僕のヒーローアカデミア 継承の黎明   作:伽華 竜魅

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今回も別の形でアンケート追加しました。
ご協力、よろしくお願いしします。




プールで競争!

 

 

 

 

休み明け、僕がショッピングモールで死柄木と遭遇したのは偶然だったが、それでも学校側は(ヴィラン)連合の動きを警戒し、これまでの事件も含め、雄英が例年使用していた合宿先を急遽キャンセル。

行き先は当日まで僕達生徒にすら明かさない運びとなった。

当然、合宿そのものを中止する可能性もあったが、ヒーローを目指す上で重要なカリキュラムの一つでもあるため、体育祭同様おいそれと中止できるものでもない。

 

そして一学期の全課程を修了し、僕達は夏休みに入った。

だからといって遊んではいられない。

間近に迫る林間合宿に備え、僕は歴代のアドバイスの元、筋肉のトレーニングを続けていた。

 

(両方三枚のダンベルも楽に持ち上げられるようになった)

 

いえ、"個性"に頼らずにこれでも結構大変なので全然です。

 

(そうか? 今の坊主はギリギリ45%まで扱えてんだ。四枚に変えても良いと思うがな)

 

確かにそうですけど、『黒鞭』は基本手から出して力み持ち上げたりします。

ですがそれは『OFA』の力もあってできることなので、素である程度の物を運べたり出来る様にはしたいと思ってるんです。

 

(君の言いたいことは分かるよ。確かに私たちは『ワン・フォー・オール』を継承しても、結局元々の"個性"をメインでのほうが多かったからな。特に私や煙は『ワン・フォー・オール』がなきゃろくに戦いも難しかったから)

 

そうでしょうか…?

お二人の"個性"もとても強いですけど……。

 

「……?」

 

そう思っていると玄関のチャイムがなった。

ダンベルを置いて玄関を開ければ、そこには峰田くんと上鳴くんがいた。

 

「二人とも、どうしたの?」

 

「よっ緑谷! 急で悪いけどさ、林間合宿の前にさ――」

 

「――プールで一緒に訓練しようぜ! プールでよ!!」

 

「プールで、訓練?」

 

僕は突然二人からそんな誘いを受けた。

なんでも学校のプールで体力強化をするためらしい。しかも学校なら"個性"の使用も許されるから一石二鳥で、事前に相澤先生に許可は貰っているとか。

 

それで僕を誘いに来たみたいだ。

じゃあ僕はみんなに連絡しておこう。

 

 

——◆——

 

 

更衣室で水着に着替えてプールに出れば、連絡して先に来ていた飯田くんたちが出迎えてきた。

 

「なんでお前らがここにいるんだァ!?」

 

「プールで体力強化するからみんなもどう? ってメールしておいたんだ!」

 

「そういうことか…真面目かよ緑谷ァ!!」

 

えっ?だって体力強化なら他のみんなの意見も聞きながらやった方がいいと思ったんだけど……。

 

(そういうことじゃないと思うよ九代目)

 

(自分の欲に正直…今の時代にもいるのだな)

 

えっ?

 

「上鳴君峰田君、学校内で体力強化とは見事な提案だ! 感心したよ! さぁみんなと一緒に汗を流そうじゃないか!!

 

「「ま、待って…待ってくれェ~!!!!!!」」

 

飯田くんが二人を連れて来るけど、二人はなぜか叫んでいるけど、その後、各々が準備運動をしてからプールに入って、体力強化のために訓練へと移行した。

 

 

——◆——

 

 

休憩に入ったけどちょっとだけギリギリまでやってから上がれば、飯田くんが差し入れでオレンジジュースをくれた。

その後は飯田くんとこれまでのことやこれからのことで語り合ったりしたけど、それは突然やって来た。

 

「――おいコラデクァ!!」

 

「ッ! か、かっちゃん…!!」

 

『危機感知』もまた不意に鳴ってしまったからビクッてしまった。

 

「勝負しろ」

 

「えっ…しょ、勝負!?」

 

急に勝負を持ちかけられたけど、な、何を!?

