勝利の女神:NIKKE[DAEMON X MACHINA]   作:ちしかんn号機

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CEOの罠(秘密作戦)

〔クロガネSIDE〕

 

 

 

 

シュエンが恐怖のあまりお漏らしをした。

 

プライドの塊のようなこいつがお漏らしするほど恐怖すればマシだろうと解放したら、俺を恐れるように車に乗ってそのままアークへと戻っていった。

 

「これ…やりすぎたか?」

 

「うん。まあ、シュエンの自業自得だし良いんじゃない?」

 

「うんうん。それにシュエンのあんな怯えた顔を見れるなんてレアな経験だしね」

 

そうシュエンが連れて来たニケ二人―――ミハラとユニが俺の呟きに答えた。

 

「ていうか、2人ともシュエンに置いていかれた感じだけの良いのか?」

 

「私達は元々貴方とカウンターズのニケと合流する予定だったから問題ないわ」

 

「うん。よろしくね指揮官」

 

「合流? もしかしてあのクソガキが俺の所に来た理由ってのは何か依頼でもあるのか?」

 

「依頼というよりも命令なのだけれど、貴方の立場というか役職的に拒否できるから私達の能力を使って無理やりにでも従わせるつもりだったのよ」

 

「というかシュエンが使い潰して来た人間やニケはそうやって動かしていたしね」

 

あのCEOは何処まで性根が終わってるんだ?

いくら技術の最先端を進むミシリスでも、CEOがアレじゃ企業イメージは最悪。

 

そりゃ業績が傾くわな。

そもそも、シュエンはニケ技術の天才で合って経営に関しては並み。

そもそも組織のトップに相応しくないしな。

 

俺も組織運営は普通で、そこらへんはそういうのが得意なレイヴンに任せているしな。

指揮官もゴッデス部隊指揮官がやりそうなことを真似ているだけだ。

 

俺が得意なのは戦闘と人材集め程度だ。

 

「とりあえず話だけでも聞こうか。そうじゃなきゃ、2人の立場が無いだろ」

 

「話が早くて助かるのは良いけど良いの?」

 

「何がだ?」

 

「だって、私とユニは貴方に危害を加えたのよ? そんなニケから話を―――あまつさえそれを命令したシュエンの依頼内容を聞くの?」

 

「それはそれ、これはこれだ。2人だってシュエンに命令されてやっただけで、本心はやりたくなかったんだろう?」

 

「まあ、そうね」

 

「うん。でもシュエンに従わないと私達が廃棄されちゃうから」

 

「なら良い。今回の責任は全部あのクソガキCEOだ。アンタらは生殺与奪を握られた状態でしたがった。俺が責める道理はない」

 

「変わっているのね。いや、噂通りニケに対してかなり優しいのね」

 

「ミハラの言う通りだね。悪魔って言われているからどれだけ怖い人かともったけど優しいんだね」

 

「そういうつもりはないんだが…とりあえず仮事務所の応接室に案内する。それと俺の部下の紹介もしないとな」

 

「わかったわ」

 

「うん!」

 

俺はミハラとユニを連れて事務所の応接室に案内した。

 

「お茶です」

 

ラピがミハラとユニに暖かいお茶を出す。

 

「どうも」

 

「これって?」

 

「緑茶だ。人間が地上に居た頃の[日本]という国でよく飲まれていた紅茶みたいなものだ。ちなみに無糖だがそこまで苦くならない様な製法を使っている」

 

「これってアークでは高級品よね…」

 

「ユニはあまり詳しくないけど、頂くね」

 

そういって2人は緑茶を呑む。

 

「紅茶とは違うけど、新鮮な感じがして美味しいわね」

 

「ちょっと苦い…」

 

ミハラには好評でユニはお気に召さないようだ。

 

ユニは見た目相応に意外と子供に近い味覚を持っているのかもな。

 

「ユニは甘めの方が好きだったようだな。とりあえず今はそれしか用意できない。それで、シュエンからの依頼というのはなんだ?」

 

「実はあるタイラント級特殊個体の捕獲を私たちの一緒にしてほしいの」

 

「タイラント級の捕獲? シュエンが命じるとなると只の特殊個体じゃない―――もしかして[トーカティブ]か?」

 

「良く知っているわね。中央政府関係者でもごくわすかしか知られていないラプチャーなのに」

 

「これでも少佐で[特殊別動隊]で、中央政府に許可なしで地上の調査を許されている立場だ。それくらいの情報は耳に入る」

 

「流石ね」

 

するとネオンが会話に入って来た。

 

