最強ヒロインの俺がクラスの美少女に正体バレたら、なぜか付き合うことになった件 作:潮井イタチ
【☆6戦乙女リーレア・レジエンダを語るスレ24】
24:一般市民の匿名さん
生のリーレアちゃんに会える復興作業ボランティアって聞いてたのになんかいきなり最終決戦が始まった件
26:一般市民の匿名さん
あの世界滅亡直前みたいな怪奇現象の数々は本当に何????
28:一般市民の匿名さん
>26 戦闘の余波……ですかね……
31:一般市民の匿名さん
流石にあんなん戦乙女一人で起こせるわけないだろ
34:一般市民の匿名さん
起こしたのは魔獣の方なんじゃないの?
37:一般市民の匿名さん
だとしてもそれを倒してるリーレアが何って話になるんだよなあ……
39:一般市民の匿名さん
あの空に飛んでったビーム、☆5の必殺の8500倍の威力あったらしいよ
41:一般市民の匿名さん
8 5 0 0 倍
42:一般市民の匿名さん
毎度毎度アホの数値しやがって
44:一般市民の匿名さん
ぼくのかんがえた最強の戦乙女すな
45:一般市民の匿名さん
もう本当に全部あいつ一人でいいんじゃないかな
46:一般市民の匿名さん
リーレアちゃんじゃなくて魔獣か魔人がビーム撃ったのかもしれないから……
え?それ倒してる時点で同じ?それはそう
47:一般市民の匿名さん
というかこんなん一人の人間に持たせていい力じゃないだろ……子供の癇癪で街一個廃墟になるぞ
48:一般市民の匿名さん
>47 無口無表情かと思わせて声援に無表情で手ぶんぶん振って黙ってダブルピースで応えてくれる俺たちのギャップ萌えリーレアちゃんがそんなことするわけないだろ!!
48:一般市民の匿名さん
>48 結局無口無表情じゃねーか
50:一般市民の匿名さん
>47 マジレスするとビフレストの方でいつでも変身デバイスを遠隔停止できるし、そもそも一定以上の危険行為は最初からできないように設定されてる
51:一般市民の匿名さん
街吹っ飛ばせるような力の持ち主が野放しになってるわけないでしょ常識的に考えて
52:一般市民の匿名さん
ちゃんとビフレストが制御して、身元とかも流出しないようにしっかり把握して情報管理してるに決まってるんだよなぁ
53:一般市民の匿名さん
まあ今回やたら情報降りてくるの遅いし、もしかしたらあのビームもビフレストの新兵器とかかもしれないけどね
54:一般市民の匿名さん
てかマジでなんであの子だけこんな強いの?一般応募からの採用ってことになってるけど絶対そんなわけないでしょ なんか特別な経歴あったりする?
57:一般市民の匿名さん
戦乙女の身元の詮索はNG
58:一般市民の匿名さん
偽名使ってる子も多いしね
60:一般市民の匿名さん
その割に誰も顔隠したりしてないけどな
61:一般市民の匿名さん
>60 言うても変身したら顔変わるし 個人差はあるからアレだけど
63:一般市民の匿名さん
>60 >61 変身しても顔つき変わらないタイプの子でも、髪色ド派手になって装飾ゴテゴテの衣装着てたら案外分からんもんよ
65:一般市民の匿名さん
たまに会ってる姪っ子がテレビで何度も見てた戦乙女だったのに言われるまで全然気づかなくてビビったわ
67:一般市民の匿名さん
戦乙女の変身には、神秘存在への変質によって変身前と後を同一人物として結びつけづらくなる力とかがあるらしいね
70:一般市民の匿名さん
もしかしたらクラスの地味目なあの子がリーレアかもしれない……ってコト!?
