僕のヒーローアカデミア 継承の黎明   作:伽華 竜魅

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今回のヒロアカアニメも最高でした。

その一方で私は病院行って肺の検査を受けて来ました。今も現在進行形で痛いです此畜生。




ヴィラン襲来

 

 

 

 

雄英のセキュリティがなぜかマスコミに突破され、()()()()()()()()()()()()()、飯田くんが非常口の称号を手にして、僕が委員長の座を譲ったりしたのが昨日。

そして今日のヒーロー基礎学はレスキュー、人命救助訓練を行うと宣伝され、僕たちヒーロー科1年A組は人命救助訓練を行う場所へとバスで移動していた。

 

「私、思った事を何でも言っちゃうの。緑谷ちゃん」

 

「は、はい! 蛙吹さん!」

 

「梅雨ちゃんと呼んで。あなたの"個性"、まるでいくつかあるみたいね」

 

「ぶっ!?」

 

そんなバスの中で、僕の隣に座っていた蛙吹さんが、いきなり確信を突いてくる発言をしてきた。

 

「そ、そそそそうかな!? いや、でも、僕は、その……」

 

(ヘイヘイヘイ慌てすぎだろ九代目。どういう風に誤魔化すかはもう決めてるだろう?)

 

そ、そうですけど!!

 

(こればかりは、本人が嘘を吐けない正直者だから難しいな)

 

(助言とかはするけど、最終的に言い訳するのは君なんだ。頑張れよ出久くん)

 

は、はいぃ…!!

 

「えっと、前にも言った通りなんだけど、実際は全部一つから発動させてるだけだから。何でもできるように見えて、出来ないことも多いし……」

 

「実際どこまでできるんだ? 戦闘訓練の時は身体光ってたり黒い鞭出してたりしてたから、結構幅広いんだなって思ったけど」

 

「ぼ、僕もまだわからないんだ。やってみるとできなかったりする場合もあったりしたから……」

 

『性質変化』って言うと、実際本当に何でもできそうな可能性がある。

きっと僕もみんなの立場ならそう思う。

でも実際は違うからな……いたたまれない気持ちがあるよ

 

「けど派手でできること多くていいな! 悔しいけど羨ましいぜ! 俺の"個性"は対人には強ぇけど、如何せん地味なんだよなァ……」

 

「切島くんの"個性"もすごくかっこいいと思うよ! プロにも十分通用すると思う!」

 

「プロな! でもやっぱヒーローは人気商売みてぇなとこあるぜ?」

 

(まぁ今のガキどもからしたら、ヒーローはもう普通にアイドルとか芸人と警察が合体したような職業だもんな)

 

ッ!五代目!

 

(……俺とリーダーの生きた時代では、ここまで行くとは正直想定できなかった)

 

三代目……そう、ですよね。

特に『OFA』を持つってことは、そういうことですから。

 

(だけど俊典の活躍を見ているからわかると思うが、そういうのも今の時代では大切だ。ヒーロー飽和時代と超常黎明期じゃ全然違うさ)

 

まだ、話でしか聞いたことはありませんが、覚悟はしておかないと、ですよね。

 

「緑谷以外で派手で強ぇっつったら、やっぱ轟と爆豪だな」

 

「……ケッ」

 

「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気出なさそ」

 

あ、蛙吹さん!?

あぁほらかっちゃんが……!!!

 

「この付き合いの浅さで既にクソを下水で、煮込んだような性格って認識されるのすげぇよ」

 

「――テメェのボキャブラリーは何だコラ殺すぞ!」

 

か、かっちゃんがいじられてる……!!

信じられない光景だ。流石雄英……!!

 

 

——◆——

 

 

それから少しして、盛り上がりすぎたお喋りに相澤先生からの制止が入ったりして、乗せたバスは停車した。

目的地に着いたんだけど、そこで待っていたのはまさかの『スペースヒーロー・13号』だった。

それと着いた会場、ドームに入ればその内装はまるでUSJみたいで広かった。

 

「ここは水難事故、土砂災害、火事、暴風、etc。あらゆる事故や災害を想定し僕が作った演習場。その名も――ウソの災害や事故ルーム! 略して『USJ』!!」

 

ホントにUSJだった!!

