皆様あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願い致します!
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それでは今回もどうぞ!
「くぁああ…もう朝か。」
俺はいつものごとく寝起きに一発背伸びをして少し目を覚ますと」今日の予定はなにかあったかどうかを思いだすが…特に予定はなし、と。
「まぁ、それなら今日は家で適当に休んで…ってメール?」
俺の知り合いには朝っぱらから電話するような奴はいなかったはずだが…
と、少し訝しみながらメールの差出人を見るとどうやらぬえさんからのメールだった。
「特に用事はなかったはずだけど、なんだろうか。」
そう思いつつメールを読んで内容を確認していき、内容を頭に詰め込む。
粗方の内容としてはぬえが世話になってる寺で行事があるらしいのだがそれの人手が足りないから手伝ってくれという内容だった。
まぁ、用事もないし別にいいかと判断し協力するという内容の返信をして冷蔵庫を開き朝飯の準備を始める。
「今日は…そうだな、たまには朝から甘いものってのも悪くはないか。フレンチトーストにするか。」
今朝の料理を決めて冷蔵庫から取りだしていくと牛乳が少し心もとない量なことに気づく。
「あー…この量だと少し少ないか、仕方ないオレンジジュースで代用するか。」
オレンジジュースでフレンチトーストを作っても少し爽やかになって案外うまいんだよな。
さて、とっとと作って外出の準備しないとな。
「えーと…うん、待ち合わせ場所はここであってるな。」
メールで送られてきた待ち合わせ場所の確認を終えるとスマホを鞄へと直すとフランから声がかかる。
「そういえば信貴峰、手伝いに呼ばれたって言ってたけど何するの?」
「なんでも今日は寺に大量に人がくるらしいからその人たちにお茶とかを振る舞うのを手伝ってほしいらしいんだ。まぁ、他の寺の人たちとも知り合うチャンスだし今は交友の話を広げといた方がいいかと思ってな。」
「ふーん…そういうものなのね。」
「ま、そんなのは建前で単純に暇だったからなんだが…ってきたな。」
「ごめん!遅れたー!」
少し遠くから聞こえるその声に顔を上げて見てみると前からぬえさんがこちらに向かって手を振りながら走ってくるのが見えた。
俺はそれに対して軽く手を挙げてぬえさんを待つと相当急いで走ったらしく俺たちの近くに来ると膝に手を置いて息を整えていた。
「ご、ごめん…色々寺のほうの準備してたら時計見るの忘れてて…」
本当に申し訳なさそうにぬえさんは自身の顔の前で両手を合わせて謝罪の意を示した。
「おいおい、今来たばかりだから気にすんな。そういえば今回行く寺の名前聞いてないけど何て名前なんだ?」
「そういえば言うの忘れてたっけ…寺の名前は命蓮寺っていうんだよ。」
「命蓮寺ねぇ…なんかにたような名前の寺を聞いたことあるような…」
「そこは気にしたら面倒になるからやめて。」
「お、おう。なんかしらんが分かったよ。それじゃあ早速その命蓮寺に案内してくれるか?」
「OKついてきて、といってもすぐそこなんだけどね。」
そういうとぬえさんはくるりと俺に背を向けて先導するように俺たちの前を歩いていく。
俺はフランを載せたまま自転車を押してその背中を追う。
「そういえばぬえさん、寺に大勢集まるって言ってたけどなんか仏教関連のイベントでもやるのか?」
「え?…あ、そっか信貴峰は外からきたんだからわかるはずないか。う~ん…その説明は私よりも他の人のほうがいいかな。面倒だし」
「面倒って…まぁ、それなら別の人に聞くからいいけどさ。」
なんて軽く雑談しながら歩いていると件の命蓮寺という名前の表札のかかった門へと到着した。
「はー…なかなか立派な寺だな。」
「まぁね、この辺りの寺としては広さなんかは一番なんじゃないかな。それじゃあ先に本堂にいってて、自転車は私が預かるからさ。」
「あ、すまねえな。じゃあお言葉に甘えて先に行かせてもらうよ。ほら、行こうぜフラン。」
「言われなくても分かってるわよ。」
そういうとフランは自転車からピョン、と飛び降りて俺の側を通りすぎて本堂の方へと向けて歩きだす。
俺はぬえさんにそれじゃあよろしく頼むと自転車を預けてから本堂へと向かうと中には学校で見かけた人がそこにいた。
