東方学園譚~回り咲く恋華詩~   作:くるくる雛

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まにあったああ!
どうもみなさんくるくる雛です。
いろいろしてたらつい投稿時間ギリギリになってしまいましたすみません。
それでは今回もどうぞ!


第七二話 確定

「情報が少なくて犯人の正確なことは分からないけどそいつが死んでないことだけはわかるわ。」

 

レミリアと屋上で話し合った後、俺は授業を聞いてるふりをしながらずっと事件のことを考えていた。

だが頭のなかで考えを巡らせど巡らせど朝に考えていたこと以上のこたは思い付かず、意識を逸らしていた内にびっしりと黒板にかかれていた内容を機械的にノートへと写す作業に戻った。

 

 

 

 

 

「おい空華、お前さっきから動かないけど学食にいかないのか?」

「ん…?あぁ、授業終わってたのか…すまん魔理沙今日は弁当用意してるから学食にはいかないんだ。」

「お、それは奇遇だな。今日は私もコンビニでパン買ってきたから一緒に食べようぜ。」

「そうか…だったら一緒に食べようかな。」

「なんだ?お前今日はやけに元気ないな。」

「昨日寝不足だったんだよ。それで元気がでないだけさ。」

「ふーん?まあ、いいや。あ、妹紅!お前も一緒に食べないか?」

 

そういう魔理紗の視線を追うとそこにはどこか病にでもかかってるかと疑ってしまうような暗い表情の妹紅がいた。

妹紅は魔理紗の言葉にのそりと顔だけを向けると表情が崩れたままの状態で言葉を返した。

 

「いや…今日は調子悪いしもう帰らせてもらうよ。」

「おお?それは残念だな。でも確かに顔色悪いし今日は帰った方がいいかもしれないな。気を付けろよ?」

「うん、ありがと。」

 

妹紅はなにか無理やり気味に笑顔で魔理紗に返し、そのまま鞄をもって教室からでていってしまった。

 

「さ、それじゃあ食べようぜ。」

「二人だけってのも味気ないが仕方ないか、それじゃあ信貴峰玉子焼きひとつくれ!」

「ちょ、人の勝手にとってくな!」

「油断してる方が悪いんだぜ♪って、お前の玉子焼きなかなか上手いな…これなら毎日食べたいくらいだぜ。」

「…そりゃどうも。」

 

予想外に評価されてなんだか怒る気が失せてしまった。

…明日から玉子焼きだけ量ふやしてこようかな。

そう思ってしまうほど魔理紗はいい笑顔で人の玉子焼きを食べていた。

全く、こっちまでつられるような笑顔をしやがって…あ、もう一個とりやがった。

 

 

 

放課後、俺はそそくさと帰る準備を整えていた。

レミリアからパーティーの誘い…というか俺がメインらしいのでそれなりの格好でいきたい。

そのためには一度家に帰ってシャワーでも浴びようかと思案しているといきなり教室のドアが開かれ、黒髪の見目麗しい美女がそこに現れていた。

そしてその美女は特に中をよくみもせずに叫んだ。

 

「さあ妹紅!今日こそ決着を…ってあら?妹紅?」

 

そこまでいってようやく妹紅がいないことに気づいたのか首を少しだけ傾げておかしいわね、等と言いながら室内を確認すると俺と目があってしまい調度よいと言わんばかりに俺の側まで歩みより、話しかけてきた。

 

「あなた、このクラスにいる妹紅という女が何処に行ったかしらないかしら?」

「…何処に行ったかは知らないが妹紅なら昼休みにすでに帰ったよ。」

「あら、残念。今日こそ殺しあいの決着をつけてあげようと思ったのに…」

「殺しあいとはまた物騒だな、それに決着って何回もやってんのかよ…」

「その通りよ?まあ、どっちも死なないから結局容赦ないってだけのただの弾幕ごっこなんだけど。」

「…なんだって?」

 

今…なんていった?

