勝利の女神:NIKKE[DAEMON X MACHINA] 作:ちしかんn号機
感想などもくれるとモチベにつながるのでドシドシください!!
〘クロガネSIDE〙
「よりにもよって会敵した瞬間に通信途絶か」
吹雪が多少落ち着き、目的である研究基地に向かい始めてから十数分後。
俺達はラプチャー30機の群体とエンカウント。
そしてシフティーとの通信が途切れた。
動けているとはいえ吹雪が強い影響だろう。
「あーもう!吹雪のせいで狙いが定まりにくい!」
「こうも吹雪があると私の火力も発揮しにくいです!」
「状況がよくないわね…。クロガネ少佐!」
「ここで奴らを全滅させる。この状況で下手に後退して別のラプチャーに接敵するかのうせいがあるからな」
「ラジャー!」
「やるしかないって事ね! ていうかクロガネ様は冷静過ぎない!?」
「私もこの状況だと取り乱すのですが、流石は師匠ですね!」
「こういう極限環境での戦闘に対する訓練や実践を幾度となく経験したからな」
アークの指揮官としてもだが、大部分はラプチャー1次侵攻前でもノインとして色んな環境で任務を遂行してきたのが大きい。
ラプチャー1次侵攻が起きる前にノインとしての活動に状況の10倍以上酷かった作戦の記憶があるがな。
「…ッ。マズイな、自爆型が結構混じっているな」
「なにがまずいの!?」
「このバンカーがあるのは雪が積もっている傾斜地帯だ。下手にデカい衝撃をこの場で起こすと雪崩が起きる」
「マズイッてレベルじゃないでしょ!?」
「雪崩って確か巻き込まれるとニケでもヤバい奴ですよね!?」
「そうよ! なるべくラプチャーのコアを狙って衝撃を出さない様に撃破します!」
「頼む」
それから俺達は迫りくるラプチャーの軍団を撃破。
最後の1機をラピのアサルトライフルの銃弾により沈黙した。
「ラプチャーの殲滅を確認しました」
「何とかなったぁ…」
「流石に緊張しましたぁ…」
衝撃を出さずにラプチャーを殲滅できたのはデカい。
一安心と行きたいところだが、ここは雪山という環境には変わりない。
いつ環境が変化して―――ッ!?
俺は遠くから何かが崩れる音を感じた。
クソッ!戦闘の余波で上の雪が緩んで雪崩が起きかけている!!
「全員バンカーに避難しろ!」
「え? どうしたの?」
「いきなり慌てて師匠らしくありませんよ?」
「クロガネ少佐一体何―――!? 2人とも早くバンカーに避難して!!―――雪崩がくる!」
どうやらラピも異常に気付いたようだ。
だがこのタイミングじゃ一か八かだな…ッ!
そしてラピが言ったころには雪崩が目に見えるところまで来ている!
「早くバンカーに走れ!」
「ですがこの距離だと!!」
「良いから走れ!! 生き残るには走るしかない!!」
俺達は雪という悪路の中、少し前までいたバンカーまで走る!!
俺、ラピ、アニスは間に合うがネオンだけが鳴れてない場で移動速度が遅れている。
仕方がないな!!
「アーセナル[X MACHINA]起動!!」
俺は瞬時にアーセナルを纏い脚部にエネルギーを集束させネオンに近づきつつ彼女を両手で抱いて持ち上げバンカーに向かって走った。
「うわぁっ!? って二回も助けてくれたデモンさん!?」
『そんなことは後で良い!! 踏ん張れよ!!』
クッ!誰かを抱えるとスピードが落ちる!!
このまま2人で巻き込まれるよりかは!!
