僕のヒーローアカデミア 継承の黎明   作:伽華 竜魅

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ヒロアカロスでもう消滅しかけてます。
けど最高だった。
けど悲しい。
その二つが同時に来て情緒が、あぁ……それでも、私含め皆様の二次創作小説や公式アニメヴィジランテを糧に頑張ります。
そして公式アニメラストのあの文字に胸を抱き、もしかしたらという淡い願いを込めて。

それもあって今回早く書けました。
あと誤字報告ありがとうございます。




頑張れ雄英体育祭!

 

 

 

 

あれから二週間、時間はあっという間に過ぎて体育祭当日となった。

各クラス用の控室も用意されていて、僕は緊張で心臓が苦しかった。

 

(俊典の時も見ていたが、体育祭は毎度凄いからな)

 

(だが学生の頃から"個性"を知らしめるのはどうかと俺は思う)

 

(プロになってもそれは変わりないんだ。遅かれ早かれだと思うよ?)

 

ちょっとズルいけど歴代が傍にいてくれるのはとてもありがたい。

 

「緑谷、ちょっといいか?」

 

「轟くん…どうしたの?」

 

そんな中、意外な人物に話しかけられた。

それは轟くんだった。

 

「俺は、自分にはそこそこの実力があると思ってる」

 

「へ? そ、そうだね…とっても強い"個性"だし……」

 

「けどお前、オールマイトに目ぇかけられてるよな?」

 

「…ッ!!」

 

その言葉に僕は息を止めてしまい、何も返すことは出来なかった。

『OFA』に歴代、そしてその経緯とか……体育祭前にも何度か顔を合わせては話したりもしていた。

 

「別に詮索するつもりはねぇが……お前には勝つぞ

 

鋭い言葉で、彼の自信と決意が籠っていた。

襲撃の時もそうだったけど、轟くんは本当に実力があるし、状況の判断とか対応とかもすごかった。

けど、気圧されちゃダメだ…!!

 

「おい直前にやめろってそういうの…!」

 

「仲良しごっこじゃねぇんだ。なんだっていいだろ」

 

切島くんが止めに入ってるけど、僕は轟くんを見て言った。

 

「轟くんが何を思って僕に勝つって言ってんのかは分からないけど、僕だけじゃない。ここにいる皆も、他のクラスの人達も、みんな本気でトップを狙いにきてる。僕だって……遅れをとるわけには行かないんだ。僕も――本気で獲りに行く!

 

1位を獲って、世間に……そして死柄木たちに知らしめるんだ。

僕が来たってことを、『OFA』はお前たちを打倒するまで、途切れないと!!

 

 

——◆——

 

 

入場時間となって入場し、かっちゃんの大胆不敵な選手宣誓をした。

かっちゃんを知らない人からしたら、自信過剰に思うだろうけど、これは自信なんかじゃない。

かっちゃんは、あえて自分を追い込む状況を自ら作って、それすらも超えて一位を取ろうとしているんだ。

 

まぁ僕らを巻き込んでるのがかっちゃんっぽいけど……。

 

(不器用な奴だなありゃ)

 

(ああいうのって(ヴィラン)でしか見たことないんだけど……ここまで来て未だヒーローになろうとしてるのすごいな)

 

かっちゃんはあんなんですけど、意外とみみっちぃと言うかなんというか……。

 

「さーて、それじゃあ早速第一種目行きましょう!」

 

「雄英って何でも早速だね」

 

ミッドナイトの合図で会場内のモニターに映る第一種目が回転を始めた。

ルーレットで決まった項目により予選の種目が決定していく……第一種目は何だ?。

 

「さて運命の第一種目! 今年は…コレ!!」

 

第一種目が発表された。

 

「障害物競争……」

 

これは結構デカいぞ。

『OFA』『浮遊』『黒鞭』『発勁』の四つでも100%に近しい速度を引き出せることは、この二週間でわかった。

そして今僕が扱えるのは20%で『浮遊』と『黒鞭』はもう負担なく使える。

 

結果として、僕の機動力は格段に上がった。

だったらこれはとてもうってつけだ。

 

(――助言だ小僧)

 

ッ!二代目?

