神の騎士団の強ロリ枠 (本編完結)   作:ハセカズ

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誤字報告してくれる方、いつもありがとうございます。
作者の不手際を直してくださり、助かっております。


009:エルバフとニカ

巨人族の総本山”エルバフ”。

今や、その国は混沌と混乱を極めた戦地と化し、強大な力のぶつかり合いが至るところで起こっていた。

 

新世界でも屈指の実力者2名の激突も、その一つ。

 

「ハァ……ハァ……!」

 

全身に傷を負いながら息切れを起こすのは身長40m以上はある巨人族の中でも巨大な体躯を持つ存在。

毒々しい赤紫色の毛髪、古代巨人族特有の角が特徴の男。

 

────エルバフ「呪いの王子」ロキ “世界政府特別懸賞金26億ベリー”

 

ロキはかつて父王ハラルドを殺害し、国に伝わる悪魔の実を奪った罪に加えて、国外でも暴れ回った罪からエルバフの下層である「冥界」に「磔の刑」にされていた男。

しかし、ハラルド殺害の真実をルフィや異母兄弟であるハイルディンに伝える事で多少なりとも彼らと和解することができていた。更に今はエルバフが危機に陥っており少しでも戦力が必要な状況。そういった事情から解放されて戦いに参戦することができていた。

 

そんなロキと対峙しているのは彼と同じぐらいの体格を持つ黄金色の炎を纏う巨大な鳥。

神の騎士団の一角にして幻獣種 “トリトリの実” モデル “鳳凰”の能力者。

 

────(マーカス家) アマテラス宮

 

ロキは戦地と化した陽界に到着するや否や真っ先にアマテラスに襲いかかっていた。

1番近くに居たというのもあるのだが、感じられる覇気の強さがエルバフに滞在する騎士団の中でも別格であったため意気揚々と戦いを挑み……完全に押されていた。

 

「"はい・くいっく"!」

「ゴブッッ!!」

 

アマテラスは鳳凰の獣状態のまま覇王色と武装色を纏った蹴りをロキに炸裂させた。

攻撃をモロに受けたロキの口から血が吐き出される。

攻撃を受けた瞬間にロキも覇王色と武装色を防御用に纏ったのだが、それでも凌ぎ切れない。同じ覇気でも両者の間には明確な差が存在していたのである。

 

一応アマテラスにも幾らかのダメージは入っている。

ロキは政府から26億もの懸賞金を掛けられ、「磔の刑」から脱走しようとした際、巨人族総出で取り抑えてやっと阻止出来たとされるほどの男。

エルバフに伝わる伝説の”悪魔の実”を食べた能力者であり、覇王色を纏うという限られた強者にしか扱えない力を使いこなす才能の持ち主だ。その実力は海の皇帝たる”四皇”にも匹敵するといっても過言では無い。

”神の騎士団”攻略の鍵となる覇王色と”悪魔の実”の能力による攻撃はアマテラスにも決して少なくないダメージを与えていたのだが……負っているダメージはロキの方が遥かに大きい。

 

「クソ……!おれが、こんなガキ1人に……!!」

()()()()()()()()()()()()がなければ、もうすこし苦戦してたと思うよー」

 

ロキについた3つの刺し傷を見ながら、そんなことをポツリと溢すアマテラス。

そのまま「任務があるから、もう終わせるね」と宣言し、全身に太陽を思わせる球状の炎と覇王色を纏ったまま、ロキに向かって突進した。

 

「────”ひのがみ”!!」

 

その強大な圧に冷や汗を描くロキだが、アマテラスに対抗するべく自らの武器にして巨大な戦槌である”鉄雷(ラグニル)”にありったけの覇気と雷を込める。

その上で”悪魔の実”の力も合わせた、ロキにとって文字通り全霊となる一撃でアマテラスを迎え撃った。

 

莫大な炎と覇気を纏いながら超速度で突進するアマテラスと、鉄雷(ラグニル)を振り下ろすロキ。

その2つの覇王色がぶつかった瞬間に空は割れ、大地が悲鳴を上げた。

 

「────ウオオォォ!!」

 

ロキが雄叫びを上げながら”鉄雷(ラグニル)”に有りったけの力を込めてアマテラスを押し返そうとする。

 

エルバフにおいて”呪いの王子”の異名を持つロキ。

そんな彼が放った渾身の一撃は当たれば四皇ですら沈めかねないほどの破壊力を秘めている。ともすれば元四皇でもある”百獣のカイドウ”の全力にも匹敵するかもしれない一撃だ。

 

だが、それではアマテラスには届かない。

アマテラスの力は日々成長している。過去に互角だった()()()()()()()()()では今の彼女には遠く及ばない。

 

結果として撃ち合いに勝利したのはアマテラスだった。

 

「ガッ────」

 

