天間は早朝、地図を持ちとある場所で腕を組み目を瞑って待っていた
「・・・・・・・・」ピクッ
天間が目を開けると
シュタッ!
シュッ!
「君が千手天間君だね」
「・・・・・・・」
メガネを掛けた優男とサングラスと頭巾を付けた男が天間の目の前に現れる
「へぇ、傷はないけど本当に二代目様にそっくりなんだね、二代目火影様は写真の資料でしか見たことないけど。僕は薬師カブトよろしくね、彼は僕の班員の赤胴ヨロイ」
カブトは天間に手を差しだす
「よろしくお願いします。カブトさん」
天間は差し出された手を優しく握り返す
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・赤胴ヨロイさんもよろしく」
赤胴ヨロイは天間から差し出された手を無視しして何も語らない
「すまないね、彼は余りコミュニケーションをとりたがらないんだ、気にしなくてもいいよ、それよりチームを組む上で君の実力を知って起きたいんだけども」
「う〜ん、これでどうです?」
天間はニッコリとした笑みのまま殺気を放つ
「っ・・・・・なるほど、ダンゾウ様の紹介ということだったがそう言うことか」
カブトは冷や汗を拭いながら微笑む
「それじゃあ会場にいこうか」
「あぁ」
天間達は試験会場に向かうと
「天間君、気づいてる?」
「幻術をですか?わざわざ2階にしようとしてるやつなら気づいてますよ」
「へえ、いらないお世話だったかな」
「いえ、ありがとう御座いました」
天間達は部屋に入るとそれぞれ座る
「・・・・・・・・」
天間は目をつむり腕を組む
『・・・・・・・・・・・』
「視線を気にしないんだね」
「えぇ、試験前に実力を晒す馬鹿がいてくれればありがたかったんですけどね」
「残念ながらそうは行かない見たいだね」
「えぇ」
「君、気になる子はいないの?」
「ん〜、あの音符の額あて付けた女の子かわいいですよね」
「あれは最近できた音隠れの忍だね」
「へぇ〜、まぁそれ以外は本番での楽しみにしたいですかね」
「随分と自信があるんだね」
「カブトさんが言わないのならそう言うことだろ?」
「おや、僕をそんなに信用してくれるのかい?」
「えぇ、もちろんです」
天間は無表情でカブトは優しい笑みでお互いに目を向ける
「ふ〜、そんな信頼されたら先輩として面倒見たくなっちゃうじゃないか・・・・・・君歳上にモテるでしょ。人を振り回し慣れてるね」
「そんなことありませんよ。先輩」
「・・・・・つれないねぇ、ルーキー。なら可愛いルーキーに教えて上げるよ」
そう言うカブトの視線に合わせて天間は視線を向ける
「あっちの雨隠れと砂隠れ、特にあの赤毛の少年、は要注意だ。それに草隠れも危険そうな雰囲気の奴が紛れてる、後は木の葉の里の君たちの一個上の世代、そこが今回特に注意を要するかと思うね」
「へぇ、凄い情報収集能力ですね」
「まぁ、これでも中忍を目指して長年研究してるからね」
「・・・・・」
天間が砂隠れの方を見るとテマリが天間の視線に気づく
「・・・・・・・」
天間は片目だけ開けてテマリを見ると組んだ腕から指を二本だけたてる
ベジータの伝説のデレシーンを座った状態でやったのだ
「っ・・・・・」
テマリは少し驚いた顔するとウィンクで返す
「ふっ」
「やっぱり、歳上からモテるんだね。彼女はテマリ・・・・・へぇCランクやDランクの数も多いけどBランクの依頼もあの班で受けているようだね」
「スリーサイズはないんですか?」
「ないよ」
「残念です・・・・・本当に」
天間はそう言うとイチャイチャバイオレンスを読み始める
「君・・・・・・いくつだい?」
「ピチピチの12歳?あれ13歳?だっけ?まぁそんな感じです」
「それR18指定だよ」
「・・・・・・・ふぅ〜」
