東方学園譚~回り咲く恋華詩~   作:くるくる雛

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どうも皆さんくるくる雛です。
はい、サブタイトルがどうみてもネタ切れですね。
い、いやこれは考えるのが面倒とかでは決してなくてシリアスが終わったからのんびりな感じにしようとおもったら特に拾うネタがなかったというかなんというか…
と、とりあえず今回もどうぞ!

(今回は後書きにてこの作品の今後について少し報告させていただきます)


第七八話 退院

「ただいま戻りました。」

 

その声と、鍵山さんと共に病室の扉を開けると中には永琳先生と服を着直した妹紅の姿があった。

…もう一人くらいいるような気がしたのだが、まあいいか。

 

「あ、おかえり。」

「あら調度いいタイミング、お帰りなさい。」

「いいタイミング?」

「ええ、さっき言っていた日常生活に支障があるって言ってた事に対する事だけど…」

「何か考えが浮かんだんですか?」

「浮かんだって程ではないわ。ただ雛に手が治るまでの間、空華くんと一緒にいてもらおうかと思ってね。」

「鍵山さんに…?」

「ええ、貴方の交友関係や相手の性格を考えて雛が最適解だと思ってね…頼めるかしら?」

 

そう言って永琳先生は鍵山さんへと顔を向けて確認を取った。

それにたいして鍵山さんはうーん、と少し悩みながらこちらを何かを問いかける様なまなざしで見つめてきた。

恐らく自分でもいいのか、あるいは家に邪魔してもいいのかといったところだろうか。

家に誰かを上げることはフランを泊めてる段階で別に構わないし、鍵山さんでいいのかということに関しては他のヘルパーなんかを呼んでおっさん、あるいはおばさん辺りがくるよりか俺も男だし楽に美人に入る鍵山さんの方がずっといい。

そう結論を決めると鍵山さんに対して首を軽く縦に降って肯定の意をしめした。

すると鍵山さんは永琳先生へと向き直ってわかりました、と返答を返した、

 

「それじゃあ具体的に雛にしてほしい事を話すけど…「ちょ、ちょっとまってくれないか?」…なにかしら?」

 

話を纏めようと永琳先生が口を開いたところで思わぬ横槍がはいった。

その正体はさっきまで静観を決めていた妹紅だ。

ふむ…?何か今の話に問題点があったか?

 

「その…信貴峰の手伝いなんだけど…さ、私もやっていいかな…って」

「貴女が?」

「ああ、今回信貴峰には大きな借りを作っちゃったから返していきたいんだ。」

「ふむ…そうね、一人よりは二人いた方がいざというときに行動をとりやすいかもしれないわね。私は悪くないと思うけれど空華くんはどうかしら?」

「そうですね…確かに鍵山さん一人じゃ負担が大きすぎますしいいと思います。部屋ならあまりまくってますからそこも問題はないです。」

「そう、なら雛もそれでいいかしら?」

「ええ、私もそれで構いませんよ。」

 

鍵山さんも肯定して妹紅も俺の家に来る事が確定する。

…妹紅の気持ちを考えて賛成したけどよく考えたら自宅に同年代の女子が二人って色々問題じゃないのか?

そう考えたものの最初の頃に感じた向こうとこちらの価値観の違いを思い出し、こっちの価値観では特に問題はないのだろうと結論付けた。

 

「さて、それじゃあ二人にこれからしてほしいことを話すわね。まず空華君の傷が痛んだ場合だけど…」

 

永琳先生が二人に説明をし始めると同時に俺は病室から出ると、周りに誰もいないのを確認してから口を開いた。

 

「…でてきたらどうですか紫さん?」

「あら、気付いていたの?」

「ええ、正確には鍵山さんを探しに行った後…ここに入る時ですかね。武術を習ってるせいか人の視線は敏感に把握できるんですよ。」

「まったく、とんでもない特技をもっているわね。」

 

すると俺の目の前の空間が裂け、目玉がいくつも浮かんでいる毛色の悪い空間から紫さんがその姿を現した。

 

「それで?わざわざ名前を呼んだということは何か話したいことがあるのでしょう?」

「ええ、話…というよりも質問に近いものですが。」

「別に構わないわよ、話せる内容であれば話してあげるわ。」

「では遠慮なく…紫さん、あなた妹紅が過去の事件の犯人と知っていたでしょう?」

「…どうしてそう思うのかしら?」

「貴女が能力を把握しとかなければいけない立場だからです。」

「なるほどね。つまり私が妹紅の能力を火ではなく死なない能力だとしっており、そこまで解っているならば容易に妹紅が犯人であると解っているはずだと。」

「ええ、まったくもってその通りです。だから聞きたいのはこれから、何故放置したんですか?」

 

