迫り来る炎を手で払いのけアリサを見る
「アッチチチチチチチ!?」
しかし払った炎が余りに熱く手を振り熱を冷ます
「さて、何でこんな事すんの?」
「オメェだって分かってんだろうがよ、ウチらは魔女だ、呪われた子だ。誰かを殺す為の力を持って生まれてきて実際誰かを殺す事でしか生きていけねー存在何だよ。そんなん、今取り戻した記憶を見りゃ分かるだろ!?なら皆消し炭にして終わりにしちまえばいい」
「私はまだ死にたくないんだけど…………取り敢えず【炎を消して】」
魔女のアンアンとしての魔法を使い洗脳を行う
「グッ!!断る、そんな命令聞けるかよ!!」
(口ではそう言いながら炎が若干弱くなった、今なら)
「悪いけど、私達が死んでも魔法と因子は別の誰かに移るだけで消える訳じゃないよ。だからここで私達が死ぬのは…………それこそ、犠牲者が増え続けるだけだ」
「う、うるせぁ!!うるせぇうるせぇうるせぇうるせぇうるせぇうるせぇうるせぇ!!皆死ぬしか無いんだよ!!」
「でも君はそんな事しないよね?」
「オメェに何が!!」
「分かるさ、1週目でも2週目でも、君は人を殺さなかった。私と違って君は常に潔白だった、そんな君が人を殺す事はしない、例え魔女になろうとね。それに」
ユリカはそう言い煙草を取り出すと燃え上がる炎で火を付け煙を吐く
「うん、君の火で吸う煙草が1番美味い。あの世に行っちゃ煙草も吸えないからね、だから死にたくないし君に死なれるのも困る、例え誰に罵られようと私は言い続ける、君は潔白だ」
「ッ!!お前…………」
アリサはその場に崩れ落ちユリカは左手をアリサに翳すと光が漏れる魔女となったメルルの魔法を使い心の傷を癒すと同時にアリサが魔法を止め炎が消えた
19.【魔女 紫藤アリサの運命】
「此方は終わったよ」
ユリカはヒロに言うとヒロの方もハンナを止めた様で大きく息を吐き疲労の色が見えた
20.【魔女 遠野ハンナの運命】
(急がないと二階堂さんも疲れてるみたい)
「ハァ……ハァ……ハァ……次は君の番だ」
ヒロはシェリーに目を向け次いでユリカを見る
(手伝えって事ね、了解)
ユリカは何も言わず頷くとヒロが話を進める
「シェリー、協力してくれ」
「ええ、良いですよ。ですが、貴女に私を魔女化させる事が出来ますか?」
「成程、確かに手強い相手だ」
「そうです。私は、魔女になれないんです。私は小さい頃、日常的に肉体を傷付けられていました。でもある日、子供ながらに少し反抗したんです。でも、私は人よりちょっと力が強かったんですね。その結果、この世から命が1つ消えてしまいました。教えて下さい。【悲しい】ってどんな物です?」
「それは痛みだ」
「え?」
「君が感じていない感情だよ。君は痛みを正しく認識出来ていないんじゃないかな?」
「そうでしょうか?手を切れば痛いですし、足を刺せば痛いですよ?」
「そうじゃなくて、痛みを心が苦しい物だと感じてないって話だと思うけど」
「その通り、だがそういうことではない。君は心を正しく認識出来ないだけで存在はしている。その理由は遠野ハンナの殺害だ。彼女は魔女になる事を拒み君に殺す事を願った」
「ああ!!嘱託殺人!!でもそれこそ私が人じゃない証拠だと思いますけど?」
「でも貴女は彼女の事を思って起こした事でしょう?それは君に心があると言う事だ」
「私は…………そんな風に言われるのは嫌です。そうです。嫌だったんですよ。ハンナさんが変わっていくのもハンナさんが居なくなるのも…………全部全部、とっっっっても嫌でした」
「……………………ほら、やっぱり心があった」
「……………………シェリー」
「ッ!!これは…………成程魔女化ってこうなんですね」
その身がバキバキとヒビ割れ爪が伸びる
「こんな事出来ちゃうなんて…………やっぱり人間離れしてますね、私」
「………………………………」
21.【魔女 橘シェリーの運命】
ヒロとユリカは何も言わずヒロはエマと向き合った
「ここから先は貴女達の話だから、私も他の人も口出ししないよ」
「………………………………感謝する」
ユリカがそれだけ言うとヒロは簡潔に礼を述べ2人の舌戦が始まった