 

(USJって何だい? 九代目)

 

へっ!?あっえっと……大阪の方にある、ハリウッド映画などをテーマにした大型テーマパークのことです。

 

(大阪か…坊主! 今度時間あるとき行ってみようぜ!)

 

なっ!?何言ってるんですか!?

大阪まで行くのにもお金はかかりますよ!?

 

「ん? デクくんどうしたん? そんなあわあわして」

 

「へっ!? な、何でもないよ!?」

 

お、思わず出てしまった!

あまりリアクションしないよう抑えないと。

すると13号先生は自己紹介を兼ねた概要を説明を始めた。

 

自身の"個性"『ブラックホール』であり、それはどんな災害からも人を救い上げることができるが、逆に簡単に人を殺せる力でもあること。

それは当然僕たち生徒たちの中にもいることも。

確かに『OFA』もまた、純粋な力での100%であれば、人を殺すこともできてしまう。

 

特に、"個性"を始めて発現させた場合の死傷事故は多くある。

僕自身、皆と違って発現させたばかりみたいなものだ。歴代の方々による指導のおかげで、入試時よりは扱えるようになっている。

 

けどまだ身体は完璧じゃない。

100%を使った場合、僕自身へそのまま反動が帰って来てその部位がダメになるのは変わらないんだ。

対人戦闘では、その力を人に向ける。

 

つまり殺してしまうという危うさがある。

けど13号先生は、この授業で傷つける為にあるのではなく、救ける為にあるのだと心得るのだとおっしゃった。

最後まで聞いて、僕たちは全員拍手していた。

 

「以上! ご清聴ありがとうございました!」

 

「素敵~!」

 

「ブラボー!」

 

完全に場が温まった。

歴代の"個性"は全部、戦いでも救助でも活躍でき――

 

「ッ!?」

 

――『危機感知』が反応した!?

 

「先せ――」

 

「――全員ひとかたまりになって動くな! 13号、生徒を守れ!」

 

僕はすぐに先生に呼びかけようとしたが、先生も気づいたのか僕たちに背を向けて、中央を見ていた。

おもむろにその視線の先を同じように見れば、そこには黒い霧が広がって、人が出て来ていた。

 

「なんだありゃ? 入試と同じようにもう始まってるぞパターン?」

 

「違う! あれは――(ヴィラン)だ!!」

 

(ヴィラン)……仮想でもない。

今までは街中でただ見るだけだった、本物の(ヴィラン)……!!

なんで、どうやって雄英内に!?

 

(あの黒い霧だ)

 

ッ!中央で広がってるアレですか!?

 

(あぁ、恐らく一番厄介と言える"個性"だろう。突然あれほどの数を出したんだ。『ワープ系』と見てまず間違いない。移動範囲や人数に制限があるのかはわからないが)

 

さすがです三代目。

ここから見ただけでもうそこまで……。

 

(ヴィラン)!? バカだろ!?」

 

「ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるぞ!」

 

普通ならそうだ。けど警報が鳴っていない。

それにあんな堂々と現れるなんて向こうにとってはリスクがあるってわかっているはずだ。

 

「先生、侵入者用センサーは?」

 

「もちろんありますが……!」

 

八百万さんが13号先生に確認する。

雄英高校の施設なら当然あるはずだけど、それが作動している感じはしない。

 

「校舎と離れた隔離空間、そこに少人数が入る時間割……バカだがアホじゃねぇ。これは何らかの目的があって、用意周到に画策された奇襲だ」

 

やっぱり妨害系の"個性"持ちがいるんだな。

ここまで念入りにするってことは、轟くんの言う通り、本当に目的がちゃんとあるってことなんだろう。

 

「13号避難開始! 学校に電話試せ! センサーの対策も頭にある敵だ。電波系の"個性"が妨害している可能性もある。上鳴、お前も"個性"で連絡試せ」

 

「っス!!」

 

まさか相澤先生は一人で!?