天間はやれやれという感じで生暖かい目をカブトに向けると
「どうぞ」
そっとイチャイチャパラダイス上巻を差しだす
「・・・・・・・・」
「中の方が良かったですか?中忍試験ですし」
「いや、違う」
「なら上巻?愛読者でしたか」
「いや、そうじゃない」
「ん?」
「何で、そんな本を今平然と読んでいられるんだ」
「それは・・・・・俺が男だからですよ」
天間がカブトを真っ直ぐ見つめるその目はエロ小説を読んでいるにしてはあまりにも真っ直ぐで、あまりにも澄んだ瞳だった、まさに純粋な美しき瞳であった
「・・・・・・・・」
「わからない・・・・・・君が何を言ってるか僕にはわからない」
カブトは頭を抑えながらその場を後にする
「・・・・・・・」
天間はその後一心不乱にイチャイチャバイオレンスを読んでいた
しばらくすると
「俺の名前はうずまきナルトだ!テメェらにはぜってぇ負けねーぞ!!わかったか!!」
天間の集中を遮るバカでかい声が会場にひびいた
「ん?」
天間は入り口を見ると同期9人とカブトが視線の中心になっていた
「あぁ~、スッキリしたってばよ」
「ふっ」
大騒ぎするナルトを天間はくすりと笑いながら目線だけを向ける
「音隠れか」
ナルトのほうに動く影があり
カブトの前に出ると包帯だらけの男が腕を振るうと
カブトは避けるがメガネが割れ這いつくばる
「おげぇっ!?」
カブトはゲロを吐く
ナルト達を中心に周りが騒がしくなると
ボンッ!
「静かにしやがれ!どぐされヤローどもが!!!」
天間は試験官が現れたのを見て本に目を戻す
「次!」
「天間君!天間君!」
ん?
天間が本から視線を上げると厳つい顔が見ていた
「貴様は受験資格はいらないようだな」
「いりますけど?」
「早く番号札取りにいって!」
カブトにほだされゆったりと天間は番号札を取りにいく
「・・・・・・・」
「どうも」
天間が取ろうとするが試験官は番号札を離さない
「一つ言っておく・・・・・・この中忍試験グズが合格できるほど甘くはないぞ」
「はぁ・・・・・・ご注告ありがとうございます?」
天間は番号を貰うと席につく
「あんた、中々やんちゃなんだな」
「お隣さんか、よろしくなテマリ」
「あぁ」
天間はボケ~っと説明を聞き流している
「なぁ、しっかり聞かなくていいのか?」ヒソヒソ
「問題ないよ、この試験の内容は情報は手に入ってるから」ヒソヒソ
「へぇ、それ私にも教えてくれないか?」ヒソヒソ
そう言いテマリは肩をスッと天間の右肩に擦り寄せる
「なっ、いいだろ」ヒソヒソ
「っ・・・・・まぁ、テマリにならいっか。あの試験官は何回か一次試験の試験官になってる奴だ。あいつの時の試験は過去の課題はカンニングをバレずにする情報収集能力と究極の二択を迫る課題だったらしい、そして合否は究極の二択で決めてるらしい、その究極の二択で全員落ちた年もあれば合格した年もある・・・・・・ちなみに全員不合格の時はあいつの身内がいたらしい。
そして今回はいないって感じかな・・・・・ちなみに例年通りだと試験を受けて正解なら合格、不正解なら永遠に試験資格剥奪、辞退すれば資格剥奪はないが不合格」ヒソヒソ
「へぇ、やるじゃないか・・・・・・お礼は今度するよ」ヒソヒソ
「なら、またデートして欲しいかな」ヒソヒソ
「で・・・・デートは、そ・・・・その、覚悟がきまっら・・・な?」ヒソヒソ
「ん?覚悟?」ヒソヒソ
天間がテマリと話していると
「それでは!試験開始!!」
その言葉で一斉に用紙を捲る
「・・・・・・(回答の必要がないのは知っているが一応やる振りはするか)」
「・・・・・・・・」
天間は鉛筆をフリフリしながらポケ〜っと紙を眺める
「・・・・・(あっ、小説の次回作は絶対に受からないといけない試験中に遠隔忍具による調教プレイとかいいな)」
「・・・・・・・」
