やる気がでたと言ったな…あれは本当だ。
ですがネタがでなかったので…遅れてすみません。
それでは今回もどうぞ!
「お、いたいた。慧音先生。」
「む、空華か。昨日は災難だったな。」
「ええまあ…ですが周りの人の手助けあってですけど妹紅を助けられたので良かったとは思ってますよ。」
そういうと俺は慧音先生に軽い笑みを返す。
すると慧音先生は笑いながらも少しあきれたように
「まったく、お前は本当に変わらんな。」
と告げた。
「いや、むしろ悪化してるのか?」
「ちょいと先生?それは酷いいいぐさじゃね?」
「ならそう言われないように頑張るんだな、仲間の為に頑張るのはいいが、お前は抱え込みすぎるんだよ。」
「そうですかね?抱え込もうなんて思ってはいませんが。」
「だからお前の場合は厄介なんだが…まあいい。怪我の具合はどうだ?」
「暫く料理等は控えるようにとは言われましたが…傷みなどはないですね。」
「少し不自由といったところか。」
「ええ、まあその認識でいいと思います。」
そうか、と一安心したように慧音先生は息をひとつ吐くとしかし、と言葉を繋げる。
「お前は本当に変わらんな。」
「先生、その台詞二度目です。」
「二度も言いたくなるさ。お前、小学校の時にも似たようなことしただろう?」
「…しましたっけ?」
言われて俺は記憶の引き出しを探るが特に該当するような物が見つからず…というか割と不良にからまれたりで喧嘩が日常的だったのでうまく思い出せない。
「なんだ、覚えていないのか?ほら、他のクラスにいた女の子がいじめられていたからと一人で上級生四人の相手をした時だよ。」
「んー…言われればそんなこともあったような…?」
言われればそんなこともあった気がする。
確か俺の通ってた小学校では一番可愛いと言われていた子を性を覚えたばかりのガキ大将が無理矢理自分のものとしようとした話だっけか。
まあ、殴られながらそれ以上の力で相手を殴って終わらせて先生に頭突きされたが。
確かあのあと何回かその子と遊んでいたが、事故で親が死んで叔父さんとやらに喜んでつれていかれたはず…?
…ん?親が死んだばかりなのに喜んで?
それにストーリーは思い出せても顔が浮かび上がらない。
俺はその奇妙なことに思いつき何とか彼女の顔を思いだそうとする。
確か…笑顔の素敵な銀髪の…!
瞬間、俺の脳裏に痛みが走って立ち眩みがして、片手を頭に当ててその場に踏みとどまる。
「ど、どうした…?」
「いえ…急に立ち眩みがしただけです。」
「そ、そうか。お前は怪我もしてるんだから辛くなったら端で休んでおけよ?」
「ええ、いざとなればそうします。」
そう言って慧音先生から離れると何故か頭がすっきりとしており、先ほど考えていたことなど頭から消え去っていた。
「ふぅ…立食パーティーってのは始めてだが、案外楽しめたな。」
俺はテラスの手すりに肘をついてそう呟く。
あのあと、パーティーはつつがなくすすんだ。
数名の知らない人(?)達とも話したし、皆は年代物の葡萄ドリンクやお米からできた炭酸なんかを楽しそうにのんでいた。
そんな光景を尻目に俺はパーティー開場からひっそりと抜け出してベランダへ移動したのだ。
…まあ、メインの奴がどこかに消えてどうするんだと思わなくもないが皆好き放題飲んで楽しんでいるし問題はないだろう。
「あれ?じゃあ皆騒ぎたいだけで俺の意味あまりないんじゃ?」
その事に気づくと俺は一人で乾いた笑いを浮かべた。
…自分の手に残っている傷痕をみながら。
「…くそ…!」
思いを吐き出しながら手すりを叩きつける。
他の人に心配をかけてしまった、その事実が俺の心を乱す。
全員気にするなとは言ってくれた、本来ならばそこで終わりの話だ。
けれど俺は心配させる程度の力しか無いことに苛立ちを押さえられなかった。
もう少し速ければ妹紅は足を切られずにすんだのではないか。
もっと強ければ自分も守れて周りに助けをえなくてもよかっだろう、と負の感情が止めどなく溢れる。
その思いをぶつけるようにもう一度テラスを殴りつける。
そんな自分の心を隠そうともしていない行為をしていると背後から声が聞こえた。
「…そんなやわなものではないとは言え、あまり私の家に破壊しようとしないで欲しいわね。」
「…すまん。」
「まあ、実際は壊れてもまた誰かが直すしそれはいいわ。それで?何をそんなに荒れているのかしら?」
レミリアは暇潰しにでも聞いてあげると言った様子で手すりにもたれ掛かると、こちらへと視線を投げ掛ける。
「…こういうときの男は方っておいて欲しいものなんだがな。」