 

「しょ、勝負って……」

 

「んなもんどっちが先に端まで行けるかだ! 今回は俺が勝つ!!」

 

な、なんかちょっとというかどこかしら柔らかくなってないかかっちゃん!?

 

(言い方とかに違和感があるな)

 

(確かに、入学前まで見下すような感じだったけど、今は対等って言えばいいのかな? そういう感じもとらえられるね)

 

え?かっちゃんが?あのかっちゃんが!?

 

「確かに、訓練ばかりでは少しつまらないな」

 

「えぇ!?」

 

あの真面目な飯田くんが乗り気ィ!?

 

「よし、皆! 男子全員で誰が50メートルを一番速く泳げるか競争しないか!? もちろん学校内だから"個性"の使用もありだ!」

 

ま、マジですか!?

 

「今度は俺が勝つ! だから半端じゃなく本気で来い!!」

 

「う、うん…!」

 

「テメェもだ半分野郎!! 半端じゃなく本気でだ! いいな!?」

 

「……あぁ」

 

轟くんにも矛を向けてる……!!

 

 

——◆——

 

 

なんだかんだで男子によるプールでの50メートル競争を行うことになった。

なったんだけど……――

 

「どうだこのモブども!」

「どうだじゃねぇ!!」

「泳いでねェじゃねぇか!!」

「自由形だって()っただろうが!!」

 

これは……。

 

「「だから泳げって!!」」

「おっ」

 

大半の、機動力ある組が泳いでない…!!

 

「かっちゃんたちのあれがありなら、僕はどうすれば…!?」

 

『黒鞭』に『浮遊』、なんなら『発勁』を事前に溜めて放ったりしたりもできてしまう……普通に泳いだほうがいい気がするけど、それだとかっちゃんに舐めプしたと思われそうだし……!

 

(まぁ大半がそうしてるんだ。いいんじゃないか?)

 

(でもせっかくのプールだから泳ぎたいって気持ちいいだろうなきっと。いや絶対に)

 

……いや、でも泳いでないとはいえみんな本気でやってるんだ!僕も本気でやらないとですよね。

でも使うとしたら『フルカウル』『黒鞭』『浮遊』になりますね。

『発勁』は放出の勢いでフェンスを壊して突破してしまう恐れがある。

 

(そうだな。この距離だと移動での放出はやめた方がいい)

 

(あえて二代目の『変速』はどうです?)

 

(例外だ。使ったところで反動で帰れなくなるだろう。それにポンポンと使える代物じゃない)

 

アハハハ……六代目、さすがに『変速』はまだ難しいですよ。

それに五分間しかまだ使えませんから。

 

「では位置について!」

 

っと、始まる!

とりあえず『フルカウル』を纏って!!

ホイッスルが鳴った瞬間に飛び出し『浮遊』発動して、そのままの勢いで向かい側に着地する。

 

「飯田もだけどなんでそこで真面目じゃないんだ!」

 

「泳げよ!!」

 

「ご、ごめん!!」

 

上鳴くんと峰田くんに怒られて咄嗟に謝った。

でもまさか『黒鞭』も使わずに一位になれるとは……。

 

(……これ、俺もいらなくねぇか?)

 

(この距離だと逆に『ワン・フォー・オール』のパワーと志村さんの『浮遊』を合わせれば簡単ですね)

 

ご、五代目の"個性"も使えますよ!例えば水中でも『黒鞭』なら自由に動けますし!!

 

「くっ…! まさかここでもあっけなく負けてしまうとは…!! さすがだよ緑谷くん」

 

「あ、ありがとう飯田くん。でも僕泳いでないから素直に喜んでいいのか……」

 

「それで言ったら俺も同じさ」

 

確かに、録画した体育祭で見たけど、ロープを渡るときのやり方だったもんね。

 

「よし! では各予選の勝者、爆豪君、轟君、緑谷君の三人で優勝を決める! それでいいかい?」

 

「うん!」

 

「あぁ」

 

「いいからさっさとやんぞ!!」

 

かっちゃん……とりあえず僕たちは飛び込み台に移動し構える。

 

「それでは、50メートル自由形の決勝戦を始める! 位置に就いて!」

 

『フルカウル』と『浮遊』で一気に飛ぶ…!!

