勝利の女神:NIKKE[DAEMON X MACHINA] 作:ちしかんn号機
今回は改変要素がかなりあります!
〔語り部SIDE〕
[モダニア]が原因不明の大爆発を発生させてから約1時間後。
戦いが広げられた地域の山岳はクロガネが[アーセナル]の武装の1つである[デッドリードライブ]を使い捨てにしてはなった極大のレーザーによる一撃で円柱状にくり抜かれていた。
また[モダニア]が大爆破を行った場所には数十メートル近い巨大なクレーターが発生していた。
そんな激戦が行われた地点から南に1㎞離れた場所。
そこにあるバンカーに[カウンターズ]とスノーホワイトが避難していた。
[モダニア]から距離を取っていたラピ、アニス、ネオンは[ガッデシアム]製の皮膚装甲が破壊されて内部フレームが見ているが重大な損傷はなかった。
スノーホワイトも[モダニア]によって破壊された右足と先の爆発で3人同様にガッデシアム製の人工皮膚や装甲が一部破損しているが危機的状況ではなかった。
しかし―――
「クロガネ少佐…」
「ラピ…」
「どうするべきでしょうか…」
「………」
ラピ、アニス、ネオン、スノーホワイトの4人はクロガネの状態にどう対処して良いか分からなかった。
数十メートルのクレーターを作り出した[モダニア]の大爆発を至近距離で喰らったクロガネ。
人間、果てはニケでも即死であろう威力を喰らってもなお人の形を保っている。
しかし人の形を保っているとはいえ、誰が見ても死んでいるも同然だった。
全身至る所が重度の火傷、[モダニア]によって肩から削り消された左腕、右目は蒸発したかのようになくなり、下顎も焼失、胴体に至っては皮膚すらなかった。
しかしそんな状態で生きている事は確かだった。
体温は保たれ脈もある。
なら、応急処置を[カウンターズ]である3人がするのが当然である。
しかしそれが出来なかった。
なぜなら―――
「ねぇ、ラピ―――これ本当に人間の体なの?」
「私もわからない…。こんなの見たことないから」
「明らかに私達が知っている人間の体構造からかけ離れています」
そう、クロガネの身体の中身が人間ではなかったからだ。
人間の臓器などの配置は同じだが、全ての臓器がまるで生きた機械のような形状をしており、骨格に至っては自分達―――ニケの内部骨格に似たものだった。
「まるで男版ニケ…と言うしかないわよね…」
「師匠は最初から常人離れしているのは知っていましたが。まさか本当に人間ではなかったなんて…」
「………」
アニスとネオンはクロガネの中身を見て今まで彼から見せられた人間離れした身体能力に納得がいった。
クロガネの人間離れした身体能力が、凄い人間というに常識ではなく元々人間ではないナニカだったという事に。
そしてラピも確信を得た。
彼こそが、自分の師匠である“レッドフード”が語っていた最高の相棒であるクロガネ本人であることに。
当時の彼は連合軍からは[DAEMON]と呼ばれ、1人でゴッデスに並ぶ戦果をあげた存在。
人類に裏切られてもなお人類の敵ではなくニケやその時代を必死に生きる味方であり続けた[優しい悪魔]だと。
レッドフードから聞いた容姿とはだいぶかけ離れているが、彼女が言っていた。
―――「アイツはな残り少ない私にだけ正体を明かしてくれたんだよ。なんていうか悪魔とロボットを掛け合わせたような…何というかロマンを感じるっていうかカッコいい感じだったな]
そう語っていたのを覚えている。
まさに今目の前で動かないクロガネという存在に当てはまる。
しかしそれを思い返しても状況は最悪であることには変わりない。
通信は[アンリミテッド]と合流してからアークとの通信は不可能。
外は猛吹雪により視界は半径1mも見えない状態。
動く分には問題ないラピ、アニス、ネオンだが未だに生きているであろうクロガネがどうなる変わらない為動けない。
一緒に避難したピルグリムであるスノーホワイトも、今の彼に何をする変わらない以上は、こうして彼を護るために固まっておくしかないからだ。
そんな状況でスノーホワイトが口を開いた。
「そこのニケ達。お前たちはコイツの―――クロガネの部下で間違いないか?」
「ええ。それがどうかしたの?」
「私はコイツに色々と聞きたいことがある……というより今日会って出来たと言うべきか」
「何が聞きたいの?」
クロガネが動けず意識が無い状態。
その為リーダー経験があるラピが[カウンターズ]の臨時隊長としてスノーホワイトと会話を始めた。
「色々だ。あのヘレティック…[モダニア]と言ったか。奴がこいつが来てから話した事が、私や仲間が知りたい事をこいつは知っているらしい」
「ピルグリムが知りたい事?」
「もしかしたらお前たちも知っているかもしれない。聞いて良いか? 対価は―――今は払えないが必ず返す」
