僕のヒーローアカデミア 継承の黎明   作:伽華 竜魅

37 / 40

皆様、お久しぶりです。
約一か月と数日空いてしまい申し訳ございません。
ヒロアカのモチベが下がったのと、ヒロアカ以外の小説作成の挑戦をしていたのが主な…みっともない言い訳です。
後はラグドールの『サーチ』のこととか色々調べてました。

それでは林間合宿編、どうぞです。




林間合宿!

 

 

 

 

通常であれば夏休み後半に入る頃。

僕たち雄英高校ヒーロー科は楽しむのではなく、ヒーローになるための時間となっている。

 

「えっなに!? A組補習いるの!? つまり赤点を取った奴がいるって事だね!? おかしくないおかしくない!? A組はB組より優秀なはずなのにねェ!? あっれれー!? おっかしいな――」

 

「――やめい」

 

開幕早々B組の方から物間くんがなんか言ってきて、そんな物間くんを拳藤さんが当て身で気絶させた。毎度思うけど、一発で気絶させるの凄いな…。

 

(もうあれ精神科行った方がいいんじゃねぇのか?)

 

(何をどうしたらあぁいう性格になるんだろうね)

 

わ、分かりませんが、拳藤さんは心があれだと言っていたから、いろいろと触れないようにしておきます。

 

 

——◆——

 

 

バスに乗って僕たちは合宿先へと向かっていた。

その間にも周りの皆は楽しんだりしている。

 

(八木の時と違って森か! 良いな!! 夏だし虫とかいっぱいいると思うぜ!!)

 

(生前の日々を思い出す。だがあの日々は酷い時代だった)

 

(というか四ノ森さんは蚊とかどうしてたんすか生前)

 

こっちもこっちではしゃいでいらっしゃるけど。

 

「席は立つべからず! べからずなんだ皆!」

 

「お、落ち着いて飯田くん…!」

 

飯田くん、立つべからずって言いながら君も立ってるよ……にしても、例年と違うとなると内容も異なるのかな?

ちょっと怖いけど…楽しみだ。

 

 

——◆——

 

 

「うっ…ん~……」

 

結構長いバスを終え、身体を伸ばす。

やっぱり一時間と言っても、座ったままの移動は身体硬くなっちゃうな。

それにしても、パーキングに止まったと思ったけど休憩所すらない。

 

(万が一用の駐車スペースって感じだな)

 

(周りも森だらけで、建造物は見えないね)

 

あるとしたらバスとは別で既に止まっていた車が一台だけですね。

周囲は見渡す限りの山ばかりで、皆も疑問に抱いてるし、B組がいない。

 

「何の意味もなく、では意味がないからな」

 

?それってどういう――

 

「――よーう、イレイザー!!」

 

「ご無沙汰してます」

 

え?ッ!?あ、あの人たちは!!!!

 

「煌めく眼でロックオン!」

 

「キュートにキャットにスティンガー!」

 

「「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!!」」

 

『プッシーキャッツ』ッ!?!?!?!?

 

「今回お世話になるプロヒーロープッシーキャッツの皆さんだ」

 

「連名事務所を構える4名1チームのヒーロー集団! 山岳救助等を得意とするベテランチームだよォ!」

 

(オタクスイッチ入っちまったな)

 

(いつものことだからこっちは慣れちゃったよね、コレ)

 

「キャリアは今年でもう12年にもなる――ッ!?」

 

「――心は18!!」

 

「わばぁ!!」

 

『危機感知』が鳴って思わず避けたら『ピクシーボブ』が爪を立てながら、何か焦った顔で僕を見てた。

 

「避けるんじゃないわよ…それと心は!?」

 

「へっ!? あ、じゅ、18!!!」

 

「良し!!」

 

「「(必死かよ……)」」

 

これ以上は触れてはいけない!!

あの顔は本気の顔だ!!『危機感知』も微細ながら鳴ってる!!

 

「お前ら、挨拶しろ」

 

「「「よろしくお願いします!!」」」

 

って、あれ?

