NARUTO〜碑の子孫〜   作:雲の如く

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碑孫 16

【水分身の術】

 

ザブザが水中からもう一人現れ

 

「くくっ、偉そうに額あてまでして、忍者きどりか?だがな本当の忍者ってのはいくつもの死線を超えたものをいうんだよ、つまり俺のビンゴブックに載るようになって初めて忍者と呼べる。お前ら見たいなのを忍者とはよばねぇ」

 

そう言うと分身はナルトを蹴飛ばす

 

「ただのガキだ」

 

「ナルトぉ!」

 

「お前ら!タヅナさんを連れて早く逃げるんだ!俺は水牢に囚われている以上本体は動けない!分身も本体からある程度離れると使えないはずだ!とにかく今は逃げろ!天間!お前がみんなを率いろ!」

 

「・・・・・・・・」

 

カカシが叫ぶも天間は本をみたまま動かない

 

「っ」

 

ナルトは震え逃げようとして転ぶ

 

「いてっ!」

 

そして地面についた手を見る

 

「ナルト・・・・・・お前、来る時なんていってた」

 

「天間・・・・・」

 

「何してる天間!タヅナさん達を連れて逃げろ!」

 

「逃げてもいい、誰も責めることなんてできやしないさ、でもよぅナルトお前は逃げて生き延びた後、自分を許せるか?」

 

「・・・・・・・っ」

 

ナルトは立ち上がると

 

「うおぉぉぉぉぉっ!」

 

ザブザに突っ込み、蹴り飛ばされる

 

「ナルト!一人で突っ込んでどうするの!下忍の私達が勝てるわけ」

 

「・・・・・・おい、眉無し」

 

ナルトは額あてを握り締め、額に結ぶ

 

「・・・・・お前のビンゴブックに新しく載せとけ!いずれ木の葉隠れの火影になる男!木の葉流忍者!うずまきナルトってな!」

 

「・・・・・・・」

 

天間の本に隠れた口元はうっすらと笑っていた

 

「サスケ、天間、耳かせってばよ」

 

「いんや、ナルトとサスケなら2人でカカシ先生を助けられるよ」

 

「・・・・いいだろう、聞かせろナルト」

 

ナルトはサスケとヒソヒソ話すと

 

「よーし!暴れるぜぇ!」

 

「何やってるお前ら!俺達の責務はタズナさんを護ることだ!それを忘れたのか!」

 

「おっちゃん」

 

「もとはといえば儂がまいたタネ、この後に及んで命が惜しいとはいわん、お前ら好きに戦ってくれ」

 

「ふん」

 

「覚悟はいいな」

 

「くっ、くくくくくくくっ、ほんとに成長しねぇなぁ、いつまでも忍者ごっこかよ、俺はよぉお前らくらいの頃にはこの手を血で赤く染めてたんだよぉ」

 

天間は本を閉じると

 

「無駄口を叩かせるなお前ら、心理戦術だ、攻めろ!」

 

天間の声でナルトが動きだす

 

「影分身の術!・・・・うりゃあ!!」

 

分身した大量のナルトは一気に遅い掛かるが

 

ブンッ!

 

「うわぁぁ」

 

ザブザの一振りで吹き飛ばされる

 

「サスケェ!!」

 

ナルトはサスケに武器を投げる 

 

「風魔手裏剣影風車」

 

サスケは飛び上がると身の丈もありそうな手裏剣を投げる

 

「手裏剣なんぞ俺に通用しない!」

 

そう言うザブザの分身の脇を通り抜け本体を襲う

 

「なるほど、本体を狙ってきたか、甘い!」バッ!

 

ザブザは手裏剣を掴むが

 

手裏剣の影に隠れていた手裏剣が現れる

 

「手裏剣の影に手裏剣が・・・・だが甘い」

 

ザブザは飛び上がり手裏剣を避ける

 

ボフンっ!

 

手裏剣がナルトになり

 

「ここだぁ!!」

 

ナルトがクナイを投げる

 

「ちっ!」

 

ザブザはギリギリでよけるが頬をクナイをかすめ、水牢から手を話してしまう

 

「このガキぃ!」

 

「そいつは許さないよ?」

 

ガシッ!

