勝利の女神:NIKKE[DAEMON X MACHINA] 作:ちしかんn号機
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〔ミハラSIDE〕
クロガネ指揮官とトーカティブを追って地上に出撃してから1時間後。
私の携帯端末にインストールされている[BlaBla]から通知が来た。
相手はシュエン。
「指揮官。早速シュエンから連絡だ来たけどどうする?」
「そうか。俺を脅そうとするような文言が出たら俺に変われ」
「わかったわ」
私は指揮官にそう返事を貰いシュエンのチャットに応じる。
[シュエン]
ミハラ。どうやらあのクソ野郎と一緒に地上に出撃しているみたいだけど、どうなっているの?
[シュエン]
あのクソ野郎にトーカティブの事を教えてないでしょうね?
[シュエン]
あのクソ野郎の事を次褒めたら廃棄処分にするわよ。
[シュエン]
私が不快になるかどうかの話なのよ!
そんで、近くにあのクソ野郎はいるわよね?
[シュエン]
なら、いつものように脅しておいて頂戴。
[シュエン]
は?鉄屑の分際で私に指図するわけ?
[シュエン]
鉄屑の分際で心配される方が最悪よ。
良いからやって、そうすれば流石の[悪魔]も私に逆らおうとしないわよ。
[シュエン]
は?
[シュエン]
は? 鉄屑の分際で何を言って―――
[シュエン]
ッ!?
まさか、悪魔なの!?
[シュエン]
お前…どこまで私を愚弄すれば気が済むのかしら!!
[シュエン]
まあ良いわ。
言っておくけど、お前の所の事務所からアークに対するテロ活動の計画書を見つけたの。
[シュエン]
強がるのも滑稽ね。
これを私が中央政府の監査部に提出したら、お前や前哨基地で雇っている人間や鉄屑はお終いなの。
理解できる?
[シュエン]
は?
[シュエン]
何が言いたいのよ!
[シュエン]
私はミシリスのCEOよ!
私がお前をテロリストだといえば、アークはお前をテロリストだと決定するの!!
指揮官が私に端末を返した。
内容を見れば、シュエンがこれまで中央政府の人間を脅した手口を使っても意味がないこと。
そして、この一件が露呈したさいに私達に責任を負わせるようなことがあれば、彼がシュエンをこれまで以上に追い詰めると言った脅迫。
指揮官の脅迫以降はシュエンは返事をしていない。
向きになってテロ計画書を本当に作って中央政府の監査部に送るつもりなのか。
それとも、彼にお漏らしさせられた恐怖で動けなくなっているのか。
私は後者の方が興味があるわね。
「指揮官。シュエンを脅して大丈夫なの?」
「ん? 別に問題はないだろう。このチャット自体暗号回線で秘匿しているんだろう? だったらこの内容は洩らせないし、俺がシュエンを脅したとしても、中央政府はシュエンの傲慢ぶりに手を焼いている。だから自業自得だと切り捨てるだけだ」
「でも、シュエンはエニックや中央政府に守られているし必要とされているのよ? そ言う事で彼女はどんなことをしても許されているわ」
「まあ、シュエンを護るために俺を陥れる可能性も無くはない。もし、エニックや中央政府が本気で俺を消そうとするなら―――アークを見限るだけだ」
「アークを見限る? どういう意味なの?」
「そのままの意味だ。ほら、さっさとトーカティブの追跡に集中するぞ。奴は特定の信号を出さないからアナログ式じゃないと探せないからな」
「え、えぇ…」
―――クロガネ少佐。
私が見て来たどの人間にも該当しない人。
ニケ用の銃火器を扱い、たった一人でロード級率いるラプチャーの軍団を破壊。
指揮能力もゴッデス部隊の指揮官や新星の再来とも呼ばれる程。
そして、あらゆる権力にも力にも屈せず、襲い来る全てを滅ぼす。
そのことから[悪魔]と呼ばれている。
ニケに対しても同じ仲間として接し、彼を攻撃したも同然の私達さえ庇ってくれている。
