勝利の女神:NIKKE[DAEMON X MACHINA]   作:ちしかんn号機

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悪魔と絶対

〔クロガネSIDE〕

 

 

 

 

「さて…これで良いか」

 

俺は目の前にある人間状態を模した偽装人形をみる。

 

これは俺が悪魔=クロガネという構図を悟らせない為に前哨基地にいるニケ技術に秀でた専門家に作った偽装人形。

アークに登録されている俺の生体情報を完全に模倣しており、ダメージなどの状態も再現できる。

 

懐中電灯サイズにして持ち運びできるが、遠隔で動かせず常に気絶しているか眠っているという体を取らなければいけない欠点がある。

 

偽装人形には重傷を模倣させており、ついでに一命を取り留める応急処置痕を残している。

 

これをする事で、俺はラピ達を逃がす為の殿としてトーカティブと戦い負傷。

 

その際に突然やって来た悪魔に救出されたという状況が作れる。

 

ついでにトーカティブの破片も入手して、ワードレスに渡せば完璧だ。

 

勿論前哨基地で研究するサンプルも採取済みだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は偽装人形を抱えてラピ達がいる場所へと向かう。

 

俺がアーセナルを纏っている影響で、エブラ粒子下でも使える専用通信機器を持っていない彼女達とは通信ができない。

 

まあ、俺の方はラピ達のコアエネルギー波形を登録しているから追う事は可能だ。

 

そしてたどり着いたのは旧時代の空港跡。

 

ただ―――

 

『大量のラプチャーがなぜこんなに…』

 

空港跡には大量のラプチャーが一定の場所に向かって侵攻していた。

 

ロード級もかなりの数で、雑魚の個体スペックも高い。

 

そして奴らが攻めているのは、銃声や爆発音が鳴りひびている。

 

望遠とセンサーを使うと、そこには押し寄せる大量のラプチャーに応戦するラピ達。

 

ミハラはトーカティブにやられた影響で気絶したままだった。

 

ラプチャーの大量出現。

あのマリアンの声を完全に模倣したヘレティックが俺を殺すべく送った軍隊。

 

もしくはヘレティックという上位存在に惹かれて集まったか。

 

ともかく彼女達と合流しよう。

 

俺はラピ達がいる場所へと急降下。

 

俺の接近に気づいたラピが銃口を向けて警戒してきたが、俺だと分かるとすぐに下ろしてラプチャーの迎撃を続けた。

 

『騒がしいと来てみれば、最悪の状況のようだな』

 

「ク……デモンね。どうしてここに―――クロガネ少佐!?」

 

ラピは俺が抱えている偽装の俺を見て驚いていた。

 

『トーカティブを見つけてきてみれば敗走途中で、奴が戦った場所を見たらこいつが倒れていた。応急処置はしてあるから一命はとりとめている』

 

「そう…なのね。それでどうしてここに?」

 

『こいつを…勝利の女神たる指揮官であるアンタ達に届ける為にな。それでどうして軍隊規模のラプチャーがいるんだ?』

 

「実は―――」

 

ラピの報告では、俺が殿としてトーカティブと戦っていた際に何とかこの場所まで逃げられた。

 

相手が並みのタイラント級を超える個体だったのでアークに通信。

 

シフティーが来て今までの経緯を説明し、救援部隊と輸送機の手配をしてもらった。

 

だが、その直後にボロボロのトーカティブを運んでいる巨大なラプチャーが自分達の上を通過。

 

次の瞬間に、軍隊規模のラプチャーが押し寄せきたらしい。

 

『そうか…。それでお前たちの残弾は?』

 

「もう限界ね。救援部隊が来るまで持たないわ…」

 

『わかった。残りは俺が片づける。お前たちは生き延びる事だけ考えて動け』

 

「あの数を1人で? いくら貴方でも!!」

 

『問題ない。俺は奴らの天敵で[悪魔]だからな』

 

俺がラピにそういうと、別の場所で迎撃してきたアニスたちが合流してきた。

 

「ラピ! いまこの場所に凄い勢いで何かが来たみたいだけど大丈―――って、くろ―――デモン!?

 

「あ、発電所の任務の時に助けてくれたデモンさん!

 

「…誰?」

 

アニス、ネオン、そしてミハラを抱えたユニが俺を見てそれぞれの感想を漏らす。

 

『甘栗色の髪と白髪眼鏡は久しぶりだな。そしてピンク髪のアンタとは初めましてだな』

 

「そ、そうだけど…貴方は誰?」

 

『悪魔―――デモンと名乗っている。抱えている勝利の女神は大丈夫なのか?』

 

「ミハラの事? うん…許容範囲を超えた痛みで気絶しているだけ。でも起きるには時間がかかるから…」

 

『そうか…。さて勝利の女神達、ここから先は俺が奴らと戦う。アンタ達は生き延びる事だけ考えろ』

 

俺は偽装人形をラピの近くにおいて両手にグリムリーパーⅡを構える。

 