鍔迫り合いに押し負けて、アマテラスからの突進を受けたロキは白目を剥きながら遥か後方の……”麦わらのルフィ”がいた地点まで吹き飛ばされた。

 

「おい、大丈夫か!?」

 

先ほどまで悪魔化した巨人と戦っていたルフィが自分の近くまで吹き飛ばされたロキの方に駆け寄る。

大きなダメージを負い意識を失っているようだが死んではいないみたいだ。どうやらロキと戦っていた相手も命を奪うつもりまでは無かったらしい。

 

そのことを確認したルフィがホッと息をついて……背中から翼を生やした少女────アマテラスと向き合った。

 

お互いにドレスローザにて邂逅しているため、初対面では無い。

ルフィもアマテラスも関心のない人物のことはすぐに忘れる性格ではあるが、相手のことをハッキリと覚えている。

 

アマテラスはルフィの潜在能力や”悪魔の実”の印象などから、そしてルフィの方もアマテラスの強大な力などから印象に残っていたのである。

特にルフィの方はドレスローザにて自分よりも遥かに強大な覇気を放ちながら、自らが倒すと意気込んでいたドフラミンゴを倒され悔しい思いをしたものだ。

そしてアマテラスが政府所属だということはモルガンズの新聞で知っていたので、いつかはぶつかり合う相手だということも分かっていた。

 

「えーと……命令だから、あなたのことは連れて帰るねー」

 

あのカイドウを上回る強大な覇気を纏いながら獣型から人獣型へと切り替えたアマテラスを見たルフィは「にしし」と笑いながら、その姿を変貌させていった。

 

その瞬間に腰巻き以外の着用していた服を含めた全体が白くなり、目の虹彩が赤く染まった。また、髪は炎のように逆立ち、眉も太眉かつ眉尻がクルンと巻いたような形状に変化していく。

 

白いオーラを乙姫の羽衣のように羽織った姿は日本の神道における雷神や修験道における蔵王権現を思わせるような出で立ちだ。

更に心臓の音も変化し、その音はドラムのリズムのようなものに変貌している。

 

────幻獣種 “ヒトヒトの実” モデル“ニカ”

 

それは世界政府が最も恐れる”解放の戦士"の力。

そして政府の頂点たるイムが求めてやまない、ジョイボーイがかつて口にしていた”悪魔の実”。

そしてルフィにとっても切り札にして”自由になった自分”と表現している形態。

 

「やっぱり覚醒してたんだー……」

 

そんなルフィの様子を見てポツリと呟くアマテラス。ルフィがカイドウを倒したという事実はアマテラスも聞いている。

新聞でもニカとなったルフィの姿は見ていたが、こうして直近で見ると”悪魔の実”の力が覚醒にまで至っていることがよく分かる。それにその潜在能力もドレスローザの時とは比較にならないほど引き出されている。

 

「アマテラス!俺はあの時の100倍強ェぞ!!」

 

不敵な笑みを浮かべながらもルフィが拳に覇王色を込めた。

ドレスローザではルフィより先にドフラミンゴを倒し、その力も遥か先の領域に居たアマテラス。ある意味ルフィにとって、この戦いはドレスローザの時のリベンジマッチであった。

リベンジが出来るからなのか、子供でありながら圧倒的な強さを持つアマテラスと戦えるからなのか……エルバフが混乱に包まれる状況の中でもルフィは楽しそうにアマテラスと向き合う。

 

そして両者は多くの言葉を交わす事なく、そのまま覇気をぶつけ合った。

 

「────”ゴムゴムの”〜”白い銃(ドーンピストル)”!!」

「────”はい・くろっく”!!」

 

2つの覇王色が衝突した瞬間にまたもや空が割れることになった。

 

 

 

□◆□◆□◆

 

 

 

各地で繰り広げられる激戦。

そんな中でエルバフ支配を目論む世界政府側が猛攻を仕掛けていた。

 

「ギハハハハハ!さあ、串刺しになれェ!! “(イバラ)ァ〜ッ(シュ)”!!」

「進め『MMA(ムーマ)』!敵を薙ぎ払え!!」

 

神の騎士団であるキリンガムとソマーズが能力を使い巨人や海賊達を追い詰めていく。

騎士団だけでなく悪魔化した巨人族の軍団も騎士団達と一緒になって周囲を殲滅していく。そして、それらを従えるのはソマーズ達と同様に騎士団である軍子の身体に憑依しているイムであった。

 

圧倒的な能力を持つ彼らの猛攻を食い止めているのは麦わらの一味、新巨兵海賊団、そしてまだ悪魔化していない巨人族の猛者達だ。

 

「”三刀流”────”千八十煩悩鳳(せんはちじゅうポンドほう)”!!」

「”悪魔風脚(ディアブルジャンブ)”────”回転焼(ロティサリー)ストライク”!!」

 