そう、犯人が妹紅だとわかっていたなら紫さんは妹紅を警察に出すなりなんなりできたはずなのだ、だがそれをした記録はない。

そこを疑問に思い質問したのだが…

 

「確かに、あなたの考えている通りに警察に突き出すのは簡単だったわ。というよりもあの子を最初に確保した時はそれが目的だったし。」

「ならばなぜ気がかわったのですか?」

「…子を守る母親の強さに気圧されてね。」

「母親…?」

「ええ、ちなみにそれが誰かは聞いても言わないわよ。けれど…そうね、代わりと言ってはなんだけど事件を解決してくれたお礼になにかご褒美を上げようと思うのだけれど何かほしいものはあるかしら?」

 

こちらの追及を避ける為かすぐさま今回の事件の話へと紫さんは会話をすり替えた。

じゃあ褒美として話を聞かせてくれと言いそうになるが…やめておいたほうがいい気がした。

何故かはわからないが俺の勘がそうささやいていた。

 

「そうですね…それじゃあ明日辺りにほしい家具なんかを伝えるので追加でいただけますか?」

「あら?その程度でいいのかしら?」

「ええ、現状に意外と満足しているので。」

「そう、なら明日学園で慧音か聖にでもメモを渡してちょうだい。そしたら家に適当な感じに置いといてあげるわ。」

「ありがとうございます。」

 

俺がそういうと紫さんは背を向けてまたスキマへと向かいこの場から立ち去った。

…あ、布団だけでも今日送ってもらえばよかった。

馬鹿なミスを仕出かしたな、と少し頭を抱えるもののやってしまったことは仕方ないかと思考を変え、また病室へと戻る。

すると丁度よく説明が終わったところらしく、俺は永琳先生に話しかけ、そのまま退院の手続きをし始めた。

 

 

 

 

 

「傷は完治してるようには見えるけれど実際はまだ治るのに日がかかるから別に稽古はしてもいいけれど、あまり傷跡には強く触れない事、これだけ気を付けておいてね。それじゃあお大事にね。」

「ありがとうございました。」

 

俺は永琳先生から手早く注意を受けると無事(?)退院して外の日の光をその身に浴びた。

あぁ…やっぱり太陽の光っていいもんだな、ただし真夏の日差しは鬼畜だから除くが。

 

「それじゃあ行こうか2人とも。」

「ええ(ああ)」

 

二人に声をかけると快い返事が返って来たので俺は自宅へと向かう道を歩き始めた。

 

 

 

…つもりだったのだが。

 

「なんで俺は商店街で土産物を探す事態になっているんだ?」

「あれ?説明してなかったっけ?お前が昨日ドタキャンしたパーティを今日に変更して行うんだってさ。」

「それでパーティに出るならお土産をもっていくのがこっちの常識なんですよ。」

「いや、それは聞いたけどまさか自宅に帰らずに直行で行くことになるとは思わないだろ…」

「とはいえ一度家に帰って行きがけに買うというのはなんだか失礼な気もしませんか?」

「それを言われたら反論の余地はないが…まぁいいか、ところでどんなものを買えばいいんだ?あんまりパーティだのにはいったことがないから何をもっていけばいいのかさっぱりわからん。」

「そうだな…ならこんなのはどうだ?」

 

そういいつつ妹紅がこちらに一つの品物を手渡してきた。

 

「…トマト?」

「ああ、レミリアはこいつが好きだし今が一番美味しい時期だからちょうどいいと思ってな。」

「ん?トマトの旬って夏じゃなかったか?」

「ああ、確かにそうなんだけど本当に味が良くなるのは春から初夏、ちょうど今の時期なんだ。」

「そうだったのか、ならこれにするけど…意外と妹紅って料理が上手かったり?」

「意外ってなんだよ、私は普通に料理はするしほかの家事だってそこそこやれるぞ?」

 

まじか…少し男勝りだからそのあたりあまり得意じゃなさそうとか思ってたのに。

 

「おい、なにか失礼なこと考えていないか?」

「イエ、マッタクソンナコトナイデスヨ」

「なんで棒読みなんだよ…」

「まぁまぁ、とりあえずお土産が決まったのなら早くお会計をしてしまいませんか?パーティに行く準備もしなくてはいけませんし。」

「それもそうだな、それじゃあとっとと買って早めに準備をすませてしまうか。」

 

そう決めるとトマトを箱で購入、一度家に戻ってからパーティ会場へと向かうのだった。




今回もお読みいただきありがとうございました。
では早速前書きにて書かせていただいたこの作品の今後の事を話させていただきます。
実は作者が7月後半から9月まで職場研修なるものがありまして、場合によっては2週間ごとの投稿ができない可能性がございます。
できるかぎりは守りますが投稿できなかったさいはご了承ください。
それではまた次回!
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