キュウべえ「ボクと契約してTS魔法少女になってよ」   作:フェレーデ

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ワルプルギスの夜

舞台装置の魔女、その性質は無力。

 

回り続ける愚者の象徴。

 

歴史の中で語り継がれる謎の魔女。

 

この世の全てを戯曲へ変えてしまうまで無軌道に世界中を回り続ける。

 

地上をマホウで埋め尽くし、全人類を戯曲の中へ取り込もうとする動く舞台装置。

 

この世の全てが戯曲ならば悲しい事など何もない。

 

悲劇ではあるかもしれないけれど、ただ、そおいう脚本を演じただけ。

 

もうつらくない。

 

悲しくなんてない。

 

ワルプルギスの夜で芝居は止まって、もう地球は一周だって回転しない。

 

物語は転換しない。

 

魔女たちの夜は終わらない。

 

私たちの絶望が消えてなくなることはない。

 

明日も明後日も、ワルプルギスの夜。

 

あなたも魔法少女になったのならば、さあさあ一緒に踊り明かしましょう。

 

我らが神が来賓し、私たちが世界を呪わなくてよくなるその時まで。

 

すべての魔女に救済あれ。

 

 

 

 

 吹き荒れる暴風。

 暗雲立ち込める空に展開される鮮やかな虹色の魔法陣。

 白い縁取りの蒼いドレスは天に向かってたなびいており、その下では巨大な歯車がまわっている。

 

 ワルプルギスの夜。

 存在するだけで災害を起こす伝説の魔女。

 彼女の到来を歓待するように道化師や象車がどこからともなく現れ、各々が観客を沸かすための曲芸を披露する。……そこに観客などいないというのに。

 

「あれがワルプルギスの夜か」

「そうね」

「だったら、すぐに終わらせるか。あまり時間をかけて、この街を壊させたくはない」

 

 空高くに浮かび笑い声をあげるワルプルギスの夜を見据えながら、魔法の杖を出現させる。

 ソウルジェムと同じ色である、銀色の宝珠と装飾の付いた杖。魔法少女が持つ魔法ステッキのような華やかさはなく、シックでレトロな感じの杖だ。

 そんな俺の姿を見て、ほむらはぎょっとした様子で尋ねてくる。

 

「さつき…。あなたそういうのを使うのね」

「一応な。コイツを使うと魔法の威力が上がるんだ。今までは使う必要もなかったけど、こうも舞台を整えられたら使いたくもなるもんだ」

 

 巴マミのマスケット銃、暁美ほむらの盾、美樹さやかのサーベル、佐倉杏子の槍。みんなそれぞれ自身の固有魔法とは別に、魔女との戦いで使用する武器───魔道具のようなものを所持している。

 

 それは取り回しが良かったり祈りが影響していたり、様々な要因が絡んで形成されるものではあるが、俺が扱いやすかったのは魔法の杖だった。

 

 しかし、使いどころがあったかと言われればまったくなかった。

 わざわざ威力を上げずとも手を翳して魔法を使うだけで十分な威力を出すことができるし、そもそも俺の絶対防御を貫通できる魔女はそうそういない。

 そのため無用の長物になってしまっていたのだが、相手がワルプルギスの夜となれば、今こそ使い時なのではないだろうか。

 

 

「さて、早速で悪いがこの舞台を終わらせるか」

 

 

 俺は杖を掲げて魔法を発動させる。

 杖の先端についた宝珠が銀色に光輝き、俺の込めた魔力を大きく増強させ出力を何倍にも増強させる。

 

 ワルプルギスの夜の全身を覆いこむ結界を生成する。

 外部との完全な遮断。これにより吹き荒れていたワルプルギスの夜の魔力は結界内に閉じ込められ、吹き荒れていた暴風が吹き止み、辺りはしんと静まり返る。

 

 そしてそのまま閉じ込めたワルプルギスの夜に対して魔力を込めていく。その威力に耐え切れず、蒼いドレスはボロボロと崩れて歯車はぐにゃりと曲がって変形していく。

 

 その光景にほむらが瞠目しながら尋ねてくる。

 