「あれ?聖先生?」
「あら?信貴峰さん、なるほどぬえがお手伝いを頼んだのはあなただったんですね。」
「はい、確かにぬえさんにはここの手伝いを頼まれましたが…それより何故聖先生がここに?」
「私はここの住職なのですよ。学校の教師というのはあくまで紫さんに頼まれてやっていることですからこちらが私の本業です。」
「そうだったんですか、そういえばぬえさんにははぐらかされたんですが今日は仏教関連のイベントか何かなのですか?」
俺が問いかけると聖先生は笑顔を崩さないながらもまとう雰囲気が変わり少しピリッとする空気が広がる。
「そうですね…まずはそこからお教えしましょうか。内容を簡単に話しますと供養のために今日は皆さん集まられます。」
「供養…ですか?確かにそれは重要なことですが一気にするものでしたっけ?」
「いえ、本来はそれぞれが思う日にするべきものです、ですが今回の供養には理由があります。理由に関してはこちらをお読みください。」
そう言うと聖先生は懐から一枚の新聞紙を取りだし、俺の前へと置いた。
聖先生に軽く一礼して新聞を広げるとどうも昔の新聞らしく10年前の今日と同じ月、日付が書いてあった。
その一面には商店街にて大火事があり、それに乗じた強盗達により多くの死傷者と被害者がでたということが書いてあった。
「…その事件の火災は明らかに人為的なものということは分かっていますが犯人はまだ捕まって居ません。」
「…え?」
「出荷場所は大通りに面した店内でただの火災であればすぐさま周りの人達で消化できるような所でありながらその火災は止められず、さらにその火災を最初に見た人曰くその時点でもう手のつけようのない家事だったと聞きます。」
「…」
確かに変な話だ、たとえ小さい店だとしても大通りには人が常に通り続ける。
だったらそんな事態になる前に気づくはずだし、店主もいただろうにそれでも火災が起こってしまった。
「…変な話ですが、俺はもう一つ気になったことがあるんですがいいですか?」
「えぇ、どうぞ。私に答えられることであるならば教えましょう。」
「大通りに面していて、かつ店主もいたはずなのに犯人がまだ捕まっていないというのはどういう話でしょうか。」
「それは、店内にいたのが何も持って居ない少女と成人男性だけだったのです。そして少女は焼け死に、男性が生き残りました。」
「ならその男性が犯人なのではないのですか?」
「いいえ、当時の人達もそう思って男性を攻め立てて心を読む能力を持った妖怪を連れてきましたが結果はその人は無実でした。」
「では、犯人はその少女ということに…」
「と、思いその少女の遺体を回収しようと捜索をしたところその少女の遺体がなくなっていたのです。」
「え…?」
「ですのでその事件は犯人未逮捕という現状に置かれています。ほかに何か聞きたいことは?」
「いえ、もう大丈夫です。」
なんだろうか…なにかが俺の頭の中で引っかかっている。
なにも持って居ないはずなのに起こした火災、無くなったあるはずの遺体、火災を知ってたかのように物を盗めた強盗。
…なんだろうか、このほとんどの答えを知ってるはずなのにパズルのピースがひとつ足りないような感覚は。
「…大丈夫ですか?なにか悩みがあるならば忙しくなる前に聞きますが。」
「いえ、大丈夫です。少し気になったことがあるだけですので…さて、手伝いの話ですが俺はまずなにすればいいでしょうか?後、フランはどうしときましょう。」
「フランさんは特になにもしなくて大丈夫ですよ。あなたには…そうですね、最初に一輪の団子を作るお手伝いをお願いできますか?」
「えぇ、大丈夫ですよ。ところでその一輪さんという人はどこに…「聖ー、団子だけど少し遅れそうです。」大体わかりました。」
「これ、一輪。話をしてた途中ですよ。」
「あ、ごめんなさい姐さん…」
「まったく…それじゃあ信貴峰さんお願いしますね。」
「わかりました、頼られたからにはできる限りのことはしてみますよ。」
その後一輪さんと軽く自己紹介を交わして台所へと向かった。
今回もお読みいただきありがとうございました。
…あれ?これもう火災の原因ばらしてるようなものですかね…まぁ、多分予想通りです。
さて、これからシリアス話が始まります…始めれるかな?
それではまた次回!