『ラピ、アニス! ネオンを頼む!!』
俺はその場ネオンを振りかぶり、既にバンカー入り口に避難した2人に投げつけた。
それと同時に雪崩が勢いよくアーセナルを纏った俺に覆いかぶさりその衝撃で気絶した。
◇
意識が目覚めた……いや周りが雪の中じゃなくて病院の一室。
どうやらまただな。
視界はあるが体を自由に動かせないし喋れない。
そして目の前にはいつも気絶したり寝た際の夢に出てくる少女の姿。
―――「ねぇ、貴方の名前は何?」
―――「クロガネだよ」
―――「クロガネ? あは、変な名前」
過去の俺にこのような記憶はない。
そもそも俺に少年時代…そもそも子供という時代はないし、俺が入院という事をし始めたのはあくまでアークにいるクロガネという指揮官としての身分を得てから。
そう、俺が見ている光景は俺が吸収したアークで生まれたクロガネという人間の肉体に刻まれた記憶。
どういう原理でなんで脳を吸収してないのにうこの記憶が見れるのかは謎だがな。
―――「あなたはなんでここに居るの?」
―――「 」
―――「うん?病気なんでしょ? ここ病院の入院部屋だし」
そしてアークのクロガネの言葉が時々ノイズがかかるように聞こえない場面がある。
これもどういう原因があるかはわからない。
もしくはアークのクロガネ本人も忘れた記憶の可能性もあるが…。
―――「私は病気だよ。なんだっけ……脳が何とかかんとかって言われたけど」
―――「何とかかんとかって、それでいいの? 脳の病気ってあぶないんじゃ…」
―――「私じゃどうしようもないから今更理解してもね。あ、そういえば自己紹介がまだだったね。私の名は―――」
目の前の少女が自己紹介を始める瞬間、今見ている光景が光に包まれた。
◇
「……ッ。またか…」
次に目を覚ますと視界はアーセナルのヘッドマウントディスプレイ表示。
そして表示に全身に大量の雪に埋もれていると表記されている。
こうしてこの体の過去の記憶を見る事があっても、肝心なところで見えなくなって目が覚める。
正直なところこの体の来歴を調べようとしても、ニケ指揮官として中央政府での訓練を始めた所から前の来歴が一切ない。
だからこうしてこの体が持っている過去の記憶を見る事はこの体の持ち主がどうだったかを見るチャンスでもある、
まあ、今回みたいに肝心なところで目が覚めたり聞き取れる場面でノイズみたいなものかかかって聞こえないし見えない。
ともかくこの状況から脱出しないとな。
俺はアーセナルの全身にエネルギーを滞留させて熱を発生させて周りの雪を溶かしつつ状態を起こす。
周りは雪崩によって地面は真っ白。
俺とラピ達がいた場所の傾斜地帯から結構な距離を流されたようだ。
まあ、アーセナルだとそこまで遠くない距離だ。
ネオンを助ける際にアーセナルを纏った以上、彼女に正体を晒したも同然だから色々説明しないとな。
俺が周囲を見渡しながらそう考えていると、雪に包まれた地面にそぐわない物体が見えた。
レーダーの反応は知っているニケの反応だ。
俺はその物体でありニケである場所に近づく。
そこにはオレンジ色のミシリス製ニケ専用バトルヒートスーツを着た下半身。
上半身はすっぽり雪に埋まっている。*1
ここで彼女と接触するとはな。
俺はアーセナルを解除して雪に埋もれた知り合いのニケの下半身を掴む。
なんか、ラプンツェルやレーベルが読むようなR18マンガの体位の1つみたいになっているが救出だとおもって恥じらっている場合じゃない。
俺はすぐさま下半身を持ち上げ知り合いのニケを引っ張り上げる。
「~~~~」
上半身には白い耐寒上着を着ており、顔は活発な美少女で髪色は白が強めなブロンドを一部みつあみに纏めたヘアスタイル。
表情は可愛らしく気絶している感じだ。
俺は彼女を近くに寝かせて頬を軽く叩く。
「おい、大丈夫か?」
そう呼びかけながら何度か頬を軽く叩いていくと―――
「う、う~ん。あれ私、雪崩に巻き込まれてそれから……」