あの子はいったい……。

 

「よろしく! んで、ここら一帯は私らの所有地なんだ。そしてあんたらの宿泊施設はあの山のふもと」

 

「「「――遠っ!!」」」

 

『マンダレイ』が宿泊施設のある場所を指すけど、ハッキリと見えない。

目を凝らしても豆粒とは言い難い程に見えない。

 

「え……? じゃあ何でこんな半端なとこに……」

「これってもしかして……」

「いやいや……」

「バス戻ろうか……な? 早く……」

「そ、そうだな…そうすっか!」

 

『危機感知』は鳴ってないけど、嫌な予感はすごくする。

皆もすぐに気づいて一斉にバスへ戻ろうとしていた。

 

「――今は午前9時30分。早ければぁ……12時前後かしらん」

 

「ダメだ……おい…!」

 

「戻ろう!!」

 

皆が一斉にバスへと向かおうと走り出す。

 

「12時半までに辿り着けなかったキティはお昼抜きね」

 

いや、このまま走っても間に合わない!

皆を『黒鞭』で掴んで『浮遊』で跳躍を……あれ!?

 

「"()()"()使()()()()!?」

 

「悪いね諸君。合宿はもう――」

 

咄嗟に相澤先生を見れば、髪を逆立てて目を光らせていた。

『抹消』を既に…!?

 

(九代目前!!)

 

ッ!?ピクシーボブ!!

 

「――始まっている」

 

しかも土が盛り上がって下の森へ押し流された!

って、"個性"が使えないから着地もォ!!

 

「――ぶっ!!」

 

(うわ顔面から)

 

(緑谷くん、大丈夫かい?)

 

「は、はい……」

 

本当の戦いに合図なんてものはない……試験の時にプレゼント・マイクが言っていたのを今自然と思い出した。

相澤先生……あの時もう既に僕たちの"個性"を……。

 

「お~い! 私有地につき"個性"の使用は自由だよ! 今から三時間! 自分の足で施設までおいでませ! この――『魔獣の森』を抜けて!!

 

「『魔獣の森』……!?」

 

「なんだそのドラクエめいた名称は……」

 

まんまゲームとかで出て来そうなフィールド名。

それに魔獣って、プッシーキャッツにそういった"個性"はいない。

ましてや魔獣なんて存在しないはず。

 

あ、峰田くん勝手に木陰に!

…って!?森から出て来たあのシルエットは…!?

 

「「ま…魔獣だァーー!?!?!?!?」」

 

まさに魔獣と言えるものが出て来た。

 

「静まりなさい獣よ、下がるのです!」

 

『抹消』はもう解けてる!!

『黒鞭』を伸ばして峰田くんを掴みこっちに引き寄せる!!

魔獣はそのままさっきまで峰田くんがいたところに前足を振り下ろしていた。

 

さっき口田くんは"個性"で魔獣に声をかけた。

動物を従える"個性"ならもしかしたらと思ったけど、それが通じていない。

 

(よく見ろ九代目、アレは生き物じゃないぞ)

 

ッ!本当だ、頬の一部が崩れた。

あれは土くれ……そうか、ピクシーボブの"個性"で作られたいわば土人形!!

すると僕を越して飛び出す人が三人いて、『フルカウル』を纏い僕も駆け出す!!

 

「凍れ!!」

 

轟くんが足元を凍らせて。

 

【――レシプロバースト!!】

 

「死ねぇ!!」

 

飯田くんとかっちゃんがそれぞれ前足を壊して。

 

【――シュートスタイル スマッシュ!!】

 

最後に僕が【シュートスタイル】で完全に破壊した。だけど、これで終わりじゃない!!

前を見れば、次々に魔獣が作られながら出て来た。

 

(九代目単体なら、一気に施設まで行ける気がするんスけど)

 

(いやいや煙、坊主の性格わかってるだろ? それにこれもまた一つの特訓と思えばいいさ。なぁ坊主!!)

 

はい!皆を連れるにしても、空中移動を可能にする魔獣もいます!

なら皆で突破したほうがいいはずです!!