「ちょ、な、何やってるの?」

「魔力を込めて圧殺しようとしてるんだよ。あの結界の中は地球の重力の数百倍の圧力がかかっている。……まぁ、簡単に言えば、ブラックホールに呑み込まれたみたいなもんだ」

「そんなデタラメな…」

 

 宿敵というものがいるのだとしたら、暁美ほむらにとって、ワルプルギスの夜以外にはいない。時間を繰り返した回数と同じだけ挑み、そして負けてきた。

 そんな宿敵があっさりとボロボロになっていく姿を見て、情緒がおかしくなるのは当然のことと言えた。

 

「ん…?」

 

 しかし、そう簡単に事は運ばない。

 強烈な力で結界を叩き壊され、再び魔力の嵐が吹き荒れる。

 虹色の魔法陣が回転して輝き、ボロボロになっていた衣装や歯車はみるみるうちに再生していく。

 

「先手必勝で決めたかったがそう上手くはいかないか…」

 

 ワルプルギスの夜はビルを浮かせそれを俺たちの方に飛ばしてくるが、俺は空間同士を連結させてそっくりそのままワルプルギスの夜にぶつける。

 すると今度は鋭いレーザー光線を放ってきたので、それもそっくりそのままワルプルギスの夜に返してやる。

 

 しかし、無傷。

 まったく効いた感じはしない。

 

「……なるほど。あいつ表面に結界を張っているのか」

「結界…?」

「やってることは僕と同じだ。身体を覆うように魔力を張り巡らせて外側からの干渉を遮断している。ほむらの軍事兵器が通用しなかったのもこれのせいだろう」

 

 ワルプルギスの夜は魔女結界を張らない。

 しかしそれは、結界を張ることができないという意味ではない。

 

 自分で使っているからこそ分かることだが、この結界魔法はかなり汎用性が高い。

 自身を守るバリアにもなるし、テレポートで自在に移動することもできる。……恐らく、ワルプルギスの夜が神出鬼没なのはそれが原因だろう。

 

「あの結界を貫通してダメージを与えるにはそれ相応の魔力を込めるしかない……か」

 

 つまり、俺の魔力が尽きるのが先か、ワルプルギスの夜の魔力が尽きるのが先か。あいつの再生能力を上回れば俺の勝ちというわけだ。

 

 ……全然負ける気がしないな。

 単純な魔力勝負だけは、相手がどんな魔法少女だろうと魔女だろうと負ける気がしない。俺の魔法少女としての強みは寧ろそれしかないと言っていいほどだ。

 

 右手に構えた杖を銀色に輝かせ、俺は再びワルプルギスの夜に攻撃を仕掛けるのだった。

 

 

 

 

 

 そして…。

 

 そして………。

 

 そして…………………。

 

 十数分にも及ぶ魔力比べの後に、ワルプルギスの夜に対する俺の疑念は確信に変わった。

 

「あいつ、再生するたびに強くなってる」

 

 魔力比べでは俺の勝利のはずだった。

 事実、この十数分の間に俺はワルプルギスの夜の魔力を少なくとも3回は空にした。

 常に魔力を探知していたが、その反応は消えてワルプルギスの夜の身体はボロボロと崩れ落ち、崩壊直前までいった。

 

 しかし、それでもワルプルギスの夜は滅びることはなかった。

 完全に魔力反応が消えてもなお次の瞬間には息を吹き返したように魔力が戻ってきて、再生とともにその力も高まっていく。

 

 現実的に考えて有り得ないことだ。

 魔法少女だろうと魔女だろうと、死んでしまえば魔力を感じることはない。たとえワルプルギスの夜が蘇生能力を持っていたとしても、こう何度も息を吹き返すのは道理に合わない。

 

 不条理。

 その一言に尽きる。

 

「……」

 

 ただ、この不条理を再現する方法はある。

 こうして対峙して初めて感じ取ることのできたワルプルギスの夜の因果と、戦う前に聞いたキュウべえの言葉。それらを合わせると、ある一つの仮説が浮かび上がる。

 

「キュウべえ」

「何かな?」

 