関われば関わるだけ不思議な人ね。
◇
〔クロガネSIDE〕
トーカティブ捜索の為に俺達カウンターズとミハラとユニの[ワードレス]混成部隊が地上にでて数時間が経過した。
「夜が近いな。今日は近くで野営しておこう」
「了解です。では私達はデコイを撒いておきますね」
「ああ。カウンターズはデコイ散布、ワードレスは俺と一緒に野営キャンプの設営だ」
「ラジャー」
「わかったわ」
「行ってきますね!」
俺の指示にデコイを撒きに行くカウンターズ。
「ワードレスは俺と野営の準備だ。一応だけど、出来るよな?」
「ええ」
「もちろんだよ」
流石はラプチャー捕獲専門部隊だな。
そんなこんなで俺とワードレスは近くの廃墟を利用した野営キャンプを設営し始めた。
2人とも手慣れた手つきでキャンプの設営はあっという間に終わった。
「2人のコンディションはどうだ?」
「私は問題ないわ。ラプチャーと何回か戦闘したけれど残弾は良好よ」
「ユニもだよ。損傷も無いし弾も沢山あるよ」
「そうか」
ワードレスは問題ないか。
キャンプの設営も終わった事だし、俺は専用アーセナルの設計構想でも練るか。
俺はアーセナル関係の手帳を取り出し、そこに自分専用のアーセナルに何が必要か?
これまで戦闘してきたデータを見てどう完成させるかを書き出す。
この時代に紙とペンは次代遅れだと思われがちだが、アークにおいては端末保存の方が情報漏洩のリスクがデカい。
実際、俺がアーセナル様に作ったラボの情報を纏めた記憶媒体は紙での書類であり、インターネット回線などの通信は一切遮断している。
その一回線も通話のみだしな。
それに俺がラボを作っても所詮は整備機能が精々だ。
本格的に専用アーセナルの制作と唯一旧式じゃない武装のグリムリーパーⅡの修復や、他のアーセナル本体や内蔵装置、武装類の新規作成。
これらを行うにはガーデンが万が一施設が壊滅した時用の保険で用意してある移動式の研究拠点を見つける必要がある。
常に移動していて、ラプチャーやエデン、アークでも発見不可能なステルス機能を持っているせいで見つからないのが現状だがな。
さて、アーセナルの大体の機能はもう殆ど構成は練ってある。
グリムリーパーⅡも素材や複数個所を改良すれば本来の性能を発揮できるが、あくまで旧時代の装備。
ラプチャー側も進化しているとなると新規で主武装などを製造する必要がある。
近接武器は[ナックル]から多種類化する。
内容は掌部ビーム砲、ビームサーベル内蔵型無線誘導ビームブーメラン、実体ビーム複合大剣、脚部ビームブレイド。
ショルダーウェポンは撤廃して量子兵装のWSを発展させたレーザー光圧推進システムを用いた特殊兵装内蔵式ウィングスラスター。
そこに大型の武装のマウント部も増設。
遠距離兵装は主武装に中近距用の連射と遠距離用のチャージ射撃機能を持たせつつエネルギーを物質化出来る遠距離マグナムライフルを2丁、デッドリードライブを発展させた収束と拡散を使い分けられる長距離ビーム砲。
オーグジュアリのサテライトシールド機能はアーセナルの装甲全体に機能させつつ、掌部にビームシールド発生器を内蔵。
シールドは無線誘導近接オールレンジ攻撃機能を持たせた盾を二つ。
出来れば
ちなみにノインのみんなが使っていた能力もアウターとしてではなく、アーセナルの機能として盛り込む予定だ。
決まっているのはバレットの[バリアバースト]、アラクネの[ステルス]、レギオンの[ミラージュ]だな。
他にも常時展開するバリアとかも良いかもしれない。
そんな浮かんだ内容を俺はメモに書き込んでいった。
因みにクロガネ専用アーセナルには別作品要素を二種類ほど盛り込む予定です。
文面で察せる方はわかると思います。
因みにクロガネの本来の戦い方は高機動での二刀二丁の遊撃戦です。