彡(゚)(゚)「天空の城ラピュタ」   作:名無ナナシ

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第19話 馬之助 第20話 馬之助②

第19話 馬之助

 

(⌐●_●)「なあなあ、今週の科学戦隊ダイナマン見た?」

(´^ω^`)「見た見た、すっごい面白かったよね」

 

(⌐●_●)←彼は飯田つとむ、あだ名は馬之助

小林まこと先生のマンガ“1、2の三四郎”に登場するキャラクターの

馬之助にそっくりだからそう呼ばれるようになった

この馬之助は大変な特撮オタクで、同じく特撮大好きなボクと気が合い

よく暇さえあれば特撮談義を交わす仲だった

 

宮崎さん不在のある日

 

(⌐●_●)「ヒロカツくん!すごいものを持って来たけど……見る?」

(´^ω^`)「え、なに!すぐ見たい」

 

(⌐●_●)「じゃあ、ちょっと待ってろよ」

 

ドアの向こう側に消えた馬之助は怪人の姿になって戻ってきた

 

(`・ω・´)「すげぇっ!ワープロアルマジロの着ぐるみじゃん!!」

ワープロアルマジロとは東映の「スーパー戦隊シリーズ」第七弾“科学戦隊ダイナマン”

の40話に出てくる怪人だ

名前の通りワープロとアルマジロを合体させた怪人で……

って危ない、ついオタク特有の知識披露をしてしまうところだった

 

( ゚∋゚)´0`)´0`)「すげええええええええええええ!!」

(⌐■_■)⌐■_■)「うひょおおおおおおおおお!!」

(⚭-⚭( ⚭-⚭ )⚭-⚭)「かっこいい……」

 

(`・ω・´)「馬之助!代わって!ボクも入りたい!!」

 

宮崎駿がいないことをいいことに

その日のスタジオでは大きな子供たちが大騒ぎしながら遊び回った

 

べつの日

 

(⌐●_●)「よし、完成」

(´・ω・`)「今度はなにを作ったんだい?」

 

特撮好きであると同時に、馬之助は造形家としても大変に優秀だった

ラピュタの製作が始まったばかりで、まだ少し余裕があった時などは

彼は様々な素材をスタジオに持ち込んで、フィギュアなどを作っていた

 

彡(゚)(゚)「飯田くんはホンマにしゃーないな」

 

(´・ω・`) .。oO(宮崎さんは自分も好きだったので……)

立体造形には驚くほど寛容で、馬之助の趣味を許容していた

 

(⌐●_●)「ほら、実物大の飛行石だ」

(´・ω・`)「うわぁ……本物なんて見たことないけど本物みたいだ」

 

(´・ω・`)「宮崎さん、ほらほらスゴイですよ」

彡(゚)(゚)「まったく……こんなバカな物を作って、ホンマに……」

と宮崎さんは呆れていたが

出来上がった飛行石は宮崎さんの机の横に置かれることになった

 

 

第20話 馬之助②

 

(´・ω・`)「と言って、馬之助くんは遊んでばかりいたのではない」

(´・ω・`)「彼は宣伝用の予告編の構成を任されることになった」

 

(´・ω・`)「予告編の動画を作るのは想像よりも難しい」

設立されたばかりのジブリではスケジュールや予算の関係で

予告編用の特別なカットを作る余裕はない

さらに本編の製作しながら、先行して作り上げないといけない

と言うことで、今時点で出来上がっている絵コンテA、Bパートから

観客の度肝を抜くシーンを抜粋して作ることになる

 

(;⌐●_●)「うーん……どうしようか」

(;⌐●_●)「やっぱりこのシーンだよな」

 

(´・ω・`)「どのシーンにしたんだい?」

(⌐●_●)「フラップターが超低空飛行をするシーンかな」

 

(´・ω・`)「たしかに、夜が空ける前に颯爽と飛ぶあのシーンはかっこいいよね」

(⌐●_●)「うん、でもただカッコいいだけで選んだ訳ではないんだ」

 

(´・ω・`)「どんな理由?」

 

(⌐●_●)「フラップターって他の飛行船と違って……」

(⌐●_●)「上下の羽ばたきによる飛行携帯をとっているだろ」

 

(⌐●_●)「それがどうアニメーションで映るのか……」

(⌐●_●)「描いている僕たちでさえ未知数だ」

 

(⌐●_●)「だから前もって映像化して皆で確認・共有をしておきたいのさ」

(;⌐●_●)「もし微妙な出来だったとしても、もうどうしようもないんだけどね」

 

(;´・ω・` )「そうなんだよね……」

普通だと予告編でテストを試みてダメだったら本番でちゃんとやろう

と考えるかもしれないけど

今のスタジオジブリには描き直すなんて余裕はなく

予告だろうがなんだろうが本編同様に失敗は許されなかった

 

(´・ω・`)「そこで、馬之助は予告編の前に3分ほどのテストフィルムを作ることにした」

 

(⌐●_●)「フラップターの色テストを3パータン用意して……」

(⌐●_●)「飛行石の発行具合も試さないとな」

 

彡(゚)(゚)「飯田くん、洞窟で飛行石の欠片が瞬くシーンは……」

彡(゚)(゚)「アニメ“銀河鉄道の夜”のガラス粉のような星空の感じが欲しいわ」

 

(⌐●_●)「わかりました、それもテストしましょう」

(⌐●_●)「ガラス粉スーパーを検討しないとな」

 

(´・ω・`)「そしてテストフィルムが完成したので試写会をすることになった」

 

(´・ω・`)「それじゃあ映しますよ」

 

彡(゚)(゚)……

(⌐●_●)……

( ゚∋゚)´0`)´0`)……

 

( ゚∋゚)「フラップターはOKだな」

(⌐●_●)「飛行石の発光は、エアブラシをかけない方がいいな」

彡(゚)(゚)「あ……、思った通り、このままでは使えんわ」

 

(´・ω・`)「星空の再現のようなキラキラ洞窟は没となった」

プラネタリウムのようにあまりに星が多すぎるのは

洞窟のシーンに似合ってなかったということだろう

 

(⌐●_●)「別のやり方を考えないとな」

 

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