キュウべえ「ボクと契約してTS魔法少女になってよ」   作:フェレーデ

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今回までほむら視点


協力して欲しい

 どうして暁美ほむらがあんな奇行に及んだのか。

 それはもちろん、深い深い絶望の底に希望の光が差したこともあるが、件の銀髪魔法少女のことについて何も知らなかったこと……いや、断片的な一部の情報を鵜呑みにしてしまったことが原因だ。

 

 ほむらから見た銀髪の魔法少女の印象はこうだ。

 自分が何度戦っても打ち倒せないワルプルギスの夜を一撃で粉砕したまどかを、自身の命と引き換えに退けたとてつもなく強い魔法少女。

 

 当然、自分より何倍も強いと思っていた。

 だから気付かなかったのだ。思い当たりもしなかった。銃を向けられた程度で逃走を決断するなんて。

 

「待ちなさい」

「っ…」

 

 一瞬で距離を引き離され、咄嗟に時を止めて追いかけた。

 逃げられる前にせめて話だけでも。そう思い、次の言葉を紡ごうとするが

 

「いきなり銃を向けたことは謝るわ。ちょっとだけ話が──」

「結構です!」

「えっ」

 

 拒絶。

 見事なまでの拒絶だった。

 その一言と共に気配を一切感知できなくなった。

 急いで時の流れを止めてもそれは変わらない。あの銀髪の少女は何処にもいなくなっていた。

 

 この結果にほむらは立ち尽くすことしかできない。

 偶然にも探し人を見つけられた幸運の結果がこの始末とは。どうしてこんなにも上手くいかないのか。その原因に思い至らないのがほむらがほむらたる所以であるが、本人は気づかない。

 

──よし、腹いせにキュウべえを狩ろう

 

 乾いた笑いと共に銃を構えて見滝原へと戻った。

 

 

 

 

 

「暁美ほむらです。よろしくお願いします」

 

 転校してからの流れはいつもの繰り返しだった。

 後ろの方の座席に座る鹿目まどか──彼女にキュウべえが接触していないことは確認済みだ。件の銀髪魔法少女を探しながらも、鹿目まどかに接触しようとするキュウべえは排除してきたのだ。まどかを魔法少女にさせないためには、その元凶であるキュウべえに会わせないのが最も良い手段だ。

 

 学科に関しても問題はない。

 何度も繰り返しているからすべての内容は頭に入っている。何ら問題はない。

 

「全中記録よね……あれ」

 

 ………何ら問題はない。

 

 そうしてあっという間に放課後になり、キュウべえ駆除に精を出す。

 もう何回も殺しているだけあって向こうも警戒している。しかし、なんとしてでもまどかに接触したいのか、まどかに接触しようとするキュウべえの個体数が増えて駆除が大変だ。

 そして、取り逃がしてしまった1体が、まどかに接触してしまった。

 

 立ち入り禁止区域。

 何故こんなところにまどかがいるのかと思うが、テレパシーを使って呼びつけたのだろうと推測できる。案の定、まどかは声が聞こえたと言っていた。

 

 まったく忌々しいことこの上ない。

 魔法少女になってはいけないということを正しく伝えられたらどれほど楽か。

 記憶というものは厄介で、時を遡る前の経験や気持ちを引き継ぐことはできない。私にとっては地続きな時の流れも、他のみんなにとってはすべてリセットされた世界。

 前提が違うから、どれだけ正しいことを言ったとしても突拍子もないことを言っているように聞こえてしまって、信じることができない。

 

 そんなことを考えていたら、予想外の人物がこの場に現れた。

 

「そこまでだ」

「…っ」

 

 件の銀髪の魔法少女。

 気配もなく突然現れたことに思わず息を呑んだ。

 結界を扱うということは分かっているが、それ以外の能力は不明。瞬間移動のように移動するのも、そのカラクリは分からずじまいだった。

 

「キュウべえから聞いている。僕のことを聞いて回っていると」

「ええ。協力をお願いしようと思って探していたの」

「協力? なんの?」

「鹿目まどかを魔法少女にしないこと」

「……なぜ鹿目まどかだけを? 美樹さやかにも魔法少女の素質はある」

「もちろん彼女にも魔法少女にはなって欲しくないわ。ただ……」

 