 

「先生一人で戦うんですか!? あの数じゃいくら"個性"を消すっていっても!! イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の"個性"を消してからの捕縛だ。正面戦闘は……」

 

メディア露出の少ないアングラ系ヒーロー。

それでも報道されたりしていた記録からの情報では、『"個性"を消す』"個性"『抹消』で敵の能力を防いでからの捕縛と言う短期決戦。

けど、多対一は未知数だ。

 

「緑谷、ヒーローは一芸じゃ務まらん! 13号! 任せたぞ!」

 

そう告げて、相澤先生は敵の集団に向かって駆け出していった。

思わず僕も駆け出して中央を見れば、先生は『抹消』とサポートアイテムである捕縛布を駆使して一人一人、確実に制圧していた。

そうかあのゴーグル、先生自身は普通に使えるけど、外部から見れば誰を見ているか分からない作りになっているのか!

 

「多対一こそ先生の得意分野だったんだ!」

 

「分析している場合じゃないぞ緑谷くん! 早く避難を!!」

 

(出久くん。立場の関係上、今は言う通りに動いた方がいい)

 

あっ、そうですね。

急いで僕も避難に――ッ!?

出入り口の方で『危機感知』が反応した!?

 

「――させませんよ」

 

同時に目の前に中央にいたはずの黒い霧が現れた。

コイツが『ワープ系』なのか…!

 

「初めまして、我々は(ヴィラン)連合。僭越ながら……この度ヒーローの巣窟、雄英高校に入らせていただいたのは……平和の象徴、オールマイトに息絶えて頂きたいと思ってのことでして」

 

は?オールマイトを!?

 

(狙いは俊典を殺すことかッ!)

 

「本来ならばここにオールマイトがいらっしゃるはず……ですが、何か変更があったのでしょうか? まぁそれとは関係なく……私の役目は――」

 

(ヴィラン)が話している最中に突然、かっちゃんと切島くんが飛び出して攻撃をした。

 

「その前に俺たちにやられることは考えてなかったのか!?」

 

先制攻撃は確かにいい判断かもしれない。

けど、かっちゃんの『爆破』による煙幕が晴れれば、(ヴィラン)は傷一つなくその場にいた。

 

「危ない危ない……そう、生徒といえど優秀な金の卵」

 

物理的ダメージは効かないのか!?

 

「ダメだ! 退きなさいニ人とも!」

 

ッ!二人が前にいるせいで13号先生は"個性"が使えないのか!?

 

「かっちゃん! 切島くん!!」

 

「散らして、嬲り殺す」

 

僕は咄嗟に『黒鞭』を出して二人を助けようとするけど、それよりも速く黒い霧が押し寄せて来て、僕達は飲み込まれてしまった。

視界が…みんなが見えない!!

 

「ッ!?」

 

視界がやっと見えると思ったら、空中で、下には水面が広がっている。

もしかして13号先生が言っていた水難ゾーンなのか!?

まずいまずいまずい!!

 

「ふっ、『浮遊』!!」

 

着水する前に七代目の『浮遊』を発動させる。

身体が軽くなって宙に浮きだす。

でも、なんでここに――ッ!

 

「うわっ!?」

 

『危機感知』が反応した瞬間、水の斬撃が飛んできた。

 

「チッ! 飛ぶ系の"個性"かよ!!」

 

「おら落ちてきやがれ!!」

 

水辺を見れば、明らかに殺意を向けてきている人たちが、(ヴィラン)が数人入って待ち構えていた。

 

(なるほど、さっきの奴が言った通り、散らして嬲り殺すのは本当らしい)

 

『浮遊』が無かったらとっくにやられていたかもしれない。

…ん?水の中を誰かが泳いで、それを(ヴィラン)が追ってる……僕以外にも誰かがここに落とされたのか!?

 

「ハァ…――んっ!」

 

空気を大きく吸って止めて、一度『浮遊』を解除して水の中に飛び込む。

すぐに周りを見渡せば、見覚えのある二人が泳いでいた。

蛙吹さんに、峰田くんだ。

 

「ッ!」

 

『フルカウル』を纏い、すぐ近くにある船に向けて『黒鞭』を伸ばして一度水から出る。

そしてすぐに『浮遊』を発動させて、上から二人を追いかける。

 

(どうするつもりだい九代目?)

 

水中だと機動力が落ちますし、『黒鞭』で移動しようにも掴めるものがありません。

だから足を一度曲げて、縦に伸ばす勢いで推進力を出すことが出来る空中から近づいて、『黒鞭』で二人を救けます!