 

天間がザブザの腕を後から掴む

 

「なに!?俺の水分身は」

 

「消えたよ」

 

天間はザブザの腹に蹴りを入れて吹き飛ばすと

 

「くっ、後は俺がやる下がってろ」

 

「そうも行かなくてねぇ、カカシ先生チャクラ使い過ぎてますよね」

 

天間はカカシを掴むとサスケの方になげる

 

「サスケ、受け取れ」

 

「あぁ!」

 

「ナルト、お前は自力で泳げ〜」

 

「おう!」

 

「くそっ!」

 

ザブザは印を組み

 

「おっと」

 

天間も印を組む

 

【【水遁・大瀑布】】

 

二人の大瀑布がぶつかり合うと

 

【水遁・水龍弾】

 

天間が瞬時に印を組み打ち消しあった水は龍となりザブザを襲う

 

「ぐあぁぁぁぁ!!!」

 

そして水に流される木に叩きつけられたザブザにゆっくりと近づくと

 

ザクッ!

 

ザブザの首に千本が刺さる

 

「やっと死んでくれましたね」

 

「そのお面、霧隠れの暗部か?」

 

「えぇ、追い忍部隊です」

 

「基本は死体の引き渡しか?」

 

「えぇ、こちらとしてもザブザの死体をお渡しするわけにはいきませんがどうしますか?」

 

「・・・・・・どうします?カカシ先生」

 

「・・・・・・仕方ない」

 

「ちょっと待ってってばよ!「ナルト」っ!?」

 

天間は殺気を放ちナルトを黙らせる

 

「どうぞ」

 

そういいザブザから距離をとる

 

「感謝します、何かと情報が多い死体なもので」

 

そう言い仮面を付けたものはザブザを担ぐと消える

 

「さて、俺達もタズナさんの家まで行きますか」

 

「ははっ!超すまんかったのう!儂の家でゆっくりしていってくれ!」

 

納得できないナルトをカカシが諌め歩き出そうとする

 

「・・・・・・」フラリ

 

カカシの体が力を失い傾く

 

「・・・・・っと」

 

それを天間が受け止める

 

「カカシ先生!?」

 

「チャクラと写輪眼の使い過ぎだな」

 

天間はカカシを背負う

 

「元々、うちは以外のものだと写輪眼に適合しないとチャクラや体への負担が大きいんだよ」

 

「なんで、あんたがそんなことしってんのよ」

 

「まあ、俺だからね」

 

「まぁ、天間なら仕方ねぇってばよ」

 

「ふん・・・・・たしかにな」

 

「ええ、二人ともそれでいいの?」

 

天間はカカシを背負いタズナの家まで行き

 

カカシを布団に寝かせると天間はその場を適当な言い訳で後にする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある部屋

 

「桃地再不斬、無事生還できて何よりだ」

 

「っ!」チャキッ

 

「貴様はあの時の小僧! 何でいやがる」

 

突如として現れた天間に二人は驚き、少女のような顔つきをした方は千本を構え臨戦態勢を取り

 

再不斬は布団から睨む

 

「これは見舞いだ・・・・・・そこの僕、皮を剥いて上げるといい」

 

そう言いフルーツの入った籠を置くとリンゴを一つとる

 

シャクリ

 

椅子を近くから取り座る

 

「どうやって来やがった」

 

「企業秘密だ」

 

「・・・・・なら何しに来やがった、まさか見舞いしといて殺すつもりで来たとか言わねぇよなぁ」

 

「俺が来たのはスカウトだよ」

 

「スカウトだぁ?」

 

「桃地再不斬および白の二名を木の葉隠れにて保護したい、こちらは最低限の生活と木の葉で身の安全を保護することが提示できる条件だ、お前に求めるものは俺への忠誠と霧隠れへの復讐を諦めることだ」

 

「はっ、ガトーより大金出せるつもりか?」

 

「まずはそこからだな・・・・・・ガトーはお前を切るつもりだ」

 

「何故貴様にわかる」

 

「まぁ信じられねぇよな・・・・・・今からお前にお前の未来を見せてやる」

 

【写輪眼】

 

「その目は!?」

 

「幻術の世界を楽しんでこい」

 