麦わらの一味の両翼でもあるサンジとゾロを筆頭に新巨兵海賊団の船長であるハイルディンや巨人の戦士達が世界政府とぶつかり合う。

そんな中で、ルフィとアマテラスの戦いも苛烈を極めていた。

 

「”ゴムゴムの”ォ〜!”白い銃乱打(ドーンガトリング)”!!」

「”ひなだれ”!!」

 

お互いに連射的に放たれた拳と覇気がぶつかり合う。

能力を覚醒させて”百獣のカイドウ”にも勝利を収めたルフィは今や四皇の名に恥じないだけの戦闘能力を持っている。

 

だが……それでも押しているのはアマテラスの方だった。

徐々に攻撃を捌ききれなくなったルフィにいくつかの拳が被弾して、そのまま吹き飛ばされる。

 

「ブヘッ!!」

 

そんなルフィを更に追い詰めるべくアマテラスが翼に炎を纏わせながら追いかける。

 

「────”ひだま”!」

 

覇気を纏った炎の塊が機関銃のように翼から放たれる。

それに対してルフィが羽衣からバットとヘルメットを取り出した。

 

「しししし!飛んでいけ!!」

 

そして野球でもするかのようなポーズを取り、そのまま火球を全て跳ね返した。

ただ跳ね返しただけで無く、ルフィの覇気も込められ強化された火球は、そのままアマテラスに直撃して大爆発を起こす。しかし強靭な覇気を全身に纏っていたアマテラスは無傷だった。

 

「えええええ〜!効いてねェのか〜!?」

 

驚きながら、カートゥーンアニメのように舌を出し、更に目玉を飛び出させるルフィ。

「なら、これでどうだ」と言いながら今度は拳に有りったけの覇王色と武装色を込めながら、全身を竜巻のように高速回転させた。

 

「────”ゴムゴムの”ォ〜!!”白星銃(スターガン)”!!!」

 

かつて海軍大将の黄猿ですら一撃でノックアウトさせたほどの威力を持つ技。それがアマテラスの身体にヒットした瞬間に星が飛び散るようなエフェクトが発生した。

 

「っ……」

 

アマテラスから僅かに苦痛の声が漏れる。

強大な覇王色が込められた一撃は確かにアマテラスにダメージを与えてはいたのだが、そこ止まりだった。

本来であれば相手の身体もゴムのように変化させてしまうニカの技。その影響ですらアマテラスの覇気は完全に無力化してしまっている。

 

「”はい・くいっく”!」

「ガッ────」

 

そしてアマテラスの覇王色が込められた一撃にルフィは血を流しながら白目を剥いた。

文字通り頭からヒヨコが回っていたルフィだがすぐに意識を取り戻し、「あっひゃっひゃっひゃ」と笑いながらも再度、腕に覇気を込めた。

 

「────”ゴムゴムの”ォ!!”モグラ(ピストル)”〜!!!」

 

それは地面をゴム化させて地中から相手を殴り飛ばす技。

腕が地中に潜る特性上、相手に軌道を予測させない利点があるのだが、アマテラスに躱されてしまう。

 

「”ゴムゴムの”っ!!”白い銃乱打(ドーンガトリング)”!!!」

 

連続攻撃と未来視の見聞色を駆使して、何とかアマテラスを捉えようとするルフィだが擦りもしない。

 

「未来見てるのに全然当たんねェ!どうなってるんだァ〜!?」

 

先ほど同様に目玉が飛び出すというコミカル風な驚きを見せるルフィに対して今度はアマテラスが仕掛けた。

それに対して未来視の見聞色にて回避しようとするルフィだが、()()()()()()を見ているアマテラスに捉えられてしまう。

 

「”ひしょうにちりん”!」

「ブヘへへへェ!?」

 

日輪を描くような炎と覇気の連撃を受けてしまい地に倒れ伏すルフィ。

更に追撃を加えようとするアマテラスに対してルフィは羽衣から如何にも頑丈そうな盾を何枚も取り出して覇王色と武装色を纏いながら構えた。

 

「よーし……”ゴムゴムの”ォ〜”白い盾(ドーンシールド)”!!」

 

ルフィの宣言と共に盾が巨大化して10m以上の大きさへと変化する。更に地面までもがゴムのように変形してルフィを守るための城壁のような形へと変貌した。

 

たった今思いつきで閃いた技を実現したルフィ。

ゴムの体に更なる“腕力”と“自由”を与えるニカの力はルフィ自身が思いつく「やりたかった事」を全て現実化することができる。

元五老星のサターンですら「掴みどころのない力」と言わしめる、その力は絵物語のような自由さを発揮する。

 

「”ふる・くろっく”!!」

「ブッ────」

 

だが圧倒的な覇気は全てを凌駕する。

自由の力を得た盾も地面も一撃で破壊された挙句、攻撃を受けたルフィ自身も近くにあった壁に叩きつけられてしまう。

 

