天間はまったりと狩りをしながらサバイバルライフを楽しでいた
「お目当ての奴見つかんねぇなぁ」
天間はどうしても欲しい人材がおり、独自に探し回っていたのだがまだ発見できていなかった
天間は自作したキャンプ用の椅子に座りながら焚き火を見てコーヒーを飲みながら小説を読んで優雅に過ごしていた
「天間様、発見しました。どうやらチームメイトの二人は離れたようです」
肩に乗せていたカツユが天間に囁く
「そうか、何処の個体だ?」
「北北東です」
「さすがカツユ・・・・・人間なら恋しちゃいそうだねぇ」
「今度、変化しましょうか?」
「まじ?」
「どうでしょう」
「ん〜、少し楽しみかな」
【飛雷神】
天間が北北東にいるカツユの分体に飛ぶと下では赤髪の少女を熊が襲っていた
「があぁぁぁ!!!」
熊が吠え少女を襲うとする時天間は上から重力に従い降りる
「・・・・・・水遁・水断波」
水の刃が熊の首を落とす
「あっ・・・・・あっ」
シュタっと降りると天間はゆっくりと振り返る
「無事か?」
「あ、あぁ、ありがとう」
少女は燃えるような赤い髪と目に赤いふちのメガネを掛けていた
「・・・・・・ケガをしているな」
少女の体には痛々しい歯型があり、天間は近づくと
【掌仙術】
「な、何で、ウチを治療してくれるんだ?敵同士だしウチは草隠れだ」
歯型をゆっくり一つづつ消していく
「男が女に優しくするのに理由は必要か?」
天間真っ直ぐ見つめると少女は頬を染め顔をそらす
「なぁ、あんたその髪の毛うずまき一族か?」
「っ!?・・・・・だったら何だ」
「良かったら・・・・・・木の葉に来ないか?」
「・・・・・あんたもやっぱりこの力を」
「いや、それは興味ない・・・・・と言えば嘘になるが優先順位は低い」
「じゃあ、何で」
「・・・・・・・面白くないんだよ。俺の仲間にも、うずまき、うちは、雪一族がいる、そいつらが迫害されるなんてあっちゃ行けないことだ」
「・・・・・・・」
「辛かっただろ、よそ者だ・・・・・受け入れてやった恩を返せとか言われてきたんじゃないのか?」
「何で・・・・・それを」
「やっぱりか」
天間は少女の治療を終えると彼女をゆっくりと自身の方に抱き寄せる
「今まで良く頑張ったな」
「は?」
「お前は、良く頑張った・・・・・・良く耐えた」
「何を・・・・・ウチのことなんて何にも知らないだろ・・・・・」
「君の事はわからない・・・・・・でも、特殊な一族がいかに迫害されてるかは痛いほど良く分かる」
「そんなわけあるか!」
「わかるんだ・・・・・・そして、どんな理由があっても君見たいな子が迫害されていい理由なんて無い!」
「それは木の葉だから!どうせ木の葉でもウチがよそ者なのは変わりな
い!」
少女は天間の胸の中で暴れるが
「それでも俺がいる!俺がお前をよそ者だと言う奴らの口を塞ごう!俺がお前の帰るべき居場所となろう!」
「っ!」
「誰もが否定しようと!俺だけはお前を認め帰るべき場所となろう」
「あぁ」
天間は固まる少女の背中をポンポンと叩き
「あ・・・・・・あ・・・・・あぁぁぁぁ!!!」
声をあげ、ボロボロと次第に大きく大量の雫を流しながら泣く彼女を天間は優しい笑みで抱きしめる
しかし少し離れたところから見るその笑顔は獲物に巻き付きいつでも食べられる蛇のような笑顔であった
天間は少女が泣き止むまであやすと
「そ、その・・・・・・ごめん、ウチの事分かってくれる何て今までいなくて・・・・・でも、今回中忍になれば世話をしてくれた里もきっと認めて」
「それはない」
「・・・・・っ」
「君は今回の試験が終われば中忍になろうとなるまいと最前線に送られる事になるだろうね」