73:一般市民の匿名さん
と見せかけて実は男子だったりして
74:一般市民の匿名さん
>73 男が戦乙女になれるわけないだろ
※
その後。
当然事情を聞かれたが、そこは適材適所。諸々の説明は全てリーレアに変身したティテアが行った。
色々言われたみたいだが、意味深なセリフとそれとない脅しでおおむね全て煙に巻いたらしい。頼もしすぎる。嘘と騙し、そして誤魔化しはお手の物といったところか。カス女の面目躍如って感じ。
そんなこんなでビフレストは大騒ぎで、ヒイロや
で、結局どうやって収拾つけんのこれ。
「一応、面倒になったらリーレア・レジエンダ死亡説で全部解決しますよ」
「するか?」
いや、するのか? 確かにするかも。するかもだけどもよ。
「もちろんそれは最終手段です。使うとしても最後に使います。まだ星一くんの力をバラす布石も打ってないですし」
「え? 俺の力をバラすとか聞いてないんだけど」
「あれ? 最初に言いませんでしたっけ」
言ってたっけ……言われてみれば言ってた気もする。
その辺は正直どうでもよかったので無いものになったと思っていたが、ティテアの方はずっとそのつもりのようだった。
「前にも言った通り、ずっと私=リーレアの図式を成立させ続けるのは無理だし、リーレアの正体が星一くんであることを隠し続けるのも無理です」
それはそうだ。ビフレストがどんなにガバだろうと関係ない。こんなことずっとやってたらいつかはバレる。
「死亡説ではないにしても、どこかでリーレアは表舞台から退場させなければならないでしょう……いや、星一くんがずっと最強美少女やりたいっていうなら協力しますけど」
「ずっとはやりたくないです」
今でさえ、気を抜くとちょっと性癖歪みそうで怖いのだ。
特に前回の、最後にティテアとダブルリーレア状態で抱きしめられた時は確実に脳に良くない影響を受けた。ずっとやってたら絶対取り返しつかなくなる。
「……またリーレア同士で抱っこします?」
「しない」
「そうですか……」
なんでしょんぼりしてんだ。
「とにかく、リーレアの名前と立場を使って、最終的には星一くんがそのままの姿で超能力者として活躍できるようにするつもりです。ビフレスト唯一の男の超人として、もう誰にもはばかることなく全力を出せるようにしてみせますから」
それは、うん。確かに、魅力的だ。
俺は俗な人間である。「欲しいものを三つ教えてください」と聞かれれば、迷いなく富、名声、力と答える人間である。現代の若者らしからぬ俗さである。
「星一くんだって、そうなったら今と違って普通に女子にモテます……よ?」
「ううむ……」
……でも最近、別にそこまで大勢にモテたくないんだよな。理由はわかっているが。
ちらりと「理由」の方に視線を向けてみれば、彼女の方も微妙な表情で視線を逸らしていた。……自分から話振っといて……。
「……言っても、俺だってずっと最強ってわけじゃないしなあ。超能力の使い方とかみんなに教えたらどうせすぐ一番じゃなくなるだろうし」
「超能力の使い方広めていいわけがないでしょ星一くんみたいのが大量にいたら人類終わりますよマジで他の人には扱えない星一くんの固有能力ってことにしてくださいホントに」
「すっごい早口。けど
「そんなん出てきてたまるか。人間の可能性を信じ過ぎでしょ」
君ならば分かるだろう。どんなに極めたところで、上には上がいるのだ、いつだって。
ともあれ、いずれ俺が型落ちになるとしても、誰に引け目を感じることもなくこの力を使っていいのは素晴らしい。ティテアが自分の目的を達したあとは、俺という超能力者の存在を公に認めさせるつもりだったというのは嬉しい話だ。
「でもそっちはそれでいいのか?
