僕のヒーローアカデミア 継承の黎明   作:伽華 竜魅

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ランキングはもう変動してしまっていますが、15日丸一日はまさかのランキング3位という、三本指に入っていました。
過去最高の結果となっており私は絶句しております。

誤字報告感謝しております。




生き残れ騎馬戦!

 

 

 

第一種目の障害物競走を一位で通過。

けど休む暇もなく、全員がゴールしたらすぐに第二種目へと移った。

 

「予選通過は上位42名。次からはいよいよ本戦よ、ここからは取材も白熱してくるからキバリなさい。第二種目は……騎馬戦!!」

 

騎馬戦か……さっきは完全な個人戦だったけど、今度はチームを組まないといけないのか。

今からでもすぐに、僕の"個性"と相性のいい人とチームとして組むために確保したほうがいいのかもしれない。

 

「予選の順位のしたがって、ポイントを振り分けるわ、騎馬はその合計のポイント保持した状態でスタートし、 終了までのお互いの保持ポイントを奪い!」

 

ポイント制……?普通の騎馬戦とは違うのか。

なら僕のポイントは二位の轟くんのを見るに、五ポイントを加算して――

 

「ただし! 予選一位通過の緑谷出久君、あなたのポイントは――一千万よ!!!

 

――へ?

 

「――い、いっせんまん……!?」

 

上位ほど不利……膝が震える。

オールマイトのそれとは違う、刹那的な、なんとか勝ち取っただけのトップの座だけどそれでも、その重みが全身を軋ませてくる。

 

「それじゃこれより15分! チーム決めの交渉タイム、スタートよ!」

 

「あっ…」

 

しまった!一千万というポイントのせいでチームとして組む人を先に取ることができなかった!!

と、とりあえず、相性のいい人を――って!僕超避けられてしまってる!!!

そりゃそうだ一千万だぞ!?

 

恐る恐る近くにいた尾白君に呼びかけても、「ごめん」と一言言われて離されてしまった。

やっぱり保持し続けるよりかは終盤で奪うとかの方が戦法として理にかなってるもんな……!!

"個性"はみんなわかってるけど、それでも狙われるよりかは狙ったほうがいいに決まってる……!!!

 

(普通に今の九代目と組んだらほぼ勝ち確だと思うけどな)

 

(それでも奪われれば終わりさ。何より、今の坊主はほぼ何でも出来ちまうものって感じだから、周りからすれば自分のアプローチのことも考えて組を避けてる可能性が高い)

 

ど、どうしよう……もう途方に暮れるしかないのか僕は。

 

「デクくん!」

 

「へ?」

 

 

「――組も!!」

 

「――麗日さんッ!!!!!」

 

 

おずおずと振り返れば、麗日さんがチームとして組むことを誘ってきた。

僕は思わず涙が溢れ出てしまった。

 

(噴水レベルだぞこの涙……)

 

(これ"個性"じゃないの? 普通でここまで出ることはないぞ?)

 

「い、いいの!? 多分僕一千万故に超狙われるけど!!」

 

「ガン逃げされたらデクくん勝つじゃん!」

 

「えっ? あ、それ過信してる気がするよ麗日さん」

 

「するさ! 何より、仲良い人とやった方が良い!

 

ぐっ……!!!感動と嬉しさで胸が……!!!

 

「どうしたの? 不細工だよ!?」

 

「あ、いや…直視できないぐらいうららかで…」

 

(……ヘタ――)

 

(――言うな煙)

 

麗日さんが力を貸してくれるなら、後は飯田くんが加わってくれると嬉しい。

元々麗日さんと飯田くんとは組もうと思っていたんだ。だから急いで飯田くんにも声をかけた。

 

だけど、断られてしまった。

 

「緑谷くんらしい、僕らの"個性"を生かした素晴らしい策だと思う。だがすまない……断る」

 

何でかって聞いたら、僕を見てしっかりと答えてくれた

 

「入試の時から君には負けてばかり。素晴らしい友人だが、だからこそ……君についていくだけでは未熟者なままだ。君をライバルとして見るのは爆豪くんや轟くんだけじゃない」

 

飯田くんが僕たちを背にして加わったのは、轟くんのチームだった。

攻撃力の上鳴くんに応用力の八百万さん…そしてそこに機動力の飯田くん……轟くんは既に定めていたんだ、人員を。

 