 

「……間が悪いな」

「えぇ、本当に」

「一つだけ聞きたい。僕は今から2人を助けに行く。暁美ほむら、君は敵か? それとも味方か?」

「味方よ」

 

 その後は、発生した魔女結界を前に一時的な協力関係を締結。

 鹿目まどかと美樹さやかの後を追うと、そこには既に巴マミが到着しており、使い魔を追い払った後だった。

 

「手助けは不要だったな」

「そうね、魔女は逃げたわ。仕留めたいならすぐに追いかけなさい」

「私が用があるのは……」

「飲み込みが悪いのね、見逃してあげるって言ってるの」

 

 巴マミは私たちの狙いが魔女であると誤認している。

 そして、キュウべえが傷だらけであることや鹿目まどかと美樹さやかの反応から、私がキュウべえに危害を加えたこと───つまりは、鹿目まどかと美樹さやかの2人を魔法少女にさせないためにキュウべえに危害を加えていたと予想していることだろう。

 

 こうなってしまっては巴マミはひかない。

 正義感が強くて、誰よりも”魔法少女”であろうとするあの人は。

 

 ただ、このまままどかとキュウべえの接触を許してしまうのは……

 

「ほら、僕たちはお邪魔のようだ。ここは彼女に任せて一時撤退するぞ」

 

 トンッ、と肩を叩かれる。

 私には撤退するという道しか残されていなかった。

 

 

 

 

 

 まどかとキュウべえの接触を許す形にはなってしまったが、もう見つけられないとまで思っていた銀髪の魔法少女と会うことができたのは僥倖だった。

 

 名前はさつき。

 フルネームを教えないのは警戒の表れだろうか。魔女との戦いの最中でもないのに変身を解いていないというのも、私自身を警戒していると考えれば辻褄が合う。

 

「あなた、変身を解かないの?」

「解かないさ。解いたら命にかかわるからね」

「……そう警戒しなくとも、私はあなたと敵対するつもりはないわ」

「それとこれとは話が別だ。暁美ほむら、君が誰彼構わず攻撃するような人間じゃないのは分かっているが、それは僕が変身を解く理由にはならない」

 

 やはり、警戒されているというのは正しかった。

 当然だろう。初対面の時に大きなやらかしをしているうえに、キュウべえを追い回しているのも見られている。警戒されてしかるべきだった。

 

「……本題に入ろう。さっき君は協力をしたいと言っていたな。協力内容は、鹿目まどかを魔法少女にしないこと」

「ええ。でも、それはもう半分失敗したわ。アイツがまどかに会ってしまったから」

「キュウべえのことか」

 

 迷いなく言われるその言葉にドキリとする。

 キュウべえを疑う魔法少女というのは、普通はいない。キュウべえが悪いと私が訴えても誰も信じなかったのが何よりの証拠だ。

 だけど、目の前の魔法少女はそうではない。

 

「どうしてあの子をそんなに魔法少女にしたくないんだ?」

「危険だからよ」

「本当にそれだけか?」

「……そうよ。あの子には死んでほしくないもの」

 

 嘘ではない。本心でもある。しかし、すべてを話しているわけではない。

 

 すべてを明かすのは簡単なことだ。

 私の話を信じるにせよ、信じないにせよ、魔法少女の真実をすべて語ることはできる。

 

 しかし、それは大きなリスクを孕むものだ。

 信じた場合は魔女になってしまう可能性があるし、信じなかった場合は協力を得ることは難しくなる。そのことは、今までの繰り返しの中で身に染みている。

 

 そんな私の言葉をどう受け取ったのかは分からないが、彼女はこう返した。

 

「まあ、君が鹿目まどかを大事に思っていることは分かった。キュウべえを襲っていたのも、彼女を魔法少女にしないためだろう。そこは納得できる。だが…」

 

「それだと、わざわざ僕のことを嗅ぎまわっていた理由に説明がつかない。何かまだ話していないことがあるだろう」

 

 鋭い双眸が私を射抜く。

 少し乱暴な言葉遣いも相まって緊張感を覚える。

 

「そうね。実はあなたにはもう1つ聞きたいことがある」

「聞きたいこと?」

「ワルプルギスの夜。それを倒すことはできる?」

 

