地獄で叩く! 作:スロウ亀
AM0:30
全ての引き出しネタが終わり一息つく五人
だがその顔から若干生気が感じられない。ずっと一点を見つめているだけの時間だけが続いていく
『………』
黙っているだけの時間
限りなく一分が長く感じてしまうようなこの空間に扉の開く音がする
全員が視線をそっちに向けるとウィンターが入ってくる
「皆さん。今から貴方達の為に新人歓迎式典がありますので行きますよ」
「移動か」
「うっし」
「行くとするか」
「恒例集会?」
「あぁ面倒くせぇ!」
五人は恒例警備隊集会に参加
席を立ち、重い足取りで研修室を出ていく
外に出て集会が行われている場所へ向かう五人
その光景が見えてくると
「うわぁ」
「まじか」
タツミとウェイブがその光景に驚く
式典に集まった警備員は全員で300人。人数の多いさに戸惑いながらも前の列に並ぶ五人
順番はラバック・タツミ・シュラ・ラン・ウェイブの順である。全員が並ぶとウィンターが司会用のマイクの前に立つ
《ただ今より、帝都警備隊新人歓迎式典を行います。まずは開会に先駆けまして新入生を歓迎するため、地方の将軍が来日されてますのでお言葉を頂きたいと思います》
司会が終えると集会の前に置かれた巨大な朝礼台に上がってくる将軍
その正体は『憑依者がいく!』のランスロット将軍だった
『………』
ここは笑いを堪える事が出来た五人
ランスロットはゆっくりと階段を上りきり、朝礼台に設置されているマイクの前まで歩く
バリッ!バリッ!ドスン!!
「ごふぅ!?」
その直後、仕掛けられた落とし穴に落ちる
落下の直後に落とし穴の淵に体を強打する
『ぶっふぅ!』
デデーン 全員 OUT
コラボ一発目なのにまさかの事で吹く五人
「《スパーン!》でぇ!」
「《スパーン!》痛った!」
「《スパーン!》いぃ!」
「《スパーン!》あぁっ!」
「《スパーン!》っ!」
《……えぇ、続きまして》
『終わり!?』
ランスロットが落とし穴に落ちるだけで挨拶が終わる。
発泡スチロールのカスだらけで這い上がるランスロットや五人のツッコミには、気にせずウィンターは司会を進める
《またまた地方から有名漫才師が来てくれました。どうぞ》
ウィンターの紹介が終えるとコミカルな音楽が流れる
その直後、いやいやっと声を出しながら手を叩き朝礼台に上がる
「イバラです!」
「メズです!」
「スズカです!」
「「「羅刹四鬼!」」」
「…シュテンです」
「「「遅いわぁ!?」」」
出てきたのは羅刹四鬼の四人だった
「………」
カチッ
一瞬見たウィンターは手元のボタンを押す
デデーン 羅刹四鬼 スナノオキック
『……え?』
メンバーではなく、羅刹四鬼がアウト判定でしかもスサノオのキックである
民族音楽と共に本日3回目のスサノオが登場する
「よし。気合を入れろ!」
「え、えぇ?ちょちょっと待って!《ドォン!!》どぉお!?」
「いや、いやいやいやいや!!あたし一応女だから《ドォン!!》痛ぁぁぁい!?」
「……思いっきり《ドォン!!》ぅん!」
「無理だ!さすがにそこは鍛えて《ドォン!!》むぉおお!」
スサノオの全力キックを喰らう羅刹四鬼
余りの痛さに尻を抑えるが若干一名だけ別の何かがある模様
そのまま漫才は終わり、隅に歩いていく。その際、未だに発泡スチロールのカスだらけのランスロットの後ろを通って並ぶ
《……えぇ、それでは》
「あ、ちょっとすいません」
すると司会進行を止める声がした
それはランスロットだった。ウィンターが司会を止めると羅刹四鬼の前に出て
「……いやなんなの」
すると突然ダメ出しを始めるランスロット
「漫才初めてた途端にスサノオキックって。しかも同じネタをただ付け加えただけですからね」
「…いや、その」
「いやそのじゃなくて。この場だったら新ネタやりましょうよ…そんなことやってたらもう終わりですよ。なんですかレイククラーケンの煮汁を飲んで育ったって?」
「すいません…」
「世の中には体が特殊体質だけでキャラ持ってる人いますけど、それだけじゃ市民からチョイ役に成り上がっただけですよ」
イバラに説教するランスロット
それを見ていた五人は笑いを堪える
「いや関係ないって顔してるけど貴方もですよ」
今度はメズが標的になる
「活発で仕事として殺人しているんですよね……汗飛ばすだけって」
「………」
「貴方ね。汗に何かしらあるならここまで言いませんよ……バールのようなもので倒す人知ってますから。本編では背後からナイフ刺されて終わってましたけど、悪役として派手に散るっていうお約束守ってませんからね…そんなことやってたらもう終わりですよ」
「っぶふ!」
「くっくく」
「ふふっ」
デデーン ラバック ウェイブ シュラ OUT
「いや今思えば殺し方地味だったけど《スパーン!》っだぁ!」
「倒し方にお約束ってあったのか《スパーン!》でぇ!」
「つーかなんでダメ出ししてるんだよ《スパーン!》ったたた!」
三人がシバかれ終わると
次にシュテンのダメ出しが始まる
「いや堂々としてる貴方もですよ。貴方立ち位置ちゃんとしてませんでしたよね?」
「立ち位置…」
するとシュテンは自分の足元を見る
「いやそういう立ち位置じゃなくて」
「っぷぅ!」
「ふふふっ!」
「ははははっ!」
