ズキリと胸中で痛みが走るのを抑え込む
(これ以上は本当にヤバい、何時本能が理性を破るか分からない、魔女としてのメルルの魔法で抑え込めるか?)
ユリカは魔法を使い魔女のメルルの魔法を使い精神を癒す
(完全に抑え込む事は出来なかったけど無いよりマシか)
1度深呼吸しユリカは再びヒロを見る
(さて、此方は何時でも良いよ)
「ノア」
「わっ!?の、のあは悪い子じゃないよ」
(次の標的は城ケ崎さんか、彼女のトラウマは確か…………)
「それはどうかな?君には、人に言えない秘密がある…………そうだろう?」
「な、何のことかな〜」
「私達に嘘は通じない。正直に話してもらおうか」
審問開始
「の、のあは何も隠してないよ!!全然、なんにも、全く!」
「まず、君の正体は正体不明のストリートアーティスト【バルーン】だ」
「ひゃあ!?」
「ま、まじ!?あの!?」
「そ、それはその、その…………」
「そして、世間で評価されたその絵は魔法で描かれたものだ」
「うう!?」
「それじゃあ自分で描いた、とは胸張って言えないね」
「そ、それは…………ち、違うよ!!のあ、お絵かき大好きだもん!!ヒロちゃん、何でそんな事言うの!!」
「その通り、君は絵を描くのが大好きだったね」
「え?」
「と言うわけで、ここで描いてみてくれないかな?」
「っ!!」
「大好きな絵なんだ、描けるだろう?勿論、出来栄えは気にしなくて良い、ただ君の手で描いてもらえれば、それで良いんだ」
「そ、それは…………そんなのしない!!絵を描くのは…………のあの勝手だもん」
「そうか、残念だよ。だが、君以外にも君が魔法で絵を描いている事を証明できる人物が居るんだよ」
「へ?」
「頼んだよ、真田ユリカ」
「はいはい」
ユリカはそう言うと城ケ崎ノアの持っていたスプレーから絵の具が飛び出す
「な、何で!?のあ魔法使ってないのに!?」
ノアは慌てて絵の具をスプレー缶の中に戻そうとするがユリカの支配力の方が強く缶の中に戻らない
(元は城ケ崎さんの魔法だけど今の私は魔女、なら私の方が影響力は強い)
すると見事な二階堂ヒロの絵がそこに現れる
「まぁ、私の実際の画力は棒人間が精々だけどね」
そう言って魔法を使わずに描いたユリカの絵はそれはそれは酷い物だった
「それに、私は君の本当の絵を見たことがあるんだよ」
「え?」
「私は【死に戻り】の魔法を持つ。君が手書きで描いた絵を見る機会があったんだ。君の絵は酷い物だったよ。とても見れた物じゃなかったね。ノアが隠したがるのも仕方無い出来だった、心の底からそう思うよ」
「う…………あ…………あああああああああああん!!もう…………やだああああああああ!!」
「ちょっ!?私の借り物の魔法じゃ抑え込むので精一杯何ですけど!?」
ユリカはノアの暴走する魔法を必死に手中に収めようと四苦八苦する、その間にメルルがノアの傷を癒し魔法は何とかとまる
13.【魔女 城ケ崎ノアの運命】
「はぁ、残り…………9人」
ユリカが魔法でノアの汚した周辺を掃除しているとマーゴが声を上げる
「面白い見世物だったわ、ヒロちゃん。魔法を使った変身ショー?それともお涙頂戴の三文芝居かしら?でも…………そろそろ飽きてきたわ。私達を巻き込んでまでこんな事する意味…………本当にあるの?」
「…………そうだね、マーゴ、君も見ているだけじゃあ暇だろう?一緒に踊るかい?」
「…………面白い子ね、ヒロちゃん。でもレディーへの誘い文句としてなら、もう少しスマートな方が好みよ」
(これは、ヒロへ話している風に見せつつ私にもお前を見ていると警告していると言った所か)
ユリカは警戒心を一層強めマーゴの魔女化に取り掛かった