「重要な戦いに勝つために力を失ったことにして、『あ〜力失っちゃったな〜姉さんに私を手助けできるぐらいの強さがあったら力失うこともなかったのにな〜私が力失ってなかったら絶対姉さんより強いのにな〜別に責めたりはしないけどな〜やっぱな〜チラッチラッ』して、姉さんの人生に消えない傷を残すつもりなので大丈夫です」
「カス……」
この女、己のカス性を隠さずさらけ出すことが誠意の証だと思ってやがる。やろうと思えば、普通に真っ当な言い回しもできるだろうに。……そうやって隠そうとしていないのが嬉しくはあるから、俺の方も大概なんだけども。
まあ人生に消えない傷をつけられてるのはティテアの方も一緒だ。カスだと思いはするが、止めはするまい。好きにやったれ。
「で、そっちの方は何か見つかりました?」
「それっぽいスマホあったけど、壊されてるな」
「データをサルベージできるかもしれないので、一応確認しておきましょう。発信機に気づいて焦ったのか、あまりしっかりした壊し方ではありませんし。ヴァルハラの
「お前何歳だよ」
雑談しつつも、俺たちはヴァルハラのセーフハウスの探索を進めていく。
セーフハウスは、
「とはいえ腐っても秘密組織というべきでしょうか。途中で発信機を壊されはしましたが……星一くんの超能力センサーのおかげでセーフハウスまで辿ることができたのは僥倖です。これでビフレストに先んじてヴァルハラの情報を入手できます」
「いきなり『あの軍服女に発信機付けたので追いましょう』とか言われた時は何事かと思ったけど」
いやびっくりしたよね。手から神聖っぽい優しげな光フワー出して『逃げて! これで彼女は追ってこない!(キリッ)』とか言いながら、光に紛れて発信機つけてたとか。何が逃げてだよ。
「後ろ暗いことやってる自覚があるのに、
「うーん俺への皮肉かな?」
「バレたのが私で良かったですね」
ふふーんという笑い声にどんなあくどい顔をしているのかと振り返る。
が、意外なことに邪気の無い嬉しそうな笑顔だった。
「……。……な、なんですか」
「別になんもないけど……」
顔を見られたティテアは照れたように顔を逸らし、作業に戻る。……なんだってんだ。
そうやって黙々と作業すること数分。
持ち込んだモバイルPCで、壊れたスマホを解析していた彼女の方に収穫があった。
「ヴァルハラに関連する情報はありませんでしたが……あの軍服女、
「住所とか分かった?」
「いえ、流石にそこまでは。ですが、明日にでも接触できるはずですよ」
くるりとモバイルPCの画面をこちらに向けられる。
映っていたのは……俺たちの高校の位置情報だった。
「……え、ウチの生徒だったの?」
「みたいです。
驚いたが、別に秘密組織の人間が学校に通ってはならないという決まりもない。表の身分を持っていた方が動きやすいこともあるだろう。ウチの高校はビフレスト本部にも近いし、情報収集等にも便利なはずだ。
「恐らく、隣のクラスの
ティテアはふむと顎に手を当てる。
彼女が考えているのは、これを知った上でどう動くかだ。
彼女の作戦立案能力そのものは普通に高い。前回のチャートが狂ったのも、全てヴァルハラのせいである。アドリブ含めて俺たち側のミスは一切無かった(たぶん)。
こうしている今も、アイデンティティの全てをパワーに置いた脳筋の俺には想定もできない緻密な作戦が、彼女の脳裏で組み上げられているのだろう。
「じゃあ、まあ……明日学校でカチコミに行きますか」
「結局パワーじゃねーか」
「こんなバカみたいに強いユニットあるんだからそれで解決するに決まってるでしょ。勝兵は
それ本当にそういう意味の言葉か?
が、そんなことを言う割にはティテアの顔は浮かないというか困っているというか、どうにも微妙な表情だった。もじもじとしているようにも見える。
「ですけど、その……学校にリーレアで行ったら目立つし、相手を警戒させるじゃないですか」
「うん」
「で……相手は『リーレア=ティテア』って認識してるし、私が会いに行くべきじゃないですか。敵に星一くんが強いってことがバレても良いことないですし」
「うん?」
「でも私じゃ戦いになった時に☆5
「……うん?」
「ですから、その〜……」
ティテアは顔を赤くし、言いにくそうにしながら、魔人の指輪がはめられた左人差し指を見せる。
彼女の方は、リーレアか、孤門星一の姿に変身することができ。
俺の方は、リーレアか、俺の女版か、江洲々或ティテアの姿に変身することができる、指輪を。
「――私たち、明日、お互いに変身して登校しませんか?」