本で支えてるけど大丈夫?」
「ん?あぁ特に問題ねえよ、ちゃんと鍛えてるしフラン自体も軽いからな。」
「なら安心した。もし重いなんていったらこのまま背中であばれてやったけど。」
「はは、それは命拾いしたな。」
信貴峰はそうして笑って冗談としかとっていないようだ…私の能力をアリスに聞いてたくせに。
「…ねぇ信貴峰、私の事怖くないの?」
「んぁ?いきなりどうした藪から棒に。」
「だってアリスから私の能力聞いたんでしょう?」
「あぁ、聞いたなありとあらゆる物を破壊する程度の能力だっけか?」
「うん…実はその対象には人間だろうと妖怪だろうと含まれるの、なのに私のことは怖くないの…?」
信貴峰は少し唸りながら考え、再び口を開く。
「うん、別に怖くないかな。」
「何で…?」
「だってフランの能力はすごくてもフラン自身はそんなことをしないだろ?だったら怖がる必要がない。」
「で、でも下手をしたら自分がなくなるかもしれない能力なんだよ?」
「だから何だよフランは俺を怖がらせたいのか?」
「別にそういうわけじゃ…」
私が尻すぼみになりながら話すと信貴峰は溜め息を一つついて私に語りかけた。
「あのな、刀だって殺人鬼が持って自分に向けて来たら怖いだろうけど飾ってるだけならただの美術品、そんなに怖くはねえだろ?それと一緒だよ。ほら、この会話はもう終わりだ。ちょうど家に着いたしな。」
信貴峰はそこまで言うと私を地面に降ろして自転車に鍵を掛け始める。
…恐く…ないんだ。
あの時のやつらとは違う…のかな。
「ねぇ信貴峰…あとで聞いてほしい話があるんだけど…」
あれは確か私がまだ本当に小さかった頃、多分小学校とかに入った頃だったと思う。
私は小さいからよくいじめられてばかりいた。
もちろん私も何もしなかったわけじゃない。いじめられた時には先生に頼ろうとしたし、周りの友達だった人にも相談した。だけど…あいつらは私へのいじめを誰も見ていないところでやっていた。
そのせいで教師は私のことを〔いじめられていないのに自分が嫌いだからアイツらの尊厳をさげようとしている〕とみなし友達だった人は私を嘘吐き呼ばわりして私から離れていじめっ子の味方になった。
多分この時にお姉さまに助けを求めていればまだいい方向になったんだと思う。
だけど当時の私はお姉さまに助けを求めなかった…いや、求めたくなかった。
それはお姉さまに心配をかけたくなかったし、もしお姉さまにまで裏切られたらと考えると頼れなかった。
だから私は自分で何とかしようと思った、何とかできてしまった。
ある日私はまたいじめっ子たちに人目のつかない所につれていかれた。
その時に私は思ったんだ(こんな私に暴力ばかり振るう拳や足なんて壊れてしまえばいい)と。
すると私を殴ろうとした一人の男の子の右手が本当に壊れてしまった。
そして次になにをしたのかわからない苛立ちをぶつけるように他の男の子が私に蹴りかかろうとすると今度はその子の足が壊れた。
すると今度は他の奴が私に罵声を浴びせるとそいつの喉が急にしまり何も離せなくなってしまった。
そしてその三人の様子を見ていた奴らは逃げるようにその場を離れていったんだ。
私は助かったと思った、もういじめられないと。
でも現実は違った、次の日には噂が広がり私は化け物扱いを受けた…
「どう…?これを聞いてもまだ私が怖くないといえる?」
私の長い、長い話を黙って聞いてくれていた信貴峰は頭の中で言葉を整理する時間を取るかのように一度コーヒーを飲むと私に話しかけた。
「そうだな…正直なところ100%怖くはないとは言えないな。」
「やっぱり…」
「でもそれはどちらかというと可能性に対する危機感だ。そしてその能力が俺に向かって発動される可能性は極めて低いと思っている。だから結局は怖くないという結論だし、その微々たる危険性でフランという人までを恐れようとまでは思わない。」
「…」
怖く…ないんだ。
それに他の人みたいに私を励ますためだけの言葉じゃなくてしっかりと話してくれた。
ちゃんと私のことを受け入れてくれるんだ…
私はそれがうれしくて沈んでいた気持ちが浮かんでくるのを感じていた。
なぜならいままでこの話をしてうけいれてくれたのは魔理沙だけだったから。
他の人には話したらまた化け物と言われると思っていたから…アリスにも話せなかった。
でも、言ってよかったと思っていると急に信貴峰は立ち上がって台所へと向かいながら私に語りかけた。
「…風呂を入れてあるから入ってきな。俺は夕飯作っとくからよ。」
「え?、あ……。」
気がつくと私はほっぺたのあたりに熱い液体が流れていくのを感じた。
「…寝付けない。」
時刻は現在あの後御風呂に入ったりご飯を食べたりして時計が夜の12時を少し過ぎたくらい。
夕方くらいにアリスのところでお昼寝しちゃったからか眠気がこない。
信貴峰には好きに本を読んでいいって言われたから本でも読んで眠気を誘おうかとも考えたけど喉に渇きを感じて台所へと飲み物を求めて移動する。
「まだオレンジジュースあるかな…あ、リンゴジュースあった♪」
少しだけ幸せな気分になった私は少しだけ勝手を知った横の戸棚からガラスのコップを取るとそこにリンゴジュースを注ぐとコクリと果実の甘みを堪能する。
「ん~…美味しい♪」
そうして喉を潤した後にもう一度ベットに戻って眠る努力をしようと戻ろうとすると信貴峰が寝ているはずの部屋の扉が開いていた。
「明かりは消えてるから寝てるみたいだけど…信貴峰の寝顔はどんなのかな♪」
そんな好奇心に引かれて少しだけあいた扉から中の様子を覗くとそこには布団を敷くどころが自分の体の上にも何もかけずにソファの上で眠る信貴峰の姿があった。
信貴峰一日目に布団を敷いて寝るっていってたよね…?
私の為に嘘をついてまで…ばか。
とりあえず私は部屋のなかへとはいり信貴峰にコートをかけるともう一度部屋へと戻って眠りにつくのだった。
今回もお読みいただきありがとうございました。
今回はフランの過去話を書かせていただきました。
個人的に狂ったフランがどうにも書けないので回りに環境を(狂わされた)方向にいたしました。
それでは年内最後の投稿はこれにて、また来年お会いいたしましょう!
それでは今年一年ありがとうございました!
また次回!