地獄で叩く!   作:スロウ亀

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お待たせしました
笑ってはいけないの続きです


絶対に笑ってはいけない帝都警備隊24時! ④

AM11:30

 

開始から二時間以上が経過した

ラバックにスサノオキック事件が治まり一息つく五人

だが一息つくと言っても自分の席に座りじっと何もせず周りを警戒している

 

『………』

 

もはや誰も言葉を発さない

ただ何もせず息を吸っているか飲み物を飲んでいるだけの作業

そんな時に

 

「…ボタン。どうする」

 

タツミがボタンの存在を指摘する

ずっと机の端っこに放置している三色のボタン達

 

「だったらお前押せよ」

 

「いやその役目は引出しから出た二人が押すのが義務でしょ」

 

「でもそれは絶対に守らなくちゃいけないって事もないだろ?」

 

シュラは絶対に押したくないのか他のメンバーに譲ろうとする

当然他のメンバーの拒む。そんなやりとりを続けていると

 

「…私が行きます」

 

「えぇ、行くの?」

 

ランがボタンを押すと宣言する

 

「このままじゃ埒が明きません。だれかが先人を切らなきゃ」

 

そう言ってランは謎のボタン(赤)を目の前に置く

すると他の四人はランから離れて身構える

 

「いやいやいや。何してるんですか」

 

「だって…ねぇ」

 

「「「うん」」」

 

怪しいボタンの仕掛けに警戒しない四人

すでに耳の穴に指を突っ込み何かに備える

 

「では…いきます!」

 

ランは気合の一言で謎のボタン(赤)を押す

 

カチッ

 

バタン! ピピピピピピピピピピピッ!!

 

『えぇ!?』

 

壁に備え付けてあった時計が壁ごと上に上がると中から五人の名前が書かれたルーレットが出てくる

ルーレットは時計回りで点滅し各々名前の所で色付きの光が点く。ちなみにタツミが橙、ラバックが緑、ウェイブが青、ランが黄、シュラが赤である

 

ルーレットは徐々に遅くなっていき

 

ピッ ピッ ピッ ピピピッ!!

 

 

 

 

シュラに止まった

 

「えぇ?」

 

デデーン シュラ OUT

 

「はぁ!ふざけんなよ!?」

 

ルーレットがシュラに止まった後にアウトになった

それが納得しないシュラだがお構いなしに黒子が入ってくる

 

「待て待てなんだこの仕掛けは!」

 

「誰も得しねーよ」

 

「お陰で時計が全く見えなくなってぞ」

 

「恐ろしいですね」

 

「お前ら他人事かよ!《スパーン!》あぁ痛って!」

 

シュラそっちのけで時計を心配する四人

 

「まさかだよホントに」

 

「これ押さない方が良いな」

 

「じゃあ他のボタンも」

 

残る二つのボタンの警戒がさらに高まる

またあんなルーレットが回ったら堪ったもんじゃない

 

「……っふん!」

 

カチッ

 

ピピピピピピピピピピピッ!!

 

するとシュラが勝手に謎のボタン(青)を押す

 

「あっ!お前勝手に押したな!」

 

「うるせぇ!こうなったらお前らも喰らえ!」

 

「けどちょっと待て。赤押してこいつに止まったって事は…」

 

「青はウェイブさんですね」

 

「はぁ!?まじか!」

 

ボタンの赤を押してシュラに止まった

つまり同じ色をした名前に止まるというのがこのルーレットである

だがそれは五人の予想に過ぎない。ルーレットは徐々に遅くなっていき

 

ピッ ピッ ピッ ピピピッ!!