 

「用意――!!」

 

ホイッスルが鳴った瞬間――飛び出し…ィイ!?

"個性"が消えて浮くことが出来ずそのまま着水してしまった。

 

「――17時。プールの使用時間はたった今終わった。早く家に帰れ」

 

すぐに顔を出してみんなの方を見れば、相澤先生が"個性"を使用しながら立っていた。

もう時間だったのか……!

 

「そんな先生!」

 

「せっかく今いい所だったのに!!」

 

「――何か言ったか?」

 

「「「なんでもありません!!」」」

 

その後僕達にも上がるよう言って、先生はプールを後にした。

 

(せっかくの決勝が台無しだな)

 

(まぁあの教師は合理性を重視してるから、時間厳守なのも頷けるね。個人的には見たかったスけど)

 

四代目と六代目がそう呟く中プールから上がって、僕も急いで身体を拭いてから更衣室へと向かった。

 

 

——◆——

 

 

プールでの体力強化に競争を終え、途中からみんなとも別れて家へと帰宅中。

今日はプールだったし、ぐっすり寝ちゃうかもな。

シャワーだけでもちゃんと浴びないと……。

 

「――私がァ!!!」

 

「え?」

 

急に聞き覚えのある声が――

 

「帰宅途中の緑谷少年を待ち伏せ、もしくはちょうど会う感じでぇ――来たァ!!!!!」

 

「オ、オールマイト!?」

 

私服姿にキャリーケースを持ったオールマイトが急に来た。

 

(ほんと急に来たな八木さん)

 

(てか走って来てなかったか? 坊主電車通学だぞ?)

 

た、確かに!?住所は教えていましたけど、どうやってここまで!?

あっ、トゥルーフォームに戻った。

 

「緑谷少年、I・アイランド知ってるよね?」

 

「えっ、I・アイランド!? もちろん知ってます!! 世界中のヒーロー関連企業が出資して、"個性"の研究やヒーローアイテムの発明等を行うために作られた学術研究都市! 移動可能な人工都市になっていて、総面積は――」

 

「――一緒に行かないかい!?」

 

「――は!?」

 

えっ、今…えっ?えっ!?

 

「僕と、オールマイトで…!?」

 

「あぁ。だが遊びに行くわけじゃない。私の後継者となった君に、見識を深めてもらおうと考えたから。他にも理由はあるが、それは後々だ。で、どうだ?」

 

「あっ……是非!!」

 

オールマイトのお誘いを断るなんてない!それに僕のために誘ってくれたんだ!!

 

「なら部屋に戻って旅行の準備をしてきてくれ。すぐに出発する」

 

……………ッ!?

 

「――今からァ!?!?!?!?」

 

準備しますがせめてシャワーだけでも浴びさせてください!!

あ、いいんですか!?ありがとうございます!!!

 

(というか九代目、その招待状的なの貰ってなかったか?)

 

えっ?あ、そうだった!

 

「あのオールマイト、僕体育祭優勝者としての招待状あるんですけど……」

 

「ガハッ!! な、なんだって!?」

 

吐血しながら驚いた……。

 

「そうか……いや、同伴者も必ずってわけでもないから大丈夫だろう。それに体育祭優勝者が来ないってのもあまり良くないからな。ならそれぞれのチケットで向かおう!」

 

「あ、はい!!」

 

確認は取れた!

すぐに家に戻ってシャワー浴びて準備してお母さんに報告しておかないと!!

 

 

それと準備を終えて向かう途中、七代目と入れ替わってしばらく七代目からのお説教をオールマイトは受けていた。

 

 

 

 




Q.飯田とはいい感じの結果になりそうだけど?
A.エンジンのブーストとエアフォースのインパクトの瞬間だと、インパクトの瞬間の方が少し早いので、最初のブーストの時差が勝敗を決めたって感じに思ってくれると幸いです。

Q.これかっちゃん優勝してないからI・アイランド参加出来ないんじゃない?
A.チケットは違う形で出させたいなぁ~って思ってます。

もしよければお気に入り登録と評価、感想の方よろしくお願いします。

ヒロアカオリジナルアニメ編、時系列や最悪内容が異なったりしてしまいますが入れたほうがいいですか?

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