「私は悪魔よ?悪魔が相手の嫌がる事をするのは当然のことだわ。」
「…そんな優しげな目をする悪魔がいるかよ。それに仕方なく聞くみたいな態度だけど真剣なのは態度でばれてるぞ。」
「あら、あなたこそ意地悪ね。そう言うことには気付いても言わないものよ?」
「やられたらやり返すのも人だからな。」
「…まあ、いいわ。それで何故そんなに荒れてるのかしら?」
…言ってもいいのだろうか。
助けて貰っておいて、言う立場にあるのだろうか。
少しの間そう考えるが、恩人が聞いてくれているのにはぐらかすのも不義理かと結論をだし、胸の内を吐露する。
「少し…自分の非力さがいやになってな。」
「非力?何をいっているのよ、あなたは普通の人よりつよいじゃない。」
「けれど俺は妹紅を救いきれなかった。俺に力があればあんなに時間もかからなかった。 」
「…やっぱり人間って面倒ね。」
俺の思いを蹴散らすようにレミリアはそういい放つ。
「もう過ぎた事をウジウジと考え、自分を悔いる。私達妖怪なら気にしない事を、ね。」
「…」
「確かに後悔も必要だわ、けれど貴方はしすぎなのよ。今回ダメだったのなら次はできるように頑張ればいいじゃない。努力、研鑽こそが人間の美徳でもあるらしいし。元々強い私達にはないものだわ。」
「…だが、研鑽してもなお俺一人ではだめだった。俺は周りにに心配をかけてしまった。」
「ならもっと頑張れないいだけの話じゃない。貴方たち人間は私達妖怪より寿命は短いけれど、それでもあなたはまだまだ先があるはずよ。ならもっと努力すればいいじゃない。幸い
「…また、難しいことだな。妖怪達の技を自分で使おうとするなら相当のアレンジと技量が必要だ。それをわかっていっているのか?」
「ええ、もちろん。あなたこそ気乗りがしないふうを装いながらもやるのでしょう?」
「ああ、もちろん。そっちこそ暇つぶしの態度をしながらも真剣にきいていだろう?」
なんとなく心の中を見透かされた気がしたので意趣返しにできるだけ似たような言葉でレミリアさんに言葉を返す。
「…オウム返しのつもりかしら?」
「さあ、なんのことやら?俺は俺の言葉で返しただけさ。」
「やれやれ、精神へのダメージが妖怪より少ないのも人間の特徴だけれど少し回復が早すぎるわね。」
「的確なアドバイスをもらえたからな。まぁ、悪魔のアドバイスってのも普通に考えたらマズいのかもしれんが。」
「あら、悪魔だってまともなことくらい言うわよ。なにせ自分の大事な
「やれやれ…ま、ありがとう。」
「どういたしまして。あ、そうそう、一つ言い忘れてたわ。」
「ん?どうした?」
「あなたは怪我もしているし、今日は遅いから泊まっていきなさい。というよりも泊まっていってちょうだい。」
「いやいや、怪我してるって言ってもそんなひどくはないし、あの二人もいるからちゃんと帰れるさ。」
「別にそこは疑っていないわよ。けれどあなたには借りがのこっているからそれを返しておきたくてね。」
借り…?いや確かにフランを保護したりはしたがあれくらいなら命を救ってもらったので別にいいだろ。
「気にすんな、今回助けてもらっただけで腹いっぱいだよ。」
「そうね、確かにフランの借りはそれで返したわ。けれど貴方は遊園地で咲夜も助けているでしょう?」
「…あったかそんなこと?」
「ほら、咲夜がナンパされていたところを助けてくれたでしょ?」
「ああ…あれか。けどあんなのやろうとしたら咲夜さんでもどうとでもできただろ。」
「もちろん咲夜なら話に聞いていた者達相手なら軽く倒せたでしょうね。でもそうじゃない、貴方が助けてくれたことが嬉しいのよ。」
…ん?咲夜さんをナンパから…?
あれ…?なにか今までに同じような光景をみたことが…!
「痛ッ‼」
「だ、大丈夫!?」
瞬間、またも俺はひどい頭痛に苛まれ、ふらついたところをレミリアに支えられる。
な、なんなんだこの頭痛…!
「はぁ…はぁ…」
「大丈夫かしら空華?もし辛いのならすぐにでも病院に連れて行ってあげるわよ?」
「い、いや、大丈夫だ。もう痛みはない。」
…さっきから走るこの痛みはなんなのだろうか。
少しだけそう思うが、すぐに意識は痛みから外れてレミリアの言葉に意識が移る。
「…あなたがいうならいいけれど。とりあえずあなたを泊める部屋に案内するわ。」
俺は謎の頭痛に苛まれたこともあり、今度はその言葉にすんなりと従ってレミリアの後について行った。
今回もお読みいただきありがとうございました。
今回は特に話せる内容もないのですがひとこと。
いつも感想、お気に入りしていただきありがとうございます。
それではまた次回!