「何であんた、そこまで知ってるんだ?」
「俺は木の葉の上層部にいるとある男の孫だからだ。俺の名前は千手天間・・・・・二代目火影の子孫だ」
「千手って、あの・・・・・・ウチは香燐」
「そうか、香燐か・・・・美しい名前だ。」
天間は香燐を強く抱きしめると耳元で囁く
「俺ならお前を助けられる・・・・・・・黙って利用されるな香燐、自分を安く売るんじゃない。人は利用し利用されて生きている・・・・・悲しいことにな・・・・・・・だからこそ、そんな摂理だからこそ利用する相手も利用される相手も自分で見極めなければならない」
「・・・・・・・・・」
「俺はお前を好き勝手に利用したりなんかしない、お前が利用されてやってもいいと思ったら利用されてくれればいい、そのかわりお前の怒りも悲しみも憎しみも・・・・・・それを振り払う為に俺を利用しろ香燐!・・・・・・今まで利用され、搾取されてきたお前の痛みを晴らす手伝いをさせてくれ・・・・・なんなら俺を利用する形でもいい。俺の元へ来てくれないか香燐」
「・・・・・・・なら、ウチの母さんを利用し、使い潰して殺したあいつらに復讐できるのか?」
「あぁ・・・・・・お前が望むのなら俺が全てを屠ってやる、それか望むならお前に力をくれてやる」
「・・・・・・なら、ウチの母さんを利用した奴らを殺して、そして一人だけ・・・・・ウチの手で殺させて欲しい。そしたら、・・・・・ウチの全てをあげる」
「・・・・・・君の覚悟、たしかに受け取ったよ」ニヤリ
「うん・・・・・・」
天間を香燐が抱きしめ人の温もりを感じていると
「香燐!」
「何してる!巻物を奪えっ!」
「・・・・・・・あいつらはどうして欲しい?」
「あいつらは、ウチを利用して補給品としか思って無い奴らだ」
「なら・・・・・どうして欲しい?」
「ウチを利用した奴を殺して!」
天間は脇差しを投げると
「かりがはっ!?」
「おい!」
香燐の班員の一人の喉を捉えもう一人はそちらを向きすぐに天間と香燐に視線をもどすが
【飛雷神】
その場に既に天間はいない
「なっ!どこに!」
「敵前で目をそらしたらだめだろ?カツユ!」
「絶死粘酸」
「ぐあっ!」
酸をまともに受けた草の忍びは後に転ぶと
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
悲鳴を上げながら肉と骨が溶けていく
天間は脇差しを抜き収めると死体を漁り、巻物を取り出す
「・・・・・・」
立ち上がり香燐を見るとそこにはただ一瞬の殺戮をまるで神の降臨を見たかの如く呆けながら見ていた
「・・・・・・どうだ、気は晴れたか?」
そう言い天間が近づくと
「わからない・・・・・・こんな呆気なくおわって・・・・・」
「そうか・・・・・・どうする?一度里に戻るか?それとも木の葉に留まるか?」
「ウチの帰る場所は天間のところなんだろ?」
「ふっ、良い子だ」
そう言い香燐の頭を撫でる
【影分身】
「爺ちゃんに亡命の手続きを頼んで奥から俺の分身ととあるところに行っておいてくれ」
「・・・・・・わかった」
香燐は名残惜しいそうに手を眺めながら分身とともに飛雷神でその場を去った
最終日
天間は塔の中でカブトの到着をゆっくりとコーヒーを飲みながら待っていた
「僕にも貰えるかな?」
「・・・・・・・残念ですが時間がないので」
「そうか・・・・・・なら仕方ないね」
「・・・・・・・」
「ヨロイもちゃんといるようだね・・・・・・それじゃあ行こうか」
今まででの和やかな雰囲気はなく一気に雰囲気は冷たくなる
「どうせこの後は三代目火影のお話だ。第三試験の予選まで俺は読書するんで」
【影分身】ボンッ!