天間はザブザにこれから起きる事を幻術で見せる

 

「再不斬さん!再不斬さんに何をした!」

 

天間は白に千本を突きつけられるが気にした様子もなくリンゴをかじる

 

「お前じゃあ俺を殺せねぇくらいわかるだろ?幻術で少し情報交換をしているだけだよ。お前もくったらどうだ?」

 

そう言いバナナを一本なげる

 

「バナナはお気に召さないか僕ちゃん?」

 

「・・・・・・僕は結構です。これは再不斬さん宛ですから」

 

「そうかい」

 

天間は本を取り出し読み始める

 

「・・・・・・・」

 

「・・・・・・・」

 

静寂が支配し時間だけが過ぎる

 

「再不斬さん!?」

 

幻術を見る斬不斬からは一筋の涙が溢れていた

 

「・・・・・白・・・・お前」

 

「大丈夫ですか!再不斬さん!」

 

「・・・・・・うるせぇ、少しコイツと話させろ」

 

「再不斬さん?」

 

「いいから、出ていけ」

 

「わかりました」

 

白が出ていくと再不斬は目だけを天間に向け

 

「小僧、良くできた幻だな」

 

「まぁ、疑うのは仕方ねぇが考えておいちゃあくれねぇか」

 

「・・・・・・何処だってかわらねぇだろ、オメェもガトーも俺達を利用することに何にもかわらねぇ」

 

「・・・・・そうだ、俺は俺の欲しい未来の為にお前を利用する、お前が俺を利用するかしないかはお前次第だ、ただお前に俺は選択肢を与えているだけだ死か白とともに生きるか」

 

「・・・・・・・下忍ごときに何ができる」

 

「俺はただの下忍じゃない、俺のバックには里の闇が潜んでる。そして、俺の血もこの目も闇は飲み込まんとしている」

 

「・・・・・お前が俺を利用して何を望む」

 

「俺が幸せになる未来だ・・・・・・俺のものを誰にも奪わせない未来、里にも国にも何からも護る為にお前と白が欲しい」

 

「・・・・・もし、お前が約束を違えたらどうする」

 

「そん時はみんな仲良くあの世だな」

 

そう言い天間はケラケラと笑う

 

「お前が俺のもんになったらそれこそお前も俺の護るべきもんになっちまうからな!」

 

「・・・・・・お前に忠誠ちかって水の国や霧隠れのことは忘れて生きろか・・・・・ふざけてやがる」

 

天間は立ち上がると

 

「・・・・・・・」

 

天間は何かを感じとる素振りを見せると

 

「・・・・・こちらの方は許可が取れた、木の葉に潜む闇はお前を包み隠す用意をするようだ。今分身が許可が取れた情報を送ってくれた」

 

「・・・・・・・・・」

 

「まぁ、すぐには考えられないだろうからもしその気になったらこの勾玉にチャクラをながしてくれ」

 

天間はそう言うと術式の書かれた勾玉を再不斬の枕もとに置く

 

「見舞いに毒なんて入ってねぇから、あの可愛い顔をした僕ちゃんとでも食べてくれ・・・・・・それじゃあこれにてドロン」

 

そう言うと煙とともに天間は消える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タヅナ宅

 

「ふぅ」

 

「あれ?木の葉の忍者さん?」

 

天間が戻ると家に一人の女性がいた

 

「あ、すみません、間違えましたか?ここタズナさんの家かと思ったんですが」

 

「あってますよ私はツナミ、その白い髪に青い鎧、もしかして父さんが言っていた超怖い忍者さん?」

 

「別に怖くはないですよ」

 

そう言い天間は優しい笑顔を見せる

 

「先生達をなら修行をするとか言って近くの森にいってるよ」

 

「そうですか、なら何かお手伝いできることありますか?」

 

「別に気にしなくていいよ」

 

「いえ、お父さんが今まで危険な橋を渡っていたんです、心労もあったでしょう、俺は一緒にいた金髪と黒髪と3人で暮らしてて家事全般は俺がやっていたのでご迷惑はお掛けしません」

 

天間はツナミの持つ洗濯かごを奪う

 

「それに・・・・・決めてるんですよ、素敵な女性には優しくしよって」

 