 俺がその名を呼ぶとどこからともなくキュウべえが姿を現す。

 俺は……その仮説が間違っていて欲しいと心の中で思いながら、キュウべえに尋ねる。

 

「答え合わせをしたい。ワルプルギスの夜の正体は、かつて魔法少女の末路に絶望した魔女たちの魂の集合体で合っているか?」

「その通りだよ」

 

 返ってきた言葉は肯定。

 つまり、俺の仮説は合っていたというわけだ。

 

 おかしいと思ったのだ。

 キュウべえが魔女の集合体という割に、ワルプルギスの夜は1体の魔女にしか見えない。

 だと言うのに、その因果は複雑に絡み合って混在していて、復活するたびにその力が増していくようにさえ感じられた。

 

「人間の感情というのは不可解なものだね。彼女はさつきやまどかほどの因果を持ち得ていなかったのに、いくつもの絶望を集めているうちに伝説の魔女にまでなってしまった」

 

 魔法少女の行きつく先を知って絶望して…。

 少しでも気を紛らわすために世界を舞台に戯曲を踊り…。

 身を焦がすほどの絶望を、ただの”悲劇”として終わって欲しいと望む。

 

 彼女たちが望んでいるのは滅びではない。深い深い絶望を知っているからこそ、その分だけ呪いを撒き散らさずにはいられない。

 

 俺がどれだけ滅ぼそうとしても滅びないのは、執念とでも呼ぶべきものだ。

 恐るべきまでのこの世界への執念が、滅びゆく身体を再生させ因果の力を強めている。

 

 不条理だと思う。そんな感情論で盤面がひっくり返るなんて。でも、仕方がないのだ。魔法少女が不条理を覆す存在ならば、魔女も同じくそうであるのだから。

 

 

「時間遡行者、暁美ほむら」

「っ…!」

「過去の可能性を切り替える事で幾多の並行世界を横断し、キミが望む結末を求めてこの一ヶ月間をくり返して来たんだね」

「……」

「君の存在が一つの疑問に答えを出してくれた。なぜ鹿目まどかが魔法少女としてあれほど破格の素質を備えていたのか今なら納得いく仮説が立てられる」

 

 ワルプルギスの夜の話はもう終わったとばかりにキュウべえはほむらに対し話し始める。

 ほむらは反応を示さないが構わずキュウべえは続ける。

 

「魔法少女としての潜在力は背負い込んだ因果の量で決まってくる。一国の女王や救世主ならともかく、ごく平凡な人生だけを与えられてきたまどかに如何してあれほど膨大な因果の糸が集中してしまったのか不可解だった。だが、ねえ、ほむら。ひょっとしてまどかはキミが同じ時間をくり返すごとに強力な魔法少女になっていったんじゃないのかい?」

 

 それを言われて俺もハッとした。

 鹿目まどかは強力な因果を持っている……それが当たり前なこと過ぎて気付けなかった。ほむらが何度も同じ時間を繰り返す中、鹿目まどかは何度も魔法少女契約を交わしているが、少なくとも最初の3回の世界ではワルプルギスの夜に敗北している。

 あるいは追い払っただけという可能性もあるが、勝利と言っていい結果ではなかったのは確かなことだ。

 

 思えば、鹿目まどかがあの膨大な因果を持つようになったのは、ちょうど暁美ほむらが転校してくる数日前のことだった。

 それまでは魔法少女の素質があるだけの一般人だったのに、あの時期を境に急激に魔法少女としての素質が引き上げられた。

 当時は不思議に思ってはいたが、その後いろいろあり過ぎてそっちに気を取られている内にそのことを当たり前のごとく受け入れてしまっていた。

 

「……やっぱりね。原因はキミにあったんだ。正しくは君の魔法の副作用と言うべきかな?」

「どういう事よ?」

「君が時間を巻き戻してきた理由はただひとつ。鹿目まどかの安否だ。同じ理由と目的で何度も時間を遡るうちにキミは幾つもの並行世界を螺旋状に束ねてしまったんだろう。鹿目まどかの存在を中心軸にしてね。その結果、決して絡まる事のなかった並行世界の因果線がすべて今の時間軸のまどかに連結されてしまったとしたら、彼女のあの途方もない魔力係数にも納得がいく」

