地獄で叩く!   作:スロウ亀

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( ゚Д゚)……。


(((( ;゚Д゚)))一話だけなのに六人も評価してくださってる!?


こんな小説に票を入れてくださった皆様。ありがとうございます!

これからも精一杯がんばっていきます


息子と団長

「では陛下。こちらにサインの方を」

 

「うむ。わかった」

 

貴賓あふれ出るような一室

その部屋は普段皇帝が使われている。その部屋にいるのは皇帝とウィンターの二人

机に出された書類にサインを書きウィンターに渡す皇帝

 

「これで良いのかウィンター」

 

「はい。いつ見ても陛下の達筆は様になりますね」

 

そんな小話をしている二人の部屋に一人の来訪者が扉を開けて現れる

 

「陛下ここにウィンター君が……ってウィンター君見つけたよ!」

 

来訪者はオネスト

その表情は歪んでおり、片手には袋を持っている

 

「ウィンター君!また私の部屋に置いてあったお菓子食べたでしょ!?」

 

「失礼な。私が貴方のお菓子を盗んだ証拠でもあるんですか?」

 

「証拠も何も今ポケットからはみ出してるクッキーは私のだろ!」

 

オネストが指差した場所には今現在ポケットから袋に入ったクッキーが見え隠れしている

するとウィンターは何気ない顔でクッキーをポケットから取り出す

 

「これは今さっき陛下から貰ったクッキーです。貴方のではありません」

 

「そ、そうなのですか陛下?」

 

「うむ。これはウィンターの褒美として上げたものだ」

 

「っと陛下は言ってますよ。それに貴方のお菓子を盗んだとしたら私が取っとくと思ってるんですか?」

 

「い、いやしないだろうな。疑ってすまん」

 

オネストは詫びをいれる

いくらなんでも疑いすぎたと反省し、頭を下げる

 

「それに貴方のお菓子を盗んで食べたんじゃありません

 

 

 

 

 

 

 

盗んでそのまま町の子供達に配っただけです」

 

「確信犯だろ君ぃ!!」

 

やっぱり犯人はウィンターだった

 

「少しは媚びるって事しないのか!」

 

「貴方に媚びる位なら動物に媚びた方がいい」

 

「私って動物以下!?」

 

ウィンターの容赦の無い言葉にショックを受けるオネスト

悲しんではいるが、見えない所で目を輝かせ内心ほくそ笑んでいた

 

「(ふっふふふ、ウィンター君。キミはまだ知らないだろ?まさか私の部屋に置いてあったお菓子は囮だという事を)」

 

オネストはウィンターに気づかれないように移動しながらある物を探し始める

 

「(確かにあのお菓子は気に入っていた物だが、それは楽しみを隠す為だ。陛下の部屋に密かに隠していた限定で並んでも買えない………あれ?)」

 

しかし幾ら探してもお目当ての物が出てこない

オネストの探している姿を見たウィンターは

 

「あぁ、ケーキでしたら毒味しておきました。美味しかったですよ」

 

「ぎゃあああああああ!いけしゃあしゃあと!?」

 

自分の楽しみですら今はウィンターの胃袋の中だと分かったオネスト

ある意味一手先を読むウィンターである

 

「キミ、何も全部食べなくても!?」

 

「貴方が無断で陛下の部屋に隠したから悪いんでしょ。まぁ黙って食べたのは申し訳なかったので」

 

ウィンターは小さい箱を取り出しオネストに手渡す

 

「私の手作りケーキですが、どうぞ」

 

「キミの手作り?」

 

オネストはビビリながらも受け取り、箱を開けて中身を見る

中身はカットされたケーキが入っておりクリームでデコレーションされている

 

「ほぉ中々おいしそうな」

 

「さぁ景気良く一口で」

 

「そ、そうか。では」

 

オネストはケーキを掴み、あーんっと言いながら一口で食べる

しばらく味わいながら食べていると

 

「うーん……うん?………ッッッ!!!!!!??????????」

 

声すら出ない悲鳴をあげながら後ろにぶっ倒れる

口から泡を吹き、白目を向きながら涙を流す。オネストの変わり果てた姿を見た皇帝は慌ててウィンターに問いかけた

 

「ウ、ウィンター。大臣に何のケーキを?」

 

「大臣の体調を考えた特性ケーキです。疲労回復に良いとされるニンニクに納豆、視力回復を考えて牛肉のレバーとイナゴの佃煮、イライラ解消に鰯と昆布と牛乳、最後に血栓予防で黒酢にセロリにシソと松の樹皮・葉・種から抽出した原液が入った健康の塊という名のケーキです」

 

それを聞いた皇帝は少し真っ青になっていく

ウィンターは懐中時計を取り出し時間を見る

 

「おっともうこんな時間ですか。では陛下、失礼します」

 

ウィンターは気絶しているオネストの足を掴み引きずりながら部屋を出る

 

 

 

 

 

 

 

 

「さてと」

 

適当な場所にオネストをポイ捨てしたウィンター

今はある場所を視察に来ていた

 