「あまり勝手な事をされるとこまるなぁ」
「・・・・・・その殺気、大蛇丸は許可だしてんのか?」
「・・・・・・・・・」ジロリ
「・・・・・・・・・・」ギロリ
二人は無言で睨み合う
「・・・・・はぁ、わかったよ。好きにするといい」
「・・・・・どうも」
「・・・・・・・・」
天間は適当な部屋に入ると軽食と飲み物を飲みながら読書をする
しばらくまったりとしていると
天間の頭に情報が入ってくる
長ったらしい三代目の話の後サスケVS赤胴ヨロイはサスケの獅子連弾によりサスケの勝利
そして音忍、ザク・アブミVSシノの戦いはシノの勝利
次の試合は自身の者であり
天間の分身がマーキングを残し消えた情報が入る
【飛雷神】
天間が会場に飛び、マーキングを消す
「ごほっ・・・・・・どうしました?千手天間君」
「・・・・・・」シュンッ!
天間は対戦相手であるカンクロウの前へ観覧席から降りる
「まさか、お前とは残念じゃん?」
「何がだ?」
「間違ってお前を殺すとテマリに怒られそうじゃん」
そう言いカンクロウはテマリを見る
「ふっ、あんな美人に怒られるなら男冥利に尽きるだろ」
「・・・・・・怒られてから言うじゃん。それと、前と雰囲気が違うけどそれがお前の本来の姿か?」
「前の方がいいですか?砂のお客人」
天間は柔らかい笑みを作る
「いや、素のほうがやりやすいじゃん」
そう言いカンクロウは背負っているものを降ろす
「なら、普通にさせて貰おうか」
そう言うと天間は左手で印を組み右手で腰に差している脇差しを握る
「天間ーーー!行けってばよ!!」
「天間くーーん!頑張ってーー!」
天間にナルトとイノの応援が入り周り、テマリの殺気の籠もった視線が刺さる
「随分と罪作りな奴じゃん・・・・・・・間違って殺しても恨むなよ」
「なら、俺が殺しても恨みっこ無しだな」
「お前、ムカつくじゃん」
「そりゃどうも」
「ごほっ・・・・・・・それではカンクロウ対千手天間の試合を始めます」
一瞬の静寂が支配し
「試合開始」
「・・・・・・」
天間が突っ込み脇差しを抜くと同時に切り上げる
「はやっ!?」
カンクロウは動けず
ザンっ!
カンクロウの忍具をもっていた手が中に飛ぶ
「ぐあぁぁぁぁぁ!!」
そして中を待っていた手が落ちると同時に悲鳴を上げながら崩れ落ちる
「・・・・そこま「まだだ」」
天間はカンクロウの周りの中に向かって風遁のチャクラを纏わせた脇差しを振るう
「天間!何やってんだってばよ!!」
「黙ってろ・・・・・ナルト」
「空中切ってる奴が何言ってんだってばよ!」
「切ってるのは空中じゃない、チャクラ糸だ・・・・・・だろ?」
そう言い天間は脇差しを転がっている忍具に投げると
シュトッ!
脇差しが包帯だけを縫い付ける
「やるじゃん」
天間が投げる前に包帯から逃げ出していたカンクロウが姿を現す
「初見で見切られたのは始めてじゃん」
「なら、相手に恵まれなかったんだな・・・・・・・・いや、恵まれてたから生き残れたのか?」
「あん?・・・・・・本性は随分と生意気じゃん?」
カンクロウの指から見えるか見えないかのチャクラ糸が飛び出し
天間それに合わせて残った脇差しを振るう
「ちっ・・・・・面倒じゃん」
「降参してくれないか?・・・・・・悪いんだけど、これ以上忍術見せる意味も必要性もないんだわ本戦もあるからお披露目する機会は他にもあるし、お前と俺の相性は最悪だよ。たがら諦めな」
「なら、舐めるなよ」
カンクロウの指がピクリと動くのをを見た瞬間
ずどんっ!