「あの師匠。[トーカティブ]とは一体何ですか?」

 

「まあ俺の管理下に置かれている以上は知っても問題ないだろう。[トーカティブ]、タイラント級ラプチャーにして特殊個体の中でも更に特殊なラプチャー。体格は上半身がデカく下半身はそれに対して細め、報告書によればラプチャーの中で知性があり、人語を介すると言われている」

 

「人語を介する……つまり私達の様に喋れるという事ですか?」

 

「ああ。俺は会った事は無いけどな」

 

俺の返事にラピたちが驚いた。

 

「人の言葉をしゃべるラプチャーが居るなんて…」

 

「ラプチャーは知性を持たないって聞いたけど、とうとう喋る個体まで出てきているなんてね…」

 

「これは強敵出現ですね。ここは師匠の火力の見せどころじゃないですか!」

 

「火力は関係ないとおもうぞ…。んで、その[トーカティブ]の捕獲を俺達カウンターズに2人と一緒にして来いと、あのクソガキCEOが命令しにきたと」

 

「ええ。まあ、貴方がシュエンに素敵なお仕置きをしてくれたおかげで逃げ帰っちゃったけど」

 

そういってミハラは頬を赤くして、息を若干荒げながら俺を見た。

 

それを見た3人は俺に懐疑的な表情を向けた。

 

「………」

 

「………」

 

「クロガネ様。ミシリスCEOに何をやったの?」

 

「お前らが想像するような変な事はしてないぞ。向こうが俺に向かって銃を撃ってきて、正当防衛を行使して頭を掴んで「いい加減にしないとその頭を握りつぶすそ、クソガキ」みたいな感じで説教しただけだ」

 

「でも、シュエンはそういう事された感じが無いっぽくて初めての恐怖でお漏らして、指揮官が解放したと同時に悪に逃げるように帰ったけどね」

 

っとユニが説明する。

 

「うわ、三大企業のCEOを泣かせるなんてやるわね」

 

「褒めて良いのかわかりませんが、ミシリスインダストリーのCEOは性格最悪で有名です。ある意味凄いと言えますね」

 

「あの傲慢なCEOを泣かせて撃退するなんて流石は師匠ですね!」

 

何とも言えない総評だな。

 

「そんで、この作戦は中央政府に申請しているのか?」

 

「いえ、これはシュエン独自の主導で行われているわ。()()()()()()()()()()()

 

「いくら三大企業のCEOとはいえ中央政府の許可なしに中央政府所属の人間を動かすのは不味くないか?」

 

「まあまずいでしょうね。バレたら大問題よ」

 

「それって、アンタ等もだぞ?」

 

「「え?」」

 

ミハラとユニが困惑した。

 

どうやら気づいていないようだな。

 

「言っておくが許可されていない地上への出撃はアークにおいて御法度だ。俺とカウンターズは特殊別動隊の立場で地上の調査で問題ないが、アンタ等は命令系統を無視した出撃をした。()()2()()()()()()()()()()()()2()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「そんな…」

 

「でも、ユニとミハラは今までそんなことは…」

 

「それは今までバレていなかったからだ。あのクソガキCEOの口ぶりだと、他の指揮官やニケも相当使い潰して地上で殺しているが―――どうだ?」

 

「それは……そうね、シュエンは初作戦で生き残った指揮官を脅して使って、量産型ニケをふくめた沢山の者を見殺しにしているわ」

 

「かなりマズイな。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。そうなるとその責任の所在はそれを知っておきながら作戦を続けて指揮官やニケ達を見殺しにした2人になる。たとえ、出撃内容がトーカティブ捕獲という大義名分があろうとも2人のどちらかの記憶消去は免れないな

 

「………」

「………」

 

俺が言った事は嘘はない。

 

実際、中央政府の高官が命令系統を無視して独自に指揮官とニケを動かして地上にある貴重な遺失物を横領しようとして発覚。

 

その際に指揮官が死亡し、生き残ったニケ達は全員記憶消去を喰らっている。

高官は立場や公認がいないという理由でおとがめなしという胸糞な結末でな。

 

他にも似たような事例が2件ある。

 

恐らくシュエンは自分は名にもされず、この件や今までやって来た命令系統を無視した地上出撃の責任をミハラとユニに負わせる腹積もりなんだろう。

 

噂通りの最悪なCEOだな。

 

「ユニ…」

 

「ミハラ。ユニは嫌だよ…ミハラの記憶が無くなっちゃうなんて…嫌だよ!」

 

「私もよ。ユニとのかかわりや思い出を失うのは嫌だわ…」

 

