魔王軍ですが、何か問題でも? ~ある魔王軍の物語~   作:五色ぞの

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魔王軍ですが、問題が大アリです

魔王軍。

この世に存在する5(にん)の魔王が所持する軍隊。

この軍隊も例外ではない。

彼らは魔人族の魔王クララ・クイーンの軍。

魔王クララ自体は数年前に勇者によって倒されたが、軍は今も生き残っている。

これは、ある魔王軍の物語。

 

 

ロウソクが数本だけ立った暗い空間。いかにも怪しげな雰囲気が漂っていた。

そこに黒いシルクハットを深く被った青年らしき人物が現れる。

大きな円卓を囲むように4人の者が座っている。

そして青年は一つの空いている席へと向かいその場にいる者たちの顔を確認し、呼吸を1つ。

 

「では、これから魔王クララ軍の会議を始める!!」

 

「「は!!」」

 

そして魔王軍の会議が始まる!!

 

青年は手元にある紙を手に取って読み上げる。

 

「えーー今日集まってもらったのは多分、絶対来ないであろう〔人間と仲良くしましょーね〕ってとき、人間と仲良くする方法を考えましょーう…

 ま、適当に案言ってってくださーい

 できるだけ早く終わらせてくれると嬉し… 」

 

「はい!!トレアー様!!」

 

白髪に黒いフード付きのマントを羽織り、片目を仮面で隠した幼い見た目をした少年(?)が手を挙げた。

 

「はい、スカイ」

 

「僕はトレアー様の案だったらなんでもいいです!!」

 

「おーそうかぁ」

 

(じゃ、なんで手を挙げた…)

 

そこに白と紫が混合した髪を持ち、周りには浮いたクマのぬいぐるみがある少年が言った。

 

「全く、スカイは…トレアーは案を求めているのですよ?」

 

「そういうスペクトルはどうなんですかーっ?」

 

スカイの問いにスペクトルは淡々と語る。

 

「まず我々魔人と人間の共存することになった場合――。」

 

「なった場合?」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

「は、絶対来ないので、私は人間全員ほろ…」

 

「スト――――ップ!!」

 

「あぁ!まだ全然喋りたいのにぃどうして邪魔するんですかっ!!トレアー!!」

 

「駄目だ、お前にこういうのは任せられん ロネロ!トット!お前たちはなんかいい案ないのか?」

 

その声に2人の人物が反応する。

 

銀髪に左目にモノクルをかけた少年。

「えぇボク…?」

 

猫の耳と尻尾をはやし、野性味のある少年。

「はいはーい!俺はあるぜ!!とびっきりの案がよぉ!!」

 

「おぉ!トットにしては珍しい!どんな案だ?」

 

トレアーの問いにトットは必死で考える。

 

「えーっと、うーんと…忘れた!!」

 

「あぁ、うん、そうか…」

(いつも通りだなー)

 

「よし!ロネロ!あとはお前だけだ!頼んだぞ!真面枠!!」

 

 そう言ったトレアーだったが…

 

「じ、実はもう案あるんです…」

 

「おう!どんなのだ?」

 

「えと、その…魔王軍をモチーフにしたシンボルを作って魔王軍のことを分かりやすく伝える…みたいな?」

 

「それはすごいな!シンボルって例えば旗とか?魔王城に掲げられそうなもの…」

 

「はい!!作りましたよ!!僕のスキル《創造》で!!見てください!!このドクロの…」

 

 ロネロの手には真っ黒の中ドクロの生首が不気味に浮き出すいかにもホラーな旗が…

 

「却下!!!逆にイメージ悪くなる!!」

 

「え~」

 

ため息をついた後、トレアーは呟いた。

 

「旗まではいい線いってたんだけどな~」

 

「でしたら広告、チラシのようなものを作って街に張ったり配ったりなどは如何でしょう?」

 

 スカイが提案した。

 

「おぉ~なかなかいいあ・・・」

 

「この僕スカイのスキル《あべこべ》によって、国の重要資料と魔王軍のチラシを入れ替えましょう!!」

 

「よし、却下」

 

「なんでぇ~」

 

悔しがるスカイをよそにトレアーは何か思い出したように目を開いた。

 

「あ!そうだお前らに訊きたかったことがあるんだが、ってホントはこれ訊くためにこんなヘンテコな議題でお前らを集めたんだった」

 

「トレアー様?」

 

トレアーは目を閉じゆっくりと目を明けた後こう言った。

 

「昨日訓練場の北側が爆破してあったんだが心当たりあるか?」

 

 

ビクッ

 

「トット、ロネロ、心当たりあるんだな?」

 