「俺は君に――挑戦する!」

 

断られたけど、真剣に僕を対等なライバルと見てくれていることは嬉しかった。

一緒に戦えたら、それが良かったけれど、あそこまで真っすぐ言われたらこっちも引き下がって、勝負を受けて答えるしかない。

 

「フフフフ……やはりイイですね、目立ちますもん!」

 

残り二人をどうするか、最大二人から四人まででも、麗日さんだけに負担を負わせるわけにはいかない。それにチーム全体と言うか二人組になってお互い大変なことになる。

そう考えていたら背後からそんな声が聞こえて、振り返れば一人の女子がいた。

 

「――私と組みましょう! 一位の人!」

 

「――どちら様ですか!?」

 

それから聞けば、彼女――『発目明』さんと名乗った女子生徒はサポート科で、僕と組んでサポートアイテムの提供を提案してきた。

サポート科は自作したサポートアイテムに限り持ち込みが許されていて、話を聞けば、サポート科と組んだ他のクラスもまた一時的に使用を許されるらしい。つまり、"個性"だけじゃない。

 

彼女と組めば、サポートアイテムもまた矛と盾にすることができるってことだ。

メリットしかないぞこれは…!!

そしたらあと一人!僕だけでもいいけど、もう一人ぐらい、攻撃と防御を可能に出来る人が欲しい!!

 

思い出せ!戦闘訓練と自己紹介の時に皆の"個性"はある程度把握したんだ。

そして未だ組まれてない可能性がある人は……彼だ!!

 

 

——◆——

 

 

『さァ上げてけ鬨の声! 血で血を洗う雄英の合戦が今! 狼煙を上げる!』

 

15分が経過して、それぞれのチーム……騎馬が配置に着いた。

10000325と書かれたハチマキを額に巻いて、『フルカウル』を纏う。

 

『カウントダウン! 3…2…1…――スタート!!

 

騎馬戦が始まった。

そしてわかっちゃいたけど、大半が僕たち狙い!!

『危機感知』がいっぱい鳴ってるから、もうわかってたけど!

 

「いきなりの襲来とはな。追われしものの宿命か――選択しろ緑谷!」

 

麗日さんと発目さんがそれぞれ右翼と左翼に、そして前騎馬は『黒影(ダークシャドウ)』を持つ常闇くん!!

 

「もちろん逃げの一手!!」

 

そう叫んだ瞬間、僕達の足元が沼にでもなったように沈み始めた。

あの人…おそらくB組の人の"個性"か!!

ジェットパックによる急上昇でも、抜け出せるかわからない!

 

なら『黒鞭』を沼になってない地面に突き刺して、僕達をある程度引き上げる。

 

「麗日さん!!」

 

()()()()()()()()()!!」

 

『浮遊』を発動させて、二人に顔を避けるよう言ってからスイッチを押す。

するとジェットパックが起動して、騎馬ごと沼から抜け出して空へと上昇した。

『危機感知』が即座に反応した。

 

振り向けば耳郎さんの『イヤホンジャック』が伸びて来てる。

常闇くんと『黒影(ダークシャドウ)』が防御をしようとするから、事前に話した通り、僕は『黒鞭』で!!!

防御のタイミング合わせて、騎手である葉隠さんの頭部に伸ばす!!

 

「えっ!? ちょっ!!!」

 

「ごめん! 貰う!!」

 

ハチマキをうまく掴んで奪う!!

『黒鞭』も『黒影(ダークシャドウ)』もそれぞれが本体から伸びるもの。『黒影(ダークシャドウ)』の影に隠れながら『黒鞭』を伸ばして、攻撃を止めた隙を狙って奪うというもう一つの作戦。

 

逃げの一手だけじゃない。

こっちだって武器はあるんだ。

使わないでどうするんだって話だ!!

 

「まずは一枚!!」

 

「よし。『黒影(ダークシャドウ)』、常に死角を見張りつつ、隙を作り緑谷の攻撃へ繋げろ」

 

「アイヨ!!」

 

「着地するよ!」

 

発目さんから借りたサポートアイテムでゆっくりと地面に着地する。

麗日さんと僕以外を浮かして、総重量は僕自身が『浮遊』で浮いてるから、麗日さん+装備や衣類分のみだからこそ、騎馬ごと飛ぶことができる。

 

「どうですかベイビー達は! 可愛いでしょう!? 可愛いは作れるんですよ!!」

 

「機動性バッチリ! すごいよベイビー! 発目さん!!」

 

「でしょ!?」

 

「浮かしとるからやん……」

 

このまま逃げ切りつつ、奪えるハチマキは奪う!

