勝利の女神:NIKKE[DAEMON X MACHINA] 作:ちしかんn号機
高評価や感想などもお待ちしております!!
〔クロガネSIDE〕
「ラピ、プラズマカッターを」
「はい」
「アリス、機材の状況は?」
「一部壊れていますが直ぐに修理できます!」
「ネオン、そっちもって」
「うお、結構重たいですね…」
「私の箇所は終わったので手伝います!」
俺達はラプチャー化した研究基地のラプチャー化した部分を撃破した後、そのまま研究基地に入り施設の復旧作業に勤しんでいた。
俺が最初に来た時もニケが活動できる最低限の状況だった。
流石にニケが活動できる最低限の設備では、常にラプチャーと隣り合わせの地上という場所で常駐している彼女達に仮にもアークの指揮官としては申し訳ない。
なので2回目にきた時は俺がアウターリムから勧誘した技術者である“フォージ”*1とフォージの娘でありニケでもある“ドビー”*2に来てもらいちゃんとした生活ができる環境に改装した。
「先の戦闘で壊れている個所があるとはいえ、生活に関してはアークの上流階級に匹敵する環境が垣間見えますね」
「ああ。俺が最初きたときはニケが活動できる最低限の設備しかなかったからな。俺と俺の仲間でちゃんと安心できるように改装した」
「クロガネ少佐がですか?」
「珍しくも無いだろう? 前哨基地での生活をしているだろう」
「そうですが…。なんと言いますか、クロガネ少佐はニケを本当に大切になさっていますね。ニケフィリアとは違いますね」
「まあ、性的な目というか普通に異性として見ているだけだ。中には色々と露出とか女性特有の身体の感じを強調した服を普通にきて目のやり場に困る者もいるがな」
「普通、ニケは只の対ラプチャー人型決戦兵器です」
「俺はその普通じゃないんだよ。昔の俺は異性という意識すらなかったから平気だったが、とある聖女様もとい性女様とおせっかい焼きのカントリーミュージック好きのお陰で色々とな」
「ッ!?」
俺の発言に驚く様子を見せるラピ。
なんというか妙な驚きというか、まるで自分の知り合いと俺の知り合いが同一人物とまで言わんばかりだな。
まあ、似たような奴は世の中には結構いる。
ある意味先ほど言った性女である“ラプンツェル”と[ベストセラー]部隊の“レーベル”も似ている所が多いい。
というか2人を合わせたら多分、俺を主人公としたえげつないR18マンガが誕生しそうだ。*3
なんか怖くなってきたな…。
◇
そんなこんなで3日かけて研究基地の機能を完全回復し終えた。
俺は研究基地にある情報端末からピルグリムに関する調査レポートを開く。
「あら、せっかく教えようと思ったのにすぐに見つけるのね」
「それくらい簡単だ。言っておくが俺はこういう技術もちゃんと出来るようにしている」
こういった機械整備や電子情報管理やマクロ、プログラム関係をやって行いと自分でアーセナルを修理したり開発できないからな。
「このファイルで合っているか?」
「ええ。パスワードは[SuperUltraNikke]よ」
「Super、Ultra、Nikkeの最初の英文字は大文字よ」
「ああ」
俺はルドミラの指示の通りにパスワードを入力して近くの大きめのディスプレイに情報を展開した。
浮かび上がったのは研究基地を中心とした北部全体の地図情報。
因みに俺の現地調査でえた情報も割と入っている。
そして、地図上には様々な箇所に白い[ピルグリム]のマークが現れ地図上に流れるようにラインが描かれた。
「これは[ピルグリム]の巡回ルート?」
ラピがそう呟く。
「ええ。この北部を一定周期で各地点に出没しているわ。今は―――この右下の一番は自の地点に現れる可能性が高いわ。そして現れるニケは―――」
ルドミラが視線で地図の[ピルグリム]マークをクリックするように促して来た。
俺はしたがうようにクリックすると、地図が縮小されて巡回する[ピルグリム]の詳細が出て来た。
遠めだがピルグリムと呼ばれるニケの全体像を綺麗に映した写真と戦闘データ、特徴が記されていた。
「―――コードネーム“スノーホワイト”よ」
「スノーホワイト…」
「純白の髪がまさにスノーホワイトって感じね」
「おおー!あの人が後ろ腰部に装備している[対艦ライフル]は火力が凄そうですね!!」
ラピ、アニス、ネオンの3人はスノーホワイトを見てそれぞれの感想を漏らす。
トーカティブ追跡の際にも会ったが、俺が知っているスノーホワイトとはかけ離れているレベルで成長―――いやもはや思考転換したと言えるだろう。
彼女があそこまで思考転換したとなると、リリスの死以外にも絶望的な状況に追い詰められた状況でなったと言えるかもな。
じゃなきゃ、あそこまで淡々とした性格にはならないし武装整備もあそこまで最低限で済ませるなんてしないからな。
そう俺の中で推測を立てていると、アニスがルドミラに疑問を投げかけた。
「それにしても[アンリミテッド]はどうしてピルグリムを追跡しているの?」
「気になるの?」
「私も気になりますね!」
ネオンも話に乗って来た。
「そうね。理由は2つよ―――1つは恥ずかしかったから。もう1つは―――やるべきことだと思ったから」
「随分と抽象的なのね」
ラピがそう言う。
「これ以上は私と貴方達3人が親しくなってから教えてあげるわ」
「え?クロガネ様は知っているの?」
「親しいけど聞こうとしないのよ」
「どうしてですか?」
ネオンが聞いてきた。
