僕のヒーローアカデミア 継承の黎明   作:伽華 竜魅

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やっぱり、複数持ちデクを序盤から見てみたいという気持ちは皆様にもあったのですね。嬉しいです。
そして三話目です。




今出来る限りを!

 

 

 

 

入学当日。

推薦入学四名に入試合格者36名の合計40人がヒーロー科に入学し、それをちょうどAとBの20人にクラスが分けられる。

あの入試の中、受験者数から選ばれたエリートたちと今後は一緒に過ごすことになる……出来れば、怖い人たちに当たらないといいけど。

 

そう思い教室に入れば案の定、2トップがいた。

特にかっちゃんがいる。

また同じクラスなのか……。

 

(こればかりはしょうがないさ九代目。だけど君のその臆病を直すためにはいい機会かもしれないよ?)

 

で、でもかっちゃんは『OFA』以前に、僕が"無個性"だってことを知っているから……。

 

(入学前に俊典がどう説明するか話し合ってくれたじゃないか。それに私らだってうまく誤魔化せるよう協力するさ)

 

そう、ですよね……でもかっちゃん勘もいいから、誤魔化しきれるかどうか。

と、とりあえず入らないと……同じクラスになった以上頑張らないと…!!

 

その後、僕に気づいた眼鏡の人――『飯田天哉』くんが自己紹介しながら近づいては、僕に試験の構造とかいろいろ言ってきた。

でも僕自身知らなかったし、それ以上のことがあったからあまり覚えてなかったのが正直なところだ。

 

そして校門で救けてくれた女子も来て、制服姿がやばかったりしたけど、それ以上に彼女の後ろにいつの間にかいた、黄色寝袋を着て寝ていた人に驚いた。

 

 

——◆——

 

 

"個性"把握テスト。

入学式に参加することなく、僕たちは『相澤消太』と名乗った担任に、体操着に着替えるよう言われて、今こうしてグラウンドに集まってる。

そして告げられたのが、"個性"を使って行う体力テストをこれから行うことだった。

 

『フルカウル』を習得して良かったと思う。

最初に行うのは50m走だけど、もしもまだ0か100でしか扱えない状況だったら、この体力テストは詰みだったに違いない。

 

隣がかっちゃんだから、絶対終わった後問い詰められるかもしれない。

それでも、僕は『フルカウル』を纏い、足に力をいれる。

合図が鳴った瞬間、僕に気を取られてたかっちゃんを置いて、僕は駆け出した。

 

結果、僕はかっちゃんより先にゴールして記録を出してしまった。

かっちゃんをチラッと見れば、同じくゴールは終えているけど、ものすごい顔をしながら僕を見てる。

というよりも――

 

「――おいゴラクソデクァ!!!」

 

「ひぇッ!!」

 

――鬼の形相と言わんばかりの顔でこっちに近づいてきていた。

しかもまだ習得段階に入ったばっかの『危機感知』すら反応してしまっている。

それぐらいかっちゃんは怒ってるってことだ。

 

「テメェその"個性"なんだ! 訳を言え!!」

 

「い、いやっ! かっちゃっ、これは…!!」

 

いくら『OFA』を、歴代の"個性"を持っていようと、僕自身は変わっていない。

だからか、足が硬直してその場から動けずにいた。

するとかっちゃんの背後から布が伸びてきて、そのまま縛り上げた。

 

「んだ…! こりゃあ…!!」

 

「炭素繊維に特殊合金の鋼線を編み込んだ『捕縛武器』だ」

 

奥の方で相澤先生が髪を逆立てながら、目を赤く光らせてにらんでる。

そしてかっちゃん自身、「"個性"がでねぇ」と言いながらもがいていて、先生は「消した」と言った。

それを聞いて僕は分かった。

 

メディア露出も少ない故、情報も少ないし知ってる人も少ないアングラ系。

あの人は、『抹消ヒーローイレイザーヘッド』であると。

 

「俺はドライアイなんだ。あまり"個性"を使わせるな」

 

だけど"個性"すごいのにもったいない身体でもあった。

 

("個性"を消す…か。つまり俺たちの"個性"も封じられる可能性はあるね)

 

そ、そうですね…おそらく『見た対象の"個性"を消す』って感じだと思います。

 

「時間は合理的に。さっさと次の奴は位置につけ、お前らも問題を起こすなよ」

 

相澤先生はかっちゃんを解放して、次の人たちの方へと向く。

僕はかっちゃんに詰められないよう、なるべく距離を取ってみんなの元へと戻る。

かっちゃんはずっと僕を睨んでる…でもその顔は、困惑とかが混ざっていた。

 

(ヘイヘイヘイ九代目、幼馴染を気にするもいいけど、今は目の前のことに集中するべきだぜ?)