「ゲホッ、あいつ本当に強えな……!!まだ子供なのに」

 

血を吐きながらもルフィが息を荒げる。

エルバフで起こっている戦いの戦況を左右すると言っても過言ではないアマテラスとルフィの戦いは明らかにルフィが劣勢だった。

それにルフィの切り札であるギア5は消耗が激しく長時間は維持できないという弱点も存在する。ギア5を使っても押されている現状、体力切れで変身が解ければあっという間にやられることになるだろう。

 

しかも覚醒という切り札を使ってるルフィに対して、アマテラスは動物(ゾオン)の通常能力しか使っていない。動物(ゾオン)のタフネスさや”神の騎士団”特有の不死身の力も相まって時間が長引くほどルフィは不利になっていく。

 

その為、このままであれば遠からずアマテラスが勝利することになるだろう。しかし、ルフィの捕獲を望む彼女の主は痺れを切らしているようだった。

 

『────アマテラス…何をグズグズしてる。さっさと捕まえろ……!!』

 

ニカの捕縛に予想以上の時間が掛かっているアマテラスに対して、イムが催促を掛ける。

それを受けたアマテラスはイムに「わかったー」と返事をして、本来であれば使用予定の無かった力を使うことにした。

 

即ち────”悪魔の実”の覚醒を。

 

「ッ……」

 

その姿と覇気を見た途端にルフィの顔からは笑みが消え、頬には一筋の冷や汗が流れ落ちた。

いかなる戦いも愉快な絵面に変え笑い続けるのはギア5を使ったルフィの特徴の一つでもある。そんなルフィから楽しいという感情を一時的に忘れさせるほどの圧倒的な力が、目の前に降臨した。

 

────幻獣種 “トリトリの実” モデル “鳳凰” 覚醒フォルム

 

覚醒状態となり、アマテラスの背中から出ていた炎の色は深みを増して、更にルフィと同じく羽衣を纏った容姿へと変化する。

 

「もう時間ないから本気だすねー」

 

身に纏う覇気も炎も遥かに強化されたアマテラスがルフィの視界から消えて、そのまま懐に潜り込んだ。

 

「”ひてん”!」

「ゲホッ────」

 

莫大な炎を纏った掌底がルフィに直撃する。

衝撃だけで広大な国であるエルバフ全土を揺らしかねないほどの一撃。そのあまりの威力にルフィが血を吐きながら白目を剥き掛ける。

 

だが、ギリギリのところで踏み止まったルフィがアマテラスの力に対抗するべく身体を強大化させた。

 

「────”ゴムゴムの巨人(ギガント)”!!」

 

そして巨大化したまま手に武装色と覇王色を込めて、拳をアマテラスに放った。

 

「────”ゴムゴムの”ォ!”白い銃(ドーンピストル)”!!」

「────”はい・くろっく”!!」

 

巨大化して更に力が増したルフィだが、それでも覚醒形態のアマテラスには歯が立たない。数十倍の大きさになった身体ごと地面に叩きつけられてしまう。

 

「ゼェゼェ……」

 

ルフィが呼吸を整えながら、アマテラスに再度向き合う。

覚醒に伴う消耗や蓄積したダメージも合わさり、ルフィがギア5を維持できる時間も、あまり残されていない。それに”神の騎士団”や悪魔化した巨人達と戦っている麦わらの一味や新巨兵海賊団のメンバー達も押されている。

この状況でルフィが敗北してアマテラスが向こうの側に行くような事があれば、この戦いは間違いなく世界政府の勝利で終わってしまうだろう。

 

ここまでのやり取りで実力はアマテラスの方が上だということはルフィにも理解できた。だからこそ次の一撃に全てを込めることにした。

 

「これで駄目なら俺の敗けだ……!!」

 

そう宣言したルフィは自身の腕を巨大化させながらありったけの覇王色と武装色を込めた。

小さな島であれば覆ってしまえるほどに強大化したソレは、あのカイドウさえも沈めた一撃。

 

「────”ゴムゴムの”ォ〜!!”猿神銃(バジュラングガン)”!!!」

 

放たれた拳はカイドウを倒した時よりも更に強化され、小さな町であれば1発で破壊しかねないほどの威力を秘めている。

 

海賊“麦わらのルフィ”。

この男の何よりの強みは圧倒的な成長力にあると言ってもいい。2年前までは名無しのルーキーでしか無かった彼は、僅かな年数で名を馳せて、四皇にまで君臨するほどの力を得た。

 

そして今もなお、その力は成長を続けている。

その潜在能力(ポテンシャル)は計り知れない。

 

しかし……強くなり続けているのはアマテラスも同じこと。

そして成長速度に関しても、まだ子供で力も発展途上のものでしか無いアマテラスの方が上だ。

 

「────”ひのがみ”!!」

 