 

 

 

 

またシュラに止まった

 

デデーン シュラ OUT

 

「おい待てやぁ!どう考えても可笑しいだろ!《スパーン!》だぁあ!」

 

納得いかず文句を言うも結局は叩かれるシュラ

一方ウェイブは安心したのか胸を下す

 

「私はウェイブさんだと思ったら違いましたね」

 

「…これあれじゃねーの。これ企画した奴ら全員ワイルドハント毛嫌いする奴らじゃね?」

 

「もしそれ本当だったら俺冗談抜きでキレるぞ?」

 

こめかみをピクピクしながら言うシュラ

三人の話し合いに参加しなかったタツミは残った謎のボタン(黄)を手に取り、机に置く

 

「残ったこれ…どうする?」

 

「もういっそのこと押すか」

 

「…良し押そう!」

 

「覚悟決めましょ」

 

「お前ら喰らってないから言えるけど、俺に関してはケツやばいんだぞ」

 

シュラはそう言っているが机に置かれた謎のボタン(黄)の上に片手を添える

もう一方の手は耳を抑えて何かに備える。残りのメンバーは両耳を押さえて同じく備える

 

「よし…いくぞ!」

 

カチッ

 

バンッ!

 

『うぉおお!?』

 

今度はルーレットではなく、天井の一部が開き何かが机の上に落ちてきた

 

「えぇ何!?」

 

「何か落ちてきたぞ!」

 

全員机に落ちてきた物を見る

掌より大きいぐらいの箱だった

 

「何の箱?」

 

「…ちょっと開けますね」

 

ランが先陣を切り、箱の蓋を開ける

全員中身を見ると

 

「…飴ですね」

 

「…っふ」

 

「フフッ」

 

「クククッ」

 

中には只の飴がぎっしり入っていただけ

 

デデーン タツミ ラバック ウェイブ OUT

 

中身が別に大したこと無かった事と単なる飴が入っていただけの事に吹いてしまった

 

「《スパーン!》だぁ!」

 

「《スパーン!》いっつ!」

 

「《スパーン!》あぁー痛い!」

 

三人が叩かれた所でボタンネタがすべて終了する

 

「飴が入ってただけって」

 

「もうどうせだから貰うぜ」

 

五人は各々好きな飴を取り舐めるが

 

『……ごっほ!?』

 

しばらく舐めていると急に咳き込み顔を渋る

そして飴を口から吐き出す

 

「なんだこれ…ごっほ!ごっほ!」

 

「あぁ~すっぱ!」

 

「やべぇ涎出てきた」

 

「誰かティッシュを」

 

「水!水くれ!」

 

五人が舐めた飴玉は全て強烈な酸味のする物で、レモンの約20倍の酸っぱさがある

 

「もう只の嫌がらせだろ」

 

「これ見て誰が得すんだよ」

 

タツミとラバックが愚痴る

涎を吹いていたウェイブはボタンを手に取り遠くに置く

 

「もうボタン押さないで良いよな」

 

「そうですね」

 

「………」

 

シュラは残ったボタンをウェイブが置いた場所に置こうとする

 

 

 

 

カチャ

 

その際、さりげなくボタンを押した

 

……ヒラヒラヒラ

 

すると天井から写真が落ちてくる

 

「今押したな?」

 

「完全に押したなお前」

 

「すげぇ反応するな」

 

「今貴方が押して落ちてきましたよ?」

 

「えぇマジ?全然気づかなかった」

 

天井から落ちてきた写真は裏側になっており、何の写真かは誰も知らない

押したシュラが責任という形で先に見る事になった

 

「なんの写真だ?」

 

一人だけ遠くに行き写真を見る

 

「…ふっはは」

 

デデーン シュラ OUT

 

見た瞬間笑ってしまった

 

「《スパーン!》おふ!」

 

ケツをしばかれ痛がるシュラ

残った四人は嫌な顔をしだす

 

「絶対に良い事ないぞたぶん」

 

「結局なんの写真だ?」

 

「………」

 

ウェイブが言うと無言になったシュラはゆっくりと写真を見せる

 

 

 

 

その写真はバスタブから飛び出して大事な所をバラで隠し、何故か氷漬けにされている笑顔のオネストだった

 

「「「「…っぷふふ!」」」」

 

デデーン タツミ ラバック ウェイブ ラン OUT

 

一体なんでこんな事になったのか分からない写真

詳しくはアカメが斬る!劇場の第六話をチェック

 

「《スパーン!》なぁ!」

 

