魔法少女ノ魔女裁判 運命の中の少女   作:寝心地

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第11話

「………………………………」

 

ゴクチョーからの説明を受けつつユリカは二階堂ヒロを見ていた

 

複製のスロットの中に刻まれていた【二階堂ヒロの運命】それを複製した事で二階堂ヒロ自身の運命すらネジ曲がってしまったのではないかと一時は心配したが看守を殺しに行かなかった為ユリカは自身が2週目の世界に入った事を理解する

 

(まぁ、私の魔法は【複製】だから当たり前って言えば当たり前か)

 

懐から煙草を取り出しアリサの元へ向かう

 

「紫藤さん、火貸して〜」

 

「またかよ!!ライターとかマッチとか探せよ!!と言うか暖炉の火で良いだろ!!」

 

アリサの発言にハッとするユリカは暖炉の火で煙草に火を付け煙を吸う

 

モクモクと煙を立たせユリカはひとまず自身の房に戻るとココが配信をしていたがユリカはそれを観るほどの余裕は無い

 

(さて、2週目に入ったのは良いけど、問題はなんで私が2週目に入れたか…………そして1週目のアレ)

 

1週目で二階堂ヒロと城ケ崎ノアが殺された現場で起きた謎の【複製】

 

そもそも真田ユリカの魔法には条件が存在する

 

1つ、複製出来る物は自身の目で実物を視たものだけ

 

2つ、複製出来るものは3つのスロットに記憶した物だけ

 

3つ、4つ目以降の複製を行う場合3つのスロットの内1つと交換する。尚、交換は一日一回一枠のみ可能

 

(の、筈なんだけど…………)

 

1週目で複製した【二階堂ヒロの運命】これはその名の通り二階堂ヒロがこれから辿る運命を複製したのだろう。2週目で主人公となり真相を知り3週目で完全に彼女達を救う

 

この様に効果は大体検討がつくがユリカが気にしているのは何故複製出来たのかと言う事

 

1つ、複製出来る物は自身の目で実物を視たものだけ

 

この様に複製するものはその目で見て確認する必要があるが【運命】なんてものはその目に映る事はない

 

目に映らないものは複製のしようがない

 

自身の1の概念の中にあるものを2にも3にも出来る、しかし自身の中で0の概念の中にあるものを1には出来ない、それが真田ユリカの魔法

 

「……………………なぁ」

 

煙を吹かしながら考えに耽っているとアリサが話しかけて来る

 

「その…………ウチにも」

 

そこまで言いその先何が言いたいのか気付いたユリカはアリサに煙草の箱を向ける

 

「………………………………」

 

アリサは何も言わず煙草を1本取り自身の指で火を付け煙を吸い込む

 

「ゲボっゴホッ何だこれ!?ウチが前に吸ったのはもっと…………」

 

「違いが分かるんだ、感心感心」

 

そう言いながら煙を吐いているとスマホから音声が流れ食事の時間になった

 

因みにその間にアリサはまた脱走を計り懲罰房に向かっていた

 

「フワァ〜」

 

欠伸をし中に入る

 

「真田ユリカ、……………………君で最後か」

 

「多分ね〜」

 

ユリカはそう言い何も取らずハムサンドを複製する

 

「はぁ〜、どうしたもんかねぇ〜」

 

煙草の火を消しハムサンドを20個程産み出す1つ取る

 

「あ、そっか。好きに食べてどうぞ、まだ必要ならどんどん作るから遠慮しないで」

 

そう言い残しハムサンドを置くと皆群がる様にハムサンドを取っていた

 

「それが君の魔法か?」

 

隣に来た二階堂ヒロがそう尋ねてくる

 

「まぁね、と言うか知ってるでしょ、【死に戻り】の二階堂ヒロさん」

 

「っ!!何故それを君が知っている?」

 

「???何言ってんの当たり前でしょ?」

 

「何?」

 

「え?」

 

どうやら少し話し合う必要があるらしい

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