 

(もう私の『浮遊』の移動手段を『黒鞭』以外で考えて…!)

 

皆さんの"個性"は全部すごいです。

だからこそ、やれることも多くあるし、それを実践するのは僕自身です!!

(ヴィラン)が追っている先頭の黒い影。

 

あれが二人で違いない。

進先を予測して、僕は『黒鞭』を水中へと伸ばす。

(ヴィラン)よりも早く…早く…!捕まえた!!

 

『黒鞭』を通して掴んだのを感じた僕は一気に引き上げる。

引き上げられた影は水中から出てきて、蛙吹さんに、峰田くんの姿が現れた。

 

「緑谷ちゃん…!?」

 

そしてすぐに近くに一隻だけ浮いている船へと『黒鞭』を伸ばし、掴んで僕たちは船へと移動した。

 

「ケロ、助かったわ緑谷ちゃん」

 

「お、お前…空も飛べんのかよ……」

 

「こ、"個性"の応用でね!」

 

とりあえず船を選んだけど、少しまずかったか?

船は中央で水の上に浮いたまま。

ここは災害ルームだから、きっと動かなくなったりとかを想定した形、核みたいなハリボテの可能性が高い。

 

だからと言って広場の方に行けば、陸からの挟み撃ちで積みだったし……。

 

(だがこっちに勝機はある)

 

二代目、勝機って…?

 

(奴らを見ろ)

 

二代目の言われた通り(ヴィラン)を見れば、船に上がらず水中に入ったままだった。

なんで上がってこないんだ?

水中だから、そこでこそ発揮する"個性"なんだろうけど……いや、違う…そういうことか!

 

(分かったみたいだな)

 

はい!敵は僕たちの"個性"を知らない!

雄英のカリキュラムやUSJの構造、警報システムの妨害までしてるのに…!!

 

「と、とりあえずここで待ってようぜ!? オールマイトを殺すなんて奴らに出来っこねぇさ! オールマイトが来たらあんな奴らケッチョンチョンだぜ!」

 

すると峰田くんが空中にパンチを繰り出しながら楽観的に話しだした。

確かに、普通ならそう考えるだろうけど、ここまで計画的に動いた奴らが、オールマイトを殺す手段を考えないわけがない。

 

「峰田ちゃん、殺せる算段が整ってるから連中こんな無茶してるんじゃないの?」

 

やっぱり、蛙吹さんも僕と同じことを考えている。

オールマイトの"個性"が『OFA』だということ、そしてそれがどんな"個性"なのかということは、世界七不思議として今も仮説が提唱され続けているぐらいには公表されていない。

けどその実力、戦い方などは世界中に広まって、知り尽くされてる。

 

そして相澤先生単体に制圧されるぐらいの実力。

つまり、奴らには切り札がある。

同時に僕たちの"個性"を知らないから、(ヴィラン)に戦闘方法やどんな"個性"を持っているかまでは把握されてない。

 

「そこまで出来る連中に私たち嬲り殺すって言われたのよ? オールマイトが来るまで持ちこたえられるのかしら? オールマイトが来たとして……無事に済むのかしら?」

 

「みみみ緑谷ァ!!! 何だよこいつうう!」

 

蛙吹さん、思ったこと何でも言っちゃうって自分で言ってたけど、今この状況でそんなことまで言うのは流石にと思う。

 

「待て! 緑谷お前飛べるよな!? さっきみたいにオイラたちを掴んで飛んで逃げればいいんじゃねぇのか!?」

 

「いや、麗日さんみたいに浮くだけで自由に動くことはできない。それにここは他に掴むものが無いから、難しいよ」

 

「なんでだァ!!」

 

飛んだ際の勢いとかならあり得るかもだけど、難しいしそれは的になる確率が高い。

『煙幕』を出せばいいってわけでもないんだ。

『危機感知』も、僕自身への危険や害ってだけで、二人への攻撃まで察知できないし、防ぎきれるかどうか。

 

いや、まずは二人の"個性"を改めて把握しないと。

この水難ゾーンを突破することがまず最優先なんだ。オールマイトを、殺させない為にも…!!

 

 

 

 





序盤の委員長決めとかってまだ原作と変わりないんですよね。
だからカットしました。

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