 

『さあ、まだ二分も経ってねえが早くも混戦混戦! 各所でハチマキ奪いあいだ! 一千万を狙わずに二位から四位狙いってのも悪くねえ!』

 

ッ!『危機感知』が鳴った!

すぐに振り返れば、障子くんが一人でこっちに走って来てた。

 

「――奪い合い? 違うぜ、これは……一方的な略奪よォ!!

 

何で一人!?

いや、さっき峰田くんの声が聞こえた気がするんだけど……それに背負った何かを隠すようにして、複製腕の"個性"を展開しているのはなんだ?

 

「一旦距離を取れ! 立ち止まっては……!」

 

常闇君の言う通り、動こうとしたら麗日さんの足が固定されているのに気がついた。

これは峰田くんの『もぎもぎ』…まさか!!?

『危機感知』が更に反応して、咄嗟に伸びて来た舌を避ける。

 

蛙吹さんもいるのか…確かにあの体格差ならそれぐらい可能なのか!凄いよ障子くん!!

常闇くんが離れるよう指示してくれるけど…!逃げてばっかりはやっぱりだめだ!!

 

まだうまくいくか分からないけど…やる!!

 

「『黒鞭』!」

 

両手を左右それぞれ一本ずつを前方のB組の騎馬と、後方の峰田くんたちへ伸ばして行く!

 

「ッ! そのような単純な攻撃は避けられ――」

 

"()()"()()()()()()

『黒鞭』もまた僕から放出されているから、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

ただ伸ばしたんじゃない。

 

使用者にとってもデメリットの大きい"個性"『煙幕』。けどとても強いことを僕は知ってる。

そして歴代との特訓で、一つの解釈をして、それは可能になった。

 

実戦はまだまだかもしれないけど、逃げの一手としては好都合!!

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!!

 

「ぬぅ!?」

 

「のわあ見えねェ!!!」

 

ハチマキも取りたいけど、それはプラスαってことでなし!

今のうちに上昇して逃げる!!!

 

「あー! ベイビーが引き千切れたァ!!!」

 

「ごめん! でも離れられ――ッ!! 来る!!!」

 

『危機感知』が鳴って振り向けば、かっちゃんが騎馬から離れて自ら飛んで追いかけて来てた。

 

「調子乗ってんじゃねえぞ、クソが!」

 

それありなのか!?いや、ありだろうとなかろうとかっちゃんなら絶対してくる!!

すぐに『黒鞭』を展開してけん制するも、かっちゃんは器用に受けて接近してくる。

『煙幕』を発動しようにも、かっちゃんの『爆破』による爆風でそれは意味をなさない!!

 

かっちゃんは奪う勢いでそのまま"個性"も使ってくると思うから、咄嗟に常闇くんを呼んだ。

すれば『黒影(ダークシャドウ)』が防いでくれた。

 

『おい! 爆豪騎馬から離れて空中機動をかましたぞ!? アクロバットすぎんだろ! あれってありなのかー!?』

 

『テクニカルだから、ありよ!』

 

空中でかっちゃんが回収された。

瀬呂くんの"個性"……かっちゃん、きっとその能力面を見て彼を選んだな?

どこからでもキャッチできる構成にするために、自分が自由に飛び回れるために。

 

その後にすぐに着地したけど、片足のサポートアイテムが壊れた今、もう空中に騎馬ごと逃げるのは不可能。けど時間はもう半分だ。

このまま…ッ!目の前に一組が!!

 

「――そろそろ奪るぞ」

 

轟くん…!!!

最も厄介なチームが、残り時間半分で奪いに来た……!

 

「もう少々終盤で相対するのではと踏んでいたが……随分と買われたな緑谷」

 

「足止めないでね! 仕掛けてくるのは……一組だけじゃな――ッ!!」

 

『危機感知』が鳴った!

上鳴くんがバチバチと放電しようとしている…!!