天間は足元にあった膝から崩れ落ちたカンクロウの偽物を踏むと砂とともに木と金属の破片がちらばり、デカいクレーターが会場に出来上がる
「っ!・・・・・・」
綱手を彷彿とさせる怪力である
「たしかチャクラ糸は形態変化させるんだったか?」
そう言天間は指先からチャクラの糸
というより紐を出してとばす
「ちっ!」
「ふむ、目に見えないくらい細くするのはまだ難しいな」
天間が手を振りチャクラ糸が飛ばされカンクロウはそれを避けるが
【飛雷神】
天間の投げた脇差しに背を向けた瞬間天間は脇差しに飛ぶと
「ほっ」
「何っ!?」
天間の糸はカンクロウに付着すると
「そうだ、これに掌仙術の要領で神経網へ接続」
「なっ!体が」
「ふむ、普通の状態だとやはりチャクラ抵抗があってやりづらいな」
天間は瞬時に印を結び
「雷遁・地走り」
「があぁぁぁぁぁっ!!!!」
「待てよ・・・・・掌仙術と微弱電流で脳から神経への伝達を操れば」
「雷遁・操雷糸」
天間は片手の糸を全て頭に漬けると微弱な電流で脳を焼かないように慎重にチャクラコントロールをする
「・・・・・・・っ」
「あが・・・・あが・・・・」
カンクロウの体はビクンビクンと動き変な動きをして徐々に人間らしい動きになっていく
「くっ・・・・・難しいな」
「あがががっ」
カンクロウの目と鼻から血が流れ始め天間は指を動かすとカンクロウは地面に刺さる天間の脇差しを抜くと
プルプルとゆっくり首に持って行く
「くっ難しい」
「そこまで!」
試験官
月光ハヤテがカンクロウが持つ脇差しを掴んで止める
「・・・・・・ちっ、もう少し練習したかったんだけどな、こう言う場所じゃないと非人道的すぎて怒られから」
天間が解除するとカンクロウは力なく崩れ落ち、よだれを垂らしながら鼻と目から血を流し、その目は焦点が合っていない
「ごほっ・・・・・・勝者、千手天間」
「・・・・・・・・まぁ、いいアイデアでしたんで、治療しときますよ。脳は焼かないように気を付けたんで・・・・・治療しても?」
「医療班に任せるべきですね」
天間は脇差しをとると大人しく観覧席へと戻る
階段を登ろうとすると音の額あてを付けた上忍が道を防ぐ
「お見事、千手天間君。あの術・・・・・印からして雷遁のようだけどどう言う理論なのかしら?」
「・・・・・・こんなところにいていいんですか?」
「あら、担当上忍ですもの」
「貸し一つなら教えてもいいですよ?俺が何か困ったら一つ協力してくれるってなら」
「それだと少々ぼり過ぎな気もするけど、この世の全てを解き明かしたい私としては気になるわね・・・・・・いいわ、聞かせてくれる?」
「チャクラ糸と掌仙術と雷遁の組み合わせですよ」
「掌仙術?」
「そもそも掌仙術は肉体に作用させる術なので応用すると肉体に影響を与えやすい、人間は脳からの電気信号で動いてますのでチャクラ糸を媒介に医療忍術と雷遁の応用で脳の神経伝達をジャックして操るって感じですかね」
「なるほどねぇ、脳からの電気信号のジャック。面白い考えだけどかなり繊細なチャクラコントロールが必要なんじゃないかしら?」
「まぁ、神経が焼き切れれば死体ですからね。結構雷遁のコントロールが難しいのが難点ですね、しかもチャクラへの抵抗をされると出力を誤り安くなって、今回も脳は焼いてませんけど脳に熱が溜まりましたので鼻と目から血がでたかと」
「逆に戦闘中にそこまでのチャクラコントロールを見せる貴方のセンスには恐れいったわ。今度私も試して見ようかしら」
「やるなら傀儡の術見たいな使い方ですかね、あれで生きた状態で味方と戦わせるのが理想で、不利になったら目の前で脳を焼いてやればいいんですが・・・・・・」
「あら、いい考えね・・・・・・・・何か問題でも?」
「いえ、私や貴方レベルなら普通に自分で戦った方が楽だし強いんで」
「・・・・・・・・ふふっ、確かに遊ぶ玩具には良いかもしれないけど一定以上の実戦ではないと言うことね。たしかに貴方の言うとおり、中々興味深い話だったわ、本当に残念ねぇ・・・・・・いつでも待ってるわ。あぁ、そうだ今度貴方への連絡手段を送るわね気に入ったら食べてもいいわよ」
そう言うと音の上忍は楽しそうに顎に手を当てて何かを考えながら観覧席へと戻っていった
そして天間も反対の観覧席へとイチャイチャバイオレンスを出して登っていく