「あら、こんなオバサン捕まえて何言ってるの?それじゃ、ありがたくお願いするわ」

 

「オバサンって言うには目元にシワが足りませんよ」

 

天間は洗濯かごを持ちながら庭へとツナミと一緒にでる 

 

「これでもいい歳なのよ?」

 

「そうなんですか?二十代半ばかと思ってました」

 

「もう、嬉しいこと言ってくれるわね!そう言えばさっき3人で暮らしてるって言ってたかしら・・・・えっと」

 

「千手天間です。好きに呼んでください」

 

「それじゃあ、天間君ね・・・・・ご両親は?」

 

「俺を巡って争って死にました。まぁ、育ててくれた母ちゃんと姉ちゃんがいますけど、理由があって離れ離れです」

 

「えっと、ごめんなさい」

 

「大丈夫ですよ!気にしてませんから!俺が泣いてたの知ったら母ちゃん達がもっと悲しむので、だから胸張って前向いて進むんです!あの世からでも、会えないほど遠くにいても知った時に安心できるように」

 

「強いのね天間君は・・・・・・・・」

 

「強くないですよ、俺だって寂しいし、今でも母ちゃんや姉ちゃんに抱きしめられていた時を思い出します。だけどその温もりが俺の心を凍らせずに温めてくれてるんです」

 

「・・・・・・・やっぱり強い、私の息子・・・・イナリもそんなふうに考えてくれたらいいのに」

 

天間は洗濯ものを掛ける手をとめツナミを見る

 

「・・・・・・・聞いても大丈夫ですか?」

 

「えぇ、聞いてくれる?イナリには父親がいなかったんだけどね、ある日、カイザと言う男に出会ったの、イナリは凄く懐いてね、私も恋をした・・・・・そして彼がイナリの父親になるのはそんなに時間ががからなかった。そんなある日流された関を直す為に嵐の川に飛び込んでカイザは英雄と呼ばれるようになったわ、それから国の誰もが認める英雄カイザが産まれて、イナリもその英雄の背中を見て育ってくれた」

 

「素敵な旦那さんで父親だったんですね」

 

「えぇ、ある時、ガトーが現れ波の国の海路を全て牛耳ったの」

 

「波の国からしたら生命線を握られたようなものですね」

 

「えぇ、そこからガトー達が現れてから国は荒れた。そしてあの人はガトーにはむかって両腕を切られて公開処刑されたわ」

 

そう言いきるとツナミは涙を流す

 

「・・・・・・・」

 

「それからイナリは毎日部屋から海を眺めて泣いているわ」

 

「・・・・・・・」

 

「・・・・・・・ごめんなさい」

 

そう言いツナミは目を擦りながら続きを干し始める

 

「貴方のように強ければ心配しなくて済むんだけどね」

 

「たぶん・・・・・イナリ君も今はもがいている途中なんでしょう誰かが扉を開けてくれるのを待っているんです、誰かに助けてともがいているからまだ涙を流せるんです。

俺が心配なのはツナミさん貴女です」

 

「私は大丈夫よ・・・・・・悲しみはあるけど、もう整理がついているから」

 

「そんなはずありませんよ、シワの話をしましたよね」

 

「えぇ」

 

「俺、目元のシワだけは恥じる必要がないと思うんです」

 

「・・・・・?」

 

「それは笑顔になった歴史が刻まれた証だから」

 

「・・・・・・」

 

「泣かなくなれば誰も心配させなくて済むようになります。でもその涙の分、笑顔が減っちゃいます、減った笑顔は心を削る・・・・・もし溜め込んでいるものがあったら俺が受け止めますので俺にぶつけてください、怒りでも悲しみでも・・・・・・それにもしかしたらイナリ君にも助けの手が伸びるかもしれませんよ?」

 

「え?」

 

天間は洗濯ものを干し追えるとかごを持ち笑みを浮かべる

 

「うちには英雄の卵がいますからね!あ、これはそいつには秘密なんで二人の秘密ですよ?」

 

「もしそうならいいわね」

 

「えぇ、うちの卵は煩いですが、人を引きつけますんで」

 

「そう」

 

「それじゃあ他もお手伝いしますよ」

 

「ありがとう天間君」

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