 

(確かに君は一人じゃない。仲間と協力して突破するのも大事だね)

 

「よし! 行くぞA組!!」

 

「「「おう!!!」」」

 

 

——◆——

 

 

すっかり空の色が青からオレンジに変わり、僕達はやっとのことで森を抜け出して、施設につくことができた。

 

「やーっと来たにゃん」

 

「とりあえずお昼は抜くまでもなかったね」

 

皆がみんなボロボロで、もう限界でいる。

代表して言うように瀬呂くんが「何が三時間ですか」と叫んでいた。

 

「それは()()()()()()()()! 悪いね」

 

「実力差自慢の為か…やらしいな」

 

プッシーキャッツならって……そうだよな。

プロだし、ここは彼女たちの私有地。

どこを進めば最短で、そして短時間で目的地に着くかも分かるもんな……"個性"を行使しすぎたせいで身体が痛い…。

 

「ねこねこねこ! でも正直もっとかかると思ってた。私の土魔獣が思ったより簡単に攻略されちゃった」

 

思ったよりも……確かにピクシーボブの"個性"であぁ言うのを作れるのは凄いし、手ごわいタイプもいたけど…本当だったら今よりも掛かってたってことなのか?

 

(俺たちの時代じゃアレもある意味脅威になり得る"異能"だった。あれも確かに強い)

 

(地形に干渉して使用する"個性"って、ある意味敵の独壇場に踏み入れて戦ってる感じだからね)

 

なるほど……確かにそうですね。

思いもしなかった…。

 

「いいよ君ら…特に――そこ四人! ()()()()()()()()()()()()()()かしらん?」

 

え?何で僕とかっちゃん、轟くんに飯田くんを?

躊躇のなさは…経験は確かにあります。

かっちゃんは元々そういうのない感じがするけど…。

 

「――三年後が楽しみ! ツバつけとこォー!!!!」

 

でぇ!?唾ァ!?

ちょ、マジですか!?

な、何を!?

 

「……マンダレイ、あの人あんなでしたっけ」

 

「彼女焦ってるの。適齢期的なアレで」

 

「ッ! 適齢期と言えば――だわぁ!?」

 

「だから避けるんじゃないわよォ!」

 

『危機感知』が鳴って避ければ、ピクシーボブが顔を掴もうとしたのか手を伸ばして来ていた。

 

「す、すみません! それよりも、ずっと気になってたんですが、その子はどなたのお子さんですか?」

 

マンダレイの横にいる男の子のことを聞けば、マンダレイが答えてくれた。

従甥(じゅうせい)…いとこのお子さん?

何でここに……あ、でも一週間一緒に過ごすんですね。

 

ピクシーボブの手を何とか避けて離れてから、彼――『洸汰』と呼ばれた子の傍による。

 

「えっと、僕雄英高校ヒーロー科の緑谷、よろしくね」

 

手を伸ばして挨拶するけど、次の瞬間には『危機感知』が鳴り出した。

咄嗟に手の位置を変えれば、洸汰くんが手を突き出して来て防ぐ形になった。

 

「ッ!?」

 

「あっ、ご、ごめんね? 反射的に防げれる特訓をいつもしてるからそれで……」

 

「……ヒーローになりたいなんて連中とつるむ気はねぇよ」

 

「つるッ!?」

 

僕より若いのにどこでそんな言葉を!?

まるでかっちゃんみたいだ…!ってあ、行っちゃった……。

 

「ちょっと洸汰! ごめんね? あとでちゃんと言っておくから…」

 

「い、いえ…」

 

洸汰くん…何かあったのかな?

それとも何か嫌なことしちゃったかな…?

 

(まぁ気にするのもアレだけど、合宿に集中しないとな! というかあの角度で防げなかったら金的にクリーンヒットだったな坊主)

 

――ふぁ!?

 

(男である俺たちからすると、それを見るだけで共鳴するように抑えたくなるから……よく防いだ九代目)

 

なんか嬉しくない誉め言葉ですよ六代目ェ!!!!

 

 

 

 





ラグドールの『サーチ』とかは、ラグドールが登場した時に『新着活動報告』の方で説明する予定です。


もしよければお気に入り登録と評価、感想の方よろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。