「………………………やっちゃった」
新たに蘇ったユリカは自身の以前の立ち振る舞いを反省し同時に時間が無い事も悟った、すると
「……………………グッ、アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
突如、メキメキと自身の身体が悲鳴を上げる、痛みにのたうち回り体に異変が起きている事を自覚する
「おい、大丈夫か!?おい!!クソ!!どうなってんだよ」
軈て角が伸び爪が伸び牙が生え背中からは翼が生え瞳孔が縦に割れ完全な異形と化す
「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ」
軈て痛みが消え後を引く不快感に頭を悩ませる
「お、おい…………」
「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ…………オエッ……………………ハハ、ハハハ、ハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
立ち上がったユリカは自身の手足を見て笑顔を浮かべ笑い始める
「おい」
アリサがユリカに声を掛けるとユリカはその手でアリサの首を絞め壁に押し付ける
「ガッ!?アア……止め……」
アリサの口から泡が溢れ呼吸が塞がれる。何とか呼吸を確保しようと抵抗するが力が弱まる事はなく意識が遠くなる
(ああ…………………………死ぬ)
「っ!!ガハッゲホッゴホッゴホッ」
アリサがそう考える瞬間、不意に空気が喉を駆け巡るのを感じ空気を肺いっぱいに吸い込む
呼吸がある程度整い前を見るとユリカが頭を押さえ唸っている
「ニゲ………………ろ」
獣の様な目がアリサを睨みアリサは恐怖でその場から動けない
「早く行ケ!!」
同時にガシャンと檻が開く音が聞こえ漸く我に返ったアリサが走り去ると入れ替わる様にヒロが現れる、その体は悪魔の様に角が伸び鋭い爪と髪は蛇の様になっている
「ユリカ!!止めるんだ!!」
声に反応したユリカは振り返り標的をヒロに変える
「ウアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
振り回される腕をヒロは何とか避けユリカに掴み掛かる
「落ち着け!!殺人衝動に呑まれるな!!君はそんな物に呑まれる様な軟な人間では無いだろう!!」
「ウウウウウウウウウウウウウウウウ私は…………私は…………」
「思い出せ!!君は何者か!!」
「私は…………私は…………真田ユリカ、今度こそ皆を助けてみせる…………」
「その意気だ、私を覚えているか?君の記憶に私は居るか?」
「ハァ…………ハァ……ハァ……居るよ、君は私に会うの何回目の二階堂ヒロなの?」
「2回目だ、最後の記憶では君は沢渡ココを殺し処刑されていた。ゴクチョーがなれはてる前に死んだと言っていたからもしやと思ってな、あの後私は重要な情報を掴んだ、私に協力してくれ」
「………………………………分かった、私に何をさせたいの?」
「この後私は魔女裁判を要求する。その中で残りの者達を魔女化させる。そうして大魔女を召喚し皆から魔女因子を取り除く様に説得する」
(大体原作通りだけどまさか私に助けを求めてくるとは)
「……………………………………分かった」
ユリカはその事に若干驚きつつも肯定を示しヒロに支えられながらラウンジへと向かった
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアア!!此方にも化け物がいるううううう!!」
その道中、ココがヒロとユリカを目撃し悲鳴を上げ逃げ惑う
ラウンジに入っても異形の姿のユリカとヒロから距離を取っていた
(これが魔女化、ヒロは良くこんな物を制御出来たな)
ユリカは魔女化した自身の体と精神を思い二階堂ヒロを見る、滾る様な怒りと体を焼く殺人衝動、少女達が生きているのを見るだけで殺したくなる。その叫びが呼吸が耳を貫く度に殺したくなる
ユリカは目を伏せ耳を閉じ牢屋敷から己の意識を隔離しなければ簡単に人1人殺めてしまいそうな苦痛に苛まれ続けた
(…………………………いや、これに耐えられないから私は1人殺したんだっけ)
燃え滾る殺人衝動の向いた先の少女、沢渡ココに心の中で謝罪する
(煙草煙草煙草煙草煙草煙草煙草煙草煙草)
殺人衝動から目を背ける為ユリカは今1番欲しい物を思い浮かべ気を紛らわせる。そうしていると何時の間にかゴクチョーが現れ牢屋敷の説明をしようとしていた
「説明は不要だ。今すぐ魔女裁判の開廷を要求する」
ヒロの言葉にゴクチョーは不審に思いながらもヒロの言葉に従い裁判所の扉を開き少女達は席に着いた