僕のヒーローアカデミア 継承の黎明   作:伽華 竜魅

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どうも、このシリーズでは映画編入れようか悩んでいる作者です。
第一、第三、第四はよしとして第二弾の内容があれ何で悩ましんですよね。
皆さんならどうします?
私は難しすぎて頭痛いです、ハハッ。

そして今回はざっくりです。
誤字報告もありがとうございます。




速すぎる準決勝

 

 

 

 

轟くんとの戦いの影響で、大規模な崩壊が起きてしまい、しばらく補修となった。

その間に僕は医務室へと移動し、治癒を受けていた。

 

「全く……いくら力の制御ができるようになったからって、自ら制御を放棄して最大を放出するかね」

 

「返す言葉もございません……」

 

『OFA100%』+『発勁』の影響で、右腕は粉砕骨折を起こしていたようだ。

『OFA』の完全出力に加え、最大まで溜めた『発勁』を追加はまさに腕を失ってもおかしくないかもしれないと。

 

「とりあえず、怪我は右腕の粉砕骨折だけだから治癒できるよ。怪我するのは勝手だけどね、なるべくしないことを心掛けるんだよ」

 

「……はい」

 

(身体に無茶をするところだけは本当に治らないね。どこまで自己犠牲なんだか……)

 

す、すみません……それでも、轟くんにあそこまで言った手前、僕だけセーブして轟くんに答えるのは良くないと思って……。

 

(全力と言ったって、いろいろと意味があるだろ。今自分が出せる最大限が全力っていう人もいるんだ。まだ耐えられない100%に三代目の"個性"を合わせるなんて、それこそアウトだよ)

 

……ごもっともです。

右腕は包帯で巻かれているけどまだ使える。

と言っても、あまり無茶はできないから、今度はなるべく無理しないようにしないと。

 

「さっ、試合が見たいんだったら早く行きなさいな」

 

「あっ、ありがとうございます。失礼しました」

 

医務室を後に、僕は駆け足で観戦席へと向かっていった。

 

 

——◆——

 

 

ベスト4まで来た。

かっちゃんと切島くんの戦いは、最終的にかっちゃんが勝ったし、常闇くんも芦戸さんとの勝負で勝ってる。三人とも、とっても強い"個性"だ。

 

皆の"個性"のことはノートにも書き写しているけど、次の飯田くん。

そして決勝でかっちゃんと常闇くんのどちらかと戦うんだ。

頑張って、備えておかないと。

 

控室で待機してるけど、ここまで来て再び緊張に襲われて身体を強張らせていた。

ここで飯田くんに勝てば決勝だ。

右腕はまだ多少の痛みは残っているものの使える。

 

『さぁとうとう準決勝対決が始まるぞ! 第一試合の緑谷と飯田はステージへGOGO!!!』

 

放送が流れて、僕は控室を後にする。

轟くんもだけど、飯田くんもまたプロヒーローの家系。インゲニウムの分析ノートは忘れたけど、頭の中には残ってる。

 

でも、あの【レシプロ】の速さは『危機感知』がなきゃ反応もままならない程だ。

『フルカウル』と『浮遊』による機動力と『危機感知』の察知でうまく対応して、『黒鞭』で捕縛。

それが最善策。

 

今回はパワーと言うよりもスピード重視の勝負だ。

 

(この戦いでも充分"個性(おれら)"の立ち回りがわかって来たじゃないか坊主)

 

皆は一つに対し僕は複数…ズルいですけど、それでも僕なりに全力で答えないと失礼ですから。

 

(まぁ確かに。あの眼鏡くんの爆発的速度は『危機感知(四ノ森さん)』あってこそ対応出来たものだからね)

 

はい。だからこそスピード且つ時間との勝負です。

歴代と話しながらステージについて、上がれば既に飯田君は立っていた。

 

『準決勝第一試合! 地味な顔でも、実質複数の力を完璧に扱う実力者! しかも全ての種目で一位をキープ!! ヒーロー科緑谷出久!! 対!!』

 

『またもヒーロー一家! だが実力は本物!! ヒーロー科飯田天哉!! さぁどちらが勝ち、決勝へ進むのか! その目で見極めな!!』

 

「緑谷くん」

 

「ッ!」

 

開始の前に飯田君が声をかけて来た。

 

