FXは流石にやばいですわよシェリーさん!!?!   作:まのさばおもしろすぎないか人

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ユキちゃんみたいにぷらーんとしたので初投稿です。
まのさばの小説が増えますよ(予言)
うに(単品)

ほら画面の前のお前が書くんだよ!!
もう書いてるって?
いつも見てるよ♡



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ココ死す!デュエルスタンバイ!

「てな感じで、華々しい初勝利を飾ったわけですのよ。」

「いや額しょぼ。」

 

ふふん、と誇らしげな顔をするハンナとは対照的にはぁ、と呆れた顔をするココ。二人は牢の中の二段ベッドの上下にそれぞれ寝転がりながら駄弁っていた。

それだけじゃありませんのよ、とハンナが勇ましげに続ける。長話によりココは半分白目を剥いていた。

 

「そこからなんと勝ちに勝ちまくりまして、ついに今日資金が一万円を超えましたのよ!」

「あーそ。おめでとさんおめでとさん。……いやちょと待て?」

 

ココは勢いよく上体を起こし、天井のマットレスに向かって問いかける。その柿色の眼から眠気は感じられない。

 

「お嬢今日一万円超えたって言ったよな?」

「ええ、そうですけども。なにか?」

「最初200円勝った時の資金は?」

「え、えっと……それは……。お恥ずかしながら800円程度でしたわね。」

「うわレバレッジえぐ……。」

 

思わず苦いものを舐めたような顔をしてしまう。

FX。それは多くの者に夢を与え、そしてまた多くの者を地獄の底へと突き落としてきたモノ。

なんだかんだある程度常識は持ち合わせている側のココは、普通にドン引きした。それは最早投資や資産運用ではなく投機の類ではないのだろうか。

 

「その……ればーれっじ?とはなんですの?」

 

ココの喉からヒュッという音が鳴る。

まさかお嬢、なんも知らんままレバレッジ掛けてFXやってんの!?怖すぎんか!?

散々ネットで見てきたFXコピペの事を思い出し、顔は青ざめている。

 

「え……?嘘でしょ?なんも知らんでやってたのお嬢?」

「それは……そうかもしれませんが。一応私なりに作戦や予測を立ててやっておりましたのよー。これは上がりそう、とか。」

「何もかもダメなやつじゃんよソレ!?通らねーよ!!」

 

馬鹿の考え休むに似たり、どころか爆死に似たりである。

他人の多少の不幸は面白い。が、友人の破滅までは願っていない少女としては止めなければならない。そう決意した。

 

「あ、あのさー?お嬢のそのFXのやり方クッッソ危ないからさ。悪いとこは言わんからやめときな……?」

「そんなこと言って、私が勝ちまくってるのが羨ましいのでしょうー?安心してくださいまし、ココさんにもやり方を教えてあげますわよ。」

「全く1ミリも安心できねーよっ!!ダメだ通じてねー!!」

 

ココは頭を抱える。FXで破滅した人が紡ぐ文章の、えも言われぬ恐ろしさは口頭だけでは伝えられない。どうしたものか。

こうなったらせめて、妥協案を出して少しでもまともな方向に導くべきだろう。

 

「そ、そういやさぁ!図書室にFXの本とかノーパソ新しく置いてあったからさ、それで勉強するのはどうよ!?」

「あら、そうなんですの?全然知りませんでしたわ。もう一度基礎を固めるのもいいかもしれませんわね。」

 

そもそも基礎ねーだろ!と言いたくなるのはぐっと堪えた。

これでどうにか、少しはまともになってくれるといいのだが。ココはそう思いつつ、少し痛くなってきた頭を抱えて横たわり、眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

「というわけで改めに改めまして、勉強会ですわよー!!」

「おーー!ぱちぱちぱちー!」

「はぁ……なんであてぃしまで……。」

「ま、まあそう言わずに!ボクはココちゃんも居てくれた方が楽しいよ!」

 

翌日、いつもの三人組に加えてココも図書室に来ていた。

当然本人の前向きな意思ではないのだが、なぜ居るのかというと……。

 

 

 

時は遡る。

 

沢渡ココは、先ず三人組が図書室に向かったのは確認した。

ただ、レイアに頼まれて嫌々作らされている『蓮見レイアを推すべきたった一つの真実、28選』というイカれたタイトルの動画編集作業がそれはそれは残っていたため、後で様子見にいくかーぐらいに思っていた。

 

10選目まで作り終えた辺りでぐーーっと伸びと欠伸をする。

気分転換でもしたいけど……散歩するにも外はクソあちぃしなあ……。そういやあいつらどうなったかな。図書室にちょっかいでも出しに行くかーー。

そう思った彼女は立ち上がる。

 

階段を登り、左折をする。FPSゲームっぽく図書室のドアからリーンをして中を覗き込む。

 

 

 

目に飛び込んできた光景は。

 

 

 

 

 

 

エマが「全然日本語打てないよこれ!」と言いながらキーボードを両手の人差し指でポチポチとしており。

 

ハンナが「全然反応しませんわー?」と言いながらPCのディスプレイに映るアプリのアイコンに指をドスドスと突き立てており。

 

シェリーが「ふんっっ!!」と言いながらノートパソコンを逆関節デザインにせんとしている。

 

そんな光景だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

 

 

 

 

 

 

 

 

