気が向いたから書いた
いや、1ヶ月空いたのにはですね、魔法武器縛りでテラリアやってたのは関係なくてですね
×月%日
うちで飼っていたペットがある日とつぜん人間になっていた。しかもとても綺麗なお姉さんに。
な、なにをいってるかわからねーと思うが、おれもなにをされたのかわからなかった..........さい眠術だとか、超スピードだとかそんなちゃちなもんじゃ断じてねー。
もっとおそろしい物の片りんを味わったぜ.......
◯月¥日
ガレヲンさん(これからはさん付けで呼ぶ事にした)は、どうやらすごい人らしい。なんでもろくりゅうのこん?ってやつで、神さまみたいな感じなんだそうだ。よく分からないけど、なんかすごい人って事だ。
だからガレヲンさんは、人とのきょり感とかがあんまり分からないらしい。それにしても一日中ずっとくっついてまわるのはどうかと思います。
△月$日
ガレヲンさんのきょりが近すぎる。
ことあるごとにキスしてくるのは据え置きで、寝る時は必ず隣にいるし、このまえなんかはお風呂にも入り込んできたことがあった。
僕がかみを洗ってる時まうしろから 手伝いましょうか? なんて言ってきたんだ。あれはしんぞうが止まるかと思ったね。
△月○日
ガレヲンさんのきょりが近すぎるぱーとつー。
ごはんは必ずあーんしてこようとするし、世話焼きどころの話ではない。ぼくの大事ななにかが、ごりごりとけずりとられていく気がする。こわい。
きょうなんかトイレにまでついてこようとしてたからなんとか止めさせた。ぼくのそんげんは守られたのだ。
¥月○日
ガレヲンさんはとてもきれいだ。
この日記を書いてる今も、となりでじっと僕をみつめているガレヲンさんを、まじまじとみつめ返してみても、やっぱり女神さまにもまけないきれいさだ。
首を傾げて「?」とでもいいたげな顔をしているガレヲンさん。とてもかわいい。
#月×日
今日はガレヲンさんのおみみやツノをさわらせてもらった。
ぴこぴこと動く、きつねさんのようなたてながのおみみ。ふわふわでお日様みたいな匂いがした。
ツノはすべすべで、川辺に落ちてる、つるつるの石みたいなかんしょくだった。
お耳はとんがってて、妖精さんのお耳みたいにぴんと立ってるかわいいお耳だった。
ぜったいまた触らせてもらおうと、つよく心に決めた日だった。
○月$日
あれ? そういえばガレヲンさんには、きつねさんみたいな耳がもうついてるのに、もういっこ耳がついてるのはどうしてなんだろう?
まぁいいや、神さまだしそういうこともあるってコトで。
#月×日
ガレヲンさんはいつも口じゃなくて、なんというか、こう、脳内に直接語りかけてくる。
あの頭のなかに響く感じは、意外と嫌いじゃなかったりする。なんだか包まれてるようなかんじがして好きなのだ。
¥月⬜︎日
今日も今日とて、ガレヲンさんにシゴいてもらう日々。
なにソウゾウしてるんだい?稽古つけてもらってるだけだよーん。
僕の個性とガレヲンさんの土の元素?を操る力は偶然にもとっても似てるからね、吸収できるものも多い。
ただ、ガレヲンさんにはまだ一度たりとも勝ててない。なんなのあの神さま、強すぎない?
$月○日
日記を見返してみて、最近はガレヲンさんの事しか日記に書いてないことに気がついた。
しょうがないじゃん。個性の方が伸び悩んでるせいです。これは決してぼくがガレヲンさんにゾッコンなわけではないんです。
☆月#日
夏はちょっと嫌い。
蒸し暑くてじめじめするし、ぼくの個性で泥になって涼しんでたら、だんだん乾いてきちゃって、肌がひび割れて血が出ちゃった事もあるから。
しっかーし!今年の夏はひと味ちがうぜ。
なぜなら!ガレヲンさんと!いっしょだからだー!よっしゃー!遊びまくるぜー!
☆月÷日
今年の夏はいろんな楽しい事があったよ。
いちばんはやっぱりガレヲンさんがいた事かな!
「ペットだと思って飼っていた子が実は神さまだった!」なんて、今考えてもちょっとコミックみたいだよね。
そうそう、ガレヲンさんといえば、砂浜の砂でお城(原寸大)を作ってくれた事があったり、お昼寝してたらいつのまにか無人島に連れてかれてた事もあった。
後で聞いたら「島ですか?勿論、作りました」なんて言うんだ
わお、さすがガレヲンさん。スケールがちがうぜ。
でもやっぱり、なにかとキスしてくるのは慣れそうにもない。当たり前だよね、あんなに綺麗なんだもん、ドギマギしない方がおかしい。
・・・
○月×日
三日坊主、再来なり〜。
いや〜、いつの間にか中学生になってたよね。5.6年生とかほんとに一瞬だった気がする。これが老いってやつ?いろいろ忙しいと、日記を書く暇も無いね..... あ、ガレヲンさんが居たからってのもあるのかな?