「俺は君に挑戦すると騎馬戦の時言ったろ? だから、今ここで再び挑戦する機会を得られたこと、とても嬉しく思う」

 

「……僕も、飯田くんと戦えて嬉しいよ」

 

思えば、戦闘訓練の時は僕はかっちゃんとしかやってない。

騎馬戦もチーム戦だったし、ルールもルールだったからいろいろとアレだ。

だからこそ、こうして一対一での戦いは初だ。

 

「轟くんの時同様、俺とも全力で戦ってくれ。そして全力の君の快進撃をここで止めてみせる!」

 

「それでも僕は、全力で進むよ!」

 

『スタートッ!!!!』

 

始まった瞬間『危機感知』が鳴った。

開幕早々かましてくるか!!

 

【――レシプロ・バースト!!】

 

『浮遊』と『発勁』を同時発動して即上昇!!

 

『飯田開幕早々勝負に出たが、緑谷それに気づいていたのか浮上して躱したァ!!』

 

「(やはり避けられるか…! さすがだよ緑谷くん、俺の奥の手にも気づくほどの反射力に洞察と観察力……エンジン停止まで後10秒だがそれでも――君に最後まで挑みたい!!)」

 

着地して、『フルカウル』を20%で纏い駆け出す。

ここからはスピード対決だ!

 

「行くぞ!」

 

「来い!!」

 

蒼いエンジンの炎と、緑の稲妻がステージを駆け巡る。

 

『速ぇ!! もはや超次元バトルみたいだぜ!!』

 

やっぱり速い。

『フルカウル20%』でもギリギリ届かない…!

けど『浮遊』で身体を動かすことで、少しでも速度を上げる!

 

『危機感知』で察知して攻撃はすべて回避するけど、『黒鞭』での捕縛が上手くいかない!

『煙幕』はダメだ。逆に見失ってこっちが不利になる恐れもある。

 

だったら予測しろ。

見えなくても、音と『危機感知』で次の行動、向かう場所を……――ッ!

 

「ーーそこだァ!!!」

 

「何ッ!?」

 

振り返りながら『黒鞭』を伸ばす。

するとタイミングに多少の誤差が生じても飯田くんを捕縛することができた。

そしたらすぐに彼の脚に伸ばして、マフラーの傍にある『黒鞭』から『煙幕』を発動させて塞ぐ。

 

「ッ! マフラーが…!? (それに時間も…!!)」

 

【レシプロ】には制限時間がある。

騎馬戦で飯田くんが言ってた。

「反動でしばらくするとエンストする」って。

 

つまり、制限時間付きのスピードアップ。

もしくはそのマフラーを塞いでしまえば【レシプロ】は抑えることができる。

完全に動きが止まった!このまま場外に出す!!

 

『飯田くん場外! 緑谷くん――決勝進出!!』

 

「……やはり、君はすごいやつだな。動きを完全に読まれてしまったよ」

 

場外に出したことで僕が勝った。

歓声が響く中、飯田くんはそう呟いたけど、その表情は満足していた。

 

 

——◆——

 

 

僕と飯田くんの試合が終わった後、すぐに準決勝第二試合。

かっちゃんと常闇くんの試合が始まった。

でもプレゼント・マイクのいう実況の通り、攻めまくるかっちゃんに対して常闇くんは防戦一方になる展開になっていた。

 

かっちゃんの『爆破』。

あれも光に分類される部分があるから、常闇くんの『黒影(ダークシャドウ)』との相性は最悪だ。

かっちゃんが弱点を知っていなければまだ勝機はあるだろうけど、かっちゃんはどんどんギアを上げていくタイプ。

 

かっちゃんに対して持久戦は正直良くない。

決めるなら短期決戦になる。

でも、それ以前にやっぱり相性になってしまうし、それも勝敗を分けてしまう一つだ。

 

結果として、勝ったのはかっちゃんだった。

 

『これで決勝は――緑谷対爆豪に決定だァ!!!』

 

やっぱり、かっちゃんが決勝まで勝ち上がったか。

しかも僕のほうを見て睨んでる。

徹底的に上からねじ伏せる気満々だな……。

 

(まさかまた戦うことになるなんてね。彼とは因縁が強いね緑谷くん)

 

はい……ですが、かっちゃんだってあの時以上に強くなってる。

僕も、負ける気は毛頭ありません。

 

 

 

 





短めですみません。
対爆豪戦は頑張ります。

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