 そうして返ってきた答えは分からないというもの。

 相打ちはできるかもしれないが、勝てるかは分からない。会ったことがないから、どれだけ強いのかが想像できないというもの。

 

 相打ち、というのは魔女化したまどか相手に使っていた力のことだろうか。

 銀色のソウルジェムが砕けると同時に、まどかの姿もさつきの姿も消えてなくなっていた。何をやったのかはまるで分らなかったが、あの力はまどかに通用した。ならば、ワルプルギスの夜にも通用する可能性の方が高い。

 

「──でも、どうして急にそんなことを聞いてきたんだ?」

「あと1か月もしないうちにワルプルギスの夜が来るわ。この見滝原市に」

「根拠は?」

「統計よ」

「統計? あんな神出鬼没な災害の統計なんてどうやって取ったんだ。あれと相対して生き残った魔法少女はいないって話だぞ」

「それは…」

 

 そして、言い淀む。

 この質問は自身の魔法に直結するものだ。

 開示するにはリスクがあるし、何より、信じてもらえない可能性もある。

 

 だが、言わなければ説明することはできない。

 ワルプルギスの夜と戦ってもらえなくなるかもしれない。

 

「私が、今まで何度も戦ってきたからよ」

「何度も…?」

 

 そして、私は伝えることを決心した。

 証拠なんてない。だから、信じてもらえない可能性もある。

 ただ、それでも、この繰り返しを終わらせるためには、縋るしかないとも思っていた。

 

 そして、それは結果的には正解だった。

 しばしの逡巡の後に、目の前の魔法少女はこう言ったのだ。

 

「そうか、なるほど。ワルプルギスの夜を倒すために、時を遡ったのか」

 

 ……鋭い。率直にそう思った。

 これ幸いとばかりに私は話を先に進めることにする。

 

 思えば、繰り返すたびに周囲とは話が合わなくなっていた。まどかに対してはわざとそうした部分もあるが、巴マミとも、美樹さやかとも、佐倉杏子とも、その距離は少しずつ離れていったのだ。

 原因は分かっている。私と彼女らとでは歩んだ時が違うこと。そして何より、私自身がバイアスをかけて彼女たちを見てしまっていること。

 段々と話が合わなくなるのは当然のことで、それを悲しく思いつつも何もできず、いつしか仕方ないとさえ思うようになっていた。

 

 そのため、さつきとの会話はよかった。

 バイアスがないから。信じられなかったとしても、それほど大きなショックを受けることはないから。だから、話すことができたのだろう。

 

「いいよ。ワルプルギスの夜の件については協力する」

「感謝するわ」

「でも、君のことを全面的に信頼できるかというと話は別だ。僕から見た君は、銃を片手にキュウべえを撃ち殺す危険な魔法少女。それを抜きにしても、時を遡るというのはあまりに発想が突飛していて、たとえ話の筋が通っていたとしてもすべてを信じることはできない」

「……構わないわ。ワルプルギスの夜以外の魔女は、私がどうにかするから」

 

 ただし、すべてが上手くいくわけではない。

 彼女は私の話を全面的に信用したわけではないし、かと言って、すべてが嘘だと断じているわけでもない。それで十分だった。

 

 最大の懸念はワルプルギスの夜。

 そしてそれを倒すことができないから、まどかが魔法少女になってしまうこと。

 

 その対抗策ができただけでも、十分な進展だ。

 

 

 

 

 

 巴マミ。

 2周目の世界において私に魔法少女としての戦い方のいろはを教えてくれた先輩。そんな彼女の戦闘能力はどうかと言われれば、現役トップレベルと称していいだろう。

 

 そもそも、見滝原は魔女の出現が多い。

 そんな場所を縄張りにしている巴マミは当然強者だ。

 魔女に勝利し、グリーフシードを狙ってくる同業にも勝利する。そんなことを数年。並大抵の実力で為せることではないし、それを為している彼女は正しくベテランの魔法少女と言える。

 

 ほむらは彼女に尊敬の念を抱いていた。

 その強さも何よりだが、魔法少女として正しくあろうとする姿勢には敬服する。私にはできないこと。私が捨ててしまったもの。

 だからこそ、強く優しくあろうとする彼女の瞳が絶望に染まっていくのを見るのは、何度時を繰り返しても心が痛む。

 