まぁいいや とりあえず中学生になってからは、1日中勉学に励んでおります。
朝は勉強、昼も勉強、夜にも勉強の勉強尽くし。
なにせ目指すのはあの雄英高校だからね、このくらいじゃまだまだ実力不足って感じ。
目指せ雄英、えいえいおー!
:そうでしょうか?実力は過ぎる程に足りていると思いますが。
朝起きたらガレヲンさんが日記に記入を......!?しかも僕より字が上手いのが悔しい.....グギギ
:ふふ、人間の文化はどの世界も変わらず素晴らしいものですね。文字を一から習う、というのも、中々に趣がありました。
○月△日
中学に進学してからも、爆豪のかっちゃんと、緑谷のいずちゃんとは変わらずにつるんでいる。
なにやらかっちゃんもいずくんも雄英を目指すそうで。
かっちゃんは自信満々だったのに対して、緑のモジャモジャくんは自信なさげだったのが印象的だった。
いずーくに関しては、勉強は憎たらしくも僕よりできる方だから良いとして、体作りに関しては、全くしていないようだったので僕直々に鍛えることにした。
やっぱりヒーローたるもの体が資本。鍛えてないのはダメでしょう。
そのおかげもあって、最近は緑色のモヤシに筋肉のアーマーが着いた。
アーマードみどりくん。かっこいいぜ。
モチロン、ここまでするのには理由がある。出久にはぼくと一緒に雄英に来て貰わないといけないんだ。みどりくんぐらいヒーローに向いてる人は、そうそういないから。
──それにかっちゃんと僕だけとかぜってぇヤダ。いずくんも道連れや!
:これもまた、友情というものなのでしょうか。興味深いですね。
なんか照れるな...
☆月○日
中学生になってから、爆豪のかっちゃんのいずくんいびりが酷くなってきている。
今日なんていずくんがちっちゃい頃から書いていたノートを爆破されて捨てられていた。今にも泣きそうな顔をしてたから、思わずヨシヨシしてしまった僕は悪くないと思うんだ。
いずくんはもっと自信持てばいいのになー。 まぁかっちゃんが怖いのは分からないでもないけど。 ヴィラン顔すぎるんだよなあの子
───────────────
「いやぁ、災難だったね? いずくん」
「ホントにね....今日のはかなり酷かったぁ」
「最後のがここ最近で一番だったよね、あのワンチャンダイブ発言はなかなかだよ」
なんて事ない学校の帰り道。桜並木が立ち並ぶ下校路を、いつもの様に2人で言葉を交わしながら歩く。
今日の話題は我らが爆豪のかっちゃんだ。イガグリが爆発した様な見た目と性格をしている彼は、良い意味でも悪い意味でも話題に事欠かない。話のタネとしては100点満点の男なのだ。
「かっちゃん、僕になら何言っても良いと思ってない...?」
「まぁ気にする事ないよ。 いずくんが"雄英に行く"って決めたなら、誰に何と言われようともう一直線に、でしょ? ほら、グッと上向いて!突き進も!」
「..............うん、それもそうだね。っ!」
「なぜ自分にビンタを...!?」
「よし!なんか元気出てきたよ。ありがとう だいちゃん!」
「...ふふ。どういたしまして」
なぜだか分からないが、どうやら気持ちを取り戻した様だ。頬が腫れてアンパンマンみたいになっているが、恐らく笑顔になっているでよしとする。
「...ふふ、その頬の腫れ、ガレヲンさんに治してもらったほうが───
「Mサイズのぉ....隠れ蓑ぉ......!」
「「────!!」」
背後から粘着質な声が届く。
人を害する事しか考えられない。そんな、鋭く、ざらりとした悪意。それは、今より幼い頃。一度経験し、もう乗り越えたはずの"モノ"
暗い夜道。暗がりの向こうから、どろどろに溶けた鉄のように重い恐怖と共に襲ってきた、思い出したくない記憶。
───カワイコチャン、ちょぉ〜っと、いっしょに来てもらおうかなあぁ?
虚な目で、歯を剥き出しにして笑うそいつは、手に血が染み付いた凶器を携えていて。
その時の僕は、そうだ、ちょうど今みたいに
「───────ひっ」
こんな声を出して、立ち尽くしてたっけ。
幼い頃の記憶のフラッシュバック。僕の喉から出た小さな、だけども確かな悲鳴。
色んなものが重なって、僕の足は動かない。いくら自分の意思で動かそうとしても、見えない力が足を押さえつけて離さない。
「!──だいちゃんっ!!」
視界がぐるぐると切り替わってる。あぁ、そうか。出久が飛び出して、僕を突き飛ばしたんだ。
「──いずく!!!!」
「がばっ、ごぷっ...んぐぅ!」
目の前で、僕の親友が緑色に濁った粘液に飲み込まれていく。
────まずい。まずいまずいまずい! 出久...! 出久が、僕を庇ってしまった!!
