東方学園譚~回り咲く恋華詩~   作:くるくる雛

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どうも皆さんくるくる雛です。
最近新しくバイトを始めたのと他の小説を書き始めたせいで自身のキャパシティを超えつつあります。
なにしてんでしょうね。
それでは今回もどうぞ!


第七〇話 パチュリーの本の弊害

side~フラン~

 

「ん…んみゅ?」

「お、やっと起きたか。」

「ん~…?信貴峰の声…?なんで…って、あ」

「思いだしたか。」

 

そう言えば昨日私が信貴峰をベットに運んだんだった。

ソファじゃ寝心地悪そうだったし布団もないんじゃ寒そうだったからだけど…お姉さまにバレたらはしたないとか言われちゃうかな?

そう私がぽやぽやとあまり働かない頭で色んなことを考えていると信貴峰は少しだけ優しい声で私に話しかけてきた。

 

「俺を気遣ってくれたんだろう?ありがとう…さて、このまま二度寝の誘惑に負けたい気持ちは理解できるが早く起きないとフランの迎えが来るから起きてくれ。」

「あ、そういえばお迎えにきてくれるんだった!」

 

そのことを思いだすと私はベットから起き上がり、いつもの赤い服を取りだした。

そしてすぐさま着替えようとするとまだ部屋の中に信貴峰がいたことに気づき、服にかけていた手を離して言った。

 

「信貴峰いつまで部屋にいるの!着替えるからでていって!」

「す、すまん!すぐでていく。」

 

そういうと信貴峰はバタバタとへやを出ていった。

まったく…

 

 

 

 

 

said~信貴峰~

…やっぱりあんま眠れなかったな。

あれだな、良い香りって言われても場合によっては落ち着かないものだな。

いやまぁ、香り以外の物があったからかもしれんけども。

…腕のしびれがやばいな。そろそろ感覚もないし…おきてくれないだろうか。

そんなことを考えているとフランが少し見動きをしはじめた、起きたのだろうか。

 

「ん…んみゅ?」

「お、やっと起きたか。」

「ん~…?信貴峰の声…?なんで…って、あ」

「思いだしたか。」

 

一応フランは思いだしたようだが起きたてでどうにも頭の動きがにぶいらしく俺が一緒に寝ていることを思いだすのに少しの時間がかかった。

どうもこの様子だと迎えが来ることも忘れてそうだな…

 

「俺を気遣ってくれたんだろう?ありがとう…さて、このまま二度寝の誘惑に負けたい気持ちは理解できるが早く起きないとフランの迎えが来るから起きてくれ。」

「あ、そういえばお迎えにきてくれるんだった!」

 

そういうとフランはベットをバサリとまくりあげて布団から出るとこの家に来た初日に来ていた基本を赤で統一された服を取りだした。

一方俺もベットの上に座る体勢になるとやっと解放された腕をもう一方の手で曲げたりして様子を確かめていた。

…やべえ動かねえ、いやまぁ多分すぐに動きだすだろうけど。

そう考えながらベットから降りて起きるとフランと目線が合い、何かを言いたげな目をしていた。

 

「信貴峰いつまで部屋にいるの!着替えるからでていって!」

「す、すまん!すぐでていく。」

 

あぁそうだよな、服取りだしてたらそりゃ着替えるよな。

どうやら俺もあまりうまく頭は働いていないようだ。

まぁ、そんな頭でも多少はなにかを考えることは出来るので少しいつもより重く感じるその頭を乗せながら台所へと朝食を作りに降りるのだった。

 

 

 

 

 

「…うん、いい出来だな。」

 

みそ汁を味見して出来栄えを確認すると中々の出来栄えに少しテンションが上がってしまった。

こう、朝からうまい味噌汁がのめるといい一日が過ごせそうと思うのは俺だけだろうか?

そんなことを考えているとインターフォンが鳴り響いた。

誰が来たかを大体予想しつつも一応カメラを覗き込むとそこには咲夜さんがうつっていた。

とりあえず2階にいるフランに迎えが来たと声をかけて先に玄関から出るとそこには先ほどカメラに移っていた咲夜さんとその足元に日傘をさしてもらっているレミリアがいた。

 

「おはよう二人とも。咲夜さんは迎えにくるだろうと思ってたけどまさかレミリアもくるとはな。」

「おはよう、フランがお世話になったからね。私からもう一度お礼をいっておきたかったし、それに…フランが家出をした理由は私が構ってあげれなかったみたいだからね。」

「おはようございます、信貴峰さん。」

 