「起きたか―――トーブ」
「……!? 生存者様!?」
俺に気づいた知り合いのニケ―――“トーブ”が俺に気づくなり勢いよく立ち上がった。
「体の方は大丈夫か?」
「は、はい!雪崩に巻き込まれましたが大丈夫です!! そういえばなんで生存者様はここに居るんですか?」
「北部に色々と用事があって部下と調査に来ていた。その用事の1つにマスタングからアンリミテッドと連絡が取れないからその原因を調べて、何かあったら君達を助けて欲しいというのがある」
「そうだったんですね。実は私も研究基地で起きた以上をアークに知らせるべくルドミラさんの指示でアークに向かっていたんです」
「そして来る途中に雪崩に巻き込まれたと?」
「はい!でも生存者様に助けられました!」
「それは良かった。そんでマスタングから通信が出来なくなったと聞居るが何があった?」
「それが―――」
トーブが話始めようとした時、見知った2人のニケが俺達に気づいたようで近づいてきた。
「あ、女王様! あそこにトーブさんとウサギさんがいますよ!!」
「トーブはともかくしもべまでいるなんてね」
そんな会話をして近づいてくる2人。
トーブも近づてくる2人に気づいた。
「あ、ルドミラさーん!アリスさーん!」
「大きな雪崩が在ったから様子を見に来てみたけど無事だったようね、トーブ」
「はい!生存者様に助けられました!」
「よかったですね!! それとうさぎさんお久しぶりです!!」
俺の事をうさぎさんと呼ぶニケ。
全身ピンクの冷却スーツに[SUPER SUPER]という文字の主張が特徴の上着にピンクと白の外装が特徴のスナイパーライフルに大きなリュックを背負っているのは“アリス”。
アンリミテッドに所属するニケで独特の世界を持っている個性あふれる娘だ。
因みにゆるふわな印象だが、アンリミテッドの中で機械に滅茶苦茶強い優秀なニケでもある。
「ええ。久しぶりね―――しもべ」
そして俺をしもべと呼ぶニケ。
衣装はいかにも高級ブランドと上流階級を思わせるかのような寒冷地用の戦闘フックにトーブとは違ったブロンドの長髪に 白を基調としたサブマシンガンを携行しているいかにも貴族美女な彼女は“ルドミラ”。
アンリミテッドの隊長でありアンリミテッド最強のニケ。
但しニケになった際の特殊体質の[マイナスの手]の影響で対策をしていない電子機器を触ると瞬時に壊す為、電子機器の扱いはアリスに任せている。
「久しぶりだな2人とも。その様子だと怪我はないようだが―――
「ええ。アークに救援を求めたいけど事情があって通信機器が持ち出せなかったの。幸い早めに以上に気づいたのといつもこういう事態の備えていたから、こちらの損害は軽微で済んだのよ」
「そうか。詳しい話を聞きたいが俺も雪崩の影響で部下とはぐれた」
「部下? 貴方が専属の部下を持つなんて珍しいわね」
「わー!ついにうさぎさんにも私や女王様やトーブさん、白熊さん以外のお友達が出来たんですね!」
「まあそうなるな」
アリスには悪気はないが、俺って友達いない風に見られていたのか…。
まあ、顔は強面だし今まで専属のニケを持ったことが無いのは事実だしな。
でも、友と呼べる奴はちゃんといるぞ。
「そしたらしもべのお仲間と合流した方が良いわね。仲間がいる場所は見当がついているの?」
「ああ。場所は南東の傾斜にあるバンカーだ。あそこならさっき起きた雪崩には十分耐えられるしな」
「猶更合流した方が良いわね。それじゃあアリス、トーブ。しもべのお仲間と合流しましょう」
「はい!女王様!」
「了解です!」
実はアリスがネヴェとトーブをどう呼んでいるか分からないんですよね。
多分ネヴェは白熊さんだと思うんですが、トーブはマジでわからなかったんですよね。
判る方がいれば誤字報告で修正してくださるとありがたいです。
それでは!!
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