「別に聞くもんじゃないだろう。ルドミラ達は地上で巡礼する勝利の女神を邪魔したいわけじゃ無い。申し訳なさと、そこから贖罪するように出来る限り何か手伝いたいという気持ちがくみ取れる。それに俺が知りたいこと以外で他者の領域に踏み込みすぎるのは嫌なんでな」
「ま、そういう事よ。寧ろ私たちがしもべに聞きたいことが沢山あるわ。数日前の姿とかね」
このタイミングでルドミラが俺のアーセナルに関する話に変えて来た。
「そういえばそうでした!! もしかして臨海都市の一件も助けてくれたのは師匠だったんですか?」
「私も気になります! あの姿と戦闘能力はなんなんなのでしょうか!」
「私もウサギさんの伝説の防具と武器について知りたいです!!」
ネオン、トーブ、アリスが興味津々なまなざしで効いてくる。
ルドミラもかなり気になる様子で、正体を知っていても詳細を知らないラピとアニスも気になっている様子だ。
仕方がない。
「俺はあくまで君達に俺自身が[DAEMON]であることを内緒にしてほしいとお願いする事しかできない」
「命令はしないのかしら? しもべなら特別な方法で私でも秘密をさせることも出来るはずよ」
「そうなんですか女王様!?」
「ええ。アリスもしもべ以外の皆もね―――どうしてそれをしないのかしら?」
「俺は勝利の女神である君達に強制は可能な限りしたくはないし、あくまでこの場にいる全員には正体を明かす前提で正体を明かした。それに、そう簡単に他人の秘密をバラすような奴じゃない事はわかる」
「エッヘン!私は口が堅いんですよ!」
そう胸を張るネオン。
「え、スパイで[カウンターズ]に所属しているんじゃないの?」
「それとこれは話が別です! よほどのことが無い限りは師匠との約束が上ですので!!」
「なによそれ…」
アニスがあきれ顔でネオンをみた。
ラピも表情に「教官、人選完全に間違えています…」と言いたげだった。
俺としてはありがたいので何も言う事はない。
「少なくとも人を見る目はある。流石の脳スキャンはごまかせないからそうなった時は―――まあ、色々と手を回すだけだ」
「……なんか、クロガネ様がそういうとアークで悪魔といわれている由縁が垣間見えるわね…」
「?うさぎさんは悪魔さんじゃないですよ?」
「そういう意味じゃないんだけど…。まあ、クロガネ様は他の指揮官や人間とは全然違うし私達を可能な限り尊重してくれるから良いけど」
「生存者様は悪魔と呼ばれていても、良い人なのは間違いないですからね!!」
「まあ、皆の言うしもべの印象は私も同じよ。それで、あの姿と力は何なのかしら?」
再び話を戻すルドミラ。
そうだな…。
「あれは文字通り俺という存在にある[悪魔]の力を引き出すパワードスーツと武器だ。どうして持っているのか、どうしてアークに隠すのか? といった詳細は言えない。少なくとも下手に知れば危ないからな」
「危ない…ですか。確かに一騎当千の力はありますね。下手に今のアークに渡れば内輪もめで人類が滅びそうです」
「それもあるな。正直なところ俺の力はまだ人類が手にするのは早すぎる。今の人類がこの技術やラプチャーの深淵に関する技術を手に入れても自ら滅ぼすだけだ」
「まるでそれを見てきたと言わんばかりの言葉の重みね」
「……」
実際、ラプチャー1次侵攻が発生する際も[エブラ粒子]の研究と宇宙開発の為のパワードスーツである[アーセナル]関連で表には知れない悲惨な戦争が起きた。
その渦中というかその[アーセナル]を動かす為と人類を宇宙に適応するために改造手術で生まれた[アウター]は進化の道を外れた代償に生殖機能を失ったり体の一部が異形化したり、改造手術の過程で死ぬ割合が6割などデメリットがあった。
そんなデメリットを克服するために665の命の犠牲で生れたのがエブラ粒子とあらゆる環境に適応し、有機物と無機物の双方の利点を持ち、欠点を克服した戦闘兵器生命体こそが俺だ。
最初に俺を生み出した奴らが俺に与えた最初の名前が[DAEMON]。
最終的に俺を生み出した1人であり義母ともよべる“カルディア”義母さんと、カルディア義母さんと俺を保護してくれた[ガーデン]とその所属部隊であるガーデン特殊機兵隊[ノイン]の皆が助け導いてくれた。
そのお陰で俺は戦闘兵器生命体[DAEMON]や[
「とにかく説明できるのはここまでだ。これを報告するかどうかは君たちの判断に任せる」
「この情報だけでも貴方を危険にさらすのよ? 私達がマスタングや中央政府に命令されたらさっき聞いたしもべの事を全てを説明しないといけない。その場合はどうするの?」
「その時はその時だ。俺は勝利の女神を贄にしてこの地位にしがみつく気はないし、そういう状況の為にも色々と備えている」
「強がり……ではないようね。しもべなら備えは確りしているのも」
「はい!うさぎさんは凄いうさぎさんなので大丈夫です!」
「私も出来る限り内緒にしますよ! 生存者様にはちゃんとしたサバイバル知識を教わった恩がありますし!」
「私はクロガネ様と一緒にいる方が良いから黙っておくわ。しらけるのはこう見えても得意なのよ?」
「私は可能な限り今まで見て聞いたクロガネ少佐の詳細は黙秘し続けます。脳スキャンに関しては防ぎようが無いのでそこは容赦お願いします」
「私はちゃんと秘密にしますよ! 脳スキャンは気合と火力で防ぎきってみせます!」
「そうか…ありがとう」
俺は勝利の女神達にそう言葉を返した。
次回はルドミラの名言とお喋りさん再登場の二本立てです!
では!!
新しいお気に入り登録、高評価、感想などおまちしています!
特に感想はモチベにつながるので遠慮なくくれると嬉しいです!!
でも、最低限のモラルは守ってください!