どうやら2人は相当仲が深い関係の様だな。

戦友や同じ部隊を超えた愛に似た関係。

 

ニケになろうとも本質は人間のまま。

2人はその体現者ともいえるな。

 

「とりあえず俺はシュエンやアンタ等が多くの指揮官やニケ達を使いつぶしたことは聞かなかったし知らなかった事にしてやる。だが、エニックが見つけたら俺でも庇い切れない。それだけは覚悟しておけ」

 

「…ありがとうね」

 

「…指揮官は優しいんだね」

 

「俺は優しくない。俺は俺が正しいと思い、進みたいと思った道を進み決断しているだけに過ぎない。今回は俺の決断がアンタ等にとって都合がいいってだけだ」

 

「素直じゃないわね。でも、そこも素敵よ」

 

「からかうな。とりあえず[トーカティブ]の件はわかった。俺もそろそろラプチャーに関しての調査を進めたいと思っていたところだ。今回は[特殊別動隊]の補助人員としてアンタ等―――部隊名はなんだ?」

 

「そういえば紹介がまだだったわね。私達は[ワードレス部隊]。隊長は私“ミハラ”、隊員は“ユニ”だけ。主な目的は私とユニの特殊能力を用いたラプチャーの捕獲任務の遂行よ」

 

「指揮官に使って効かなかったけど、その能力でどんなラプチャーでも捕獲するんだよ」

 

俺の身体に干渉してきた能力か。

 

ニケは時よりこういった特殊能力に目覚めたり生まれてから持っていたりと色々あるな。

 

一番印象的なのは[エクスターナー]だったな。

“メイデン”の能力は“セイレーン”とほぼ同じようなもんだったし。

あとは“ギロチン”のキャラが強烈だったのもある。

 

「そんじゃ準備もあるし2日後に地上に出撃。トーカティブの調査兼捕獲任務を特殊別動隊[カウンターズ]指揮官である俺の権限で行う。ラピ、アニス、ネオン、3人はどうする?」

 

「同行します。私は指揮官であるクロガネ少佐を護るニケですので」

 

「またクロガネ様が無茶しないように着いていくわ。()()()()()()()()()()()()

 

「師匠がいるところに弟子あり! 私も火力の真髄を極めるべく一緒に行きますよ!」

 

3人も了承してくれたようだな。

 

「よし、作戦は俺が発案した事にして行う。地上出撃は2日後。[カウンターズ]は早速地上に向けての準備を。[ワードレス]の準備は?」

 

「ユニは大丈夫だよ」

 

「私も大丈夫だけど、シュエンが設けた期間は2日間なのだけど…」

 

「俺が発案したことになっている作戦だ。クソガキCEOの期限や命令は意味は無い。もし何か言ってくるようであれば、今度は痛いじゃすまないとでも俺が言っていたと報告しておけ」

 

「大丈夫? こういうのもなんだけど、シュエンのやり口に[テロ計画捏造]があるのだけど」

 

「そんなデマ何度も流されて[ジャッジス]が動かしている[シージペリラス]中央政府の暗部と何度もやり合っている。それを繰り返して冤罪が発覚しての繰り返しで、エニックは確固たる証拠がない限りは無視しているのが現状だ」

 

「あのシュエンよ?」

 

「シュエンでもだ。そもそも信用って意味じゃシュエンよりも成果を出している俺の方が信用は高いしな」

 

「ならいいのだけれど…」

 

それから前哨基地の通信部からアークとの通信が切断されたことを報告され、ミハラに聞けばシュエンがやったの事。

 

俺は専用回線でアンダーソンに事の経緯や2日後に[トーカティブ]を追う事を[ワードレス]に報告。

 

アークについてはアンダーソンがやっておくとの事で片が付いた。




この話でとある部隊の登場フラグが消滅&[ワードレス]救済ルート、ユニ別強化ルートに入りました。

その影響でシュエンは原作以上にひどい目に合わせる予定ですが、まあ今まで好き勝手やって命を平気で使いつぶしていましたし問題ないでしょう。

シュエン推しや悲劇好きな方には面白くないと思いますが、タグに救済ありがあるのでそもそも読んでいませんし良いですしね!

そして、私は今日から年末に来るであろうアイドルアニスガチャに向けて石とチケ試します。
クリスマスイベントはストーリーを楽しみます!!

3周年イベントも今日で終わりですが、この流れだといずれリリス(中身クィーン)VS正式アーセナル装備クロガネの対決が実現しちゃいますね。

ちょっと自分も考えるのが楽しくなりましたw
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