 

……そう、ですね。

ヒーロー科のある学校じゃないと"個性"の使用はあまりできないし、雄英にはオールマイトがいるからなおさらだ。

皆さんの力、まだ全力じゃありませんがお借りします。

 

(と言っても、私たちの"個性"で活躍する場面は少ない。『ワン・フォー・オール』をメインで挑んだ方がよさそうだ)

 

はい…!!

その後も『OFA』単体や歴代"個性"を駆使して、全ての種目に取り組んでいった。

 

握力

『フルカウル』を纏い、5%を維持しつつ握りしめることで通常以上の記録を出す。

 

幅跳び。

『OFA』のパワーで跳んだ瞬間に一瞬『浮遊』を発動させることで距離を稼ぐ。

 

ソフトボール投げ。

『黒鞭』でボールを掴んでから、『フルカウル』の身体能力で身体を思いっきり捻じらせてから振るうのと同時に、遠心力を利用してボールを思いっきり投げ飛ばす。

 

その他諸々……そして"個性"把握テストは何とか終えることができた。

 

「んじゃ、パパっと結果発表」

 

立体の形で順位が表示された。

僕は四位で、その上の三位かっちゃん……すると、一人が膝と手を地に付かせた。

 

「終わった…オイラの青春(ゆめ)が……」

 

最下位は彼のようで、彼の落胆振りは凄まじい。

でも入学初日で除籍なんて、普通ありえないと思うけど、相澤先生のあの目つきに嘘は見えなかった。

 

「――あ、ちなみに除籍は嘘な」

 

………へ?

 

「君たちの最大限を引き出すための、合理的虚偽」

 

「「「――はぁぁぁあああッ!!!?」」」

 

「あんなの嘘に決まってるじゃない。ちょっと考えればわかることですわ」

 

き、気づかなかった!!

はっ!つまり僕たちが本気で挑んで、それで"個性"を調べるためってことだったのか!?

 

(どうだろうな? アイツの最初の目は本気だったぜ?)

 

ッ!?そ、それ本当ですか五代目!!

 

(いつ心変わりしたかはわからんが、分かるのは、最初は本気で除籍しようとしていたってことだ。俺らをある程度使えるようにしておいてよかったじゃないか坊主!)

 

………確かに、もし歴代の発現どころか『OFA』もろくに扱えないままだったら、最下位なんて当然のような結果になっていたかもしれない。

とりあえず、入学初日は終わった…入学式とかはなかったけど。

ひとまず帰った後でも時間はあるから、その間でも"個性"の習得に臨もう。

 

 

 

 





Q.なんで歴代"個性"も発現してるのに1位じゃないの?

A.逆行とかではなく、初期緑谷が最初から歴代"個性"を発現した形なので、全体的にまだまだ原作終盤より未熟だからです。
ちなみに今緑谷が使える"個性"の詳細は以下の通りになります。


『OFA』…まだ5%。インパクトの瞬間は最高でも15%が限度だが、原作同様100%の発動も可能。

『浮遊』…空中に留まるだけでもうまくバランスなどが必要なため、その場に維持などで苦戦。飛び上がるなどの移動などではON・OFFすればうまく使える。

『黒鞭』…原作と違って使用時間などは最初からないが、放出している部分はまだ痛んでしまう。

『危機感知』…習得段階に入ったばかりで、たまに漏れては反応したりする状況。

『煙幕』…発動自体はもう可能だが、『危機感知』を得てから使い始めるべきと六代目本人から言われてる。

『発勁』…習得段階に入っていないため、まだ未使用。

『変速』…能力が能力なだけに、身体がより出来なければ扱えない状態。


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