NARUTO〜碑の子孫〜   作:雲の如く

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碑孫 10

数年がたちすっかり8人でいるのが日常となっていた頃、天間はダンゾウに呼び出されていた

 

「天間よ、最近の成長は目を見張るものがあるな」

 

「ありがとう、爺ちゃん」

 

「うむ」

 

ダンゾウは天間に茶をたてると茶菓子とともに差し出す

 

「アカデミーでは上手くやっているようだな、山中、奈良、秋道、日向、油女と友人をしっかりと選んでいるようで何よりじゃ、特に今期の油女は中々故親交を深めよ、必要なものはこちらで工面する故な」

 

「ありがとう、いつも助かってるよ爺ちゃん」

 

「うむ、九尾とうちははどうじゃ?」

 

「うちはと九尾はともに暮らすうちにライバルのような関係になってるね、問題はないしこのままならどちらも里で管理できるんじゃないかな・・・・・・九尾の周辺を固める人材は古くからの一族だし問題はないと思う。」

 

「うむ、閉じ込めるになり、監視下に置くなり、どちらにしろ固める配置は悪くないな。」

 

「うん」

 

天間は茶をすすり、菓子をだべ終えると席をたつ

 

「そうだ、天間よ・・・・・・・明日は開けておいてくれんか、特別な修行をする」

 

「わかったよ、爺ちゃん」

 

天間は部屋を後にする

 

「・・・・・・・さてと、新作を出版社に送っとかないとな」

 

天間はいつもどおりをよそおい木の葉で生活し火影岩の上から木の葉を見渡す

 

「烏」

 

「・・・・・・」サッ

 

天間が呟くとイズミが現れる

 

「もし、明日俺に何かあったら確実に俺の遺体を消し、木の葉から逃げろ」

 

「なにかあるの?」

 

「簡単な話だ。もし俺が死んだら体の情報と写輪眼を奪われる、わざわざ特別な修行って言ってたんだ・・・・・臭う。おそらく率先して殺してくる事はないだろう、俺は生かして置いた方が利用できるタイプの存在だからな・・・・・・それより、危険なのはお前だ、俺に何かあればお前の目は狙われる」

 

「・・・・・・・わかったわ、何かあった際は任せて」

 

「あぁ・・・・・頼んだ」

 

天間が里を眺めているとイズミほ一つの包みを差し出す

 

「ん?」

 

「一緒に食べない?」

 

そう言い包みを開けると団子が入っていた

 

「いいのか?」

 

「えぇ」

 

二人は並んで座ると団子をかじる

 

「昔こうやって、イタチ君と団子たべたなぁ、場所は河原だったけどね。懐かしい」

 

「俺も何処か懐かしく感じるけど、温泉と賭場の方が懐かしさに溢れるかも」

 

「なにそれ、私ならそんな子供やだなぁ」

 

「そうかい、俺は温泉と賭場で育ったからな」

 

「どんな育ちかたよ」

 

「楽しい育ちかただよ」

 

団子を食べ終えると二人は立ち上がる

 

「・・・・・・貴方との約束はどうなるの」

 

「おそらく大丈夫だ・・・・・・俺は簡単には木の葉では死なない」

 

「遺体の処理を頼んでおいて?」

 

「俺は千手の血と写輪眼を持つ貴重な人材だ、そして二代目の遺品を取り出せる唯一の人間。ダンゾウにとって俺は喉から手が出るほど欲しかった存在で・・・・・・貴重なストックだからな。

おそらく今回ダンゾウがやりたいのは俺を子供から忍にすることだ。」

 

「わかったわ」

 

それだけ言うとイズミは姿を消し天間はゆっくりと里へ歩いていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

天間は根の訓練場にダンゾウとともにいた

 

「・・・・・今日の修行は少し厳しいものになる」

 

「厳しい?」

 

「あぁ、お前に忍の在り方を学ばせる修行じゃ、ワシとともに上に行くうえで避けては通れぬ道だ」

 

そう言いダンゾウが杖で床を叩くと

 

「「「「「・・・・・・・」」」」」

 

5人の根が無音で現れる

 

「お主の水遁と土遁を教えた癸、ゲンパチはわかるな、更に根からそこそこ腕のたつ火遁、雷遁、風遁使を揃えた。これより1人づつと五戦するのじゃ・・・・・・修行の内容は5人を殺して生き残ることじゃ」

 

「・・・・・・」

 

天間は無言で地面を見つめる

 

「ゆけ、癸」

 

その言葉とともに四人が消え、癸が動き出す

 

「水遁・水龍弾の術!」

 

癸は水場に背を向けると素早く印をくみ水場から水龍を出す

 

「・・・・・・」

 

天間は無言で避けると手裏剣とクナイを出す

 

