彡(゚)(゚)「天空の城ラピュタ」   作:名無ナナシ

1 / 18
第1話 入社そして出会い 第2話 天空の城ラピュタ

第1話 入社そして出会い

 

1985年10月21日

 

(´・ω・`)「ボクは木原ヒロカツ」

25歳の新人アニメーターだ

ボクは今日からここ

産まれたてのアニメ制作会社“スタジオジブリ”で働くことになった

 

(´・ω・`)「うわぁ!」

初めて足を踏み入れたジブリ

広々としたフロアにはアニメーターたちが使う机がたくさん並んでいた

 

(´・ω・`)「凄い……」

その数、およそ20台

職人の手で作られた特注であろう動画机だ

 

カリカリカリ

 

(´・ω・`)「あ!あそこに座っている人は……」

 

彡(゚)(゚) カリカリカリ

 

彡(゚)(゚)←宮崎 駿

“アルプスの少女ハイジ”や“未来少年コナン”の製作に携わり

“ルパン三世 カリオストロの城”で監督デビュー

最近では“風の谷のナウシカ”を手掛けたアニメ界の鉄人

 

(´・ω・`)「木原ヒロカツです」

(´・ω・`)「これからお世話になります。よろしくお願いします。」

 

彡(゚)(゚)「……よろしゅう」

 

宮崎監督は机から顔も上げず

「邪魔するな」と言わんばかりの感じでボソッとつぶやいた

 

(´・ω・`) .。oO(宮崎駿はこうでなくっちゃ!)

ボクは彼に憧れてアニメ界に入ったと言ってもいい

 

宮崎駿は怖い人という噂は耳にしていた

恐ろしいエピソードとして

アニメーターが出来上がった作品を宮崎監督に見せたら

原画をパラパラめくって、そのままごみ箱に放り込んだとか

目の前で真っ二つに引き裂いて捨てたや

 

彡(゚)(゚)「大きいホッチキスを持って来いや」

と言って、わざわざ四隅を留めてから捨てたといった逸話が流れていた

 

(´・ω・`) .。oO(だからボクはこのぶっきらぼうな返事に……)

ついにあの宮崎駿と一緒に仕事ができると実感した

 

(´・ω・`)「宮崎監督……」

彡(゚)(゚)「その呼び方は止めい」

 

(´・ω・`)「え?」

彡(゚)(゚)「ワイは一介のアニメーターや、名前で呼べい」

 

(;´・ω・` )「は、はい」

宮崎さんはそのまま黙々とただひたすらに作業に戻った

 

(´・ω・`) .。oO(なにを書いているんだろ……)

宮崎さんの机には空ばかりの写真が貼ってあった

 

(´・ω・`) .。oO(いや、これは……雲だ)

なるほど……新しい映画は“雲”を描く作品なんだな

 

(´・ω・`)……

(´・ω・`)「ボクはいったい何の作品に携わるんだ??」

 

 

第2話 天空の城ラピュタ

 

天空の城ラピュタ

これがスタジオジブリで作られる第一作となる作品名だ

 

宮崎さんはラピュタストーリーと銘打った

動画用紙を繋げた長さ1メートル40センチの貼り紙に

箇条書きのストーリー展開を書き出していた

 

大まかな内容は空に浮かぶ島“ラピュタ”をめぐる

主人公のパズー、ヒロインのシータ、悪役のルスカ、空賊のドーラ一家

が繰り広げるドタバタ冒険活劇のようだ

 

(´・ω・`)「“ようだ”と言うのも……」

この作品には原作と呼べるものがなく

宮崎駿の頭の中で現在進行形で作られている作品だからだ

 

彡(゚)(゚)「この作品は失敗できんのや……」

(´・ω・`) .。oO(また言ってる……)

 

「この作品は失敗できない」

この言葉は宮崎さんの口癖だった

 

天空の城ラピュタはスタジオジブリの一作目にして

会社の存亡がかかっている作品であった

 

(´・ω・`) .。oO(いったいどれほどのプレッシャーを抱えてるんだろう)

それが途方もないことだというのは、机に向かっている宮崎さんの姿が証明していた

彼はラピュタの絵コンテをただ黙々と描いていた

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。