そういって咲夜さんが頭を下げると胸元が重力に従い少しだけ空間ができ、そこにはいつぞや俺が渡した緑色の魔石が煌めいていた。

 

「あ、その魔石付けてくれてるんだな。」

「えぇ、折角の貰い物ですし…割と綺麗できにいっていまってますから。」

「そうか、なら買った甲斐があったよ。」

「おまたせー、あっお姉さま!」

 

俺が二人と軽く話していると後ろからフランが飛び出しレミリアに抱き付くという名のタックルをかましていた。

日常茶飯事だったのかレミリアはそれを苦もなく受け止めるとフランの帽子を脱がして優しく頭を撫でていた。

…前にアリスさんとの方が姉妹っぽいとか言ったけどやっぱり本当の姉妹はこっちなんだな。

 

「あ、そうだ。」

「どうかしたのですか?」

「ん、ちょうど朝飯の準備してたところでさ、どうせなら三人とも食っていかねえか?」

「あら、嬉しいお誘いね。でも迷惑じゃないかしら?」

「大丈夫だよ、飯は大人数で食べる方が美味しいし、それに今日はうまく味噌汁ができたんだ。手っ取り早く言えば少し自慢したくてな…レミリアは別に米でもだいじょうぶか?パンのイメージがあるが。」

「えぇ、大丈夫よ。というか見かけできめたのでしょうけど海外にもお米はあるでしょうに…」

「それもそうだな、それじゃあ中に入ってくれよ。すぐに用意するからさ。」

「でしたら私はお手伝いを…」

「いいからすわっとけって。咲夜さんだって客に手伝わせたりしないだろ?」

「う、それを言われると弱いですが…わかりました。それでは期待してお待ちしております。」

 

そういうと咲夜さんは大人しく引きさがり、二人の側へと戻った。

さて、とっとと用意しますかね。

 

 

 

 

 

「フランを迎えに来ただけだったのに朝食までご馳走になってすまなかったわね。お味噌汁美味しかったわ。」

「そりゃどうも、それじゃあまた後で学校でな。」

 

朝食を食べ終えた俺達はまた玄関先へと移動してフランの荷物を車へと詰め込み、最後に軽く話をしていた。

 

「私もこちらのネックレスを頂いたお礼もまたさせていただきます。」

「だから気にすんなって、女性へのプレゼントくらい男の甲斐性ってことにしとけ。」

「信貴峰この休みの間泊めてくれてありがとう。急にだったのにごめんね。」

「フランも気にしなくていいって。」

「ううん、私もお返ししたいから…ちょっとしゃがんでくれる?」

「?べつにかまわないが…ほい。」

「ありがと、それじゃあ…」

 

そういうとフランはおもむろに俺に近づき、その金の髪で俺の視界が隠れると(ほほ)に何か温かく、柔らかいものが触れた感覚が生じ、ふわりとあの良い香りを少し残してフランは俺から離れた。

心なしかフランの顔が少し赤くなっていた。

 

「えへへ…それが私から空華へのお礼!」

「おい…今何して「フラン!あなた今何したの!?」」

「え?お礼だよ?前にパチェが貸してくれた本にお礼の仕方はそういうものだって書いてあったんだけど…?」

「今度パチェに詳しく話を聞く必要があるわね…とりあえずフラン、これからはそのお礼の仕方はやめときなさい。」

「はーい…あ、そういえばお姉さま。」

「なにかしら?」

 

レミリアがそう返すとフランは少しだけ思いだすかのように顎に指をあててレミリアへと言葉を続けた。

 

「その本に場合によればキス以上のお礼って書いてあったんだけどキス以上ってなにするの?」

「ふぇ!?」

 

おーう…これはまた答えにくい質問だな。

てか、パチュリーさんなんてもん渡してんだ。

…まぁ、この場はこっちに白羽の矢が立たないうちにとっとと家の中に入るか。

 

「それじゃあ三人ともまた後で学校でな!」

「ちょっ、空華!アンタ逃げるんじゃないわよ!」

「HAHAHA!姉妹の語らいを邪魔するほど無粋じゃないから遠慮しとくよ、じゃあまた!」

 

そういって姉妹の邪魔をしないクールな俺はすぐさま家に入り防犯意識の高さからすぐさま鍵を掛けて学校へ行く準備をはじめるのだった。




今回もお読みいただきありがとうございました。
最近出番があまりありませんがこの作品のメインヒロインは雛という設定です。
ど、う、し、て、こ、う、な、っ、た。
まぁ、フランちゃんは可愛いから仕方ないですね(自己完結)
それではまた次回!
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