【風遁・真空刃】

 

クナイに風で刃を作ると手裏剣を投げて印を組む

 

【忍法・手裏剣影分身】

 

無数に手裏剣が増え癸を襲う 

 

「・・・・・手裏剣影分身とまで覚えられていたとは」 

 

癸は水場まで下がると

 

【水遁・水陣壁】

 

水陣壁に阻まれクナイが落ちる

 

「・・・・・・・」

 

天間は水陣壁を目隠しに一気に距離をつめ

 

水陣壁の水が下がると同時に突っ込む

 

「ふっ!」 

 

風の刃を振り下ろし癸はチャクラ刀で防ごうとするが

 

「ぐあっ!」

 

天間の風の刃が癸のチャクラ刀ごと癸の腕を切り落とす

 

「お見事ですお孫様・・・・・・一瞬で、まさか刀を切る程の真空刃を作るとは」

 

癸は膝をつきながら腕を押さえる

 

「お前が教えてくれた事だ・・・・・・命より優先して手や足を狙えと言うのはな・・・・・・だからお前なら反応すると信じて刀を斬る為に真空刃にチャクラを多く込めた」

 

「教え子の成長とは心を捨てたはずなのに嬉しく感じてしまうものですね」

 

「・・・・・・早く治療してもらえ、殺すには惜しい」

 

天間はダンゾウを見る

 

「爺ちゃん、もう癸は死んだも同然だ。殺すには惜しい、治療して俺の部下にしてよ」

 

無邪気そうな笑顔で言うが

 

「・・・・・・・癸」

 

「はっ!」チャキッ!

 

癸はクナイを出すと天間に切り掛かる

 

「っ!やめろ!癸」

 

天間はクナイで受けるが

 

「・・・・・・・」

 

ギリギリとクナイが押し込まれる

 

「お孫様・・・・・忍の世界は殺すか死ぬかです」

 

「っ!」

 

【写輪眼】

 

天間は右目を写輪眼にするが

 

「目を見なければ写輪眼の幻術はくらいませんぞ」

 

癸との視線が会わない

 

「はっ!」

 

「がはっ!」

 

癸は天間の腹を蹴り飛ばすとクナイを突き立て突っ込む

 

「お孫様!ご覚悟!」

 

天間は地面に転がり己を狙う刃に反射敵にクナイを振るう

 

「ぐぶっ」

 

癸とのクナイは天間の頬の脇を通り、天間のクナイは癸の首を切り裂いていた

 

「癸・・・・・お前、わざと」

 

「お見・・・・ごと・・・・でず・・・・・・・この数年の修行の完成・・・・・・お祈り・・・・・して・・・・・ます」

 

そう言い癸は崩れ落ちる

 

「・・・・・(殺した・・・・・初めて人を殺した)」

 

天間は震える手で己の血にまみれた手を見る

 

「・・・・・・(俺が・・・・・今までいろいろ教えてくれた癸を)」

 

「・・・・・・(人を・・・・・この手で・・・・・殺した)」

 

天間は震える手を見ながら癸をどけ起き上がると

 

「おげぇぇぇぇぇ!!!」

 

その場に嘔吐する

 

「げはっ!おげぇぇっ!・・・・・・(殺すしか無かったのか?・・・・・殺すしか・・・・・)」

 

「俺は・・・・・・無力だ・・・・・・」

 

コンと音がして天間がダンゾウの方を見るとダンゾウの凍てつくような目が見下ろしていた

 

「ゆけ・・・・・ゲンパチ」

 

「はっ!」

 

「・・・・・・」ギリッ

 

天間が構えるゲンパチを睨む

 

「ん?術・・・・いやチャクラが」

 

天間をみてダンゾウが怪しく笑う

 

「何をしておる・・・・・・ゲンパチ」

 

「はっ!」

 

ゲンパチがチャクラ刀を抜き走り出す

 

次の瞬間ゲンパチの首が飛び血に染まり右目から血の涙を流す天間が立っていた

 

コンコンコン

 

「お主らもゆけ」

 

「「「はっ」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

雨がふる木の葉の里

 

1人の少年がふらふらと歩いていた

 

血塗れの体を夜の闇が隠していた

 

誰かを求めるように少年はふらふらと歩く

 

寝静まった木の葉の里で少年を見つけてくれるものはいない

 

少年は自分の家につくものの

 

扉を開ける勇気はでない

 

そしてその場を後にする

 

そして

 

ふらふらと歩きつつ一つの屋敷へと足を向ける

 

「・・・・・・・・」

 

塀の上に立ち既に光が消えた窓を眺める

 

「なにしてんだ・・・・・・俺は・・・・・・こんなところまで来て」 

 

庭へ入りたい気持ちを抑え天間は踵を返す

 