は?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ココは限界だと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっっ゛とま゛て゛や゛おま゛え゛ら゛ぁ゛ぁあ゛!!!」

 

「ミ゜ッ゜!!?」

「うわあぁっ!!?」

「わっ!ココさん!」

 

 

 

 

 


 

というような経緯で情シスココちゃんが誕生したのだった。

 

「ていうかさー。青ゴリラは論外としてマジでお前らパソコンの使い方知らんワケ?嘘でしょ?」

「妖精さんですーー!そんな早口言葉みたいな生物じゃありません!」

「私はあんまりそういうものに触れた経験がなくってですね……。」

「ボクもそうかなー。大体のことはスマホで済ませられちゃうし。」

「自分で言うのもなんだけどスマホで十分ってセリフ、エマっちじゃなくてあてぃしが言うもんだと思ってたわ……。」

 

スマホの使い方は分かってもPCの使い方はわからない少女たち。技術の進歩というべきか、継承の失敗というべきか。

ココは呆然とどこか遠いところを見つめることしか出来なかった。

 

「まぁうん。見守り設定かかってるっぽいけどある程度は検索機能生きてるみたいだし、なんか調べて欲しい事あったらあてぃしが調べたげるからさ。だからお前らはぜぇったい触んな壊すな。」

 

ココから強い圧力を感じる。ついさっきぶつぶつ言っていた「よんけー」やら「ごーまるはちまる」ときっと関連があるのだろう。

少女たちは大人しく従うことにした。

 

「それじゃ、先ず調べて欲しいことなんだけど──FXって、なんなのかな?」

「そこからかよ!?!!?」

 

基礎工事が始まった。

 

 

 


 

 

 

 

数十分後。

 

 

 

 

 

 

 

「あ゛ぁああああーーーもうむり゛!!こいつらなんも分かってなさすぎてあてぃしには救えない!!ダンブルドア先生もそう言ってるし、うんうん。」

「ココちゃんに負担がかかりすぎて幻覚見始めちゃってる!?」

「な、なんか申し訳ねーですわね……。」

「取り敢えず、FXがなんかすごい漢字文字列の略称だ、ってことだけは分かりましたね!」

「……もしかしてボクたち、あんまり学べてない?」

「そ、そんなことはきっとありませんわよ!ちゃんとお金は稼げてますし、実力は問題ないはずですわ!」

「モウムリ」

 

ココが小さい声で呟いた数秒後、彼女は泡を吹いて倒れてしまった。

 

もちろん勉強会は中断、有耶無耶になってしまった。

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

「あらあら……。なんの騒ぎかしら、とは思っていたのだけれど。そういうことだったのね。」

「そうでしてよ……ココさんには本当にごめんなさい、ですわね。」

 

倒れたココをえっさほいさと医務室へ運んだ後、看病をエマと交代したハンナは昼食を摂るため、食堂を訪れていた。

 

「それだけならまだ良かったんですけれども、2階から階段を降りる時にココさんを頭から落っことしてしまいまして……。」

 

まったく不運である。

 

「こう……カエルを2トントラックで潰した様な声を上げた後、ココさんがぴくりとも動かなくなってしまいましたの。」

「全くココちゃんも災難ね。人災だけれども。」

 

マーゴは苦笑いするしかない、といった感じである。

 

「そういえばハンナちゃん。FX、頑張ってるって聞いたわよ。」

 

その言葉を聞いた瞬間、待ってましたと言わんばかりにハンナの瞳が少年少女の様に輝き出す。様々な武勇伝、エピソードを語りたくて仕方がないようだ。

 

「そうなんですわよ!!わたくしちょっとばかし才能があるみたいで──」

「少し待ってちょうだい。ハンナちゃんのお話を聞きたい気持ちも山々なんだけれども、その前に一つ聞いていいかしら。」

 

どこか真剣な表情をしたマーゴ。場の空気が少し張り詰めるが、ハンナは気づいていない。

 

「……??もちろんいいですわよ。どんとこいですわ!」

「そう……。それなら聞くけど、ハンナちゃん、”ストップロス”って何か分かるかしら。」

「えっ……と……。なんのお話でして──」

「それなら”スプレッド”は?」

 

マーゴは矢継ぎ早に質問を繰り出すが、そのどれにもハンナは答えることができていない。

どこか決心をした顔のマーゴが口を開く。

 

「はっきり言わせてもらうけど……ハンナちゃん。貴女はFXを控えたほうがいいと思うわ。」

 

突然の忠告に、豆鉄砲を喰らった様な顔になるハンナ。その頭の上にはなぜ?とはてなマークが浮かんでいた。

 

「そもそもFXというものは投機的な側面が強いものなの。多くの知識やデータがあって尚、リスクの大きい取引なのよ。」

「ハンナちゃん。貴女はその知識すら持ち合わせていないの。このまま運任せの綱渡りを続けても、いい未来は訪れないと思うわ。」 

「うぐ……それは…………そうかもしれませんわね……。少し……考えてみますわ。」

 

そう言い残した彼女は食べ終わった食器を厨房へ運んだ後、足早に食堂を出て行ってしまった。

 

しかし、未だマーゴの顔は晴れないままである。その理由は一つ、マーゴは彼女の”嘘”を感じ取っていたからだった。

 

「どうにか、なるといいのだけれど……。」

 





うっふーーん♡宝生マーゴよーーーん♡
みたいになってないか不安 むずかしいよマーゴ
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