人獣型のまま、アマテラスが炎と覇気を纏ってルフィに突進する。ソレがルフィの拳とぶつかり合った瞬間に……ルフィの覇気も、能力も、全てが一瞬で打ち砕かれた。

 

「ァ────」

 

打ち合いに敗北したルフィが白目を剥きながら遥か後方まで吹き飛ばされる。

そして気絶に伴い能力も解除されてしまい黒髪の容姿に戻ったルフィはそのまま地面に倒れ伏した。

 

「はぁはぁ……」

 

沈黙したルフィを確認したアマテラスは息を切らせながらも覚醒状態を解除した。

 

────勝者 ”マーカス・アマテラス”

 

決着はつき、四皇”麦わらのルフィ”は”神の騎士団”の前に敗れ去った。

だが、ルフィに勝利したアマテラスの消耗も少なくない。通常形態でも押していたこともあって、彼女は本来であれば覚醒能力を使うつもりは無かった。

 

覚醒に伴う消耗が大きいのはアマテラスも同じこと。

覚醒形態を使う機会が無く、力に慣れていないアマテラスの消耗具合の方がルフィより大きいかもしれない。イムからの命令通りルフィを捕まえた後は仲間であるキリンガムやソマーズの援護に向かう必要もあるので体力を出来るだけ温存しておきたかったのだ。

 

とはいえ、まだ余裕を残した状態ではある。

覚醒に伴う体力の消耗に加えて、ルフィやロキから覇王色のダメージをそれなりに受けているが戦闘継続には何の支障もない。

 

アマテラスがチラリとキリンガムやソマーズの方を見る。

向こう側はイムがいることもあって世界政府側が押しているようだった。とはいえ、早いところ捕縛命令を完遂して、イム達の援護に向かうべきだろう。

 

そう考えたアマテラスが、気絶したルフィのところに向かおうとした所で……イム達が戦ってる遠方からアマテラスの方に向かって人が投げ出された。

 

「────”千八十煩悩鳳(せんはちじゅうポンドほう)”!!」

 

空から強力な斬撃が放たれる。

アマテラスの目の前に向かって放たれた覇王色を纏った攻撃に彼女の足も止まった。

 

「……悪いがここから先は通行止めだ」

 

巨人の一人に投げ出してもらい、アマテラスの元へと一気に到着した”麦わらの一味”の2番手

────ロロノア・ゾロが立ち塞がった。

 

吹き飛ばされたルフィを確認して、イムや”神の騎士団”達との戦いを中断してまでアマテラスの前に出てきたゾロ。

“麦わらの一味”のなかでも特に高い戦闘力を持ち”神の騎士団”に有効な覇王色も扱えるゾロ。そんな彼が抜けたことで、イム達と戦ってる残りの一味や新巨兵海賊団は更なる劣勢に立たされることになるのだが……ルフィを助けるという彼らの決断に迷いは無い。

 

「おいクソマリモ!相手は幼気なレディだぞ!!分かってんだろうな!?」

「そうよ、ゾロ!」

「んなこと言ってる場合か!相手はルフィをやっちまうようなやつなんだぞ!?」

 

一味の中でも女性には絶対に手を出さないという騎士道精神を持つサンジと子供には特に甘い性格であるナミの言葉を、ウソップがそんな場合じゃ無いと嗜める。

遠方にいる彼らの言葉は一応ゾロにも聞こえてはいるのだが無視せざるを得ない。

 

「そりゃあ、おれにも斬りたくねェもんはあるが……加減できる相手じゃなさそうだ」

 

ゾロとて女子供を傷付けるような真似はやりたく無い。

仮に戦う事になったとしても、そこにはゾロなりの『戦いにおける女性や子供への扱い方の配慮』というものが存在する。しかし、今回対峙しているアマテラスから感じられる覇気は、あのカイドウやビッグ・マムを明確に上回っている。

手心を加えてどうにかなる相手では無いと、ゾロにしては珍しく冷や汗をかいていた。

 

明らかな格上と対峙したゾロ。

それでもルフィが復活するまでの時間を何とか稼ごうと意気込むが……このタイミングで先ほどまで倒れ伏していた男が立ち上がった。

 

「────オォ!!」

 

そして手にした戦槌に覇気と雷を込めてアマテラスに向かって振り下ろす。

その一撃はアマテラスに軽々と躱されてしまったが覇王色を使える戦力がまた一人アマテラスの前に立ち塞がった。

 

「ゼェ…ゼェ……!おれの回復力を……舐めんなよチビガキ……!!」

 

息も絶え絶えになりながらも立ち上がった男

────ロキが全身から覇王色の咆哮を放つ。

 

「怪我を言い訳に足を引っ張るなよ!?」

「ハッ、誰に向かって口を聞いてやがる!!」

 

お互いに軽口を叩き合うゾロとロキが武器に覇王色を纏わせてアマテラスに立ち向かった。

 