天間が小説の構成を考えているなか
「そこのお前・・・・・失格」
「なっ!?何で!」
「持ち点分ミスったからだよ」
「そ、そんな!」
「一緒の班の奴も失格だ会場から出ろ」
それをかわきりにゾクゾクと脱落者が現れる
「・・・・・なぁ」
「ん?どうかした?テマリ」
「見るか?試験の内容の礼だ」ヒソヒソ
天間がチラリとテマリの手元を見ると小さい巻物を天間のほうにこっそり差し出していた
「お気持ちだけで充分」ヒソヒソ
天間は用紙を裏返すと欠伸をしながら黒板を眺める
「へぇ、随分と情報に自信もってるんだねぇ」ヒソヒソ
「間違った情報を信じてた落ちたならそいつは中忍になる資格ないだろうからな」ヒソヒソ
「ふぅ〜ん、いうじゃない」ヒソヒソ
試験官は時計を見ると
「よし、これから十問目を出題する。その前に一つルールを追加させて貰おう。まず、お前らにはこの10問目を受けるか受けないか選んで貰う・・・・・・受けないを選んだ時点で不合格、同班二名も道連れ失格、受けるを選んで不正解だった場合、その者については永遠に中忍試験資格を剥奪する!」
「そ、そんなバカなルールがあるかぁ!!現にここには中忍試験を何回も受験した奴だっているはずだ!!」
犬を連れた少年が叫ぶと周りも騒がしくなる
「運が悪いんだよ、お前ら・・・・・今年は俺がルールだ、そのかわりに引き返す選択も与えてるじゃねぇか・・・・・自信のない奴は受けないを選んで来年も再来年も受験すればいい・・・・・・それでは第10問!受けないものは手を挙げろ、番号を確認した後に出ていって貰う」
試験官の言葉が終わるとみんな深刻な表情で黙り込む
「あんた、いい情報源をもってるんだねぇ、ちなみに10問目は何か知ってるんだろ?」ヒソヒソ
「受けるか受けないかが10問目だよ」ヒソヒソ
「随分とやらしい問題だねぇ」ヒソヒソ
天間とテマリは周りに聞こえないギリギリの声で口元を隠して話し合う
「でも、あんたの読み通りなら」ヒソヒソ
「問題なんざ解いたりカンニングしなくても受ければ通る」ヒソヒソ
天間は辞退していく試験者を気にかけず後ろからニヤニヤとナルトの背中を眺める
プルプルしながら手があがり
バンッ!
その手で机を叩く
「なめんじゃねーーー!!!俺は逃げねぇぞ!!受けてやる!もし一生下忍になったって火影になってやるから別にいいってばよ!!怖くねぇぞ!!」
「・・・・・くくくっ・・・・・・かっこいいねぇ」ボソリ
「あれは・・・・・・あんときの坊や」ボソリ
「もう一度聞く・・・・・・人生を賭けた選択だ。やめるなら今だぞ」
「俺は自分の言ったことは曲げねぇ・・・・それが俺の忍道だ!!!」
「いい覚悟だ・・・・・ではここに残った全員に第一の試験合格を言い渡す!!」
試験官・・・・・・イビキは試験の趣旨について話しだす
「あんたの読みは見事的中したいみたいだね」ヒソヒソ
「運が良かったみたいだな」
「運ねぇ・・・・・・本当かねぇ」
天間は涼しい顔で聞き流していると
ガシャンっ!!
カッカッカッカッ!
窓ガラスから何者かが試験会場に飛び込んでくる
そしてクナイで布が縫い付けられ
【第2試験官みたらしアンコ見参】
と書かれていた
「あんた達!喜んでる場合じゃないわよ!私は第2試験官みたらしアンコ!次いくわよ!次ぃ!!」
「おぉ、エロかっこいい美人だあだぁ!?」
天間は急遽右足の激痛に悶絶する
「おっと、すまない天間・・・・・・足が滑った」
「あが・・・・・あが・・・・・す、滑ったって」
「あ?・・・・・滑ったって謝ってんだろ。木の葉」
「ま、まぁ、滑る時くらいあるよな」
謝っていてなおグリグリと天間の足を踏むテマリと悶絶し続ける天間
そしてアンコにドン引きする受験生と空気読めと囁くイビキ
会場はカオスが包みこんでいた