情けない...! また....また怖がっちまった....!
「チッ...狙った方じゃなかったが、まぁ良い。あんなバケモノが来てるとはな、さっさとこのガキの体を奪って隠れないと...」
本当はあの妙に恰幅のいいガキを狙ってたんだがな、こっちもこっちで素体の頑丈さはありそうだ...
庇われた方は俺にビビって動けてなかったし...さっさとこのガキの体に入って人質にでもすれば───っ!
「出久を...返せこの野郎!!!!」
なんだ...布...!?前が見えない...!このガキ...!さっきまでビビり散らかしてたのに急に...!
それになんだこの個性、泥か...!?クソッ!
「なんだコイツ...!泥を俺の体内に流し込んでやがる...!離れろコノォ!!」
ヘドロのヴィランに肉薄し、その流動体に両の手を突っ込む。相手が僕と同じ流動体を操るのなら、僕の個性の泥で対抗できるはず。
個性をフル活用して、出久を取り込まんと体内に侵入しているヘドロを、僕の泥で押し返す...!
「返せ...!出久は.....出久はお前なんかに良いように使われて良いヤツじゃあないんだ!返せ!」
「今、引き摺り出してやるからな!出久!」
「んん゛ー!ん゛ー!」
「くそっ、相手も抵抗して中々......はっ!」
流動体の腕が迫る。水のような、粘土のような。そんな嫌な感触が、僕を打ちのめし、吹き飛ばす。
「がはぁっ!!」
2メートルは転がって、トンネルの壁にぶつかって止まる。
痛い。顔を殴られて、口の中に血の味が広がっている。脳にガンガンと煩く鳴って、意識が混濁する。
「ひひ、心配しなくてもお前もちゃんと乗っ取るから!このガキを支配した後に、ゆっくり洗脳してあげるから!そこで順番を待ってな!」
「あ...が......」
「へっ、ようやく緑のガキの抵抗力が落ちてきたな、手間掛けさせやがって。──ん?...ひひ、俺の体に残った泥でちょっと抵抗してるな?だが所詮はガキ、俺を押し出そうとする力が弱すぎるぜ?そんな弱っちぃ力じゃ、いつまで経ってもお友達が救えないなぁ?ヒヒヒヒヒヒ!!」
下卑た笑い声がトンネルに響く。勝ち誇ったように出久を高く持ち上げ、そのまま飲む混むような姿勢で乗っ取ろうとしている。
「げほっ...ちくしょう.......」
「勝った!まずはMサイズの隠れ蓑、いただきまぁす───!?」
「なんだ...身体が...う、動かない...!?」
「───間に合った.....!」
「ガキ...!オマエの仕業か....!だが、オマエごときの...チンケな個性、で....なぜ俺が動けなくなる.....!?」
「僕の個性は土や泥、瓦礫なんかを操る個性。押し合いをしてる時も、殴られて吹っ飛ばされた時も、ずっと地面を通してお前に泥を送り込んでたんだ。バレないように...少しずつ、少しずつな....ちょっと抵抗してるフリしたらすぐに引っかかりやがって。騙すのが楽で助かったよ。おかげでこうやって身体の主導権を乗っ取れる...!」
「このガキ、ナメやがってェ...! だが!この混ざった部分を切り離しちまえば、体は自由だ!またこのガキの身体を乗っ取って...!」
流石に余力はまだ残っていたようだ。無理矢理身体を分離させると、もう一度意識を失った出久の体に入り込もうとするが
「──良いのか?お前の言い方じゃヒーローに追われてたんだろ?そんな悠長な事してる暇────
──ガァン!!!!!
瞬間。マンホールが吹き飛び、ヒーローが。
誰もが知っている"あのヒーロー"が、登場する。
「──よく頑張ったな、少年!
もう大丈夫だ!!」
「私が来た!」
ある訳ない、か....」
あとは...オールマイトに任せて大丈夫かな...っと。あれ?なんか...音が...遠く....あ...........やばい..........安心したら..........意識が...............
意識を手放す直前。心の底から安心する日の匂いと、後頭部にある、ふわりとした腕の感触が体を包む。
まるで赤子に触れるかのように、そっと、壊れないよう慎重に頭を撫でる、たおやかな手先は、優しく包み込むように僕を覆う。
その.........匂いの...腕の...手の...主は...........
『披荊(よく頑張りましたね)』
あぁ.......ぼくの女神さま..........
ガレ........ヲ.........ンさ..................