「んー……もう時間ないから手加減は出来ないよー?」

「上等だ、チビガキィ!!」

 

ロキの言葉と共に3つの覇王色が衝突した。

 

 

 

□◆□◆□◆

 

 

 

ゾロとロキがアマテラスの相手をしている一方でルフィは非戦闘員の巨人達に介抱されて気絶から目覚めていた。

戦地の遠くに避難していた彼らの近くに運良く吹き飛ばされたルフィは巨人達から受け取った大量の食糧を一心不乱に貪っていた。

 

「だ、大丈夫ですかルフィさん……?」

「おう!沢山のメシありがとな!!」

 

心配そうにルフィを見つめる巨人達に見守られながら山のように積まれた食糧を残らず平らげたルフィ。

そして食べたものを即座に自分のエネルギーへと変換する事で、受けた傷や消耗した体力を完全とまではいかないが、ある程度は回復させることができた。

 

「よし、回復した!もう一回、アマテラスにリベンジだ!!」

 

そう意気込みながらアマテラスの気配を見聞色で探るルフィ。どうやら今はゾロとロキが相手を務めているみたいだがアマテラスが優勢のようだ。

 

アマテラスは強い。

このままルフィが参戦して、ゾロとロキの3人がかりで戦っても恐らく勝てないだろう。彼女の強さは人数がいればどうにかなるような次元では無い。

 

何より、あの覚醒の力が厄介だ。

ルフィの切り札であるギア5でも全く相手にならないほどの力。

何の工夫も無しで正面からぶつかるだけだと間違いなくルフィ達が負けることになる。あの強大な力に対抗できるだけの強さが必要だ。

 

「────”ゴムゴムの巨人(ギガント)”!!」

 

再びギア5を発動してニカになったルフィが身体を自在に巨大化できる能力を発動する。

本来であれば身体全体を強大化させる力なのだが、今回は巨大化の範囲を右腕のみに集中させていた。

 

先ほどアマテラスに放った”ゴムゴムの猿神銃(バジュラングガン)”の倍ほどの大きさまで腕を大きくさせたルフィだが、なおも巨大化を止めない。

 

「こんなんじゃ、あいつには勝てねえ……!!」

 

そう言いながらニカの能力を使ってどんどん腕を大きくさせながら、ありったけの覇気を込めていく。

とはいえ身体を自在に巨大化できるニカの力にも限度がある。既に能力だけで巨大化できる限界にまで達したルフィなのだが、それでも満足しなかった。

 

「ウギギ、まだまだ……!!」

 

能力を使った巨大化が限界を迎えてもなお、ギア3でやっていた様に腕に空気と覇気を込めることで無理矢理大きくしていくルフィ。

許容値を超えた巨大化に腕が悲鳴を上げて激痛が走る。しかし、苦痛に顔を歪ませながらもルフィは止めなかった。

 

間違いなくルフィの人生史上最大最強となる覇王色と武装色が込められた右腕は既に島1つを上回るほどの大きさに達していた。

 

 

 

□◆□◆□◆

 

 

 

ロキ&ゾロVSアマテラスの戦いは終始アマテラスが優勢だった。

 

「”はい・くいっく”!!」

「ガッ────」

 

覇気の込められた蹴りを受けたロキが血を吐きながら地面に倒れ伏す。

その背後でゾロが手に持った刀に覇王色を込めながら全力の一撃をアマテラスに放った。

 

「”閻王三刀龍”────”一百三情飛龍侍極(いっぴゃくさんじょうひりゅうじごく)”!!」

 

かつて百獣海賊団の”火災のキング”ですら沈めた一撃。

覇王色を纏ったソレは四皇クラスであっても致命傷になるかもしれないほどの威力を持つ。しかし、その斬撃を見たアマテラスには焦りというものが全く無かった。

 

「────”ひのぎり”!!」

「ガフッ……!!」

 

放った斬撃ごとアマテラスの翼に切り裂かれるゾロ。

ロキ同様に血を流しすぎた為、そのまま膝をついてしまう。

 

「ゼェゼェ……渾身の一撃をこんな簡単に……!!お前、本当に7歳のガキなのか……!?」

 

そう言いながら息を荒げるゾロであったが、もう限界だった。

これ以上やると命が危ないかもしれない。

そんなゾロの様子を無言で見ていたアマテラスは一旦、攻撃の手を止めて口を開いた。

 

「これ以上はやめた方がいいと思うよー?」

「……戦闘中だってのに随分と甘いな。たく、変なところでガキっぽさを見せやがって……心配はいらねェよ」

 

そのまま立ち上がり「悪いがここは死んでも通さねえよ」と不敵な笑みを見せるゾロの言葉と共にロキも荒い息遣いのまま起き上がる。

とはいえ2人とも限界だ。早く倒して回収任務を済ませてしまうことを考えるアマテラスだが……その時、遠方から異様な気配を感じ取った。

 