 

「常闇くん!! 防御を!!」

 

「『黒影(ダークシャドウ)』!!」

 

【――無差別放電130万ボルト!!】

 

上鳴くんが攻撃してきた。

轟くんたちは八百万さんが『創造』した布で防いで、僕達は『黒影(ダークシャドウ)』が身体を張って守ってくれた。

 

「ッ!? 電撃でバックパックが…!!」

 

「ベイビー! 改善の余地あり!!」

 

あっ!他の騎馬を、上鳴くんの放電で動けなくしてから凍らせて確実に止めた!

しかも邪魔が入らないよう、氷結による外壁まで…!!

 

「強すぎるよ! 逃げ切れへん!」

 

「くっ…『黒鞭』ィ!!」

 

「『黒影(ダークシャドウ)』!」

 

僕と常闇くんで攻撃し牽制する。

けど八百万さんと上鳴くんの"個性"で防がれてしまう。

 

「どっちも厄介だ!」

 

「特に上鳴だ。八百万のあの程度の装甲、太陽光ならば破れていた……」

 

そうか!放電も光!!

 

「奴の放電が続く限り、攻めでは相性最悪だ。『黒影(ダークシャドウ)』も及び腰になっている」

 

確かに『黒影(ダークシャドウ)』が萎縮してしまっている……策があるとすれば。

 

「常闇くん、向こうに『黒影(ダークシャドウ)』の弱点は知られてないんだよね?」

 

「あぁ、知っているのは口田だけだ。そして奴は無口だ」

 

「だったら……僕に策がある。制御が難しくなるかもだけど、頼んだよ」

 

「なに?」

 

両手だけにあらず、背中からも『黒鞭』を出して、『黒影(ダークシャドウ)』に幾重にも巻きつけていく。

捕縛ではなく、鎧として……光を受け付けない鉄壁として!!

 

「『黒鞭』+『黒影(ダークシャドウ)』による――鎧を纏った矛にして盾だ!!」

 

「ウオォォオオーー!!!」

 

黒影(ダークシャドウ)』は、闇が深ければ強くなる。

それを地上でもある程度発揮できる方法を実は考えたりもしていた。

『黒鞭』なら、それがもしかしたら可能なんじゃないかって思っての、一か八かによる実行だったけど、うまくいった!!

 

「『黒影(ダークシャドウ)』……行けるか!?」

 

「オウヨ!!!」

 

「……緑谷、お前の顕現せし闇の力に感謝する!」

 

こっからは守りつつ反撃もする!!

 

 

——◆——

 

 

残り六分のうち五分が経過して一分。

最初こそ逃げ場を封じられてマズかったけど、『黒鞭』+『黒影(ダークシャドウ)』の牽制で耐え続けている。

それに向こうも、むやみやたらに近づこうとしてこない。

 

おまけに轟くんは、何故か左側の炎を使おうとしない。だからこそ僕達から見て右側に移動し、一定の距離を保ち続ける。

 

「オラァ!!!」

 

「くっ…!」

 

それに『黒鞭』を纏っている間だけでも強化されている『黒影(ダークシャドウ)』がこっちにとっては最高で、向こうにとっては最悪な状況を作り出してくれてる。

轟くんの氷結や、八百万さんの『創造』と上鳴くんの『帯電』で攻撃して来ようと、『危機感知』が先に感知するからすぐに防御もできる。

このままあと一分――ッ!!飯田くんが動いた瞬間、『危機感知』が大きく鳴り出した!?

 

「『浮遊』+『発勁』!!」

 

【――トルクオーバー! レシプロバースト!!】

 

咄嗟に『浮遊』と、あらかじめ足に溜めていた『発勁』を同時発動させて、僕だけ瞬時に上に飛び上がった。

下をすぐに見れば、轟くんたちが常闇くんたちの横をいつの間にか通過していた。

 

『なあー!! 何が起きた!? 速っ速ァァ!!! 飯田そんな超加速があるんなら予選で見せろよ!!』

 

『だが緑谷はあの速さに反応して、一人上昇して間一髪避けた。点数の変動はないな』

 

『おわホントだァ!! 緑谷お前アレに反応するって反射神経ヤバすぎだろ!!!?』

 

『危機感知』があったからこその反応!

初見だったのもあって、『危機感知』がなかったら取られてた!!確実に!!!