俺は今なにか重要なことを聞いた気がしてつい女性に詰め寄り、確認のためにもう一度言うように促す。

女性は詰め寄った際の俺の剣幕にすこしたじろぎながらもさっき言った言葉をもう一度俺に言ってくれた。

 

「え?結局ただの弾幕ごっこなんだけどって…」

「その前だ!」

「え、え~と…どっちも死なない?」

 

やはり聞き間違いではなかったか…となるとやはり…

俺はいまその女性から聞いたその言葉を脳に吸収させると欠けていたパズルのピースが揃ったかのように一気に仮説のルートが繋がり、俺に一つの答えを浮かばせた。

だが、この仮説が正しいかどうかを確かめなければいけない。

そのためには話を聞く限りはよくも悪くも妹紅と付き合いのありそうなこの女性に話を聞かなくては…

 

「…すまないが一つ聞いていいか?」

「うん? まぁ、内容によるけれど妹紅が帰ったって教えてもらったし構わないわよ?」

「助かる。じゃああなたがさっき言った殺しても死なないってのは元から殺す気がないのかそれとも能力でしなないのかどっちなんだ?」

「あら、あなたあいつのこと知ってそうな口振りだったのにあいつの能力知らないの?」

「ああ、知らない。炎を操る程度の能力か?」

 

俺は敢えて予想とは違う前の自分が思っていた能力を口にする。

目の前の女性はそんなことを知ってか知らずか肩をすくめるような動きをみせ、暗に俺の答えを間違いだと伝えた。

 

「あの子の能力は『死なない程度の能力よ。』まあ詳しく言うとが刃物で刺されても鈍器で殴られても死なず、毒は体に入っても水と変わらず、病はそもそもかかることがない。」

 

瞬間、俺の頭の中で繋がっていた仮説という道が一気に押し広がって俺の思っている全てが正しいと確信した。

多分やつらはもう一度火災を引き起こすつもりだ…!でなければわざわざ妹紅と接触はしないだろう。

そして昼に見た妹紅の顔色から察するに…いや、昼に帰ったんだから今から準備をして夕方等にやるかもしれない。

…どちらにせよもうあまり時間がないみたいだな。

 

「すまん!調べなきゃいけないことができた!俺はこれで失礼させてもらう!」

「え?ち、ちょっと!?」

 

俺はその女性の脇を駆け抜け、すぐさま図書室へと走った。

狙いは図書室に常備されている幻想郷の地図だ。

俺は図書室に入るとすぐさま棚から地図を引っ張り出して机一面に広げると目を皿のようにして郊外の辺りを見始める。

 

「妹紅を取り囲んでいた連中はおそらくそこらのチンピラの規模じゃない。おそらくそれなりの人数がいる…そうなると市街地での活動の線は薄い。」

 

大人数で市街地で行動するのは目立つし、そもそもあの事件の時に火が燃え広がったら自分たちのところまで燃える可能性があるからな。

 

「とはいったもののそれだけじゃああまり絞り切れないよな…」

 

ほかになにか絞り方…アジトの場所はわかりやすいほうがいいな。

なにかで失敗して霧散してしまった際に集まる場所はわかりやすくないとまた集まるときにやりにくくなる。

 

「となるとこの地図で目立つ場所は…この湖くらいだな。」

 

そこまで目星をつけると今度は湖の近辺、正式名称は霧の湖の付近の地図を引っ張りだして大きな建物を探していく。

するとそんなに時間を置かずにひとつのでかい倉庫をみつけた。

ほかに大きな建物はみあたらないし恐らくここに例の集団がいるだろう。

さて…妹紅が本当に黒なのかそれとも白か、あるいは黒で白のグレーなのか確かめにいきますか。




今回もお読みいただきありがとうございました。
ついに実行犯は妹紅だと確定しましたね。
妹紅はなぜそんなことをしたのか、なぜまたしようとしているのか、それはこれからのお話しの楽しみということで一つ…
それではまた次回!
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