「ここですね」

 

しばらくして視察する場所に辿りつく

そこは赤と白のカラフルなデザインがされた巨大テントだった

ウィンターは入り口から入ると目の前には軽い運動をしている男がいた

その男は顔に十文字の傷を持っていた

 

「あぁ?テメェは」

 

男は気づき、運動をやめる

男の名はシュラ。オネストの息子にしてワイルドハントの隊長であった

昔は立場を利用して好き勝手やっていた極悪非道な男。今はワイルドハイウェイの団長としてやっている

そんなシュラを一目見たウィンターは足を力強く踏み込み腰に力を入れ

 

「そいやぁ!!」

 

「ぐぼぉら!!?」

 

右ストレートをシュラの顔面に打ち込んだ

あまりの出来事にシュラは反応できず、そのまま吹っ飛び地面に転がりながらぶっ倒れる

ウィンターは息を長く吐きながら延ばした右腕を戻し構えを解く

 

「ふぅ…一本」

 

「何の挨拶も無くそれかこの野郎!!」

 

「どうせ貴方と会ったら最後こうなる運命なんですから。先に一発噛ましておこうと思って」

 

「どういう思考してんだ!?」

 

殴られた部分が赤くなり鼻血を垂らしながらウィンターを食って掛かるシュラ

 

「っで?何しに来たんだよ。まさか殴りに来ただけじゃないだろうな」

 

鼻の穴にティッシュを詰め、殴られた部分を氷の入った袋で冷やしながら問いかけるシュラ

するとウィンターは涼しい顔で返す

 

「何を言ってるんですか。貴方の顔面を殴るのに態々理由なんて必要ないでしょ」

 

「おいテメェ一回表出ろ」

 

袋の中の氷を握りつぶしながら、こめかみをピクピク動かす

シュラの反応見ながらウィンターは話を進める

 

「そんな事より、これまでの公演の来客者数が知りたいので出してください」

 

「あぁ~あぁ~わったよ。ほれ」

 

シュラが面倒臭そうにしながら来客数のリストをウィンターに渡す

それを一枚一枚見ながら呟く

 

「相変わらず凄い人気ですね」

 

「まぁな。特にガキ連れの客が多くて毎回満席状態だな」

 

「こういう物はお子さん達が大好きですからね」

 

「あぁ、特に俺のメインイベントである緊迫脱出劇で拍手喝采だぜ?」

 

「タネを明かせば全て帝具ですけど」

 

ワイルドハイウェイの団長はもちろん

他の団員も全て帝具を使って大道芸をやっている

 

「それに最近入団希望者も増えてるって聞きますけど」

 

「あんまり増えすぎるのもなぁ。それに教えるは苦手だからイゾウ達に全部任せてる」

 

「別にそれでも良いんですが、コスミナさんとチャンプさんに関しては貴方の方で抑えて下さいね。美男子ならところ構わず襲うような女色魔と子供なら誰でもOKの変態ですから」

 

「大丈夫だ。俺達が全力で止めてる」

 

以前まだワイルドハントとしてやっていたシュラ達の前にウィンターが現れた時

何を血迷ったのかコスミナが突貫し、ウィンターの服を剥ぎ取ろうとした。しかし、ウィンターの金棒により一撃で沈められた

 

「コスミナさんは何故か私に何度も襲い掛かって来るんで、正直うんざりしてるんですよ」

 

「そりゃ俺もだよ。また歌手デビューしたからそっちの仕事でも大変なんだよ」

 

「団長とプロデューサーの両立とは恐れ入ります」

 

シュラはワイルドハイウェイの団長だけでなく、歌手として再デビューしたコスミナのプロデューサーもやっている。歌姫から小悪魔系にジョブチェンジした所、熱狂的なファンが増え続けファンクラブまで設立するほどになっていた

 

「近々また公演もあるからライブは控えて欲しいのによ」

 

「今が一番忙しいんですよ。さてこれで最後ですね」

 

ウィンターは最後のリストに証明としてサインと判を押しシュラに返す

 

「ではこれで失礼します」

 

「おぅおぅ帰れ帰れ。お前の面なんか見たくもねぇ」

 

シュラがシッシッっと手で払うような動作をする

ウィンターは気にせずにテントから出ようとした

 

「あっそうだ。これ余ったので良かったらどうぞ」

 

「ん?」

 

ウィンターが足を止め振り返り、シュラにある物を差し出した

 

 

 

 

 

それはオネストが食べたケーキ。しかもワンホールである

 

 

 

 

 

 

ウィンターが帰った後

怪しみながらもケーキを食べたシュラだったが、直後に悶え苦しみ気絶した

そして目を覚ました途端怒りが爆発し、ウィンターを殺しに行こうとした所に他の若手団員達に取り押さえられた

しかし団員達では手に負えずイゾウ達まで参戦する羽目になった

 

次の日にはシュラが腹痛を起こし寝込む

他の団員達もシュラとイゾウ達の喧嘩に巻き込まれ大怪我

しばらく休演するのは余談である




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