「天間様?」

 

「・・・・・・・」

 

天間が振り返ると廊下からハナビが天間をみていた

 

「・・・・・・・」

 

天間はふらりと庭へと入る

 

「・・・・・・・」

 

そしてゆっくりハナビの方へと行く

 

「天間様、こんな夜遅くにどうしました?」

 

「・・・・・・急に、ハナビ殿の笑みが見たくなって」

 

「・・・・・今、ナツを起こして来ますね!」

 

そう言い去ろうとするハナビを天間は手を掴み止める

 

「天間様?・・・・・血の匂い」

 

「申し訳ない・・・・・もう、帰るから。ハナビ殿も休んでください」

 

「・・・・・・あの、私の部屋に来ますか?」

 

「・・・・・・・はい」

 

天間はハナビに手を引かれハナビの部屋へと歩く

 

ハナビが部屋の灯りを付けると血塗れの天間の姿が露わになる

 

「血が!ナツを呼ばないと」

 

「・・・・・・・・」

 

天間はハナビの手を握り止める

 

「天間様?急いで手当てしないと」

 

「・・・・・・返り血です」

 

「返り血・・・・」

 

「・・・・・・・」

 

ハナビは酷い姿の天間を見て固まり、天間はその場に立ち尽くす

 

「天間様?」

 

天間は後ろからハナビを抱きしめる

 

「少しだけ・・・・・・こうさせてもらえませんか」

 

「天間様、お布団に入りましょう。手がとっても冷たいです」

 

「・・・・・・・」

 

ハナビは天間から抜け出そうとすると簡単に手はほどけ、天間の手を引きベッドの方へと向かうと

 

天間の服を脱がせる

 

「お布団を汚すとナツに怒られますので」

 

そう言い天間を布団の中に入れると布団を掛ける

 

「濡れちゃいました・・・・・んしょ」

 

ハナビは電気を消し濡れた服を脱ぐと布団に潜り込む

 

「ぷはっ」

 

そして天間の横から顔を出すと天間の手を握る

 

「・・・・・・・・」

 

「天間様、私が怖い夢とか見た時ナツが寝るまで手をよく握ってくれるんです。だから今日は私が手を握ってますね」

 

天間はハナビが手を握るとハナビを見つめゆっくりと目を瞑る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌朝

 

天間が目を覚ますとハナビが静かな寝息を立てながら寝ていた

 

「・・・・・・・(思ったより、癸に情が湧いていたのか?・・・・否だな、ダンゾウがつけたやつだとわかっていて親しくならないように気を付けたはずなのに・・・・・やはり少なからず情がわいていたのだろうか)」

 

天間は布団から抜け出すと近くにある鏡で右目にチャクラを集めて鏡に映る目をみる

 

そこには写輪眼ではなく工場マークのようなものに〇と縦に一本線が入ってた瞳がうつる

 

「・・・・・・最低な万華鏡だ」

 

ため息をつきながら目をいつも通りに戻す

 

「・・・・・・・・(万華鏡写輪眼の真の開眼条件は写輪眼の保有者が「親しい者との死別、或いはそれに匹敵するレベルの精神的ショック」を経験し、深い負の感情を抱くことだろうとされている・・・・・それとも強いストレスによる脳からのチャクラの大量放出か?。癸にそれほどの情が湧いてはいなかった・・・・・・つまり情が湧いたものを殺した事と己が初めて人を手にかけた事の複合した精神的ショックあたりか、つくづく自分がしょうもねぇ人間に思えてくるな、他は親しいものを失ったり、それに匹敵するレベルだというのに・・・・・いや、失わずに手に入れられた事に喜ぶべきか)」

 

天間は寝ている幼女に近づくと髪をゆっくり撫でる

 

「・・・・・こんな幼女に頼っちまうほどまいってたとはな」

 

ハナビの寝顔を眺めていると

 

「ハナビ!」

 

ハナビの父が焦って扉を開ける

 

「ん〜」

 

そしてハナビはその音でのそりと起き上がる

 

「なっ!」

 

「あ」

 

ヒアシの目にはとんでもない光景がうつった

 

パンツだけで寝ている娘を撫でる千手天間

 

上半身裸で起き上がって目を擦る幼い娘

 

「き・・・・・・貴様!!!」ビキッ

 

ヒアシの額と目の周りに血管が隆起し白眼が天間を捉える

 

そしてハナビ天間を見て

 

「天間様・・・・・・スッキリしましたか?」

 

爆弾を落とす

 

「貴様、ハナビを幾つだと思っている、初潮も来ておらぬ娘を良くも!」

 

「ま、まってくれ!誤解だ!」

 

「その姿で誤解も何もあるか!!」  

 

その場からパンツ一丁で逃げる天間であった

 

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