「あれは……」

 

アマテラスの視線の先にあったのは強大な腕。

超莫大な覇気が纏われたソレは既に島一つ分に匹敵するほどの大きさだ。しかも現在進行形で大きくなり続けている。

強大化した腕に隠れてしまっているが、よく見るとルフィが必死になって腕に空気と覇気を送り込んでいた。

 

ソレを見て本能的に”危険”だと感じ取ったアマテラスがすぐさま止めようとするが、2人の男がアマテラスの前に立ちはだかる。

 

「行かせるか!!」

「ハッ、よそ見するとは随分と余裕だな!?」

 

ゾロとロキが武器に覇王色を込めながら振り下ろしてくるが、アマテラスはその全てを回避して手に強力な炎と覇王色を込めてゾロに放つ。

 

「────”ひかい”!!」

 

火と覇気を纏った衝撃波からなるソレは元四皇であったカイドウとビッグ・マムの合体技”覇海”にも似た技だが威力はそれ以上だった。

その衝撃波を覇気を纏った刀で受け止めるゾロ。

かつて一瞬ながらも”覇海”を受け止めたゾロではあるが、それ以上の破壊力を持つ”ひかい”には耐えきれず、そのまま衝撃波に飲み込まれてしまった。

 

「ガフッ!!くそ……!!!」

 

その一撃を受けたゾロが今度こそダウンして、意識を手放してしまう。

そしてアマテラスの猛攻はそれだけでは止まらない。

再度、鉄雷(ラグニル)を振り下ろしてきたロキの攻撃を躱しながら両翼と両手に覇気と炎を込めた。

 

「────”おーばー・くろっく”!!」

「ガッ───」

 

四重のパンチを受けたロキの手からは鉄雷(ラグニル)が零れ落ちて、そのまま意識が沈みかける。

だが、すんでのところで踏み止まったロキは最後の力を振り絞り、アマテラスを両手で掴み自分の身体に無理矢理、押し付けた。

 

「ハァハァ……捕まえた」

 

してやったり顔のロキではあるが、当然アマテラスもそのままでは無い。

海楼石で拘束されたわけでも無い現状、ロキは無防備な姿をアマテラスに晒しているに等しい状態だ。

 

「”ひづめ”!」

「グッ……!離すかよ!!」

 

火を纏った爪に貫かれるロキだが、従来の頑強さと覇気による鉄壁の防御力、エルバフ一の力自慢を自称するほどの怪力、そして伝説とまで言われるほどの”悪魔の実”の力を活かして、何とか持ち堪えた。

 

「”ひだるま”!!」

「グ、ガアァァァ!?」

 

太陽を思わせるほど強力な熱量の炎に全身を包まれるロキだがソレでもアマテラスを束縛する手は少しも緩まない。

 

「死んでも、ばなざねェ……!!」

 

覇気も”悪魔の実”の力も、その全てをここで使い切る覚悟でアマテラスの足を止め続けるロキ。生半可な攻撃で手を緩めることは決して無いだろう。

 

そんなロキの覚悟を見たアマテラスは「ごめんね」と一言呟いてからオーバーキルな攻撃になってしまうことを承知の上で再度、覚醒というカードを切ろうと決意したところで……その時が訪れた。

 

「────アマテラス!!」

 

遠くからアマテラスを呼ぶ声。

ロキに拘束されながらアマテラスが振り返ると”麦わらのルフィ”が強大化した右手と共にこちらに高速で突っ込んできていた。

 

「お前はとんでもなく強え!

だけど────これなら負けねェ!!」

 

ルフィの右手は長時間に渡って膨らみ続けて、もはや街1つに匹敵するほどの大きさになっていた。そんな手が影となりエルバフの一部地域が夜のように暗くなる。

その手に込められた覇気とニカの力はひとたび放たれれば1発で巨大な国を崩壊させてしまいかねないほどの絶大な威力を持つ。

 

ルフィの残りの全覇気と力、そしてニカの能力が限界を超えて込められた、そのエネルギー総量は古代兵器以上といっていい。

 

「あれはまずい」と、その危険性をすぐさま理解したアマテラスが急いで獣型の()()()()()()に変形した。

そして、羽衣を纏ったアマテラスが自身を中心にして星のように強大な炎の玉を出現させる。

 

「”ひのぼし”!!」

「ッ────」

 

太陽を思わせるような強大な炎に包まれたロキが膝をついて倒れるのと、ルフィが攻撃を放ったタイミングは、ほぼ同時だった。

 

「”ゴムゴムの”ォ!!

