「・・・ここ、何処よ」
とうに日も暮れ、闇に包まれた森の中に少女は一人立ち竦んでいた
「えっだって僕ちょっと前まで部屋で寝てたよね?お腹減ったからって部屋から出ただけだよね?なんで森の中にワープしてるの?そんな能力持った覚えないよ」
自分の身に起こった事に呆然としながら取り敢えず人のいる所へ移動しようと歩き出した
「こういう時って勘に頼って動かない方がいいってよく言われるけど動かなきゃ状況変わんないしね・・・月が向こうだから、こっちが南であっちが北か・・・良し、南だ」
サバイバーな友人から聞いた薀蓄を思い出しながら南へ足を進めていると彼女の知る、だが会う筈のない生き物が視界に飛び込んできた
「いやいやいやこれ、偽物・・・じゃなさそうだし。って事はこれトリップ!?・・・ううん、そんな事気にしてる暇ないや。取り敢えず簡単な手当だけでもしないと」
少女は木の陰に隠れるように倒れていたヒトカゲに近付くと、何故か手元にあった鞄から包帯を取り出し応急手当てをした
「ヒトカゲ、それも色違い・・・ここ、カントー地方?」
ヒトカゲはカントー御三家の一匹・・・ポケモンは全世代(bwまでとします)をやり込んでいたためその辺りはよく知っていた
「まっどっちにせよ怪我人(?)を動かすのは良くないし今日はもう真夜中みたいだし寝るか」
彼女はヒトカゲから少し離れた木の陰へ移動すると、さっさと眠りについた
「(あのサバイバル馬鹿に何回か付き合ったのがこんな所で役に立つなんてね)」
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「ん、よく寝た・・・ヒトカゲ君や、怪我は大丈夫?」
「ギャウ」
少女は日が登る頃に目を覚ました
真夜中に見かけ手当てをしたポケモン・・・もう夢だと思うのは諦めた・・・の容体をみるともう大丈夫らしい
「そっか、それは良かった・・・さて、まずは街にでないと・・・?どした」
「ギャウァ」
歩き出そうとするとズボンの裾を掴みついて来るヒトカゲ
「・・・僕ボール持ってないからゲット出来ないぞ」
「ギャウ」
「まぁ好きにすれば?・・・頼りにしてるよ」
「♪」
ゲット不可といっても放す気のなさそうなヒトカゲに少女は早々にサジを投げ、ヒトカゲをお供に改めて歩き出した
「・・・広い!この森広いわ!って看板だ・・・えっと」
【北へ行くとカラクサタウン
南へ行くとカノコタウン】
「ここ、イッシュか・・・ってことはbw?いや、ポケスペとか確かbwの二年後が新作で出るって話もあったし決めつけるには早いか」
「ギャウ?」
「なんでもないよ。まぁ取り敢えず、この森を抜けますか・・・いい加減虫ばっかり鬱陶しいしね。ヒトカゲ『ひのこ』」
少女は一旦頭を振ると、森を抜ける事に専念する事に決めた。
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ここで現時点でのヒロイン設定を
名前・・・宍崎 雪
年齢・・・19→12(本人はまだ気付いていない)
容姿
腰の辺りまである黒髪をポニーテールに藤色の髪紐で纏めている
顔立ちは中性的で格好によって男にも女にも見える。但しどちらであっても美形
その他
趣味で合気道をしていたため気配に聡く、対人戦(notバトル)もそこそこ強い
一人称は《僕》で幼馴染がサバイバルを好んでいたのに影響され、食べられる野草や野宿の技術は生れつきの手先の器用さから無駄に達者
ポケモンは大好きで赤青緑の時代からbwまで攻略済み
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