スカベンジフロムアーク   作:鈴ノ猫鳥

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簡単な戦闘と迷宮スカベンジ

 迷宮に鍵を閉めた翌日再び互助会へと向かえば、受付

 から声をかけられる。

「ジョンさん、昨日の情報から迷宮を比較的安全に探索出来る貴方に依頼です、バックパックと人員を支給しますので迷宮内にて採取出来る物資を一通り回収してきて下さい」

 言われた俺は特に問題無しとその依頼を受け、バックパックを受取り、昨日会ったラティよりも更に小柄なネズミと合流し、バックパックを渡す。

「どうも、ラディオと言います、ケチな運搬屋(ポーター)やってます今日だけじゃなくて生き残ってれば何時でも呼んでいただければ……勿論料金は頂きますけどね」

 今回は物資の調査依頼という事で依頼に含まれているらしい。

 昨日往復した道を通り再び迷宮の入口へと辿り着く、外観こそ昨日と変わりないが内部に複数の気配を感じる。

 恐らくは昨日と同様のラトリンであろう。

 ネズミ獣人では、多少力負けするだろうが、中身は人間だが半以、上が機械の身体である俺ならば、力負けもせずに余裕を持って対処が可能である。

 しかし今回は戦闘よりも、物資の調査及び回収が目的である。

 更に昨日同様に護衛対象がいる為、戦闘自体は最小限にするべきだろう。

 手に入れた銃が蒸気銃だったのは悪くない。

 未だに製造流通されている火薬式の銃よりも消音器(サプレッサー)が無くとも、高い静音性によりサイレントキリングによる敵性存在の排除が可能である。

 

「旦那、幾つか動いてる気配がありやすね」

「あぁ、俺が先に入って排除してから入ってきてくれ」

 そうラディオに告げて入口から入り込む。

 予想通りに中に居たのはラトリンでありその数は

 視界内には三体。

 一番近いラトリンが身構える前に近寄り剣鉈を首めがけて振るう。

 人間以上の膂力で振るわれたただひたすら頑丈な剣鉈の刃によりラトリンの肉を切るだけでなく、頚椎を砕き、一体目を殺害し、手に持った鉄パイプを振りかぶってくる二体目のラトリンの胸部目掛け蹴りを叩き込み、離れていた三体目が動き出す前に最低限だけの狙いで銃を発砲する。

 パスパスと空気が抜ける音で放たれた二発の銃弾はラトリンの胸部に当たり三体目のラトリンはたたらを踏む。

 二体目は蹴りの威力で仰向けに倒れている。

 倒れた二体目の頭部目掛けて蹴りを叩き込み

 二体目も頭部を砕きとどめを刺した後に、近寄って来た三体目に剣鉈を一体目と同じ様に首めがけて振るうが流石にそこまで完璧にとは言えずに腕で左腕で防御されるが、少なくとも左腕の骨を砕く。

 

 痛みで三体目が叫ぶ、剣鉈を引き戻し、縦振りで剣鉈を頭部目掛けて振り下ろす。

 三体目の意味を成さない叫び声で辺りに警戒されただろうが応援は来る気配は無いがここからは二体目までの様に静かに排除する事は難しくなった。

 入口の外に居るラディオにハンドサインで合図を送り、近辺の持ち帰れそうな物資を探す。

 雑草と言うには特徴的な紅い草や元々この場所にあっただろう袋詰めされた未使用のボルトナット等、軽量な物資を手始めにラディオの背負ったバックパックに詰めて貰う。

「旦那、ラティから聞いてましたが話よりもお強い」

 念の為にそんなことを言うラディオにはラトリンの持っていた鉄パイプを持たせておく。

 殴りつけて怯ませれば逃げるのにも多少は役立つだろうという判断である。

 そして元々家だったであろうコンテナの中からは幾らかの雑多な物資を見つけ。

 少女と言うか木の根により封じられた奥部には侵入出来なかったものの、凡その採取出来る物資を一通り回収した所で、まだバックパックには空きがあるものの帰還を決定する。

 無事にR-44へと帰還する。

 戦闘狂と言う訳では無いが、流石に手応えが無さすぎたのでせめてもう少し張合いがある相手が欲しいものだ。




現時点の主人公の武装は少し未来の一話よりは貧弱な武装となっている。
蒸気銃もショットガンでは無く汎用的な弾を撃つ小口径のリボルバーとなっている。
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