天間は濃厚なアカデミー生活も終わりに近づいていた
いつもどおりの8人で過ごした日々を懐かしさを感じつつナルトの悪戯を眺めながら小説を書いていた
「烏」
「・・・・・・」シュタッ
「これ女性向けの新作だから呼んで見て」
「小説ばかり書いていていいの?」
「何が?」
「最近、ハナビと会ってないようだし」
「いいんだよ・・・・・お家事情とかいろいろあるし」
「・・・・・日向ヒアシが怖いとかじゃなくて?」
「・・・・・・・・違うから」
「そう・・・・・・」
天間がナルトを見ていると
「コラーーー!!ナルトーーー!!!」
「ゲーーっ!イルカ先生!!」
火影岩で落書きしていたナルトは里へと逃げていく
「毎日飽きもせずによくやるねぇ」
「・・・・・・・・」
天間はアカデミーの屋上に横になると空を眺める
「いろいろあってなんだかんだ楽しいアカデミー生活だったなぁ」
そしてナルトが捕まる頃を見計らって起き上がる
「それじゃあ烏、後で感想教えてね」
「・・・・・・・・」
「烏?」
天間の言葉を無視する烏のお面の下からポタポタと血が垂れていた
食い入るように見る烏の手には
【裸腐裸腐パラダイス〜俺を捨てた兄さんをわからせてやる編 上〜】
兄弟ものの腐った小説だ
愛してあっていた美しい少年の兄と可愛らしい幼い弟、しかし兄は突如里と自分を捨てて消える、そんな自分を捨てた兄を分からせる為に弟が疼くお尻を抑えつつ成長し兄の菊の花を自分だけのものにすることを誓う物語
「・・・・・うん、売れるなコレ」
「・・・・・・・」ポタポタ
天間が教室に戻ると
「今日は変化の術のテストを行う!!合格した奴も全員だ!列に並べ!!」
青筋たてたイルカの咆哮が耳に入る
「・・・・・・・」
天間はそっと扉を閉めようとするが
「逃さねぇよ」
ビタっと天間の動きが止まり、天間はその声の主を見る
「チョウジ!イノ!」
声の主の言葉でチョウジとイノが天間の腕をガシリと掴む
「影真似の術成功・・・・・チョウジ、イノあとは頼んだ」
「ごめんね、天間君」
「シカマルが言うからね」
「おい!シカマル!影真似まで使って止めることか!?」
シカマルはダルそうに頭をかくと
「おめぇがナルトを止めないせいだからな一人だけにがさねぇよ」
天間は二人に引きずられながら列に並ぶ
「変化!」
前から徐々に変化の術をやっていきナルトの番になる
「次!うずまきナルト!」
「・・・・・・お色気の術!!」
ボンッ!
煙がナルトを包み晴れると
「うっふ〜ん」
「なっ!?」
ナルトは美少女に変化しする
素っ裸で大事なところだけが煙で隠れている
そしてイルカは鼻血で吹っ飛んでいく
もはや一種の血継限界だろ
あれで死なないとか
血遁か?
「だーはははは!どうだ!天間と共同開発!お色気の術だってばよ!」
「この大馬鹿者が!!くだらん術をつくるな!」
ナルトがコンコンと説教され、それが終わると
「次、千手天間!」
「・・・・・変化!」
ボフン!
「おい、天間。変化の対象は俺だぞ」
天間は一楽のアヤメの姿に変化する、そして服に手を掛けると
「幸せパンチの術!」プルンッ
前を全開にしておっぱいを丸出しにする
「なっ!?」ブーーーーーッ!