 

(戦いに合図なんてものはない。決まった時から既に始まっているようなものだ。いくら競技でも、その前の行動が勝敗を決めることもあるってことを忘れるな)

 

ッ!……ありがとうございます!!

コースはモニターに映し出されて把握した。

スタートのゲートに向かえば、既に人でごった状態になってる。

 

「すごい人の数だ……」

 

(我先にとばかりにみんなぎゅうぎゅう詰めになってるな)

 

(バーゲンセールの取り合いみたいだ)

 

今回は入試と違って開始のカウントがあるけど、二代目の言う通りならここから既にだ。

だから片足にのみ『発勁』を溜めて、合図とともに『フルカウル』と『浮遊』を発動する準備をする。

 

『――スタート!!!』

 

ゲートが一気に開いた。

『フルカウル』+『浮遊』で飛び上がる!!

 

「ッ! 二代目のおっしゃったとおりだ!」

 

下を見れば他の人達でぎゅうぎゅう状態に……でも上は逆にがら空きだ!

 

「『黒鞭』!!」

 

『黒鞭』を伸ばして、出口に突き刺す。

そして僕自身を引っ張って一気に飛び出る。

すると次の瞬間、地上の方が凍り付いた。

 

「轟くん…!!」

 

地面と足を凍らせて他の相手を遅れさせるって、やっぱすごい!!

けどよく見れば、抜けてる人もいるしA組の皆のほとんどは抜け出してた。

でも、負けられない。このまま――ッ!

 

――『()()()()()()()()!!

 

「くっ!!」

 

すぐに避ければ巨大な影が通り過ぎた。

こいつは……。

 

『さぁて、まずは手始め……第一関門はロボ・インフェルノォ!!』

 

「入試の時の…仮想(ヴィラン)…!」

 

地上にも通常サイズがいるけど、0ポイントのがこんな大量に……!

 

(どこから金出てんだこりゃ)

 

(もうほぼ国家レベルだぞ?)

 

それは分かりませんが……お誂え向きです。

入試の際(あのとき)はオーバーキルすぎる力で、ただ殴ることしか出来なかった。

でも今は…違う!!!

 

「インパクト30%+『発勁』…!!」

 

――疑似70%!!!

 

【――テキサス スマッシュ!!】

 

『OFA』を20%で扱えるようになってから、インパクトの瞬間だけは30%まで上げることに成功した。

あの日から歴代、特に仙人のような生活をしながら、18年間も『OFA』を納め力を蓄えていた四代目と、『発勁』という"個性"も相まって身体を鍛え続けていた三代目に、効率の良い肉体の鍛え方も教わったんだ。

"個性"を使いこなすためにも、身体だって劣らず鍛え作り続けてる。

 

結果、あの日と違って折れることなく仮想(ヴィラン)の一撃破壊に成功した。

 

「ッ!」

 

『黒鞭』を伸ばして、崩れ落ちていく仮想(ヴィラン)の装甲の一つを掴み引き寄せて背負う。

 

(出久くん、それで何を……)

 

まだ使いません。

ですが序盤で"個性"を使いすぎて体力を削るのもよくありません。

温存するためにも、使えるものは使うのと、これは汎用性が高いと思ったからです。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()O()F()A()()()()()()()

そこから発生する風圧で、僕は前に進んだ。

 

『OFA』を20%で扱えるようになってから習得した新技――【エアフォース】

指のみに力を溜めて放つことで、今まで100%の勢いで放射されていた空気圧が、少し劣るとはいえ、意図的に出せることに気づいた。

空気砲的な繊細なやり方、何より空気を放つところから、【エアフォース】と名付けた。

 

その結果、『黒鞭』なしの『浮遊』と『OFA』のパワーだけで空中の機動力を確保することが出来る。

これで周りに掴むものが無かろうとある程度の速度での空中移動を確保できる。

 

『第一関門を突破したのは一気に二人! 空中から超人的パワーで破壊した一年A組緑谷出久と、地上から凍らせて動きを止めた同じくA組轟焦凍だァ!! あれだなもう!! この二人ズルいな!!』

 

プレゼントマイクの解説が響き渡る。

別に構わないけれど、名前を大きな声で呼ばれるとビックリしちゃうな……いや、今はとりあえずゴールを目指す!!

次のが見えたけど、これは……!

