東方学園譚~回り咲く恋華詩~   作:くるくる雛

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どうも皆さんくるくる雛です。
何とかノルマ内にかけた…かけたんですがぶっ続けで書いたのでクオリティやらがいつもより低い可能性が…そこ、いつも低いとかいわないで。
では今回もどうぞ!


第七四話 籠の中の鳥は

奴…天夜がポケットから取り出したものは誰が見ても武器とわかるフォルムをしていた。

グリップがあり、さらに弾を飛ばすための穴が開いた銃であった。

 

「…ちょいと穏やかじゃねえものがでてきたな。」

 

俺はそのフォルムを見て少し額に汗をにじませながらつぶやいた。すると天夜は顔をゆがませてくちをひらいた。

 

「そうでもないさ、これは所詮…」

 

と、自分の言葉をすべて言い切る前に銃のトリガーを引いてパン、と乾いた音を出しながら中の弾を射出した。

俺はすぐさま上体をそらして回避する。

だが、回避したことにより何か違和感を感じた。

…銃弾をあの距離からうたれて回避できるか?

いくら俺が体を鍛えていて能力を使っていたとしても流石に銃弾を見切れるわけはない。

それに視界に移った弾の色は銀や金などではなくオレンジ色だったし銃弾を撃った際の音も乾いてこそいたがうるさくはなかった。

 

「まさかそれはエアーガンか?」

「そう、どこにでも売っている他愛のないおもちゃだ。」

「…なぜそんなものを使う、なめてるのか?」

「フン、自分の常識だけで考えるとは…幻想郷(こっち)じゃ通用しねえぞ。」

 

そういうともう一度天夜は俺に向かってエアーガンを撃った。

俺は特に慌てることなく弾をじっくりとみて回避、そして天夜の方を振り向いた…が、すでにそこに天夜の姿はなかった。

 

「何処をみてやがる。」

「なっ…ぐはぁ!?」

 

直ぐに顔を動かし声のした方向へと視線を動かすといつの間にか俺の後ろへと移動していた天夜に顔への右フックを受けて数歩下がらされてしまう。

天夜はそのまま距離を詰めながら左足での蹴りを打ち出してくるが俺はすぐさま持ち前の反射神経で逆に天夜の膝の皿めがけて裏拳を繰り出す。

これは確実に天夜へと直撃する軌道だ。

 

「甘めぇよ!!!」

 

そういうと天夜は俺の前から消え去り俺の拳は空をきる。

俺はあわてて天夜の姿を探すと今度は最初に立っていた場所に戻っていた。

今度は俺の背中に直接出なかった…?

少し不審に思い思考を巡らせようとするがそんな時間は与えてもらえず、天夜は駆け込み気味に俺へと突きをくりだしてくる。

 

「…だったらこれならどうだ!」

 

俺は天夜の突きを能力を使用して下向きに放たせて体勢をずらすとそれに合わせて渾身の右アッパーを顔へと打ち込み、天夜を吹き飛ばした。

天夜はそのまま受け身を取るでもなく背中から落下して体を強打していた。

 

「ちったあ効いたかよ…!!」

「ぐふ…あぁ、殴られたのなんざ久しぶりだ。」

 

そういいながらも天夜はどこか楽しそうに笑っていた。

どうも若干戦闘狂の気がある、俺の苦手なタイプのようだ。

 

「だが…代わりにお前の能力は大体把握した。恐らく摩擦を操る、滑らせる、そのあたりの能力だろう?」

 

その当たらずとも遠からずの答えに少し体がビクリと反応しそうになるがどうにか抑え込み、ポーカーフェイスを維持して言葉を返す。

 

「さあな、だがこっちもお前の能力は大体わかったぜ。お前の能力は場所の入れ替えじゃないか?それも対象をしっかりと見るか考えるかしないといけないタイプだ。さっきのエアーガンは撃った後に弾と自分の場所を入れ替えるためのものだろう?」

 