「……」

「キミがくり返してきた時間、その中で循環した因果の全てが巡り巡って鹿目まどかに繋がってしまったんだ。あらゆる出来事の元凶としてね」

 

 キュウべえは話したいことを話し切ったとばかりに、今度は俺の方へと視線を向ける。

 

「ただ、さつき。キミにどうしてそれ程の因果の糸が集中しているのかについては僕にも原因は分かっていない。最初はほむらの魔法の副作用かと考えたけれど、まどかとは違ってキミの魔力係数は元々高かった。一国の王や救世主でもないキミがどうしてそれほどの才能を持ち得ているのか………もしかして、キミは知っているんじゃないのかい?」

「………いいや、知らないよ」

 

 知らない、というのは本当。

 しかし、仮説がないわけではなかった。

 

 俺が因果の糸を多く持ち得ている原因──それは、他の世界から迷い込んできた転移現象以外にないだろう。

 理屈なんて分からない。ただ、少女でもないのに魔法少女としての才能を持ち、いくつもの魔女の魂が集まって形成されたワルプルギスの夜を魔力量で圧倒する。そんな有り得ないことが起こせるのだとしたら、まったく違う世界から来たことを原因と考えるしかないじゃないか。

 

 それに、この理屈はすべてがこじつけというわけではない。

 キュウべえの話を全面的に信用するとすれば、暁美ほむらは同じ時間を繰り返すことで因果の糸を収束させ鹿目まどかの魔力係数を引き上げた。だとすれば、少々無理やりではあるが、世界を渡り歩くことでそこに繋がりが発生し因果の糸が強化されるという風に解釈することもできる。

 

 ならば、まったく違う世界から迷い込んだ俺は?

 時間軸を渡り歩いたほむらに対し、俺は完全な別世界から転移してきた。その場合、因果の糸はどういう風に動く?

 

 もちろん、そんなものは分からない。

 俺は因果をなんとなく感じ取ることはできるが、その振る舞いを実際に視れるわけじゃない。

 だが、この世界へと転移してきたときに膨大な因果の糸が俺に絡みついたのだとすれば、すべての辻褄が合う。

 

 

「……だがな、キュウべえ。僕に魔法少女の才能があるというのは間違った解釈だ」

「? さつき、それはどうして───」

 

───パリンッ

 

 そんな音と共にワルプルギスの夜を囲っていた結界が割れた。

 狂気に染まったような笑い声と吹き荒れる魔力の嵐。しかし俺は構わず続ける。

 

「僕は体感でおよそ150時間……こちらの時間で2週間をかけてある魔法を開発した。ただ、その魔法を使うには僕の全魔力を使ったとしても、発動に必要な量の1割にも満たないことが判明した」

「それじゃあその魔法は欠陥じゃないか」

「そうだよ。この魔法は欠陥品だ。だけど、キュウべえの目的を聞いて、その欠陥を乗り越える方法を発見した」

「……」

「キュウべえ、お前は言っていたよな。魔法少女の抱いた希望が絶望に変わるとき。その際に起こる感情の相転移が最も多くのエネルギーを生むのだと」

 

 そして、そのエネルギーを余すことなく回収して宇宙のエントロピー問題を解決するのがキュウべえの目的。 その目的が良い事か悪い事かという話は一旦置いておくとして、重要なことはその膨大な感情エネルギーを他のことに転用することが可能であるということ。

 

「さつき……もしかしてキミは──」

「──おそらくその予想は正しいよキュウべえ。お前たちが宇宙のためにと言って回収しているエネルギー、それを魔法に注ぎ込めば魔力不足の問題を解決することができるんじゃないかと考えた。そして、それは成功した。幸いにも魔力の源になっているソウルジェムは物質化されているから、外から手を加えてやれば相転移を疑似的に引き起こすことはできたんだ」

 

