【悲報】ワイ、IS世界に転生するもISに乗れない 作:同感するワイト
NXからかぁ……(NX未プレイ)。てか、V以外全く知らん………
俺は死んだ。
でも、神様に会うことが出来て、《インフィニット・ストラトス》通称《IS》という俗に言う石鹸枠、と呼ばれるラノベ世界に来た。
IS系の転生で定番といえば《男でもISに乗れる》という物だろう。逆にそうじゃなきゃ、ただのモブでしかない。
………、そう。モブでしかないんだ。
所詮俺はモブ止まりだった。俺はISに乗る事ができなかったんだ。
だからと言って諦める訳にはいかない。どうにかしてISを動かしたい。どうにかしてメインキャラレベルになりたい。
そうして、辿り着いた答えがあった。
それこそが《転生者掲示板》だ。
転生者のみがアクセスすることが出来る特別な掲示板サイト。俺はそこに《【悲報】ワイ、IS世界に転生するもISに乗れない模様》というスレ名でスレッドを立てた。
その結果、俺は。俺たちはARMORED COREを作ることにした。3人よれば何とやら、と言うやつだ。
そして今日、2000年1月8日。スレ民達がやってくる日だ。
「えっと、確かここら辺だったか?」
スレ民の一人───《幽霊列車運転手・幽汽》さんの指定した場所に着く。そこは紛れもなく鳥取砂丘のド真ん中だった。
「親父納得させんのムズかったなぁ……。てか、誰だってそう納得はしないか………」
そんな自分の子が急に鳥取砂丘に行く!なんて言っても、理解できない親が殆どだろう。ド正論中のド正論だ。
「あっれぇ?なかなか来ねぇなぁ。もう7分くらい経ってるけど……」
現時刻12時47分。幽汽さんは12時40分に来る!と言っていたが、全く音沙汰無し。メッセージを送ってもスルーだった。
何かあったのかと思いながら周りを見回していると、何処からか蒸気機関車が走る音が聞こえてきた。
もしかしてと思い上を見てみると、空には真っ黒の大きな穴が出来ており、その穴から線路が空中、そして自分の5m先辺りまで敷かれ、途切れた。
そしてその穴から何かが出てきた。
それは正面に髑髏が付けられた不気味な蒸気機関車───《幽霊列車》だった。
そして幽霊列車は目の前で止まり、先頭車両と後方車両の扉が開く。
「遅れてごめんね。ちょっとイマジンに絡まれて、色々てこずっちゃってさ」
そう言いながら出てきたのは仮面ライダー電王の映画に登場した敵ライダー《仮面ライダー幽汽ハイジャックフォーム》だった。
「変身とかないんすか?」
「あぁ、これ変身してるんじゃなくて、素でこれなんだよね」
「そんな人いるんすねぇ……」
仮面ライダーの力を手に入れたのでは無く、仮面ライダー自体になったというかなり特異なケースの人だなと思っていると、後方車両から5人の人が出てきた。
「うっぷ……、よった……」
そう言っているのは《元トヨタ従業員》さん。なんかスレですっごい叫んでたけどそういう事なのか。
「あれは流石に酔うでしょうよ……、まっ、私は大丈夫ですけどね!」
そう言っているのは《ミレニアムモブ生徒》さん。見た目はミレニアムの目隠れモブ、ミレニアム生徒Bの方で、オーパーツの研究をしているらしい。
「あはは…、ごめんね…。バイクの運転自体そんな慣れてなくてさ……」
幽汽さんペーパードライバーだったのか……。
「モブさんよぉ、大丈夫ってそりゃ、すっげぇ吐いてたじゃねぇかよ」
「ちょっ!なんで言うんですか!」
ミレニアムモブ生徒さんにそう言ったのは《アーキバス職員》さん。ゴーグルを首にかけている金髪オールバックの見た目で、今回の要となりうる人だ。
「「工業大組、出てきましたー」」
そう言って出てきたのは東京工業大学を卒業した《東京工業ニキ》さんと、現役工業大学生の《工業大学生》さんだ。
数少ない現実世界転生者で、頭が良い人だ。どうしてこんな勝ち組みたいな人達が転生者掲示板に居るのかはよく分からない。
「それじゃ、送迎終わったんで自分はこの辺で。1ヶ月後迎えに来ますねー」
そう言って、幽汽さんは幽霊列車に乗り込み、無から生まれる線路の上を走り、音もなく消えた。
「それじゃ、どうするかですね」
「んー、とりあえず初代ACからやってく?」
モブさんはそう言うけどなぁ……、話聞くにはACマニア、というかロボットマニアでAC全作したらしいけど……、
「俺NX、V系、4系、VIしかしてないんすよね……」
「あー、なるほど」
「当然、我らがアーキバスの機体を使っているよな?」
「すんません。俺重ショ2丁とパイル、ハンドガンが好きなんすよ。ナハトライアーも好きですよ」
すまんね、アーキバス職員さん。俺ベイラムとかRaD派なんよね。
「ならNXから行ってみる?」
「NX、V、VD、VI、4、fAって順番で行く?」
元トヨタ従業員さんと、工業大学生さんがそう言う。確かにそれが妥当。初っ端からV系除いた4以降の機動なんて無理に決まってる訳だし。
「なら、NX系のパーツの設計とか、理論構築から始めてみるか」
流石は東京工業大学卒業の人。アーキバスニキは……、アーキバス狂の可能性があるからなぁ……、良心たる存在、か。
「それは良いけど、資金とか製造場所、材料、器具、その他諸々どうするかが問題だよな」
忘れてた。親父に友達だって説得すんのは……、無理だろうな。なら、吹っ切れてACとかいうロボット作ります!って言ったって、なぁ………。
いや、そういやあの人、ロボット好きだったよな?なら行けるか……?
「ウチの親父、ロボット好きなんですよ。なんでワンチャン行けるかもしれませんぜ」
「本当!?私その人と話してみたいなぁ〜」
そういやモブさんってロボット好きなんだっけか。親父と話し合いそうだなぁ〜。
………、そうだ、モブさん出汁に使うか。
「よし!なら、俺から親父に相談しときます!後、出来ればモブさんも着いてきてください!」
「わかった!」
そうして、俺たちはAC計画の第1歩を踏み出そうとした。
《スレ民》
───幽霊列車運転手・幽汽───
《仮面ライダー幽汽に転生した人。仮面ライダー幽汽に変身できるのではなく、素で幽汽ハイジャックフォーム。死者の世界と時空を渡ることのできる時の列車「幽霊列車」を保有しており、世界を渡り、旅をしている。独楽や鞭の扱いは苦手であり、戦闘はサヴェジガッシャーによる白兵戦と徒手空拳。(一応、独楽と鞭を扱えるように毎日練習はしている)怖い見た目だが、お人好しで優しい》