 

『オイオイ第一関門チョロいってよ! んじゃ第二はどうさ!? 落ちればアウト! それが嫌なら這いずりな!! ザ・フォール!!!』

 

とても長く続く崖……ご丁寧に渡れるよう綱を繋いである。

けど七代目の『浮遊』がある僕には、関係ない!!

 

『だが緑谷は全く意味をなさないなこれは』

 

『えぇ!!? あんなパワー出せんのに更に飛べるってズルくねェ!!!?』

 

『まぁ入試の時とは全く変わったよアイツは。うちのクラスで一番成長していると見ていい。入試の時は酷いありさまだったのが今じゃ、追いつくどころか追い越して、追い抜かれないようにしている感じだ』

 

チラッと下を見れば、轟くんはローブを凍らせながら高速で進んでる。

さらに奥にはかっちゃんが『爆破』でうまく飛んでる。【爆速ターボ】……【エアフォース】の時に参考にさせてもらったけど、やっぱりすごいやかっちゃんは。

 

けど僕はさらに加速する。

崖に『黒鞭』を伸ばして掴み、『浮遊』を一瞬解除し、そのまま落下する遠心力で加速する!!

第二関門も突破!このまま次に!!

 

『さあ早くも最終関門! かくしてその実態は……一面地雷原!! 地雷の位置はよく見りゃわかる仕様になってんぞ! 目と脚酷使しろ!!」

 

地雷原…!?

 

『ちなみに地雷は競技用で威力は大したことねえが、音と見た目は派手だから失禁必至だぜ!』

 

けどこれも、飛んでいれば関係ない。

仮にそれ対策もしていると考えて、高度を落として、低空飛行で進む。

『浮遊』+【エアフォース】で…!!

 

『先頭の緑谷! 地雷原に触れないギリギリの高さという低空飛行で進んでいくゥ!!』

 

『ありゃ一定の高さだと別の障害もあると見込んでの行動だな。地雷を踏まずに飛行系の障害を回避するには、あれが一番合理的だ。よくわかってやがる。だが……』

 

『危機感知』が鳴った。

後ろから二つ……やっぱりかっちゃんと轟くん!!

 

「待てやクソデクァ!!!!」

 

「こっちはもう後続気にしてる場合じゃねえ程だ……!!」

 

かっちゃんは【爆速ターボ】で、轟くんは凍らせながら来てる。

 

『おぉっとここで!! 後方のA組、爆豪と轟が追い付いてきたァ!!!』

 

このまま抜かれない為に進む。

それもだけど、それだけじゃだめだ!!

()()()()()()()()()()()()()()()

 

スタートの時に溜めていた片足分の『発勁』はまだ放出してない。

そして仮想(ヴィラン)の装甲もずっと持って来てよかった!!すぐに仮想(ヴィラン)の装甲を下に持って来て、『発勁』と合わせて――地雷原に蹴り落とす!!!

 

『発勁』の勢いが乗った装甲が地雷原に衝撃として伝わって、僕の後ろであり、かっちゃんたちの前にある地雷原は全部――連鎖爆発を起こす!!!

 

『おぉぉーー!! 緑谷まさかのずっと持ち込んでいた仮想(ヴィラン)の装甲を使って地雷原を爆破ァ!! 自身の爆破による勢いでの加速と同時に後続妨害ィ!!!』

 

後はこのままゴールに!!

『浮遊』で浮いたまま、【エアフォース】と『黒鞭』による推進力で加速を続ける!!

ゴールが、ゴールが見えて来て――

 

『雄英体育祭1年ステージ! 事前の情報から、一体誰が想像できたか!? 今一番にスタジアムに帰ってきたその男――』

 

――通過ァ!!

そして着地して…知らしめろ!!

オールマイトの言われた通りに!!

 

僕が来たってところを!!!

 

 

『――緑谷出久の存在をォ!!!』

 

 

真っすぐ腕を、拳を上げて!!!

歓声が、会場を包み込んでる。

次代のヒーロー、平和の象徴が見込んだ卵が、僕が来たって姿。

 

(ついでだ坊主、笑え! その方がもっと格好がいいさ!!)

 

~ッ…はい!!!

 

 

 

 





『危機感知』とかそこらの説明はここからの展開で説明するつもりです。


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