 

「……っすまない飯田。取り損ねた」

 

「いや、僕の方もすまない。まさかレシプロ(うらわざ)に反応されるとは思わなかった。とっておきの奥の手だったんだが……」

 

すぐに騎馬に戻ろうとしたら、『黒影(ダークシャドウ)』が僕の所まで来て両手で掴んできた。

 

「緑谷回収!!」

 

「ッ! ありがとう『黒影(ダークシャドウ)』!!」

 

黒影(ダークシャドウ)』がそのまま僕を連れて降下して、騎馬の上に戻ってこれた。

 

「デクくんナイス! 全然見えなかった」

 

「いや、たまたま運が良かっただけだよ、一歩間違えば取られていた」

 

飯田くんのとっておきであろうあの速度……そして残りは三十秒!!

もうすぐで終わる!耐えきって――

 

「――クソデクァ!!!」

 

「――ぅえ!?」

 

壁になってた氷結が爆破したと思ったらかっちゃんが単身で突っ込んできた!?

轟くんたちも迫って来てる!!

 

「麗日さん! 今は信じて全員を無重力に!!」

 

「ッ! おっしゃあ信じるで! まかせんしゃい!!!」

 

麗日さんが全員を無重力にした。

僕もすぐに片足に『発勁』を溜めて、『黒鞭』で全員を掴む。

 

「寄こせや一千万!!」

 

「最後の数秒まで諦めねぇ!!」

 

「『煙幕』!!!」

 

『煙幕』を発動して視野を潰す!

二人は僕がその場から動いていないか、後ろに下がったと見て真っすぐ来るはず。

でも視野を潰したのはこれをするためだ。

 

『フルカウル20%』+『発勁』+『浮遊』

麗日さんが皆を無重力にしたまま『黒鞭』を掴んで『発勁』を解放する。

瞬間――僕達全員が一瞬で上空へと再び飛び上がった。

 

『おぉっと!? 急な煙幕で見えなくなったと思ったら緑谷チームが忽然と姿を消したぞ!? その場にいるのは爆豪チームと轟チームだけだ!!』

 

「「なっ!?」」

 

『馬鹿か、上を見ろ』

 

『上…? ッ!? うっそだろおい!!? 緑谷チーム! いつの間にか上空に退避していた!! 残り十秒でこれは、まさに切り札だー!!』

 

下を見れば、轟くんはもう無理かって感じで見ているけど、かっちゃんは鬼の形相で向かってきていた。僕は『黒鞭』を伸ばし迎撃を試みて、かっちゃんはそれを避けながら向かってきてる。

だけど――

 

『――TIME UP!』

 

――騎馬戦は終わりを告げた。

それを聞いたかっちゃんは止まって、瀬呂くんのテープで回収された。

僕達もゆっくりと降下して降りて、集計結果が記載されているモニターを見上げる。

 

『四位、鉄て……アレェ!? 心操チーム!? いつの間に逆転してたんだよ、おい!』

 

心操……?誰だろう。

別のクラスの人なんだろうけど……他の人のは把握できてないからわからないな。

 

『三位! 爆豪チーム!』

 

かっちゃんの怒りの咆哮が聞こえた。

完璧主義なのと、最初に一位になるって言ってたからってのもあって、彼のプライドはいろいろとあれなんだろう。

後が怖いな……。

 

『二位! 轟チーム!』

 

あの氷の壁は正直僕たちにとっても他のチームの乱入を防いでくれていたから正直ありがたかった。

そんな轟くんをチラッと見れば、自分の左手を明るくない表情で見ていた。

 

『そして――1位、緑谷チーム!』

 

守り切って、障害物競走に続いて再び一位をもぎ取った。

最初にやったのを忘れないように、僕は笑いながら握った拳を突き上げる。

すると歓声がさらに増した。

 

(やったな九代目!)

 

(さすがだぜ!!)

 

ありがとうございます!!

そういえば皆さん、騎馬戦の時話して来ませんでしたが……?

 

(チームで戦うんだ。私たちも介入したらいろいろと大変だろ?)

 

(まぁこっちはこっちで盛り上がってたけどね)

 

そ、そうだったんですね……。

 

(……一位を獲るのはいいが、その分お前にヘイトは集まる一方だ。気を抜くなよ)

 

ッ!はい!!

 

 

 

 





『黒鞭』に『発勁』を溜められるんだったら、『煙幕』も出せんじゃね?って黒鎖を始めてみた時からずっと思ってました。


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