「ナルト、これがお前のお色気の後にやるべき術として開発した、お色気の術を見たあと服があり、がっかり、しかし落とされたとこから更に喜びで持ち上げる心理をついた幸せパンチの術だ」
「さすが天間、やるってばよ」
「この馬鹿コンビが!!!そろいもそろってくだらん術ばかり作ってよってからにっ!」
「「いてっ!」」
イルカは鼻血から復活し天間とナルトに拳骨する
「イルカ先生!まさか貴方が血継限界の使い手とは」
「ふざけて説教を回避しようとしてもそうはいかんぞ」
「血遁・鼻血ロケットの術は凄いです!」
「あれ忍術なのかってばよ!?」
「あぁ、限られた人間にしかできない」
「そう言えば、三代目の爺ちゃんも鼻血を使ってたってばよ!まさか凄い術なのか!」
「あぁ、体内の血を使う忍術だからな」
真剣の顔で言う天間を信じてこれまた真剣な顔をするナルト
「そんな術あるか、天間の嘘だ。気づけウスラトンカチ」
そしてサスケがため息をつきながらいう
「なっ!騙したのか!天間!」
「はて?」
「お前らなぁ〜」プルプル
イルカは拳を握りプルプルと震える
「ヤバいナルト!本気で行くぞ!風だ!」
「おう!」
「お色気の術!女学生!」
天間は制服姿の女子高生に変化し
「風遁・春風の術!」
ナルトは風遁を床に向けて放つ
「「風遁・お色気、悪戯な風の術!!」」
スカートを押さえるも風によりスカートが捲れあがり履いてない雑草の生えかけた花園とプリプリの桃がチラリと見えてしまう術
天間曰くポイントはチラリと見える場所を押さえる事と生えかけにしてリアリティを増すことにあるらしい
とても素晴らしい忍術だ
「・・・・・ぐはっ!」ブーーーーーーッ
イルカは本日3回めの鼻血の噴出で地面に打ち付けられ動かなくなる
ポフンっ
「・・・・・いつの世も戦いとは虚しいものだ」
「・・・・・・また、沢山の血が流れたってばよ」
そう言い天間とナルトは遠い目で窓の外を見る
「おい、この血の量ヤバくねぇか?」
「お前らが掃除しろよ。ウスラトンカチ、天間」
「大丈夫だ。何故ならイルカ先生は1日2回鼻血を毎日吹いている。3回になっても恐らく貧血程度と考えられるからだ」
「まぁ、そうだけどよぅ・・・・・チョウジ、天間が新しく作った増血丸持ってたろ」
「あぁ、新しく作ったカレー味ね、食べやすいよね」
そう言いチョウジが出した小さい丸薬をシカマルはイルカの口に放り込む
「飲み込まねぇな」
「俺の虫で胃まで押し込もう」
虫が口に侵入するのを見て教室は阿鼻叫喚に包まれる
イルカが起き上がるとナルトと天間は仲良く説教されアカデミーの日常は過ぎていった
アカデミーが終わるとナルトは火影岩に連行されていった
「なぁ、今日はどうする?」
「ん?ん〜・・・・ナルトが掃除終わるころに迎えに行こうぜ」
「と言うことは何かあるのか?天間」
「何かって?」
「ふん、お前がそう言う時は何かしらあるのは分かってる」
「別に〜」
天間がそう言うもいつも通りのメンツは会話をしつつ天間が動くのを待つ
そして夕方になり
「そろそろか」
そう言い天間が動き出すとゾロゾロとついていく
そして火影岩の上に向かって歩いていると声が聞こえてくる
「・・・・・ナルト、今日はラーメン奢ってやろうか」
「えっ!いいのかってばよ!ラーメン久しぶりだってばよ!天間ってばいつも栄養バランスってうっせぇから週に2回しか食えなかったんだってばよ」
天間は二人を火影岩から見下ろし
「誰が煩いって?」
「げっ!天間!」
「イルカ先生、ナルトだけ贔屓しませんよねぇ!」
「分かったよ!一緒に奢ってやる」
「だってよお前ら」