デデーン ラバック ウェイブ ラン OUT
「なんでタツミはアウト取られないんだよ《スパーン!》っでぁ!」
「おい笑ってたやつ居たぞぉ!《スパーン!》痛っだ!」
「少し判断甘すぎませんか?《スパーン!》うぅ!」
文句を言うがダメ出しは続いていた
最後にスズカの前に立つが
「………」
「………」
『………』
ずっと何も言わず沈黙が続く
このまま続くと思ったら
「……あっもう終わりです」
スズカを無視して何事も無かったかのように自分の位置に戻る
「っぶぅ!」
デデーン タツミ OUT
「《スパーン!》あー痛い!」
タツミが叩かれるとウィンターがメンバーの元に近づく
「どうでしたか歓迎式典は。これで終わりですから戻りますよ」
そう言われた五人はやっと解放されたかと思うとほっとした顔になる
ウィンターについて行きながら研修室に戻る
AM1:15
歓迎式典が終わり、研修室に戻ってきた五人
扉を開けて中に入ると
「おっ飯だ!」
「あぁもうそんな時間か」
メンバーのテーブルには昼食の弁当が置かれていた
テーブルの中央には他にも
「うっわぁ」
「どうした?」
タツミが一目散に見つけた物を手に取る
それは置物に貼られた紙だった。そこには『引き出しの中身がリセットされています』っと書かれている
「えぇまた引き出し」
「勘弁してくれよ」
ラバックとウェイブが引き出しネタがあると分かってげんなりする
その前に昼食で腹を満たす五人
『………』
唯一の休息に誰も言葉を発しない
黙々と弁当を食べていくとラバックが引き出しが気になるのか
不意に一番上の引き出しを開けると
ブシューーーーー!!
『うぁおおおお!?』
突然ガスが噴射する
予想外な出来事に全員驚いて席を立って離れる
その際ほとんどがそのまま立つがシュラだけ弁当を持って離れる
「………」
「……ふふっ」
デデーン ラバック OUT
「《スパーン!》ぎゃあ!」
ラバックが叩かれ終わるとまた食事が始まる
「もう飯の時はゆっくりさせてぇ」
「不意に触るなよ」
その後、何事も無く昼食を取る五人だった
AM2:00
勤務開始から5時間が経過
昼食を取った五人は多少満腹になり余韻に浸かる五人
するとウィンターが運動着のような物を持って入ってくる
「皆さん良いですか?実は新人研修生は実戦を兼ねた訓練があります。皆さんにもやって貰うますので着替えてください」
「えぇ~もうかよ」
「もうこれ以上外出たくない」
「あぁしんどい!」
「何やるんですか」
「マジかよ」
「文句を言わないで下さい。さぁ早く」
五人は嫌々な顔をしながらウィンターの持ってきた運動着に着替えはじめる
シュラに関してはヅラも外して着替える。帽子を被りながら研修室を出て行く
「訓練とか何させられるんだろうな」
「分かるのは碌でもないことだよな」
「それ言ったら先が持たなねぇよ」
「もう気持ち切り替えていきましょ」
「やっとまともな格好出来たのにな」
五人は不満を漏らしながらも外に向かう
これから行われる悪夢の訓練が待ってる事も知らずに
「外はまだ寒いな」
「てか俺たち以外に誰も居ないし」
「…あれ?」
「どうしました?」
「何だ…アレ?」
五人が訓練が行われる広場に向かうと遠くから黒い布で覆われた物がある
ウィンターが近くまで行くと振り返る
「ではこれから訓練を行います。訓練の内容はこれです」
ウィンターが手を上げる
それを合図に黒い布が剥がされ、中の物が現れる。黒い台に三つのドクロのマークが描かれている
「皆さんがこれから行ってもらう訓練では笑っても大丈夫ですので」
『マジで!?』
「ですがその代り鬼に捕まったらその場で罰を受けてもらいますので」
笑っても良いという事に喜んでいた五人だが、罰と言う事を聞いて元のテンションになる
寧ろさらに下がっているだろう
「それと貴方達では絵になりませんのでここで助っ人を呼んでいます」
『助っ人?』
「どうぞ」
黒い台の裏からメンバーと同じ格好をして走ってくる
まだ遠くなので誰だが分からないが近づくと徐々に分かった
「どうも」
『俺が殴る!』のレイだった
「…えぇ?」
「ふっふ」
「っぷ」
デデーン ラバック ウェイブ OUT
登場したのがある意味じゃ体を張っている人物にタツミは驚き
ラバックとウェイブは吹いてしまった
「《スパーン!》っでぁ!」
「《スパーン!》ぬぉ!」
叩き終わるとウィンターが説明に入る
「今回の企画にはもって来いのゲストも来ましたのでそろそろ始めましょうか」
「いやちょっと待って下さい……その前になんで来たか聞きたいです」
「俺も気になった。なんでこの仕事引き受けたんだ?」
ランとタツミの質問にレイは何気ない顔で答える
「…いや、ギャラが良いから受けてくれって言われて」
『………』
これからどんな目に逢わされるのか知らないレイに五人は少しばかり哀れみな目で見つめていた
そこにパンパンっと手でたたかれる音する
「はいはい。無駄話はその辺で……それでは」
「逃走訓練を行います」
逃走訓練 開始まで 0:01:30
急いで書いたので変な所があったかもしれません。申し訳ないです!
今年で笑ってはいけないが終わってしまうのでなんとか書き終わらせねば!!
コラボして下さった作者の皆様、ご返事お待ちしております