ゲシュタルト崩壊しそう
ギルが笑っている。
私に、一切見せてくれなかった、本当の笑顔。
なんで?決闘中。しかも、その相手は、ついさっきまで我が王に牙を剥いていたエルキドゥなのに。
心底、楽しそうな微笑み。
危険なはずなのに、なんで笑っているの?
なんでこんなに痛いの?
どうしてこんなにも心が痛むの?
彼らの戦いを、私はただ眺めることしかできなかった。
決闘の幕引き。彼らはお互いを認め、尊重し、友となった。
お互いが意思をぶつけ合い、理解し合えたのだろう。
心の底から笑えている二人が、私には眩しい。
あれほど沸いていた、醜い嫉妬が引いていく。
新たに湧くのは、渇望。
私はギルガメッシュとああなりたいと思う。
互いを認め合い。互いを尊重する関係。
でも、過去の私が否定する。
私の、お母さんの愛は間違えていたの? あの全てを肯定しする暖かい愛は間違えで、今目の前にあるのが本当の愛なの?
私は、お母さんとの繋がりを手放すことを恐れていた。
お母さんは私の根源なのだ。
私が今ここにいるのは、お母さんのお陰なのだから。
こんな時、お母さんなら――
とても暖かい何かが、私の頭に触れる。
ギルガメッシュの手だ。
「どうした? ミーナラ。お前らしくもない。しけた顔をして。お前の誇りだという我の勝利が嬉しくはなかったのか?」
「ギル、引き分けだと思うけど?」
とエルキドゥに突っ込まれ、ギルがバツが悪そうにしている。
「バカ者!! お前という奴はな。空気を読むことも知らないのか?」
「ああ、そっか。惚れた女の前で――」
「余程死にたいと見える」
彼らの喧騒を目の前に、私は幻想に浸る。
ギルガメッシュの姿と、お母さんが重なる。
そうだ。一緒だ。暖かかった。どちらの愛も正しい。どちらの愛も尊い。
なんで忘れていたんだろう。
お母さんは、自分の幸せを私に求めてこなかった。
あるべきままを受け入れてくれた。
私の幸せはどうでもいい。
ただ、ギルガメッシュに幸せになってほしい。
楽しそうに言い合っている二人に、私は新しい愛の形で声をかける。
「ギル。当然のことではないですか。あなたが勝つのは。お疲れ様です。二人とも怪我は大丈夫ですか? お腹空いていないですか?」
ギルがお腹を鳴らす。
私の新しい腕の見せどころのようだ。
エルキドゥが宮殿に遊びにくるようになり、ウルクは賑やかになった。
そして私は、ギルに粘着するのをやめた。
彼は私のものではなく、彼自身の物なのだ。自由を奪うことは良くない。
私は今、ミーナラという偽名を使っている。イシュタル様が付けた名前だ。
ギルガメッシュ、そして彼が統治するウルクの民に、私の本当の名前を知って欲しい。お母さんがつけてくれた名前、ニンキア。一度は捨てられた名前だが、断然こっちの方が好き。彼らには、ニンキアと本当の名前で呼んで欲しい。
しかし、勝手に明かしていい物だろうか? イシュタル様の不興を買えば、ギルに迷惑がかかるかもしれない。
私はその悩みを、最高神アヌ様に打ち明けることにした。
「私は名のことには関与はしていない。好きにするが良い」と、アヌ様からお墨付きをいただけた。
さらに、イシュタル様に話をつけてくれるらしい。これで、ギルとウルクの皆に、ニンキアとして胸を張って向き合える。
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視点: シドゥリ
ミーナラ様、いえ、ニンキア様は変わられた。
王に執着していらしたのに、今は彼を心から信頼し、正しく支えようという愛が伝わってくる。
王もエルキドゥ様がいらしてから変わった。我儘がマシになり、まだ荒々しいが名君になりつつある。ニンキア様が王を支え、王が正しく統治する。
全てが最良の方向に進んでいるのだ。その方々に従える事が嬉しい。永遠にお二人に仕えることが出来れば、このシドゥリ、これ以上幸せなことはないでしょう。
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視点: エレシュキガル
やったわ!!
ついにこの時が来たのだわ!!
妹がお母さんの愛の呪縛から解放された!
これ以上嬉しいことはないのだわ!!
あとはあのイシュタル!あいつさえなんとか出来れば、妹は本当の幸せを掴むことができるのだわ!!
大量に書かんよな
かける人すごいは
ハートフルではないよな
コメントとか評価くれ〜〜