 そんな巴マミに欠点があるとすれば、魔法少女の契約をしていないまどかと美樹さやかを連れ回していること。

 強さの面で心配しているわけではない。巴マミは強いから、一般人2人を守りながらでも魔女を倒すことはできる。懸念しているのは、まどかが魔法少女の世界に入るきっかけになってしまうことだ。

 

 巴マミは魔法少女の姿として理想と言ってもいい。

 平和を守るために、不特定多数を守るために戦うことができ、決して魔法を利己的な目的で使わない。弱音も吐かないし、戦い方も華やか。

 そんな巴マミを見たまどかは憧れや尊敬を抱くことは想像に難くないし、実際に私が見てきた世界ではそうだった。他人のために頑張れるという点であの2人は似ている。

 

 いつかの世界では、車に撥ねられた猫を救うためにまどかは魔法少女の契約をしていた。飼い猫でもなく、その日初めて出会った猫を助けるために。

 

 まどかは優しすぎて強すぎる。

 他人に起こった出来事を、まるで自分事のように心を痛めるあの子は、やると決めたら突っ走ってしまう。

 

 だから、巴マミには釘を刺す必要があった。

 何故そんなことをやっているのかはほむらの知る由ではないが、2人を連れ回し、これ以上魔法少女の世界に近づけるのは即刻止めてもらわなければならない。

 

 契約してしまえば終わりだ。

 それを取り消すことはできないし、悲惨な末路しか残されていない。

 

 

 ある日の夜。

 一人でパトロールをする巴マミに接触する。

 

「分かっているの。あなたは無関係な一般人を危険に巻き込んでいる」

「彼女たちはキュウべえに選ばれたのよ。もう無関係じゃないわ」

「あなたは2人を魔法少女に誘導している」

「それが面白くないの?」

「ええ、迷惑よ。………特に、鹿目まどか。彼女を契約させるわけにはいかない」

 

 しかし、巴マミはそれを聞き入れない。

 理想的な魔法少女なのに、どうして一般人を連れ歩くのか。それを、ほむらは分からない。巴マミの考えていることが理解できない。

 

 巴マミが優しい人格であることは知っている。

 常識があり、不特定多数のために頑張れることも知っている。

 バイアスと言われればそれまでだが、時を繰り返しても人の人格が大きく変わったことは一度もない。多少の違いはあれど、巴マミはいつも常識を弁えた人間だった。

 

 だというのに、忠告を聞き入れてくれない。

 何故そこまで頑ななのか。この行動は巴マミの人物像とかけ離れている。そう思えてならない。

 

 結局、交渉は決裂。

 魔法少女の卵である2人を手放すつもりはないらしい。

 

(でも、構わない)

 

 まどかと美樹さやかに直接魔法少女になるなと言ってもダメ。

 巴マミに2人を連れ回すなと釘を刺してもダメ。

 

 そうなれば、言葉ではなく行動で示すしかないというもの。

 

 

 

 

 

 次の日、お菓子の魔女の結界にて。

 まどかの手を引いて結界の中に入っていく巴マミを追っていると、向こうも私の存在に気付く。

 

「言ったはずよね。二度と会いたくないって」

「今回の獲物は私が狩る。あなた達は手を引いて」

「そうもいかないわ。美樹さんとキュウべえを迎えに行かないと」

「その2人の安全は保障するわ」

「信用すると思って?」

 

 すると、リボンが私の身体を包む。

 初動が早い。時を止める間もなく拘束されてしまう。

 

「ば、ばか。こんなことやってる場合じゃ…」

「もちろん怪我させるつもりはないけど、あんまり暴れるなら保証しかねるわ」

「今度の魔女はこれまでの魔女とはワケが違うの」

「大人しくしていれば帰りにちゃんと解放してあげる」

 

 待って、と声を上げようとするが、リボンの拘束が一層強くなり押し黙る。

 そのまま、まどかと巴マミが奥へと進んでいくのを見送ることしかできなかった。

 

(……最悪なことにならないといいけど)

 

 拘束され身動きの取れないほむらは、これまで会ってきた巴マミについて思いを馳せる。

 

