とある地下神殿、維持も困難になっている程の玉座に1人の少女が座っている、その前には男女が1組ずつ並べられており神を拝む様に恐縮していた
「ユリカ様…………ああ、神よ」
一人の男が少女に祈る様に頭の上に手を組み体を屈める
その隣には同じ様なポーズを取る女が居る
「ああ私達の女神よ、本日も我々に栄光をお与え下さい」
2人の男女の背後には同じ様な服を着た者達で溢れ返り1人、また1人と同じ様な文言を口にしながら少女に救いを求める
その声に少女は答え掌からバラバラと万札を生み出しそれを撒き散らす
撒かれるのは1千万か2千万か、或いはそれ以上
「ああ!!ありがとうございますありがとうございます!!これで…………これでアイツらを見返せる………これだけあれば…………」
「ああ、これで彼奴等に金を返せる…………生き延びられる…………」
金が目の前に現れた途端大人達は祈るのを止め目の前の金を無心で掻き集める、その姿に少女は何を思うのか表情を変えることなく一筋の涙を流した
「……………………ハッ」
目が覚めベットから体を起こす、悪夢を視た様な気がするが詳しく思い出せない
気が付けば朝食の時間になっており何時も通り1日分のハムサンドを生み出し自身もそれに齧りつく
食事を終えハムサンドからライターに変え煙草に煙を吸い込む
ぼんやりと煙が部屋に広がり煙草を吸いながら食堂を出ていくとその手には水が入ったコップが握られている
誰も居ない自身の房に入るとコップの中の水を適当に弄る
(本当に液体を操作出来るけど文字にはならない…………本当に絵にする事しか出来ないか、まぁ、複製だから本物を超える訳も無いが)
ユリカは再び液体を操作すると矢印や地図を描く
(絵の解釈によっては大体描けるな、流石に文字として認識してる漢字や英語何かは無理だけど、それに絵のクオリティは1流なんてレベルじゃ無い……………………良し、検証終了)
そう考えると水はコップの中に1滴残らず戻ると証拠隠滅の為その中身を飲み干すと再び煙草を吸うと図書室に向かう
「ん?」
そこにはシェリー・ハンナ・エマの3人がいた
「あ!!ユリカさん!!」
「3人とも何してんの?」
「この本の解読をしていたんですよ〜」
シェリーがそう言い見せてきた本は1週目でマーゴが持っていた本だった
「ちょっとそれ貸して?」
「いいですよ!!はい、どうぞ」
シェリーに渡された本を受け取ると最後の表紙を開く
「……………………」
そこには
【
その文字があった
「やっぱり」
「ユリカちゃん読めるの!?」
「これだけわね、これは【我々の救済は死である。だがこの死では無い】って意味だね。フランツ・カフカの八つ折り判ノートって作品の中に出てくる言葉だ」
「今の状況で聞かされても最っ悪ですわ」
「ありがと、知りたいことは知れたから」
ユリカはそう言うとシェリーに本を返し図書室を後にした
それからユリカは適当に散策する為外に出ると3つの小屋が立つ場所を見つけた
(サラマンダー・ノーム・ウンディーネの間、確か重要なのは…………ウンディーネ)
ユリカはゆっくりとウンディーネの間に入る、中には沢渡ココがコソコソと何かしておりユリカが入ると同時に慌てて平静を装う
「や、やぁ真田っち、こんな所までどしたん?」
「別に、建物を順番に見ただけ、そういう貴女は何してんの?」
「はあ?あてぃしが何しようとあてぃしの勝手だろ?」
(今は無理か……)
「……………………そうだね、邪魔したよ」
ユリカがそう言いその場を離れようとするとココが声を掛けてくる
「あ、そうそう真田っちにお願いがあるんだけどさぁ」
「…………何?」
「そろそろハムサンドにも飽きてきてさぁあてぃしおにぎり食べたいんだよねぇ〜鮭と昆布」
「………………………………同時には無理だよ、1日どっちかなら出来るよ、明日からおにぎりに変えるよ」
「マジ!?やった〜!!言ってみるもんだねぇ〜」
要望が通った事で上機嫌になったココを他所にユリカはウンディーネの間から外に出た
複製可能な物
1.城ケ崎ノアの運命
2.ウイスキー(愛用の銘柄)
3.ハムサンド→ライター