「《スパーン!》って!」

 

「《スパーン!》おぁ!」

 

「《スパーン!》うく!」

 

四人がしばかれた後に自分の席に座りぐったりする

その中でシュラは人一番疲れ切っていた

 

「…あの人って大臣補佐だよね?」

 

「試しで大臣の醜態さらすような事出来るのは旦那だけだぜ」

 

「もう…あの人がトップで良くねーか?」

 

「それ言っちゃったらお終いですよ」

 

「……俺この日だけだが家族との縁を本気で切りたいと思ったことないぞ」

 

肉体と精神が削られる五人メンバー

だがこれは序盤に過ぎないのである。ボタンの次に待っていたのはDVD×2

 

「もうこんな事なら見おうぜ。どうせ進展無いし」

 

「…そうだな」

 

ウェイブは二枚の内の一枚をDVDプレーヤーに入れる

側に置いてあったリモコンを手に取る

 

「良しいくぞ!」

 

ウェイブが気合を入れて呼びかける

四人は席に座り、備え付けているテレビに集中する

そして遂に再生ボタンが押されDVDが再生される

 

 

 

 

♪~ ♪~ ♪~

 

『街角アンケートダービー! ☆尻を叩かれた方が良い人は?☆』

 

どこかの競馬の開会のトランペットと共に画面にタイトルが出てくる

ウィリアム・テル序曲をアレンジしたようなホップな音楽と共にダービーがスタートする

街角で歩く人に誰が叩かれるべきか聞き、先に五票が入った人が尻を叩かれる

 

 

街人A

 

《う~ん。彼かな?(タツミを指差して)》

 

《何となく》

 

 

街人B

 

《この…シュラって奴?》

 

《どう見ても悪人ズラだろ》

 

 

街人C

 

《ラバック!》

 

《この前本屋よったら変な目で見られたわ!》

 

 

此処まで

タツミ・ラバック・シュラ 1票

ウェイブ・ラン 0票

 

 

街セリュー

 

《このラバックという悪人》

 

《覗きは犯罪です!それより女の敵です!》

 

 

街マイン

 

《タツミね絶対!》

 

《レオーネにデレデレしてたからよ!》

 

「デレデレしてねーよ!」

 

 

街クロメ

 

《…ウェイブ》

 

《…私のお菓子を狙おうとしてたから》

 

「してるか!」

 

 

街スタイリッシュ

 

《そうねぇ。ランかしら?》

 

《あぁいうタイプって必ず裏があるわよ》

 

 

街スサノオ

 

《タツミだ》

 

《この前米粒ひとつ残していたからだ!》

 

 

街ボルス

 

《シュラという人で》

 

《なんだか知りませんが、直感で》

 

 

此処まで

タツミ・ラバック 3票

シュラ・ウェイブ 2票

ラン 1票

 

 

街作者A

 

《やはりここはウェイブでしょうか!?》

 

《何となくですが、ウェイブが災難な目に遭うのが面白いので(笑)》

 

「おいどこの作者だぁ!」

 

 

街作者B

 

《シュラで》

 

《一番叩かれるべき(原作において)人間ですから!》

 

 

街作者C

 

《ラバックがいいかと思います》

 

《単純に反応が良さそうだからです》

 

 

街作者D

 

《良かったらシュウの事を叩きまくっていいですよ^o^》

 

『何の話!?』

 

 

街作者E

 

《ラバックだな》

 

 

結果

ラバック 5票

タツミ・シュラ・ウェイブ 3票

ラン 1票

 

 

街角アンケートダービー優勝はラバックに決定

 

 

デデーン ラバック OUT

 

ダービーで優勝したラバックがアウトになる

 

「《スパーン!》でぇ!」

 

ラバックが叩かれた後に

 

デデーン タツミ ラバック ウェイブ OUT

 

「えぇ!?」

 

「あぁ笑ったからか」

 

街角アンケートダービー中に笑った分のアウトがとられる

 

「《スパーン!》だぁ!」

 

「《スパーン!》ぎぃ!」

 