「しししし知らないぜトレアー!そうだ!ロネロがやったんだ!!火の魔石かなんかで…」

 

「なんでボク!?トレアー様、僕じゃないですからねぇ!!!」

 

もめ合うトットとロネロを見てこいつ等だなと思ったトレアー。

そこに一人の人物が現れた。

 

「あら?随分騒がしいわね?どうかしたの。」

 

「マムティノア様!!」

 

突然現れたのは赤い髪の女性、トレアーはマムティノアと呼んだ。

 

「聞いたわよ、訓練場が爆破してあったんだって?」

 

「そうなんですよ、多分トットとロネロが…」

 

「あれ私」

 

「え”」

 

「てへ☆」

 

「なんで魔王城の一部ぶっ飛ばしてんすか!!四天王の1人でしょう!!」

 

四天王

それは魔王直属の配下であり最高戦力。

その名の通り魔王一人につき4人いるのだが、ここクララ軍で現在存在が確認できるのはマムティノアのみ(←何で???)

 

「だって仕方ないわよ、実験したら失敗しちゃったんだから」

 

「実験の内容をお伺いしても?(半分呆れ)」

 

「そこのぬいぐるみ君のぬいぐるみに創造の子から作り出した火の魔石を埋め込んでちょっとした兵器作れるかな~って思ったんだけど魔力の制御が爆発してそのままバコーンって」

 

「トットとロネロは分かってたがスペクトル、お前も共犯か」

 

「てへ☆」

 

「いや、ボクは脅され…じゃなかった、たまたまそこを歩いてたら声掛けられちゃったっていうか…」

 

涙ぐみながらもじもじと言うロネロ。

ロネロは引っ込み思案、臆病、のダブルコンボな性格の為、トレアーはすぐに巻き込まれただけと判断した。

しかし修復費やらなんやらで忙しくなることが確定していたがトレアーは完全に呆れていた。

そこにマムティノアが一枚の紙を取り出しトレアーに渡す。

 

「トレアー、次の仕事」

 

「え」

 

部屋は一気に静かになる。

トレアーは恐る恐る受け取った紙の内容を読んでいく。

紙にはこう書かれていた。

 

【魔物討伐】

 

(???)

 

「なんで俺たちが魔物討伐しなきゃならないんですか…

 普通人間とかの冒険者がやる事でしょう…?」

 

「いや、ね?強すぎて死人が沢山出ちゃったらしいからそうゆうのは私たちがひっそり片付けないとでしょ?」

 

「それはそうですが人間にも強い人はいるでしょう、例えば勇者とか」

 

「その勇者と制約を結んだ結果がこれなのよ、いいから行ってきなさい、今から」

 

「今から!?」

 

「今から行ってくれたら訓練場直しといてあげるから、ね?」

 

「分かりました…よし!いくぞお前ら!」

 

「「は!!/はいっ/応!!」」

 

トレアーの周りにスカイ、スペクトル、トット、ロネロの4人が集まる。

そしてトレアーは自身のスキルを発動する。

 

「スキル発動《空間(エリア)》」

 

そう呟くと足元に陣が現れ、と同時にガラスが割れるような音…否、空間が裂ける音が聴こえた。

 

バリンッ!!

 

音がなりやむと5人の姿は会議室から消えていた。

 

 

 

 

* * * *

 

解説コーナー(あくまで私が書く物語の世界でのやつ)

 

Q,

 スキルって何ですか?

 

A,

 この世界で行きますとスキルは普通に能力みたいな感じです。

スキルの中にも固有スキルとスキルがありまして、固有スキルが生まれ持ったもの、スキルが後天的に手に入れたものとなっています(ややこしい)。

 ちなみに人間が所持しているスキル(固有も含める)は身体強化系がほとんどなのでそれ以外はめずらしいものとして分類されます。勇者になれちゃうかも!

 

 

Q,

 魔法はある?またスキルとの違いは?

 

A,

 勿論あります!

スキルとの違いはスキルは身体を使う感じで魔法は道具を使う感じ!!

 

 

Q,

 魔力って?

 

A,

 魔力は生命力みたいなものです。

スキルや魔法を発動するために魔力を消費しますが体から尽きれば運がよくて弱体化、最悪の場合死んで体も残りません!!

魔力量は個体差があります!多い方が有利かも!

 

 

* * *

 

次回予告:「魔物討伐しますが、何か問題でも?」

 

魔物討伐に来た魔王軍。

何人もの死者を出した魔物を討伐するため噂の森を捜索する。

そこにいた魔物は何と―――!!

 

次回お楽しみに!!

 




こんにちは。五色です。1年以内に続きかけるように頑張ります。
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