「どうにも信用無いわね。そもそもアークから意図的に距離を置いているし」
「まあ、師匠と共闘していたようですし悪い人ではないみたいですが、私達は貴女を知らないので…」
「……ならこれだけ答えて欲しい。返答次第では応えられるわ」
「ラピ!?」
ラピの言葉に驚くアニス。
「大丈夫。そもそも敵対する様なら、彼女をひろった瞬間に殺されているか攻撃されているもの」
「…大丈夫なの?」
「少なくとも敵ではないわ」
ラピはアニスを真剣なまなざしで見て説き伏せる。
ネオンはラピに全て任せると言ったと言わんばかりに沈黙した。
「それで、私に聞きたいことはなんだ?」
「
ラピの質問にスノーホワイトは瞼を少しだけ閉じる。
そして再び目を開いて答えた。
「私達は失敗した。あの時ラプチャーから人間達を護れなかった。
地上奪還。
その言葉に噓偽りはなかった。
そして後悔もしていた―――ラプチャーから地上奪われた事に。
その言葉はラピが信頼するに足る言葉だった。
「信じましょう。それで私達に聞きたいことは?」
「お前たちは[クィーン]の居場所を知っているか?」
「[クィーン]の居場所!?」
スノーホワイトの言葉に3人が瞬時に戦慄した。
彼女が語った[クィーン]は全てのラプチャーの生みの親であり地上を支配する侵略者の情覆うたる存在。
人類が倒すべき仇敵。
未だかつて表の人類史において[ラプチャークィーン]との交戦履歴どころか正体すら判明していないそんな存在の居場所をスノーホワイトが聞いてきた。
この状況で聞くという事は、クロガネ自身がクィーンと直接相対したという事実。
「[クィーン]ってラプチャーの親玉じゃない!? 知ってるわけないでしょ!」
「私も知識と知っていますがそれらしき姿の情報も交戦記録もありませんね…」
「この状況で聞くって事は、クロガネ少佐は[クィーン]の事を知っているみたいね。残念だけど私達はそのことについて何も聞かされていないわ」
「そうか。お前たちが知らないという事は、こいつはアークにもその情報を伏せているという事だろう……」
スノーホワイトは今も動かないクロガネを見てそう呟いた。
ラピ達もスノーホワイトの質問でクロガネの事についてさらなる謎が増えた。
タイラント級ラプチャーを一撃で葬り、[ヘレティック]相手に戦い生き残る力を持ったパワードスーツ。
体は人でもなければニケでもない別の何か。
そしてラプチャーの女王たる[クィーン]と相対したであろう経歴。
彼は一体何を知って何を背負っているのか。
少なくとも世界の命運を左右する存在である事なのは間違いないと確信した。
すると―――
《―――ユーザーネーム:クロガネの長時間意識沈黙を検出》
「「「「!?」」」」
クロガネの身体からAIの機械音声が鳴り響き、ラピ達が瞬時に構えた。
《長時間の意識沈黙の要因―――ヘレティック[モダニア]との戦闘と自爆に近い攻撃が原因。これより体の緊急修理を開始。付近の脅威を検出―――無し、数メートル以内にニケ4人を検出》
《[カウンターズ]ラピ、アニス、ネオン。[ピルグリム]スノーホワイトの反応有。これよりクロガネの緊急修復を行う為、24時間の間は彼を中心とした半径2m以内の接近禁止を要請》
一体何が起こっているのか分からない4人。
少なくともこの場にいる以外の第三者ではなく、クロガネから流れている音声。
よく見れば胸部中央に赤く輝くコアのような部品がより一層光っていた。
ラプチャーのコアや[コアダスト]とは違うなにか。
そんなコアから赤い粒子が放出され、そこから整備器具を思わせる機器類が出現。
その機器がクロガネの身に触れると同時に修理のような行為が開始された。
「ほんと、どうなっているのよ…」
「私も何が何だかわかりません…」
「少なくとも私達に出来る事は治療されているであろうクロガネ少佐を護る事。この吹雪でもラプチャーが来る可能性があるから警戒しましょう。スノーホワイトも手伝って」
「ああ。少なくともこいつには助けられたし本人の口から聞きたいこともある。助けられた借りが返せるとも思わないが従おう」
「そうだね。今は見守るしかないようだしね」
「私の火力で師匠をお守りします!」
こうして[カウンターズ]と[ピルグリム]であるスノーホワイトは治療しているであろうクロガネを護るために避難しているバンカーの入り口をひたすら警戒を始めた。
今日はアルカナの別SSRキャラが発表されましたね。
そして、プリパティのコスチューム。
彼女はいったい何が本職なのかわからなくなってきましたね。
少なくとも中央政府の[トライアングル]の立場が危うそうな感じがします。
まあ、プリパティだから大丈夫ですね!
では!!
感想お待ちしております!
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