(キング)(キング)(キング)(キング)(キング)(キング)(キング)(キング)(キング)(キング)(キング)(キング)(キング)(キング)(キング)(キング)(キング)(キング)(キング)(キング)(キング)(キング)

(キング)(キング)(キング)(キング)(キング)(キング)(キング)(キング)”────”覇猿神銃(オーバーバジュラングガン)”!!!」

 

ルフィの人生最大規模の威力を持ったソレが雷も置き去りにする速力でアマテラスに向かって放たれる。

 

────あれは躱せない

 

アマテラスが瞬時にソレを把握する。

正確に言えば()()()()()1()()()()なら見聞色と速力を駆使して躱すことはできる。

 

ルフィがこの攻撃に全ての力を注いでいる以上、回避した時点でアマテラスの勝ちだ。

しかし、ソレをやった場合は攻撃の軌道上……後方で戦っている()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

攻撃を放った本人は無意識なのだろうが、あんな莫大な覇王色が込められた一撃を受ければキリンガムもソマーズも、ひとたまりも無い。

 

そして相手の攻撃速度から軌道を変えることも、今から2人に連絡を取ることも不可能。

 

従ってアマテラスには迎撃以外の手段は残されていなかった。

獣型の覚醒フォルムのまま全霊の覇王色と武装色、そして炎を全身に纏ったアマテラスが迫り来る強大な拳に突撃する。

 

「────”ひのがみ”!!」

 

アマテラスとルフィの技がぶつかった瞬間に空の全てが吹き飛んだ。

その余波だけで、エルバフ全土が崩壊するのでは無いかと思えるほどの衝撃。恐らくは世界の歴史から見ても他に類を見ないほどに大きな規模の激突。

 

「未来島」エッグヘッドにてエメトが使った、「いざって時」の切り札であるジョイボーイの最大級の覇王色の覇気。

ソレに匹敵、或いは上回りかねないほどの超莫大な覇王色の衝突はエルバフの戦士達も、麦わらの一味も、そして悪魔と化した巨人達も次々と気絶させていく。

 

麦わらの一味であるサンジやジンベエ、神の騎士団ソマーズやキリンガムなど辛うじて覇王色に耐えた強者たちも膝をつき動けずにいる。

あのイムですら戦闘を中断して、その衝突に目を奪われることになった。

 

「”ジョイボーイ”……」

 

ルフィを見ながらポツリと呟くイム。

そんな周囲の注目を残らず集めた2人の鍔迫り合いが続く。

 

「────オオオオォォ!!」

「────ハアァァ!!」

 

完全に拮抗した2人の力。

先ほどの”ゴムゴムの猿神銃(バジュラングガン)”のように一瞬で決着がつくことはなく、激突は暫く続き……その覇気の衝撃は新世界はおろか、偉大なる航路(グランドライン)の全域にまで響き渡っていた。

 




次回で決着+最終回です。
世界政府勝利エンドか敗北エンドのどっちにするかな……。
どちらのエンドでも胸糞+鬱になりそうな予感しかしない。

・アマテラス
現時点だと四皇相手でも1対1なら間違いなく勝てるぐらいには成長している。
ただし、覚醒能力については忙しさや覚醒を使える訓練相手(シャムロックとか?)の都合が中々、付かないなどの理由から訓練ができておらず身体が覚醒に慣れていない。そのため消耗が激しいという弱点がある。
今回も一回ルフィ相手に覚醒を使って、ソレなりに消耗している。

・イム
アマテラスに「早くニカを捕まえろ」の催促をしなければ、
覚醒を使ったアマテラスによってルフィが非戦闘員の巨人達がいる遥か後方まで吹き飛ばされることは無く、
敗北後の体力と傷の回復も難しかったので、アマテラスは任務をこなして、イム達の援護に入れていた可能性が高い。
やはり短気は損気。

・キリンガムとソマーズ
アマテラスがルフィの攻撃を止めなかったら最悪死んでいたかも
(ギャバンの台詞やロックスの描写的に超強力な覇王色なら殺せる可能性があるため)

・ロキ
話を見直すと7話で書いたキングの存在が頭にチラついた。
描写的に恐らく四皇レベルの強さはあると思われる。

・ルフィ
最後の一撃は一応、未来視の見聞色でロキには当たらないということを確認した上で放っている。

・ルフィとゾロ以外の麦わらの一味+新巨兵海賊団+残存巨人達+ギャバン(復活していれば)
イム、キリンガム、ソマーズ、MMA、悪魔化した巨人を相手にしてる。
言うまでもなく劣勢。覇王色じゃないと敵がすぐに回復するというのがキツい。

・神の騎士団の能力ついて
騎士団には「イムとの契約の力でスーパーパワーアップ」とか奥の手が隠されているかもしれない。
この後、原作でそれらが明らかになった場合でも、今話のアマテラスは「最後のルフィの技が速すぎて使う余裕がなかった」とか「鳳凰の浄化作用の影響で契約によるパワーアップが出来ない」とかの理由から、使わなかった事にしておいてください。
7話におけるカイドウ戦でも、そんな感じの理由で使わなかったという事でお願いします。
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