俺がそう答えると天夜は眉をピクリと動かし、反応をしめした。

どうやらその予想通りのようだ。

 

「ふぅん…この短時間で俺の能力に気付いたことには感服するが見破ったからと言って勝てるとは限らんぞ。」

「そんなもん百も承知だ。だけど能力に気付くかどうかで対策が練れるアドバンテージは大きい。」

 

…なんか能力を探りながら戦うってどこぞの海賊王を目指す少年の漫画みたいだが実際どんな戦闘でも相手がどんな戦い方をするかというのは知っておいたらそれに合わせて行動が起こせるので把握してしまったほうが良い。

ただあくまでそれは参考程度にしておいたほうがよかったりもするけどな。

そして無駄な思考タイムはこれでおしまい。

俺は能力に慣れてないからそんなに長時間戦闘できるわけじゃないからすぐに決着をつけないといけない。だから…

 

「さて、俺もあんまり時間があるわけじゃないんだ。なにせ友人からのパーティの誘いを無視しちまってるからな!!」

 

こっからはただの殴り合いだ。

 

 

 

 

 

「くたばりなぁあ!!」

「がっ…!!!ぐっ、らあああ!!」

 

天夜のジャンプの反動をつけた拳による打ち下ろしを顔に食らうが俺はそのエネルギーを利用、上半身を下に振り下ろして下半身は床を蹴り上げそのまま前転すると(かかと)での反撃を繰り出した。

すると天夜は顔から床へと叩きつけられて俺は一度体勢を立て直すためにバックステップで一度ひいておいた。

あのまま攻めたところでその辺に散らばっているエアーガンの弾と体の場所を入れ替えてきただけだろうからな。

だがその瞬間天夜の様子が急変した。

 

「クッ…クハッ…!クハハハハ!!!」

 

…頭を強く蹴りすぎて狂ったか?

俺はそう考えられずにはいられないほどに天夜は体をふるえさせ、笑っていた。

そうして奴がゆらりと立ち上がった瞬間俺は何かやばいと感じ、とっさに体を捻ると背後からナイフが突き出して俺の腕をかすって行った。

こいつ…!さっきまでと違って殺す気できやがった…!!こういうことがあるから戦闘狂は嫌いなんだ。

俺は一瞬痛みによって左腕を抑えそうになるが気合いで抑え込んで能力を利用した渾身の右フックを天夜のボディへと叩きつけるが狂っているからかあまり効いていないようでもう一度俺へと向かってきた。

 

(クソッ!!そろそろ能力がきれそうだって時に…!!)

 

そう考えてあまり能力頼りではなく体捌きに比重を置いた戦い方に変えて天夜の体を打ち、捌き続けているとよく聞いた声が俺の鼓膜を震わせた。

 

「信貴峰!?」

 

 

 

 

 

~said妹紅~

「ん…痛っ!?」

 

私は右足から感じる痛みで目を覚ました。

そして思い出した、私が天夜に挑んで負けてしまったことを。

くっ、天夜のやつ態々足を切断までしやがって…これじゃあリザレクションにも時間がかかる…

そう考えてうなだれると何処からか肉を打ったりパシッという乾いた音が響き、フラリとそちらを向くとそこには天夜と打ち合っている信貴峰の姿があった…って、え!?

 

「信貴峰!?」

 

なんであいつがここに!?まさか私の事を調べて…いや、それだったら過去の私が犯したことを知った時点で助けようなんて思わないはず。だったらなんで…?

そう考えようとするが目の前のわずかにではあるが徐々に劣勢になっていっている信貴峰を見て胸が騒めいていた。

このままじゃアイツもやられちまう。せめて今の私でもできる援護をしないと…!

そう思いほとんど尽きかけている霊力を絞り出して腕を縛っている縄を燃やそうと集中を開始した。

 




今回もお読みいただきありがとうございました。
今回の話を書いて思ってたんですが私って本当にシリアス書く能力がないんですね…チクセウ
それではまた次回!
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