 お菓子の魔女と戦うのはいつも巴マミだ。

 そして、その戦績は一人で戦った場合、勝つこともあれば負けることもあるといったもの。

 魔女そのものの力が特別強いかと言われれば、そこまでのレベルではない。強いことには強いが、巴マミがやられるほど強いわけではない。真向勝負では負けない……が、不意打ちなら、勝利を確信したときの初見殺しなら、負ける可能性はある。

 

 あの魔女はぬいぐるみのような見た目をしているが、本体はその中身。威力のある攻撃を加えれば、中から黒く長い身体が飛び出してきて、猛スピードで噛みついてくる。

 

 それが命中すれば、人体なんて簡単に引き千切られる。

 魔法少女のソウルジェムも粉々に砕け散り命を落としてしまうし、ソウルジェムに当たらずに済んだとしても、身体の一部が引き千切れるような攻撃を受けて生きているという事実にもう人間ではないことを悟って絶望し魔女となる。少なくとも、巴マミはそうだった。

 

 どちらにしても最悪の展開。

 しかし、拘束されてしまった私には勝利を祈ることしかできない。

 

 そう思っていたのだが

 

「お前何してんの?」

 

 ここに、予想外の人物が現れた。

 銀髪の魔法少女、さつきである。リボンで拘束された私を見上げている。

 

「あなた、何でここに…」

「病院の近くで魔女結界を見つけたからだよ。買い物帰りに偶然見つけたから、人の多い場所だし駆除しようと思って。でも、中からは巴マミの魔力を感じたから手を出さない方が良いかと思ったけど、暁美さんの気配も感じたし」

 

 買い物帰り、というのは本当のようで片手にレジ袋を持っていた。

 魔女結界の中にそれを持ってくる精神はどうかと思うが、ほむらにはいちいちそれに突っ込む余裕はない。

 

「あのさ、鹿目まどかを魔法少女にしたくないのにも何か理由はあるんだろ? 時を遡るって話が本当なら、会うのも初めてじゃないんだろうし。でも、それはそれとして縄張りとかは守った方がいいぞ。面倒なルールかもしれないけど、暁美さんだって魔法少女同士で殺し合いとかしたくないだろ」

「い、今はそんなことを言ってる場合じゃないの。このままじゃ巴マミ……いえ、マミさんが死んじゃうかもしれない」

「は? 何言って……いや、まさか」

 

 確認を求めるアイコンタクト。それに、私はコクリと頷いた。それだけでマミさんのピンチを感じ取ったさつきは、大急ぎで結界の奥へと駆けて行った。

 後に残ったのは、スーパーのレジ袋。美味しい匂いがして、腹の虫が鳴いたのは内緒だ。




【マミさんの行動について】
 本作では説明していないため、マミさんを嫌いになっちゃわないように補足。
 アニメの3話でまどかに語っていた通り、マミさんが欲していたのは『同じ志を持って戦ってくれる仲間』。まどかとさやかを気に掛けていたのはそのため。魔法少女であれば誰でもよいというわけではなく、同じ志を持っていないという理由でほむらではダメだった。
 マミさん自身はほむらの事情は知らず、自分の縄張りを荒らしに来る魔法少女くらいにしか思っていないので当然当たりは強い。


【マミさんの末路を察したほむらの反応についてちょっと考察】
 まどマギ3話において、自身を拘束していたリボンが突然ほどけたのを受けて、ほむらは「まさか…」と一言零している。
 最初は、ここでマミさんがやられるのは初めてのことだったからこんな言葉を零したのだと思っていたが、それだと「今度の魔女はこれまでの魔女とは違う」という発言に矛盾する。
 そのため、マミさんVSお菓子の魔女の戦績は勝つこともあれば負けることもあるくらいのものじゃないかと予測できる。
 リボンで拘束されたほむらが考えていたのは恐らく、マミさんに勝って欲しいということ。それが叶わなかったから、リボンがほどけたことで最悪の展開を察知し、「まさか…」という言葉が漏れたのだと解釈した。


※作者のまどマギ知識はアニメ版と反逆までです。ポータブルとかまどドラとか外伝の話は知りません(いずれ見ようとは思っています)。
 そのため、解釈に違いがあった場合はネタバレをしない範囲で教えていただけると。
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