 ただ、そんなことをしてソウルジェムが無事に済むなんていう都合の良い事は起こらない。

 魔法少女が魔女と化すプロセスを再現しているのだから、その反動でソウルジェムが砕けるなり魔女になるなりして俺は死んでしまうだろう。

 

 そんなことをして意味があるのか。

 命を賭してまで魔法を使う理由があるのか。

 

 もちろん。

 今ここでその魔法を使えば、あの不死身とも思えるようなワルプルギスの夜をこの世界から追放し、見滝原の街を守ることができるのだから。

 

 ワルプルギスの夜は何度も再生を繰り返すうちに遥かに力を増した。

 もう俺でも止められない。あれだけ強まった呪いを抑え込むことはもうできない。

 

 

「さつきはその魔法を使うのかい?」

「……どうだろうな。きっとここで使うことが魔法少女として”正しい”ことなんだろうけど……でも、それ以上に使いたくないと思っている自分もいる。決心がつかないんだ。すべてを終わらせる力があるのに、それを使う覚悟が…」

 

 思えば、魔法少女になってから死にかけたことはなかった。

 それはひとえに圧倒的な魔力量があったから、死にそうな目には遭っても命を落とす直前までいったことはなかった。

 

 端的に言えば、覚悟がなかったのだ。

 魔法少女となって、正義を為すための覚悟が。

 偽物の魔法少女の姿に、偽物の正義。それでも本物のようになろうと真似をしても、こうして本当に覚悟を問われるような場面で日和ってしまう。

 

 ……もし、もしも。

 今この場で暁美ほむらが、私のためにその命を捨ててとでも言ってくれれば、覚悟を決めることができるだろうか?

 

「……」

 

 いや、そんなことを考える時点で俺は魔法少女失格なのだ。

 命を投げ打つことができるほど、俺は感情に身を任せることができない。心の中にはいつも冷静な自分がいて、そんなことをやるなんて馬鹿げていると言ってくる。

 

 ああ、情けない。

 情けないことこの上ない。

 俺一人の命で他のすべてが助かるのならそうするべきなのに、それを選択できないことがどうしようもなく───

 

 

 

 

「──もういいよ」

 

 それは、優しく包み込むような声。

 しかしその声はほむらでもキュウべえでもない。

 

「もういいんだよ」

 

 鹿目まどか。

 彼女はいつも浮かべるような笑顔で、しかし、その瞳には強い覚悟を宿して言った。

 

「わたし、やっと分かったの。叶えたい願い事を見つけたの。だからその為に、この命を使うね」




前話のみんな「さつきくんちゃんが世界にさよならバイバイして終わりやろな」
今のみんな「えっ、そっち…!?」


【ワルプルギスの夜】(独自解釈含む)
 舞台装置の魔女、その性質は無力。回り続ける愚者の象徴。歴史の中で語り継がれる謎の魔女。
 作中において明確に倒したとされるのは、前の世界でのまどかのみ。それ以外の世界では倒せたかどうかすら不明。
 となれば、まどかしか倒せないようになっているのではと考えるのが自然で、実際に元ネタのヴァルプルギスの夜について調べると”魔女たちが集って神々と春の到来を祝う祭りをする”というアンサーが返ってくる。
 これをまどマギの世界に置き換えると、魔女というのは『絶望を知った魔法少女』、神というのは『救済を与えてくれる存在』、春の到来というのは『絶望しなくてよい世界』。そして、魔女化まどかの呼称は救済の魔女………これは偶然?

 もちろんこじつけの部分もあるが、まどマギという救いのない世界観を加味して考えると、ワルプルギスの夜の正体は『絶望を知った魔法少女たちが集まったもの』と捉えるのが妥当で、まどか以外がそれを倒すことができないのは彼女たちが望んでいるのは滅びではなく救いだから。

 ほむらが命を賭してでも倒したいと思った存在は、鹿目まどかが救いの手を差し伸べる意外に倒す手段がないというなんとも救いのない考察になった。


※作者はマギレコやゲーム版などは未視聴、未プレイのため、その辺の設定とミスマッチが起こるかもしれないが、この作品ではこの設定でいきます。
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