「《スパーン!》おぅ!」

 

しばかれる三人は尻を摩りながら残ったDVDを見る

 

「あんなの防ぎようが無いって」

 

「もう出しとけそれ」

 

「じゃあこのまま二枚目行くぞ」

 

「えぇ?いくんですか」

 

「もうこれいくしかないだろ」

 

ウェイブは一枚目のDVDを取り出し、二枚目のDVDを入れる

再生ボタンを再生する

 

 

♪~ ♪~ ♪~

 

『人には伝えたい気持ちがある…』

 

『普段は伝えられない感謝の気持ちを手紙に…』

 

『親愛なる父へ』

 

一枚目とは変わってしんみりするような曲と共に流れるナレーション

 

『今回感謝の気持ちを伝えてくれるのは帝都に住む少女』

 

『忙しい仕事の合間をぬっていつも遊んでくれているという大好きなパパへ』

 

「…これって」

 

「…えぇ間違いなく」

 

ウェイブとランは一瞬で感じ取った

一体だれの事を言っているのか。他の三人は映像に出てきた誰かの似顔絵を見て気づく

 

『パパってどんな人?』

 

《警察の仕事をしています。私の自慢のパパです》

 

『どのへんが自慢ですか?』

 

《いつもママと私の事を心配してくれたり、遊んでくれたりとか》

 

 

 

 

“夢”はパパのような人のお嫁さんという娘からパパへ

 

 

 

 

《パパヘ

いつもお仕事で疲れてるのにお休みの時は、私と日が暮れるまで遊んでくれてありがとう。パパとママが一緒に作ってくれた美味しい朝ごはんが大好きです。特にパパ特性のオムライスが大好きだよ。それにパパはいつも笑顔で優しくしてくれてありがとう。でもパパは「優しくは無いよ。私は」っと言ってたけど私はそんな事ないよ。だってそう言っているのは他の人達の事を思って言ってるからだよね?だから私はパパは優しいパパだと思うよ。私は優しいパパもおっちょこちょいなパパも大好きです。私とママの為にお仕事頑張ってくれてありがとう。》

 

「「………(グスッ)」」

 

「「………(ポタポタ)」」

 

「………(ズズゥ!)」

 

ウェイブとランの目から涙が流れる

タツミとラバックに至っては号泣

残ったシュラは四人に見られないようにティッシュで拭き取り鼻をかむ

 

《他の人達がパパを怖がっても私はそんなパパがカッコイイと思います。だからいつまでもカッコイイパパで居てね。また私とママに美味しいご飯を作ってね。パパいつも本当にありがとう。大好きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウェイブさん スサノオキック》

 

 

 

 

 

「はぁ?」

 

デデーン ウェイブ スサノオキック

 

「これ不意打ち…だろフッフフ」

 

「なんつー手紙だよ」

 

「とりあえず頑張ってください」

 

「オイなんだコレ!?なんだコレ!?」

 

四人は最後の一文に吹く

ウェイブはもう吹っ切れたのか何も言わず前に出る

スサノオもいつのまにか準備できていた

 

「もう…好きにしろ《ドォン!!》ッ!?」

 

スサノオの蹴りがウェイブの尻に直撃

そのまま崩れ落ちる

 

デデーン タツミ ラバック ラン シュラ OUT

 

「これ笑ったのか《スパーン!》でぇ!」

 

「いやあんなの誰想像するんだよ《スパーン!》痛ー!」

 

「《スパーン!》うぅ!」

 

「《スパーン!》たたたっ!」

 

四人が叩かれて痛がるがウェイブはキックの痛みで立てない

 

「大丈夫ですか?」

 

「…もうなんか気持ちが整理できない」

 

ウェイブは痛みに堪えて立ち上がる

これで一先ずは全てのネタを終えた

 

 

 

 

 

だが五人はまだ知らない

この後さらなる過酷なネタと向き合う事になるとは




一番書くのに苦労した手紙ネタでした
ここはOPの替え歌にしようとしましたがやめました。色々とありますので

街角ダービーの作者の中には私もいます
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