「え、あのラプチャー軍隊を1人でやるの!?」

 

「おおー! デモンさんの火力をじっくり見えるんですか! グレイブティガーの時は見れなかったので良いですね!」

 

ネオンだけ相変わらず頭火力で問題ないな。

 

『問題ない。ヘレティックがいなければ俺に取っては全てが朝飯前だ―――行くぞ』

 

俺は背中のブースターを吹かしラピ達がいる場所から飛翔。

 

軍隊ラプチャーの上空を縦横無尽に飛翔する。

 

ラプチャー達は飛行する俺に対空戦闘を仕掛けてくるが俺は全ての攻撃を回避。

 

それと同時にグリムリーパーⅡによる制圧射撃をしていく。

 

性能は100年前よりもがた落ちしているが、それでもタイラント級や異常個体までなら全然使える。

 

俺はそう考えつつ地上のラプチャーをある程度減らしてそのまま着陸と同時に両手を広げてグリムリパーⅡの銃口を左右対称に向ける。

 

それと同時にホバリングで自信を回転しつつそのまま移動し、グリムリパーⅡの引き金を引いて地上のラプチャーを攻撃。*1

 

近づいてくるラプチャー矢真路上にいるラプチャーは回転の勢いでひき潰しながら破壊していく。

 

そして半数まで減らしていくと、この場に接近するプロペラ機をレーダーが検知。

 

解析でアーク製の輸送ヘリだと判明し、ラプチャーを破壊しながら望遠でみるとヘリの操縦席には量産型ニケ2名。

 

そして搭乗部分には見知ったニケ達がいた。

 

俺を確認するなり、驚いた様子を見せるがその部隊長である黒髪長髪の目つきが鋭い知り合いがすぐさま統率。

 

俺はそれを確認してグリムリーパーⅡを右腰に装着し手元にアークで使用されている救援中を示す信号弾を投げて起動。

 

知り合いの部隊長は輸送機のハッチをあけて、飛行中であり安定しない場所でラプチャーを狙撃して破壊していった。

 

俺は彼女達が降下できる場所を作るために滑走路にいるラプチャー達を優先的に殲滅。

 

そして彼女達が降下できるタイミングを作ると、輸送機が俺の近くまで勢いよく降下と同時に3人のニケ達が下りると同時に輸送機は急上昇して離脱した。

 

「アブソルート。降下完了」

 

「し、死ぬかと思った…。」

 

「報告通りラプチャーがいっぱい~。でも、予想外のお客さんもいるみたいね~」

 

そうラピの髪色に似た長髪ロングストレートヘアーの知り合いのニケが所持しているガトリングの銃口を向けながら警戒した。

 

気弱そうな銀髪ショートボブヘアの知り合いのニケも俺に対しての警戒を怠っていない。

 

勿論黒髪長髪のニケも同様だ。

 

「状況が状況だ。1つだけ貴様に問う―――お前は味方か?」

 

『ああ。()()()()()()()()()()()―――アーク三大企業の一角である[エリシオン]製最強の部隊[アブソルート]隊長の“ウンファ”

 

「ッ!? どうして知っている…ッ」

 

『これでも俺は事情通だ。俺はデモン。地上を彷徨いながら堕ちた存在を狩る悪魔だ。勝利の女神たち』

 

俺はそう言いながら迫って来たラプチャーをグリムリーパーⅡで破壊。

 

「予備動作がほとんどないだと…」

 

「凄い動きね~」

 

「このロボットみたいな奴……かなり強いね」

 

『ともかく俺は味方だ。アンタ達は救援要請があったカウンターズとワードレスの保護を優先。俺は残った雑魚共を片づける』

 

「お前をどう信用すればいい。言っておくが私達はお前の事を脅威だと認識している」

 

『そこはアンタ達の自由だ。俺としても勝利の女神とは事を構えたくないしな』

 

俺はラプチャーを迎撃しながらそう伝える。

 

「チッ…。今は任務が優先だ。エマは救援要請があった奴らの治療の準備を、ベスティーは救援要請をした奴らまでの道を作れ。私はコイツを警戒しながら道を創る手伝いをやる」

 

「はーい」

 

「わ、わかった」

 

ウンファの指示でエマとベスティーがすぐさま動き始める。

 

流石、元指揮官のウンファだな。

指揮関係の知識でアンデルセンと語り合ったら面白そうだ。

 

さて、俺も彼女達が満足して動けるように頑張るか。

 

俺はラピ達を助けに来たアブソルートを守るようにラプチャーを迎撃。

 

最終的に全てのラプチャーを破壊し、ラピ達もアブソルートに保護されたのを確認して俺はその場から離脱した。

*1
イメージはACfaのOPでホワイトグリントが行った回転射撃




因みにウンファはキャラエピを見てから好きになり、タクティカルアップしてから余計に好きになりました。
照れるウンファを見ると健康になります。
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