天間がいうとひょこっとみんなが顔を出す
「お前ら!?いたのか!?」
「んじゃあ、飯にしますか!一楽ゴチになりま〜す」
「ま、まて全員分は!」
「「「「「ごちそう様です!」」」」」
そう言いみんなで駆け出していく
「お前らーー!!」
一楽
「くぅ〜」
イルカは財布を眺めて涙を流していた
「おっちゃん!おかわり!」
「おっちゃん!俺はメンママシマシでおかわり」
「僕は全部乗せでおかわり!」
「あ、あの・・・・・私も」
「ヒナタ、あんたホント良く食べるわね」
「そ、そうかな?」
「お前ら少し遠慮ってものをだなぁ」
イルカが小言を言い始めた瞬間
「イルカ先生」
天間はニコニコ笑顔で呼ぶ
「・・・・・何だ」
「今日もアヤメさん綺麗だよね?」
「て、天間?」
「もう、天間君はいつも正直なんだから!」
「はははっ!天間!見る目あるじゃないか!メンマ追加でトッピングしてやるぞ!」
「あまり綺麗だから鼻血出しちゃだめですよ」ニコッ
「よ〜し!お前ら!今日は俺のおごりなんだ!腹いっぱい食えよ!!」
「おっ!太っ腹だねぇ!先生!!」
「はい〜・・・・・・とほほ」
イルカのラーメンだけ、今日はやけにしょっぱかったそうだ
数日後
「今日はアカデミーの卒業試験を行う!試験の内容は分身の術だ!」
「ゲーっ!!天間!どうしよってばよ!」
「だから、あれほど練習しろっていっただろ。それをお前と来たら風遁だぁ、サスケと合体忍術だぁ、お色気の術だぁ、俺の言うことを効かないからだぞ」
「ぬぎぎぎっ!何とかしてくれってばよ!天右衛門」
「誰が天右衛門だ!ウスラトンカチ」
「お前までウスラトンカチ呼びすんなってばよ」
天間とナルトか騒がしくしつつ試験が始まった
そして、ナルトは原作通り落ちた
「・・・・・・・」
ナルトは喜ぶ家族をブランコに乗り眺めていた
「ナルト、帰んぞ」
「何してるウスラトンカチ」
「・・・・・・天間、サスケ・・・・・・っ!」
ナルトは呼びかけた二人に背を向け走っていく
「おい!ナルト!」
「・・・・・帰るか、サスケ」
「・・・・・どういうつもりだ」
「何が」
「何で、そんなに冷静でいるんだと聞いている。何かあるのか」
「まぁ、男は誰しも一人になりたい時があるんだよ。それを汲んだまでさ・・・・ほれ、今晩はお前の好きなものにしてやるから帰るぞ」
そう言い天間はサスケと肩を組むと歩き出す
「答えろ!お前がナルトを見捨てるわけない・・・・・何を企んでやがる!」
「時には流れに身を任せる事も大切なの」
その日、天間とサスケは二人で食事をとった
そして天間は屋根に昇り月を眺める
「・・・・・・・・」
「・・・・・おい」
「なんだよ、サスケ・・・・・はよ寝ろ」
「お前こそ寝ないのか?」
「俺はいいんだよ俺は」
「ふんっ・・・・・・なら俺が何処で何しようが俺の勝手だ」
「生意気な奴だな、可愛げがたりねぇ」
「余計なお世話だ」
二人が空をボーッと眺めていると月は落ち、太陽が昇り始める
「「・・・・・・帰ってきたか」」
不意にかぶりサスケと天間は目が合う
下を見ると傷だらけのイルカに送られ額に木の葉の額当てを付けたボロボロのナルトがいた
「二人ともボロボロじゃないか、何があったんだ」
「何だろうな」
「お前、こうなるのがわかっていたのか?」
「まさか・・・・・・・そんなのありえないだろ?」
「・・・・・・さてな、あのウスラトンカチが騒ぐ前に飯の準備してやれ」
「たまにはお前が作ってやればいいだろ」
「ふんっ、俺は忙しいんだ。これから朝の修行に行く」
「朝飯までには帰れよ」
「あぁ」
そう言いサスケは消え
天間は屋根で微笑む