人ポケ逆転世界でなんとかやってみます   作:零式戦闘爆撃鬼

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人ポケ逆転概念の流行を願ってお送りいたします。


人ポケ逆転世界でなんとかやってみます

いくつもの赤い線が空を裂き、地上に降り注いでいた。

 

赤い線が落ちた先は跡形もなく吹き飛ぶ、その先には俺の実家も含まれていた。

ふと自分の腕を見下ろすと大量の石やガラスが突き刺さり真っ赤に染まって震えていた。

そして赤い線の一つがこちらに向かって……………

 

 

 

 

 

 

 

 

「あああああああああ!!!………え?」

迫り来る恐怖に飛び起きる…が

目覚めた先はいつもの自室や実家の部屋ではなく

 

 

「え?は?どこ??なんで森????」

 

 

周囲を見渡すと人工的な物が何もない大自然

ただ聞こえてくるのは木々の揺らめきだけで、虫や鳥の鳴き声は無い

 

「………とりあえず何が起きた………!!?」

 

何故か痛む体を起こし、周囲を探索する

 

 

「俺山登ってたか…?事故って滑落したとしても車無いし………

そもそも休暇取って実家に帰る途中だったよな………」

 

ぶつくさと独り言を呟いていると先程の光景と恐怖を思い出す

 

「え…まさか俺死んだ………?」

 

それに気づいた俺はへたりこんでしまった。

夢だと思いたかった、しかしあの時感じた明確な痛みが無傷の身体にジクジクと響く

 

順調に就職して家族を安心させられたのに?

職場で色々な仕事を覚えて慣れ始めてきてたのに?

久しぶりに友達と飲みに行けてないのに??

まだ何も家族に返せてないのに???

みんな死んだ?????

 

「なんで…なんでだよ………なんで俺が………」

悲しいのか…辛いのかもよくわからないまま涙が溢れる

 

 

 

 

 

 

ひとしきり叫び、泣き喚いた後に周囲を見渡す

 

「とりあえず誰かいるか探さないと」

 

そう言って歩き始めた直後、木々のざわめきに混じって草を掻き分ける音が聞こえる

しかし明らかに人の出す音ではない

 

クマかイノシシか…はたまたシカか

身構えて音の鳴る方向へ身構える

 

「こにゃ!!!」

妙にかわいらしい鳴き声を挙げて現れたのは黄色い毛に身を包まれた動物だった

 

外見的にはイヌ科…特徴的な耳と尻尾からキツネ…フェネック…?

日本どころか地球にこんな派手な模様の種類は生息していたか?

 

そうやって観察していると、そのキツネ?は背負っていたカバンから何かを取り出して、器用に尻尾で打ち出してきた

 

俺の顔面に向かって

 

「いだっ!?…っうおおおお!???」

 

俺の体がぶつけられた何かに吸い込まれていく

その先は何故か安心する空間で段々と眠気が………

 

「まずいまずいまずいまずいッ!!!」

本能的に危機を感じ必死にもがいていると先程の森に視界が戻る

肩で息をしていると、驚いたような顔をした先程のキツネが焦ったようにまた何かを取り出そうとしていた

 

注意深くそれをよく見ると赤と白のツートンカラーのボールだった

 

(モンスターボール!!?はあっ!?)

 

内に湧いた疑問を押し退けて、俺は走り出す

 

(何で現実にポケモンのアイテムがあるんだよ!?てか投げるんだったら俺だろ!!!)

 

後ろを振り返ると涙目になりながらあのキツネが追いかけてきていた。

 

「(クッソかわいい…!けど捕まるわけn)んごぉッ!!?」

後ろに注意を向けていたせいで、飛び出ていた木の根におもいっきりつまづいた。

 

振り返ると間近に迫ってボールを投げ込むキツネが

 

「しまっt!」ボシュゥゥン

 

視界が三回ほど明滅した後、気づいたら俺はGETされていた。

 

意識がぼんやりと浮上し、世界が赤く光った後にまたあの森に戻る。

 

(くっそ…運動音痴が土壇場で……)

 

そう思い下を向くと先程のキツネが目をキラキラさせて見上げてきていた。

 

(この子、よく見たらフォッコだ…おでこに何か模様がついてるけど………)

 

転生先はポケモン世界でした………ってか?

人とポケモン逆転してるみたいだけど

 

「こぬぅ!ふぉっ!!」

何か言いながらピョンピョンと跳び跳ねている

すんげぇかわいい

 

「え~~~~~っと………君が俺のトレーナーになるのかな?」

ジェスチャーを交えなから聞いてみるが

 

「………?ふぉっ!!」

そういってフォッコは何かの実を渡してくる

 

「(腹空いてたわけじゃないんだけどな……)…ありがとうね」

 

感謝を伝えつつ、木の実を口に運ぶとオレンジに似た甘味が口いっぱいに広がる

 

木の実を頬張りながらフォッコを観察していると、足に細かい傷ができているようだった

おそらく俺を追いかけてきた時にケガしたのだろう

 

申し訳なくなった俺はフォッコを抱き上げ、頭に乗せる

 

「ふぉや!!?こぬ………///」

 

いきなりだっこされて驚いたのか、はたまた抱っこされるような年じゃないとでも言いたいのか不服そうだ

 

しばらく何かをぼやいた後、頭をぺしぺしして進行方向を教えてくれる小さな主に従いながら、俺は歩き出す

 

この後に何が待ち受けているのか…多大な不安とそれ以上の大きな期待を感じながら

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