雨と名無しのウマ娘 作:サルミアッキパイ
やぁ、私だ。気づいたらミスターシービーの義妹になってたよ。びっくりだよね。あれから約1週間たちました。
まさかシービーの家でお泊まりした次の日に理事長が来るなんて思ってなかったよね。ウマ娘でも朝食はシンプルなんだなと思ってたら情報量凄すぎて、気づいたら理事長いたもんね。もうね、バタフライエフェクトとか考えるの諦めた。しかも、すぐ尋問始まっちゃうし。ウマ娘になってから会ったのシービーと理事長だけだよ?頭の中に宇宙が広がっている状態で、よく記憶喪失とかで乗り切った。私は自分を褒めたい!
まぁシービーと家族になったわけだが、理事長にまず病院に連れて行かれた。なんでも、記憶がないだけでアレルギーを持っていたり、持病がある可能性はゼロじゃないからということらしい。確かに自分じゃわからない病気ってあるらしいしな。
検査は病気とアレルギーに加えてどこか手術した後がないかも確認されたが、どこにも異常はなくめちゃめちゃ健康体だった。そういえば検査でわかったがおそらく来年中学生になるらしい。
今のところ捜索届がでていないから、身元のわからないウマ娘を養子に迎えることは問題ないらしいが、もし私の親や義親が出てきた時は、改めて親権を確認しなければならないらしい。まぁ1週間近く経って何もないから今世でも親はいないのだろう。
少し安心した。私は家族との接し方なんてわからないから。
ミスターシービーの義妹になるってことで親御さんにもあった。お二人ともめっちゃ仲良くてこりゃ駆け落ちだわって思ったよね。二人はシービーが「いもうとができた!」って紹介した時も「可愛い子だね」で済ませてた。自由になれすぎでは?
これで「アタシと姉妹になろうよ」問題は解決したわけなのだが。新しい問題が発生した。「レイはレース走るの?」問題である。
「アタシはトレセン学園行ったらいいと思うけどな。」
「走ってた記憶もないんですよ?トレセンなんて行きたくても行けませんよ」
「これから走ればいいじゃん。キミはウマ娘だ。走りたいなら走ればいい。アタシとしてもキミと一緒に走りたいしね」
そんな話と共に、『私は今大人じゃない。つまり学校に通わなければいけない。』そんな簡単なことに二人して気づいていなかったことに気づいた。幸いにも今はまだ3月……いや今回の場合はもう3月と言うべきか、もうほとんどの学校は新入生など募集していない。
「もう、学校行かなくて良くないですか?」
「もう、理事長に言ってトレセン入れてもらうしかないね」
「ん??」
ピッ
「あっ、もしもし理事長?レイが行ける学校がなくてさ、トレセンに入学させたいんだけど」
「ちょいちょいちょい⁉︎」
「えっ?レイがどうしたいか?走りたいって言ってるよ」
「ぅおーい⁉︎」
「オッケー!ありがとう!」
ピッ
「これでよし!」
「何も良くないが⁉︎」
こうして私ことロストレインはトレセンの入学が決まった。裏口入学じゃん‼︎
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
トントン拍子に入学式を終え、中央トレセン学園来たわけだが、もう怖い‼︎さっきからずっとチラチラ見られている気がする……!はっ……!
『あの噂聞いた?あの子理事長脅して裏口入学したらしいよ……』
『えぇ⁉︎じゃあちゃんと試験受けてないの?ずるじゃん……』
なんて話されているのか⁉︎終わりだ。もう私に友達はできないんだ……。
[なお本来の会話はこうである]
「ねぇ!あの子ちっちゃくて可愛くない⁉︎」
「そうだね。新入生の子かな?初々しいね」
[ただ、初々しい新入生を見ていただけである。ただそれをロストレインは知る由もない]
よし、もう諦めよう。裏口入学は事実だし、友達できなくてもいいもん!(泣)
私はレースについては知っているが、レースを走ることに関してはそこら辺の幼稚園児と変わらない。なので1,2年は教官の元で基礎を学び、そこから模擬レースに参加してトレーナーを探す手筈だ。正直にいうと1,2年でどうにかなるほど中央は甘くないとおもってる。重賞レースが勝てたらいい方だと思っている。
はずだった。
「レイはアタシのチームに入るんでしょ?」
「なんで?」
「だってアタシのトレーナーだったら、レイの記憶喪失とか知ってるから融通きくよ?」
「確かに。でもシービーのトレーナーの許可とか──
「もう取ってるよ?チームの人数が増えるのは大歓迎だってさ」
──入らせていただきます」
朗報。ロストレイン、トレーナーが決まる。
「よし!ゴルシやっておしまい!」
「おぉし!じゃ、早速つれてくぜぃ!」
悲報。ロストレイン、麻袋に入れられる。
こんなことだろうと思ったよ!ちくしょうめ!
主人公は身長150cm